三色三巴

『みしきみつどもえ』と読む、薫桜ノ皇国出身の三人組冒険者。
それぞれ衣装の各所に『三つ巴の勾玉紋』を入れているのが特徴。
大小二刀流の前衛、長棍の中衛、弩弓の後衛の組み合わせで、冒険者ランクは低いものの個々の戦闘力は中堅冒険者に勝る実力の持ち主。

その正体は皇国の『三宝大臣』の一人たる左玉大臣が要人捕縛の為に送り出した子飼いの部下達である。
捕縛任務そのものは中鏡大臣により実施されているのだが、未だ任務が果たされないのは中鏡大臣の失態として糾弾。左玉の下で新たな部隊を派遣すべしとなった次第。
(だがこれには中鏡より先に要人を捕らえる事で自身の発言権を強めようという意図が多分に含まれている模様)
結果、両大臣の殴り合いにも近い紆余曲折な議論の末に先行部隊と同数が送り出される事となったようだ。

しかし送り出されたものの、あまりにも急拵えの編成。
更に各々武に秀でた名家の出を揃えたものの、それ故の互いの特権意識からくる連携の雑さが非常に目立つとの事。

情報共有の為に港まで出迎えに来た先行部隊に対して『任務を果たせない無能を処断する』等と勝手な判断で襲い掛かり、邪魔者を排除して悠々と捕縛対象を捕らえに向かおうした。
だが先述の連携の雑さを突かれた上、帰郷の為に弛まず行っていた修練による地力を見せた彼等によって惨敗すると言う結果に。

そして態勢を立て直そうと乗って来た船で即座に帰郷(逃走)するも、顛末を知った左玉大臣から激しく叱責を受ける。
結果、罰として此方も『目的を果たすまで皇国の土を踏む事は許さん』と言い渡されてしまうのだった。

現在では捕縛対象の行動を調査・監視しつつ、先行部隊と小競り合いを続けている。



その一方、捕縛任務とは別に国外の情報や特定の道具類を集めて本国へ送品している様子も。
これは追放命令後、港で項垂れながら船を待っていた一行の下に『左玉配下』を名乗る男が現れて請け負った仕事らしい。

男が言うには『大臣からの信頼回復に繋げる為の簡単な使い』であるとの事。
しかし送った物の一部には本当に信頼回復や政に関係するのか疑問符が付くようなものもあったとか…。

とは言え現在の立場と境遇から異議を訴える余裕もなく、心に引っかかるものを感じながらも素直に遂行しているようだ。


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最終更新:2025年01月16日 22:22