【名前】ルクレツィア・ファルネーゼ
【性別】女
【年齢】十九歳
【罪状】殺人、暴行、誘拐、監禁、傷害致死、違法薬物製造
【刑期】死刑
【服役】一年
【外見】腰まで届く銀髪と、白過ぎる程に白い白皙の肌の儚げな美少女。瞳の色は紅
【性格】
茫洋とした感のある、物静かで穏やかな性格。長い歴史と伝統に裏打ちされた優美と典雅と気品を持つ。疲労や痛みというものに対する感覚がかなり鈍い。
嗜虐思嗜好で被虐嗜好のバイセクシュアル。
【超力】
『楽園の切符(パラディーソ・ビリエット)』
50cmの長さの煙管を出現させる。
煙管から出す紫煙+煙管を吸う事で自身にのみ作用する薬物が超力の本質。
煙管自体も頑丈で、身体を鍛えた新人類の振り下ろすスレッジハンマーを、難なく受け止められる。
煙管から立ち上る紫煙
対象が望む理想そのもの夢を見せる。
世界の支配者だろうが、過去に死んだ者と暮らす事だろうが、無限の富を掴む事だろうが、海賊王になる事だろうが、どんな夢でも夢見る者が望むままに見せる。
紫煙を吸った者が夢見ている間、ルクレツィアは夢見る者が過去に体験した苦痛を余さず感じ取れる。
紫煙の発動条件として、酒なり麻薬なり拷問なりで意識が混濁していなければ効果を発揮しない。
ルクレツィアは主に拷問を用いていた。
◆◆◆
上記の二つは成長して使用出来る様になった。
ルクレツィアを調べた専門家曰く。超力が自身に及ぼす作用に、肉体と精神が耐えられる様になるまでリミッターが掛かっていたのかも知れないとの事。
「リミッターなんて無かった方が世の為だった」とはその専門家のコメントである。
◆◆◆
吸う事で体内に循環する黒煙
疲労や痛みにたいして極端に鈍くなり、五感と身体能力が向上し、身体を深々と斬られても短期間で治癒接合する回復能力を得る。
再生はしないので、四肢を切断されれば拾ってくっつける必要が有る。
この薬による強化は凄まじく、戦闘技能が全く無いルクレツィアが、身体能力と回復力のゴリ押しだけで、訓練を積んだ武装した兵士一個小隊なら軽く殺し尽くせる程。
生まれたときから使用可能な能力であり、ルクレツィアの性状と凶行の原因となった。
【詳細】
イタリア貴族の血を引く資産家の令嬢。
超力の為に、産まれた時から感覚が希薄であり、その為か『肉体の痛み』というものを理解できず、『肉体の痛み』を理解する為に、何人もの使用人に怪我を負わせ、父から厳罰を受けた。
その為に、孤児や浮浪者を誘拐し、金で身柄を買い、凄惨な拷問の果てに幾人も嬲り殺しにしたが、それでも痛みを理解出来なかった。
代わりに理解できたのが、人体を破壊する行為は愉しいという事であり、身体を破壊される人間の反応は面白いという事だった。
第二次性徴期を迎えた頃、ルクレツィアの超力の全てが開放される。
さっそく拷問し抜いて瀕死にした少女に使用してみたところ、少女は至福に満ちた表情を浮かべて眠り、ルクレツィアの全身に少女に与えた苦痛が刻まれた。
この時にルクレツィアは、初めて『肉体の痛み』を識り、涙を流して法悦の叫びを上げたという。
そして、少女が夢から覚めて、過酷な現実に戻ってしまった事を認識した瞬間の絶望の表情を、心の奥底から愉しみ抜いた。
元から常軌を逸していたルクレツィアが、本格的に狂ったのがこの日からである。
人の肉体を壊して喜ぶのは前菜(オードブル)。壊した人間の苦痛を我が身で味わうのが主食(メインディッシュ)。絶望と悲嘆に壊れる精神は甘美なお菓子(スイーツ)。
そうして人間を壊して壊して壊し続け────。
ルクレツィアの狂気そのものの行状を忌んだ父親の手により、ヤマオリ記念特別国際刑務所送りとなった。
+
|
他の受刑者との関係 ※ネタバレ注意 |
※設定上の関係性や本編で言及された面識。
キャラ |
関係 |
初言及 |
ジャンヌ・ストラスブール |
「商品」としての彼女を買い、拷問の限りを尽くした。 どれだけの凌辱を受けようとも折れなかった彼女を「狂人」と断じている。 |
008.巡礼者と殺人者 |
ディビット・マルティーニ |
直接の面識はないが、彼の属する「バレッジファミリー」のネットワークを使って拷問用の人間を調達していた。 |
ネイ・ローマン |
「バレッジファミリー」の依頼を受け、彼が率いるギャングの一員を惨殺している。 |
028.地獄行き片道切符 |
ルーサー・キング |
直接の面識はないが、過去に「キングス・デイ」の縄張りである歓楽街へと旅行に赴いている。 「商品」となったジャンヌ・ストラスブールともそこで出会った模様。 |
046.交わらぬ二つの希望 |
|
最終更新:2025年04月13日 21:58