ヴィーパ歴後期の
大慶帝国。
皇帝の外戚にあたる者を旗印にした三つの派閥による覇権争いと、それぞれに付いた豪族達による戦乱期。
この戦乱は実に百年以上も続き、世代が変わっても終結の目途が立たなかった。
国の要であった
仙人達も争いの続く俗世を見限り始め、霊山の奥地にこもり干渉する事もなかったという。
そんな折、とある場所にて世界中の負の念が凝縮した
怪物が生まれ落ちた。
怪物はひたすらに成長を続け、そしてそれに率いられた魔物による襲撃や被害が各地で相次ぎ出したのである。
だがそんな事態となっても各派閥は国の覇権を獲る事を優先し、ひたすらに戦火を広げるだけの有様であったようだ。
そのような混迷の最中、一人の若者が
殿崙山に住まう仙人の元を訪れた。
若者は世界中で猛威を振るう魔物の脅威に対抗する為、今こそ国も種族も超えて団結するべきだと仙人達に訴えた。
もはや俗世を見限っていた仙人達であったものの、真摯な若者の姿に大きな可能性と一縷の希望を感じ取り行動を起こす事に。
若者と仙人の
長老格は各派閥の長達の下を訪れては説得し、時には武勇を示して争いを終結させる事に奔走。
そして正統な皇帝の下で再び纏まった大慶帝国は若者―――後の
英雄ランディ・クロウウェルが束ねる人類連合軍に大きな戦力として加わるのであった。
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最終更新:2024年09月01日 09:45