ドラミが読んだタイムパトロールによってギガゾンビは逮捕され、ヒカリ族も無事に日本に送り届けられた。
ドラえもん「もうみなさんを襲う人は誰もいません。クラヤミ族も自分たちの場所へ帰りました……」
長老「ありがとうございます…… ドラゾンビ様には本当にお世話になりました」
タジカラ「今度こそ、立派な村を作ります!」
しずか「ここからが日本という第1歩を踏み出すのね……」
ジャイアン「俺たちのご先祖様か……」
スネ夫「記念すべき瞬間だね」
のび太「ククル……」
のび太はククルに犬笛を返す。
のび太「これ、犬笛が僕の命を救ってくれたんだ」
ククル「のび太にあげるよ……」
のび太「えっ?」
ククル「その代わり、僕のこと、忘れないで……」
のび太「うん! 忘れるもんか!」
のび太とククルが手を合わせる。
するとタイムパトロール隊の隊長がのび太に近づく。
隊長「のび太くん……」
のび太「はい」
隊長「その3匹の飼い主は君ね?」
のび太「そうです! 僕の自慢のペットです」
隊長「残念だけど、この子たちを空想サファリパークへ引き取らせてもらうわ……」
のび太「えっ? どうして⁉︎」
隊長「架空の動物はどんな時代にも存在してはいけないのよ……」
しずか「そんな……」
のび太「いやだ! 僕がみんなのお母さんなんだ! ずっと一緒に暮らすんだ……」
ドラえもん「のび太くん…… 気持ちはわかるけど、ペガたちに取ってなにが1番幸せかを考えなくっちゃ……」
ジャイアン「のび太……」
しずか「のび太さん……」
スネ夫「のび太……」
するとのび太は隊長の元に向かう。
のび太「ドラコは…… 食いしん坊だから、食べ過ぎに注意してください…… グリは、木の枝をとってくるのが好きなんです。それから…… ペガは、ペガは……毎晩ブラシをかけてください!」
ドラえもんたちももらい泣きしてしまう。
隊長はサングラスを外す。
隊長「わかったわ…… しっかり伝えておきます」
のび太「うっ、ううっ……」
ペガたちを乗せた船が浮上する。
ドラミ「無事に送り届けるわ‼︎」
しずか「さようなら!」
ドラえもん「頼んだぞ、ドラミ!」
ジャイアン「あばよ!」
スネ夫「忘れるなよ‼︎」
扉が閉まる前にペガが咆哮をあげる。
のび太「ペガ——ッ‼︎ グリ、ドラコ! 未来の子供たちに可愛がってもらうんだぞ‼︎ きっと会いにいくからね」
のび太は追いかけるが途中でこけてしまう。
のび太「僕は…… 僕も頑張るからね‼︎」
ククルがのび太の方に手をおく。
船はワープして22世紀に旅立っていった。
21世紀。
パパはハムスターを持って部長の元へ向かおうとする。
パパ「じゃあ、行ってくるよ……」
ママ「部長さんによろしく」
パパ「ああ…… 行ってきます!」
ママはのび太の部屋に向かう。
ママ「……のび太、遅刻するわよ?」
ドアを開けるとのび太は眠っていた。
ドラえもん「しーっ。あと10分だけ……」
机を見るとのび太が予習した跡があった。
ママ「のび太…… 家出は終わったの?」
ドラえもん「多分ね……」
ママ「おかえり、のび太……」
最終更新:2020年03月25日 22:27