オットーは要塞の攻撃で疲弊したイスパニアのエゼキエル司令率いる無敵艦隊を一度は見逃した後、『決闘』の末に撃ち破った。
(エゼキエル司令)
「ふっ、完敗だ
君は強いな」
(オットー)
「いいえ、運命の女神が私に微笑んだだけです」
(エゼキエル司令)
「さあ、とどめを刺したまえ」
(オットー)
「……………
マシュー、輸送用のボートを用意しろ」
(マシュー)
「へっ、何にするんです?」
(オットー)
「エゼキエル司令を僚艦までお送りする」
(マシュー)
「冗談じゃありやせんぜ、何で敵の司令官を助けなきゃあならないんですかい」
(オットー)
「無敵艦隊は壊滅した
私の任務は終わったのだよ」
(マシュー)
「まったく、うちの提督はなんてお人好しなんだろうね」
(オットー)
「また戦場でお会いしましょう」
(エゼキエル司令)
「いや、今日の戦いで判ったよ
私は老いた、老兵は消え去るのみだな」
(オットー)
「エゼキエル司令……」
(エゼキエル司令)
「では、さらばだ」
(ロンドンに帰還し王宮に入ると本編終了してBGMも背景も変わりエンディングへ)
(ヘンリー8世)
「オットーよ
無敵艦隊を見事撃ち破ったその働き、褒めてつかわすぞ」
(オットー)
「お言葉ありがたく頂戴いたします
ただ、私の力ではなく運がよかっただけにございます」
(監督官ギルバード卿)
「陛下、お話があります」
(ヘンリー8世)
「何用だ、ギルバート」
(監督官ギルバード卿)
「こやつが英雄だなど偽りにございます
こやつ敵の司令官をみすみす逃しております」
(ヘンリー8世)
「まことかオットー」
(オットー)
「はい、陛下」
(ヘンリー8世)
「何故そのようなことをしたのだ」
(オットー)
「無敵艦隊を壊滅させることが勅命の主旨であり、その目的は達成したと判断したのでございます
さらに、彼は堂々と我々との一戦に応じてくれました
このような武人をどうして斬れましょうか」
(監督官ギルバード卿)
「よくもでまかせばかり」
(ヘンリー8世)
「控えよ、ギルバート
わしの目に狂いはなかった
武人としての誇りをもつそなたを、王室海軍総司令官に任ずる」
(オットー)
「ありがたき幸せ」
オットーはイスパニア無敵艦隊を殲滅し、国王ヘンリー8世との誓いを果たした
しかし、彼の行く手には新たな戦いの幕が切って降ろされようとしている
(エンディング曲が流れ回想に)
私掠船指揮の任務を授かった私だがギルバート卿の妬みから、ろくな物資を得られなかった
だがマシューの思わぬ行動からイスパニアの最新鋭艦を手にいれることに成功、改めて出発だ
我々は悪名高い女海賊カタリーナ・エランツォと出会った
彼女はジョアンという名の航海者を敵と付け狙っている様だ
我々は新大陸からの金の輸送船に関する情報をつかんだ
この船団を拿捕すればイスパニアに対して少なからぬダメージを与え得るだろう
エゼキエルとの邂逅は予想外の形でもたらされた
私達は国家の興亡を賭した果し合いを約束した
戦いは終わった
勝利の女神は我が艦隊に微笑んだ
そして、私は国王との誓約を果たすに及んだ
(以降は全主人公全ED共通部分)
イベリア半島の二大海運国であるポルトガル・イスパニアの隆盛で欧州の海外進出は大いなる発展を遂げた
また、16世紀中葉においてはそれに触発されたイギリス・オランダ等の新興勢力が次第に台頭して行く事となる
やがて、欧州の航海者や宣教師達は幾多の波濤を乗り越えて遥か日本にまでも頻繁に渡航する様になる
大航海時代
かつて多くの冒険家がちっぽけな帆船を駈って大海原に乗り出した時代
危険を恐れず未知の領域に挑戦し数多くの新発見をヨーロッパ中にもたらせた、希望の時代
そして何より、『冒険』という言葉が色褪せていなかった時代
近代史が地球上全ての地域の連結から始まるとするならば、「大航海時代」は近代への幕を開いたとも云えるのである
Fin
最終更新:2021年05月22日 14:34