元始慶黄帝

『ゲンシケイオウテイ』
『始黄帝』とも呼ばれる。
祖霊獣と仙人の長の間に生まれた、全ての仙人道士霊獣を統べる大慶帝国の祖にして初代皇帝。

絵巻物等では桃の樹の下で花の咲いた枝と仙桃を片手に持つ、荘厳な黄の衣装を身に纏った長い髭の男性として描かれている事が多い。
祖霊獣と仙人の長から受け継いだ霊力と仙力によって、全ての仙術の元となる術式を編み出したと伝えられている。

三大霊獣が霊水を混ぜた泥から霊獣達の祖を生み出す際、自らも泥を掬い上げると丁寧に人型に整え数組の男女像を造った。
それを仙術の炎で焼くと表面の土が剥がれ中から若々しい男女が生まれ、これが大慶帝国での人族の始まりとされている。
そして自らと三大霊獣が生み出した者全てに『智慧』と『精神』と『魂』を与え、仙道を教え説き道士として導いたという。

生と死の境界を解明し、命の枷から解き放たれた不老不死とも。
神話に伝わる仙域の奥深くで膨大な宝と従者の土人形達に囲まれ、建国から四千年を超えた今も帝国を守護し見守り続けていると信じられている。

始黄帝の住まう仙域には神樹である桃の花が咲き誇っていると言われており、この事から帝国各地には様々な桃が植えられ季節問わず花を咲かせている。


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最終更新:2024年05月27日 10:05