真鍮と炎の未来学会

ロンデ王国で暗躍する、一部の科学者技術者達で構成された秘密結社。

異世界人が"蒸気で動くからくり"の概念をこの国に持ち込み、それが『ロンデ式蒸気機関』として発展し今に至ったのは周知の通り。
だが牛馬の力すら軽く上回る蒸気機関の強大さに触れた結果、謎の万能感に溺れて歪んだ『未来』を理想とする者が現われてしまうのは必然であった。

ある者は、無限に動き続ける蒸気機関さえあれば家畜や奴隷など用済みとなると豪語する。
ある者は、蒸気機関に世界を任せ、生命体はその支配下に入るべしと公言する。
ある者は、人の身体は蒸気機関に置き換えなければならないと真剣に考える。

そしてそのような『妄想』は互いに惹かれ合うのだろうか。
いつしか狂った思想の連中が集まり、さらに機械こそが神の身体の一部と主張する宗教家も混じり、結果カルトとしての『真鍮と炎の未来学会』という組織が生まれたのである。

各々の理想とする未来図はバラバラ。
だが、根本的な思想は『不完全な肉体は滅びよ、永遠たる機構は生きよ、機械こそが世界の支配者になるべし』という方向で一致しているようだ。


【怪情報】
『真鍮と炎の未来学会』の構成員に、『竜の頭蓋骨を象った真鍮製のカブトを被る黒尽くめの男』が居るという噂がある。


関連



最終更新:2024年10月29日 17:14