然若

『ぜんじゃく』
薫桜ノ皇国にて中鏡大臣の補佐を任じられている元尼僧。
然若とは法名であり、本名を『櫻華 薊』(オウカ アザミ)という。

現皇王である泰斗の姉であると同時に非常に有能な仕事人間。
十五で有力武将の下へと輿入れし三人の子宝に恵まれるも、泰斗が成人する頃に主人に先立たれ仏門に帰依した。
しかしとある案件にて泰斗に乞われ公務に復帰、中鏡大臣の下で政に蔓延しつつあった汚職の多くを一掃したと言う。

徹底した成果主義者であり、人の上に立つ以上怠慢は許されないとする価値観の持ち主。
だが評価に値する人物ならば身分や役職を問わずに礼儀を尽くす。
治安や司法を担う者として無慈悲な決断も辞さないが、これは皇族として生まれた者の責任に依る所も含まれているようだ。

泰斗が捨て子を養子にした際には皇家の火種になるとして真っ先に反対した。
そして後に生まれた泰斗の嫡男を亡き者にし、この養子を担いで実権を握ろうとした勢力が興りかけた際もそれ見た事かと迅速に対処と処分を行ったという。

"第一皇女"の事情も心得ており、『彼女』が政争の道具にならぬよう陰ながら手を回している様だ。


関連



最終更新:2024年10月11日 14:10