硫黄島からの手紙のエンディング
日米の硫黄島の最後の戦いにおいて中将・栗林忠道率いる部隊がアメリカ軍と戦う中で西郷は洞窟内の基地で遺書となる手紙を書き埋めた後、戦場へ行き戦いが続く中で栗林率いる部隊は劣勢となり敗北し撤退る。
変わって硫黄島砂浜周辺では激しい戦いが物語っており、生き延びた兵士が栗林を引き摺る。
栗林「もういい…×2。御苦労だったな」
栗林は満身創痍の中で起き上がり、兵士に自身の自決を要求する。
栗林「命令だ」
兵士は栗林の指示通りに栗林が持っていた刀を抜刀する。
栗林「切れ」
兵士は自決志願の栗林を切ろうとするがアメリカ兵に撃たれて射殺し倒れる、そんな中、アメリカ兵の拘束から抜け出した西郷が栗林の元へ行く。
西郷「閣下」
栗林「お前か…もう一つだけ頼みがある。埋めてくれ…誰にも見つからんようにな…」
栗林は虫の息の中で海岸線を見る。
変わって栗林が車で何処かへ向かうシーンになる。
栗林(太郎、もうすぐ帰ります。日本に帰れるのはうれしいですが、友人とお別れするのはすごく悲しいと思います。運転して帰りました。でもひとりぼっちのドライブはさみしいもんです…)
変わって虫の息の栗林は拳銃を取り出そうとする。
栗林「ここはまだ日本なのか?」
西郷「はい、日本であります」
西郷がそれを言うと、拳銃を取り出した栗林は拳銃で自らの心臓を撃って自決した。
同時に西郷は涙を流し無言のまま栗林の死を悼み、次に栗林の遺体を引き摺り埋葬しようとしていた。
アメリカ兵が周辺を探す中、刀で栗林を埋葬しようとした兵士の遺体を見つける。
アメリカ兵「仕掛け爆弾かもしれん」「気をつけろ」
アメリカ兵は兵士を持ち上げる。
アメリカ兵「大丈夫だ」
アメリカ兵は栗林が持っていた刀を拾う。
アメリカ兵「これ見ろよ」
変わって他のアメリカ兵も同様に栗林が自決に使用した銃を拾いホルスターにしまった。
アメリカ兵「日本兵がいます」「連れてこい」
西郷はアメリカ兵に包囲され狼狽えて歩く。
アメリカ兵「シャベルを置け。日本語を話すやつは?。シャベルを置け。落ち着け。大丈夫だ」
西郷はアメリカ兵が栗林の遺品を持ってるのに気づき敵意を怒り任せに逆上してスコップを振り回す。
アメリカ兵「撃たせてください」「何もしない」「撃ちますか?」
米隊長「いや、撃つな」
米兵「やめろ」「イカれてる」
西郷はスコップで振りまわした末に倒れる。
変わって西郷は眠りながら米軍によって担架で砂浜の駐屯地に運ばれ、目を覚まし砂浜の先に映る夕陽を見る。
変わって現代では栗林率いる軍が隠れ家として使っていた洞窟内で作業員が発掘し続ける。
作業員「慎重にな」「気を付けろよ」「はい」
作業員が発掘の末に掘り起こしたものは袋であり、中身である兵士らが残した手紙で遺書が袋から出る。
西郷(父さん、天皇陛下のため。硫黄島へいきます、少しだけです生活のために…)
遺書が次々と振り落ちると共に兵士らの声が語り手の形で次々と出て、最後に硫黄島の砂浜が映った所で終わる。
最終更新:2018年02月06日 17:01