聖戦士ダンバインの第1話


聖戦士たち



主人公、東京のショウ・ザマ(座間 祥)が、バイクで道路をかける。
自動車の若者たちがからかう。

「よぉ! 未来のモトクロッサーのエースが、そんなクルージング・マシンに乗るなんて良くないよ!」
「金持ちがやるもんじゃないんだよな。モトクロスってのはハングリーなんだ」
「辞めちゃえってんだよ」

周囲の車が、ショウに幅寄せしてくる。
ショウがバイクを大きくジャンプさせ、車を飛び越える。

「野郎!」

ショウが空中で、バイクごと光に包まれ、忽然と姿を消す。

「き、消えた!?」「どうしちまったんだろう!?」


ショウは光に包まれた空間を通り、どこかへと運ばれてゆく。



バイストン・ウェルの物語を
覚えている者は幸せである。
私たちは、その記憶を記されて
この地上に生まれてきたにもかかわらず
思い出すことのできない(さが)を持たされたからだ。

それゆえに、ミ・フェラリオの語る
次の物語を伝えよう──



異世界バイストン・ウェルの1国、アの国。

中世を思わせる城のもとに、光と共に、バイクとショウが現れる。

周りには、そして古めかしい武装姿の、数人の兵たちがいる。
騎士団長バーン・バニングス、女騎士のガラリア・ニャムヒー。
工学者のショット・ウェポン、技術者のゼット・ライト。

ゼット「3人目は、マシンとご一緒とはな」

城にはこの国の領主のドレイク・ルフト、妻のルーザ・ルフト。

ルーザ「私はもう、休ませていただきます」
ドレイク「恐ろしくなったのか、ルーザ?」
ルーザ「禁を破るのを見ているのは、気持ちの良いものではありません」

バーン「駄目なのか!?」
ガラリア「どうも……」
ゼット「そんな馬鹿な」
ドレイク「どうしたか?」
バーン「はっ、それが……」
ガラリア「シルキーが苦しそうです」
ショット「せめて、もう1人は欲しい」
ドレイク「ショット、もう休ませろ。すでにシルキーは使い過ぎだ」
ショット「はっ」
ドレイク「任せたぞ」
バーン「無理そうです。水牢に戻します」
ショット「やむを得んな」
バーン「揚げろ」

バーンたちのもとで、牢が宙に釣り上げられゆく。
シルキーと呼ばれた美しい女が、中に捕らわれている。

バーン「結界は2重に張れ。フェラリオの女どもが、シルキーを取り戻しに来るとも限らんからな。ショット様、ゼット様はお休みを」
ゼット「今夜の3人をよろしくな」
バーン「はっ、ゼット様」

中世の伝説の妖精を思わせる小さな人影が、宙を横切る。

兵士「フェラリオだ!」
ガラリア「ギブンのところのか!?」
バーン「矢だ! 弓を!」

この世界の小妖精のような種族・フェラリオの1人、チャム・ファウである。

チャム「地上の人は帰れ!」

兵士たちの矢が飛び交い、チャムが飛び去る。

バーン「チャム・ファウか」
ガラリア「ニー・ギブンに入れ込んでいるフェラリオ!」
バーン「結界は2重だぞ」
兵士「はっ、バーン様。よし、底を開け」

牢が開き、シルキーが城の中の水中に落とされる。

兵士「いいぞ」
バーン「地上から来た方、事情説明に多少の時間はかかる。私とご同道願えないかな?」
ショウ「嫌だと言ったら?」
ガラリア「シルキー・マウは大した力は持っていないんだ。あんたが嫌だと言っても、好きに地上には帰れないよ。ハハハ!」
ショウ「それでも嫌と言ったら?」
バーン「力尽くでも従わせる」
ショウ「それは聞けない!」

ショウが得意の空手で、バーンに挑みかかる。
バーンは逆に、ショウの顔面に正拳突きを見舞う。

ガラリア「バーン!?」
バーン「さすが、地上(びと)だ。オーラ・ロードに乗れるだけの力を持っている」


翌日。
ショウは両手に枷をはめられ、馬車でどこかへ運ばれてゆく。
ショウと共にこの世界に召喚された、アメリカ人のトッド・ギネス、ソ連のトカマク・ロブスキーが、ショウ同様に捕らわれている。
バーンが馬に乗って、先導している。

バーン「機械の館だ。諸君らの言う、兵器廠といったところかな」
トカマク「バーンさんよ、こいつ、外してくれないか?」
バーン「夕べのように抵抗されては、かなわんからな。ハハハ!」
トカマク「何が『ハハハ』だ。あのシルキーとかいうフェラリーの力が無けりゃ、地上に帰れないのかな?」
ショウ「フェアリーじゃない。連中は、フェラリオって言ってた」
トッド「俺たちを地上の世界から、このバイストン・ウェルに強引に連れてきた連中が、戻せないってこと、あるのかよ?」
ショウ「そいつはどうかな。解毒剤のない毒ってのは、あるんだぜ」
トッド「お前は連中の言うことを信じるのかよ?」
ショウ「信じるも信じないも、まだ何もわかってないんだ。これは、夢かも知んないし……」

トッドが手枷をつけたまま、ショウを殴りつける。

トッド「これが夢かよ。え、ジャップ?」

傍らを、二足歩行らしき機械が、人を乗せて走り去って行く。

トカマク「何だ、ありゃ?」
トッド「面白そうじゃねぇか。少しは様子を見るのもいい。ニューヨークは不景気だしな」
トカマク「そりゃ、ハリコムだって同じだ。俺だって、軍に戻ろうかって考えてたところだしな」
トッド「ジャップはどうすんだよ?」
ショウ「ジャップってのはやめにしてくれないか? ヤンキー」
トカマク「あんた、やめにしないか。こいつの空手の腕は、夕べ見たろ?」
兵士「降りろ」

目指す館に到着する。
上空を、見たこともない機械が飛んでゆく。

トカマク「何だありゃ?」
兵士「オーラ・ボム、ドロだ」
トッド「ドロ? まるでUFOだな」
バーン「ショット・ウェポン様が、この国で始めて開発してくださった機械だ。この世界を支えるオーラの力を吸い込んで、空を飛ぶ」

バーンはショウたちを案内し、館の中の作業を見せる。

バーン「この世界の生物の仕掛けと地上の技術を結び付けたのが、ショット・ウェポン様だ」

動物の筋肉のようなものが加工されている。

トッド「何だ?」
バーン「マルスだ。オーラバトラーのワイヤーになる」
ショウ「ふぅん……」
バーン「地上の方々なら、あれが何かおわかりだろう?」
トッド「あ、ありゃ……!」

バーンの示す作業場では、ゼットのもと、作業員たちがICの組み立てを行っている。

ゼット「おぉ、バーン殿。どうだ、協力する気になったかね?」
トッド「こ、こんなところでICの組み立てか!」
ゼット「オーラ増幅器のための部品だ」
バーン「オーラバトラーを見せよう」

身長数メートルの巨大人型兵器、オーラバトラー・ドラムロがある。

バーン「これがドラムロだ。今夜、私が使ってみせる」
トカマク「こんなロボット、すぐに動かせっていうのかよ!?」
トッド「コクピットを見せてくれないか?」
バーン「協力すると言うのならな」

トッドが手の枷を示す。

トッド「こいつを取ってくれりゃ、友好的にもなる」
バーン「良かろう」

一同は枷を外され、トッドがコクピットに乗り込む。

トッド「へぇ…… モニターがある。パネルが正面か! 意外と、シンプルじゃないか」
ショウ「動かせるわけないじゃないか」
バーン「この世界の人間は機械に頼るしかないが、地上の方々は、オーラの力がある。その力だけで自在に動かせる」
トカマク「でもな、操縦する必要はありそうだ」
バーン「あくまでも補助的なものだ」
ショウ「オーラとかって生体エネルギーの存在なんて、信じられないな」
バーン「呼びかけにも応じたろ?」
トッド「へ~、マジック・ミラーかよ。内側から見ると透けてるぜ?」
トカマク「外からはほとんど見えない」
バーン「キマイラグの殻を磨いて使っている」
トカマク「ショットって奴、凄いことやるな」
トッド「手柄を立てれば、地上に帰れるとか、どっかの王様にでもしてくれるのか?」
バーン「シルキーの協力を得られればな。ここにいて、カリフォルニアぐらいの土地も手に入れられる」
トッド「カリフォルニアを、知っているのか?」
バーン「ショット様の出身地であろう」
トカマク「あ、でもさ……」
バーン「今夜の宴遊会で、ドレイク様に引きあわせよう」


夜の宴遊会。
広間で踊り子たちが舞い、人々が酒を酌み交わす。

突如、広間に巨大な怪獣が現れ、踊り子たちが逃げ惑う。

ショウ「怪獣!?」
ルーザ「あなた!?」
ドレイク「心配するな。バーンが来た」
ルーザ「バーン?」

バーン乗るオーラバトラー・ドラムロが飛来し、剣を抜いて、怪獣に立ち向かう。

トカマク「見かけ倒しじゃないか」
トッド「らしいな。おいジャップ、ここにいたら危ないぜ?」
ショット「アトラクションだ。大丈夫だと言ったろ?」
トッド「しかし……」
ショット「アメリカ人同士だ。私の仕事を信じてもらいたいな」

ドラムロの剣が怪獣の喉を突き、体液があふれる。

ショウ「へぇ、あんなに動き回れるのか!」
バーン「この力、すべてドレイク・ルフト様のために!」

人々から歓声が上がる。

ドレイク「良き民よ、勇敢なる戦士たちよ。バイストン・ウェルは人の魂の安息の世界として、悠久の時を重ねた。しかしこの百年余りの世の乱れは、歴史が我らコモンに証の時を与えたのであろう。この時にあたり、我らは地上界からショット・ウェポンを迎え、さらに新たに戦士を迎えた。これは我らに世を治めよとの啓示ではあるまいか。そして、オーラバトラーの威力があれば、我らはアの国を穏やかに治め、すべての人々に未来の平安を──」

突如として爆風が上がり、別のオーラバトラー・ダーナオシーが飛来し、爆撃を加える。

ドレイク「ギブン家の……!」

さらに空中戦闘艦、オーラシップ・ゼラーナも現れる。

バーン「ニーめ、オーラ・シップまで!?」
ガラリア「これ以上の侵攻を許すなよ。13号機は後方へ回れ!」

バーンのドラムロ、ガラリアの乗るドロの編隊が応戦する。
ダーナ・オシーが退散してゆくが、ドラムロは深追いをしない。

ガラリア「バーンめ、なぜ追わない? ドレイク様を城まで護衛する!」


ドレイクとルーザは、馬車で帰途につく。

ルーザ「あなたも見くびられたものですね。ショット様のおかげで、この電気とやらを手に入れ、やれオーラバトラーだドロだと言いながら、軍事費を手に入れるために、その技術を他国に売る…… これでは、アの国の支配さえできますまい」
ドレイク「ルーザの口出しすることではあるまい。私の夢は、バイストン・ウェルそのものを手に入れることだ。そのためには金もいるし、軍を動かす大義もいるのだ」
ルーザ「大義?」
ドレイク「ギブン家がオーラバトラーで、我が方の善良な人々を殺傷した。ゆえに、我が方はギブン家を討つ…… これが義だ。名目だ」
ルーザ「偽善ですか?」
ドレイク「善だよ。私は良きことをしている…… フフフ、深甚だな」


ショウは寝床で、これまでのことを回想している。

ショウ「海と陸の間にある世界、バイストン・ウェル。その中の国ア、その国の地方領主が、ドレイク・ルフト…… 夢でもないし、現実だなんて…… 眠れやしない」

あのチャム・ファウが飛来し、ショウの顔面に蹴りを入れる。

チャム「えいっ!」
ショウ「何だよ? こいつ!」
チャム「地上の人、ドレイク・ルフトに手を貸すのやめて! ニーをいじめる人は……!」

ショウがチャムをつかみ、捕える。

チャム「は、放して!」

チャムがショウの手に噛みつき、ショウは思わず手を離す。

ショウ「は、歯があるのか」
チャム「ニーをいじめたら、今度は殺してやる!」

チャムが窓から、外へ飛び去る。


翌朝。
ドロの整備をしているガラリアらのもとへ、バーンが現れる。

ガラリア「なぜ、バーンは出動しない?」
バーン「夕べ、ニーを追えなかったのも、ドラムロがまだ完全でないからだ。ゼット殿は、整備が終わらぬ内は渡せぬという」
ガラリア「ゼット殿が?」
バーン「その方がいいのだろう? 手柄が独り占めにできるからな」

ショウ、トッド、トカマクの3人は、新鋭オーラバトラー・ダンバインの操縦テストを行っている。
トッドのダンバインが空中から舞い降り、着地する。

トッド「ひぇ~っ、初めての物は疲れる。しかしショットさんよ、魅力的なマシンを造ってくれたもんだな」

ショウとトカマクのダンバインも着陸する。
トカマクのダンバインは、体制を崩して倒れる。

ショウ「へっ、トカマクっての、口ほどじゃないじゃないか」
ショット「整備兵、点検急げ!」
兵士「はっ、ショット様!」
トッド「生体エネルギーがキーになってるマシンだって、わかるような気がするな」
ショウ「慣れれば、パワーアップもするっていうの?」
ショット「もちろんだ。マシンの力をコントロールしていくのは、人の生体エネルギーのオーラなのだからな」
トッド「しかし、ロボット工学の新鋭が、こんなところでこんなことをやっているとはねぇ」
ショット「口の利き方は気をつけた方がいい。私はこの地では、高貴な立場だ」
バーン「ショット様、いかがでありましょうか」
ショット「ガラリアの偵察飛行に同道させます」
トッド「ま、戦いはガラリアさんとかに任せるけれどな」
バーン「さすがに勇ましき方々、オーラ(ちから)の持ち主たちだ」
ショウ「地上には、いつ帰してくれるんだ?」
バーン「君の名が、このアの国に轟くようになれば、恩赦もあろう」
ショット「戦士は選ばれた民だ。騙されたと思って、やってみるのだな」

ガラリア「地上の方々、ご用意はよろしいか?」
ショウ「よろしいよ!」
トカマク「行くよ、行くよ」
バーン「ショット様、火器は持たせないのですか?」
ショット「あぁ。急いで本気にさせるためには、多少は危険な目には遭わせねばな。やってくれ」

ショウたち3人が再び、それぞれのダンバインに乗り込む。

ショウ「こんなの見てると、生体エネルギーなんて関係ないようだがな。リア・モニターと無線回線と……」
トッド「トカマク、ショウ、いいのか?」
ショウ「良好だ。行けるぞ」

ダンバイン3機が、空へ飛び立つ。
ガラリアたちの乗るドロが先導する。

ガラリア「まっすぐにギブンの領地に入る。イヌチャン・マウンテンだ」
トッド「ジャップ、地平線を見るんだ。そうすりゃ機体の方位がわかる。といっても、ここはビシッとした地平線は無しかよ」
ショウ「よし、引き起こしをやってみる」

ショウが操縦桿を操るものの、ダンバインはバランスを崩し、森の木々を掠める。

ショウ「わぁぁっ!」
ガラリア「ショウ・ザマ。勇気があるのは感心するが、程々にな」
トッド「バイクじゃないんだよ、ジャップ。空力特性、機体強度、ちゃんと考えてな!」
ショウ「わかってるよ! 大体、ちゃんと使ってみせなくちゃならない理由があるのかよ」

砲撃が迫る。

ショウ「何だ?」
ガラリア「敵だ! 各機!」
ショウ「あれは……!?」

グライダー状の軽マシン、グライ・ウィングの上から、人が銃を放っている。

トッド「モーター・グライダーじゃないか。あんなので!?」

トカマクのダンバインが、銃撃をまともに食らう。

トカマク「わっ! ど、どうすりゃいいんだよ……!?」

トカマク機が煙を吹いて墜落してゆき、大爆発する。

トッド「空でチャンバラをやるつもりはないぜ! ガラリアさん、落としてくれよ!」
ガラリア「ニーだ! ニー・ギブンめ! 砲撃手、必ず落とせよ!」
ショウ「何やってんだ! 一方的じゃないか!」

昨晩のオーラバトラー、ダーナ・オシーも参戦する。

ショウ「夕べの!?」

ショウのダンバインも剣を抜き、ダーナ・オシーと空中で斬り結ぶ。

ガラリア「ショウのダンバインか? トッド、手を貸してやれ!」
トッド「そうは行くかい! 先制攻撃を受けるってことは、夕べの船も出てくるんじゃないの?」

ショウ「そう簡単に撃たせるかよ!」
声「地上の人、ドレイクに手を貸すのはやめて欲しい!」
ショウ「何、誰だ?」

コクピット越しに、ダーナ・オシーのパイロット、女戦士のマーベル・フローズンの姿が見える。

マーベル「ダーナ・オシーのマーベル・フローズンだ。善悪の見境も無しに、ドレイクに手を貸す、馬鹿な男。この世界のことを、このアの国がわかってドレイクに手を貸しているの?」

ショウのダンバインが、地上に降りる。
ダーナ・オシーも地上に降り、コクピットが開き、マーベルが呼びかける。

マーベル「もう一度頼みます!」
ショウ「夕べしかけてきたのは、あんたらだろう」
マーベル「戦力の少ない私たちには、あぁするしかなかったんです。もう少し事情をわかって」

ダンバインが身構える。
ダーナ・オシーが、ミサイルランチャーを構える。

マーベル「まだミサイルがあります! 動かないで!」
ショウ「あんたも地上から来たのか!?」
マーベル「そう。ドレイクという人は、権力欲に取り憑かれた男だということが、わかりませんか、?」
ショウ「わからないな! ここには来たばかりなんだ!」
マーベル「せっかく、せっかく…… なら、あなたを殺します!」
ショウ「できるもんか!?」
マーベル「わからず屋!」

ダーナ・オシーが剣を振るうが、ダンバインの剣で弾かれ、そのまま飛び去る。

ガラリア「ニーを追ったドロは?」
兵士「戻りません」
ガラリア「ダンバインと、ドロが2機……」
兵士「戻りますか?」
ガラリア「トッドという男、何もしなかった……」

ショウ「マーベル・フローズン…… あの女……」


一同が、アの国へ帰還する。

バーン「トッド・ギネス、なぜ戦わなかったのか?」
トッド「冗談言ってもらっては困る! 慣熟飛行で戦いができるわけはない! 第一、飛び道具1つ持たしてもらえずに戦えるわけがないだろう!?」
バーン「ショウ・ザマは戦った」
トッド「奴はド素人だからだ。空を飛ぶってのは、簡単なことじゃない!」
バーン「それはわかる。が、トカマク殿を失うことはなかった」
ガラリア「バーン、これでロムン・ギブンに反逆の意思があることは明らかだ。今夜、ロムンの館、鍛冶工場の攻撃をしたい」
バーン「それは、ドレイク様の判断されることだ」
ガラリア「ドロを2機も失った!」
バーン「未熟だからだよ。協力してもらえるかね? ショウ・ザマ」
ショウ「パイロットとしてはトッドの言う通り、俺はそそっかしいらしい。適正がない」
バーン「いや、良きオーラ力がある」
ショウ「なら、ますます自信は無いな。けど、俺にだって日本人のプライドってのはある。生かしてもらっている分だけは、やらせてもらうよ」
バーン「君の国の名前か?」
ショウ「そうさ。こういった別のところに来ると、血が騒ぐのね。ダンバインってのも、気に入りそうだし」
バーン「若き地上人、期待する」
ショウ「ありがとう」

(マーベル『ドレイクに手を貸す、馬鹿な男』)

ショウ「一体、ここはどこなんだ……?」


(続く)

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最終更新:2020年05月29日 21:30