キャスト・スタッフのテロップが流れた後にナレーションが語る。
21世紀のはじめ、アメリカのタイレル社は人間そっくりのネクサス型ロボットを開発。 それらはレプリカントと呼ばれた。 中でもネクサス6型のレプリカントは体力も機敏さにおいても人間をはるかに超え知力を上げた。それを作った技術者に匹敵した。 レプリカントは宇宙植民地での危険な労働や他の惑星の探査などに使われていたが、ある時戦闘型レプリカントが反乱をおこし、それをきっかけに人間は地球に戻ったレプリカントの抹殺を開始した。 ブレードランナー、これらレプリカントを識別し処分する特捜刑事であり、この処分は死刑ではなく解任と呼ばれた。 |
タイレル社本部内。
アナウンス『次の被験者レオン・コワルスキー。廃棄物処理技術者、第5捜索に勤務、二分前に入社』
社員「どうぞ」
ノックするとそこにはレプリカントであるレオン・コワルスキーがやってきて、何らかの装置を起動させる。
社員「座って」
レオンが座る。
レオン「喋っていいか?テストってものはどうも緊張してる」
社員「動かさないように」
レオン「ああ、すまん。IQテストは受けたが、声は一度…」
社員「反応速度を計る。神経を集中して、なるべく早く答えてくれ。」
レオン「分かった」
社員「ブンタバサーの1177」
レオン「ホテルだ」
社員「ええ?」
レオン「今、泊ってる」
社員「言ってごらん」
レオン「まあまあだ。これもテストなのか?」
社員「いや、練習だ本番前のね」
レオン「あ、いい気分じゃないな」
社員「君は砂漠を歩いているふと足元を見ると…」
レオン「今度は本番か?」
社員「そう、君は砂漠を歩いている。そしてふと足元を見ると…」
レオン「どこだ?どこの砂漠だ?」
社員「どこだろうと関係ない。これは話しだ」
レオン「なぜそんなところにいる?」
社員「生活に好かれたか孤独になりたかった。そんなところだ下を見ると足元に亀がいて、君のそばに這って」
レオン「亀?何の話しだ?」
社員「亀は知ってるね?」
レオン「もちろんさ」
社員「亀だ」
レオン「見たことはない。でも想像はできるよ」
すると社員が操作していた装置にピコピコの音が出る。
社員「君は手を伸ばし亀を逆さにひっくり返す」
レオン「あんたが作った質問か?社で決まってるやつか?」
社員「亀は腹を上にし焼け付く太陽の下で足を脚を奪う、もがくが元へ戻れない。君の助けがなきゃね、君は助けない」
レオン「助けないのか?」
社員「とにかく、出さない。何故、亀を?」
レオンは社員の質問に無口になる。
社員「これはただの質問だよ。君への疑いを晴らすために用意されたものだ。特に被験者の感情を刺激するように作られている。続けていいかな?。一言で表現してくれ。頭を浮かんだことをそのままに。まず母親」
レオン「母親?」
社員「そう」
レオン「その答えはこれだ」
レオンがそう言うとテーブルの下に隠し持っていた拳銃で社員を射殺する。
最終更新:2017年12月28日 15:03