宇宙から見た火星を背景に映画のタイトルが表示された後、 火星の大地となるアキダリア平原が映る中で火星。
アレス3着陸地点火星日18。
火星の調査にやってきたNASAの宇宙飛行士らが互いに無線で連絡し合っていた。
メリッサ「お互い目の届く範囲にいてNASAのために頑張りましょう」
リック「そっちはどうだワトニー?」
一方でマーク・ワトニーは土壌を調べて採取していた。
マーク「ああ、こいつは良い知らせだろう。区画14の土28の入試はかなり荒いが29の方はきめ細かい、これなら化学分析向きだ」
リック「わあ、みんな聞いてたマークが泥を塗ってた、マスコミに発表するか?」
マーク「君は何してる?マルティネス。MAVが傾いてないか見張り?」
リック・マルティネスはロケットのブースターとなるMAVのチェックをしていた。
リック「機材の目視確認は任務成功に欠かせない。 MAV…火星上昇機は…まっすぐ立ってるぞ」
メリッサ「ワトニー、交信チャンネルを開けっぱなしだと、マルティネスが応答する。それが全員に聞こえて私がいらつくんだけど」
施設のいた宇宙医師・生物学者クリス・ベッグとオペレーターであるべス・ヨハンセンと土壌調査していたマークは交信する。
マルティネス『了解、マルティネス。船長が君のその毒舌をやめろって』
クリス「マルティネスの言うことは毒舌ってほどすごくないぞ」
リック『おい、ベックが俺を馬鹿にしたか!』
クリス「ドクターベッグかな」
べス「あ~無線を切りましょうか船長?命令を」
一方で土壌採取していたマークはヨハンセンと会話をする。
マーク「待てよヨハンセン。コミュニケーションが常に保たれていないと…」
マークがそういう中でメリッサがやってくる。
メリッサ「切って」
メリッサの指示でベスは無線を切る。
マーク「何?」
メリッサ「アメリカ人はうるさくてごめんねフォーゲル」
アレックス「気になさらず。サンプルはいくつ必要ですか?」
マーク同様にアレックス・フォーゲルは土壌採取をしていた中、アラームの音が鳴り、施設にいたヨハンセンが見ていたマップのモニターに警告が表示される。
ベス「ミッションアップデート、嵐警報。船長、中に入ってこれを見てください」
メリッサ「何なの?」
べス「嵐警報」
メリッサ「朝のブリーフィングで見た、嵐が来る前に入る」
ベス「それが予測が格上げされました。猛烈な勢いになると…」
メリッサ「マルティネス、嵐はどう?」
リック「やばいです」
一方で施設に戻ったメリッサ、マーク、アレックスは嵐の情報を確認する。
メリッサ「直径1200km。24.41度」
辺ス「こっちに向かってます」
メリッサ「現在発達中で推定勢力は8600ニュートン?」
マーク「任務中止になるのは?」
クリス「7500だ。MAVが倒れるかもしれないから…」
アレックス「どうします?」
メリッサ「中止プロシージャを」
アレックス「予測ほどひどくならないかもしれないし、じき弱まる」
マーク「待ちましょう、弱まるのを」
ベス「決断を」
メリッサ「緊急離陸の用意」
マーク「船長」
メリッサ「任務中止、これは命令」
一方で外にいたリックは離陸用のロケットでの脱出準備に入り、中に入る。
メリッサ『マルチネス離陸まで何分?』
リック「12分」
一方でメリッサらは離陸用のロケットに向かっていた。
メリッサ「外の視界はほぼゼロ、迷ったら私のスーツのテレメトリを追っていい?」
マーク「OK!」
メリッサは外への扉を開けた瞬間、砂嵐による影響で大量の砂利がメリッサらにぶつかってくる。
マーク「船長、大丈夫ですか?」
メリッサ「大丈夫よ!」
メリッサらは砂嵐の風圧に耐えながら離陸用のロケットに向かう中、リックはスイッチを操作して離陸用ロケットの様子を確認していた。
リック「MAVは10度傾斜。12.3度で横転します」
マーク「ねぇ!MAVを支えられるかもしれませんよ!」
メリッサ「どうやって?」
マーク「通信アンテナのケーブルを針綱に使えばいいんです。ローバーをアンテナにして」
マークがそういう中で砂嵐によってアンテナのパラボラが外れて吹き飛ぶ。
メリッサ「危ない!」
メリッサらは即座に回避するが、マークは吹き飛んだパラボラに直撃してしまい吹き飛ばされてしまう。
ベス「ワトニー!」
一方でリックは脱出準備に入っていた中、警告音が鳴り、そのモニターを見る。
アナウンス『警告、スーツが破損しました』
メリッサ「どうしたの?」
ベス「何か当たった!。報告を!」
メリッサ「ワトニー、報告を」
クリス「テレメトリが切れる前に減圧警報が鳴ってた」
メリッサ「ヨハンセン、最後に彼を見たのは?」
ベス「オフラインです!居場所不明!」
メリッサ「ワトニーのスーツのバイタルは」
ベス「ワトニーはオフラインです!」
アレックス「ベック」
クリス「何だ?」
アレックス「減圧状態でどのくらい生きられる」
クリス「1分未満です」
メリッサ「並んで、西に歩いて。彼は倒れてるかも、足元に注意」
一方で待機していたリックはメリッサらと連絡する。
リック「船長、傾斜が10.5度に達しました。」
アナウンス『危険な傾斜です』
リック「もうすぐ11度…この風に煽られて…」
メリッサ「了解、みんなマルティネスのスーツを目標に。それでMAVに着く、離陸の準備をして」
クリス「船長はどうするんですか?」
メリッサ「もう少し彼を捜す。さあ、早く!行って!。」
メリッサは隊列から離れてマークを捜す。
メリッサ「ワトニー!報告して!」
リック「傾斜11.6度。突風が来たら倒れます」
メリッサ「その前に離陸して」
リック「あなたを置いてはいけません!」
メリッサ「命令よマルティネス!。マーク!マーク!聞こえる!。マルティネス。近距離レーダーを使って、ワトニーのスーツの検知できない?」
リック「軌道上のヘルメスを見るものですよスーツの金属を見つかるかは…」
メリッサ「やってみて」
リック「了解」
他のメンバーが離陸用ロケットに乗る中、リックはモニターをタッチする。
アレックス「砂嵐じゃ、赤外線は使えないって知ってるのに」
クリス「船長は何でも試そうとしてるんだ」
リック「近距離レーダーでは検知できません」
メリッサ「全く?」
リック「ええ、ハブもよく見えません」
クリス「船長、残念ですけど…マークは死んだ。船長…」
リック「おい、なんでそんなこと言うんだよ」
クリス「友達の上に船長は死なせたくない」
アナウンス『不安定です』
ベス「倒れる!」
脱出用ロケットが転倒寸前であった。
クリス『船長!急いで!すぐ船に乗ってください!。13度』
アレックス「バランスを崩れたら戻せない」
リック「もう一つ、裏技を試したら、命令に従います」
リックは脱出用ロケットの転倒を抑え込むため移動用のバーニアを噴射しストッパーにする。
アレックス「OMSを噴射」
リック「そうだ」
一方でベスは梯子にしがみつきながらメリッサを待っていた。
ベス「船長!」
メリッサ「今、向かってる!」
ベスがそういう中でメリッサは脱出用ロケットへと向かう。
リック「ヨハンセン、急げ」
ベスは中へ通じる梯子へと登り、続いてメリッサも中へ入る中でマークを呼びかける。
メリッサ「マーク!」
メリッサは呼びかけるがマークの姿はなく、それを諦めたメリッサは脱出用ロケットに乗る。
リック「11.5度を維持。すぐに離陸できます」
コックピットに来たメリッサはシートベルトを締める。
リック「船長、声に出して命令してください」
メリッサ「離陸」
メリッサがそういうとリックは離陸ボタンを押して脱出用ロケットは打ち上げられ、火星を離れて宇宙へと向かう。
最終更新:2020年01月05日 20:44