ヴォケシー

シュバルツピルツ大森林内の魔族集落遺跡にて発見された『とある悪魔』に纏わる呪物。
リンガと同じ出自の道具であり、アルヴァックの腕を象った黒妖石製の呪具。

普段は尖った指が大きく開かれているが、これを折りたたんで握り拳にする事で魔法が発動、微弱な魔力の雷を纏いながら拳が眩く発光する。
そしてこれを人体の一部に触れさせると激しい痛みと衝撃を与えつつ、呪いを緩和する事が出来るのだ。

一度使用すると再び指が開き、閉じれば繰り返し使用可能。
だが同じ人間に何度も使用すると脳が焼ききれて死んでしまうと言われている。
だが治療道具としては優秀で探し求める者も多い。

またこの悪魔の齎す癒しの力は魔族の体には苦痛でしかないらしく、彼らに使用した際は武器としても使えるが下位の魔族程度にしか通用しない。
つい最近勇者候補クマ・ニー魔剣クヴァラットの探索中に埋もれていた集落遺跡を発見、入手した。

遺跡にあった石板によるとここは確かに魔剣を振るい、セイモールン王国愛し滅ぼした冒険者が根城としていた場所と判明。
そこには"双璧を越え、東に真の愛を探す"と記載されている。

クマ・ニーもこのヴォケシー程度では宿敵ハイドランジアを倒せない事は悟っており、魔剣の探索の範囲を東ギールシクリヒト大陸に伸ばそうとしている。


関連

  • リンガ 同じくアルヴァックに関わる呪物


最終更新:2023年04月06日 21:37