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 何を思い上がっていたのだろう。
震える拳は収まり、胸の内に渦巻いた憤怒も理性でねじ伏せた。
垂れた視線は既に終わってしまったモノをありありと映す。
そうして、鑑日月は転がった二人の少女の遺体を前に、懐古した。
彼女達と過ごしたのはたった数時間だ。
涙を流す程の間柄ではないし、死んでしまったことに対して心神喪失するまでには至らない。
呉越同舟。偶々、目的が一致して乗り合わせただけの罪人だ。

 それでも、その数時間の間、彼女達は仲間だった。

 自分の歌を素敵だと褒めてくれた叶苗に対して、救われた部分があるのは事実だ。
“アイドルの鑑日月”を見て、その歌を聞いてくれる。
ただ、それだけで日月は良かったのだ。その言葉と安心に報いて、救われた分くらいは自分も助けようと思った。
氷月蓮を殺して、ハッピーエンドとは言わずとも、先が見える結末を掴み取る為に。

 掴み取れたものは何もなかった。その選択の結果が何を意味するか知らずに。

 生きたい。死にたくない。これ以上、堕ちたくない。
それらを護ることすら、日月には荷が勝ちすぎる問題だった。
日月に正義の味方は務まらない。少女二人を喪って、また逆戻りした矮小な自分。
無知蒙昧と理解っていながら、願ってしまった微かな希望。今は何処にもない――護りたかったモノ。
ジャンヌに充てられて、正義の味方をほんの少しでも気取りたかったのか。
らしくもなく、彼女達を護る為に動いた結果がこれだ。
今更善意を思い出して戦っても、それは結局無駄という二文字で片付けられる。
付け焼き刃の正義感ではどうにもならない、と。深淵で学ばされたはずだ。

 ……本当に下らない。

 ジャンヌとの邂逅。そして、叶苗達と過ごしていく内に、自分は大事なことを忘れていた。
打算と自己の利益追求。アイドルという輝きの為だけに進んでいく毎日。
輝きの裏で脈動していた黒い欲望は決して嘘ではない、彼女の存在証明だ。

 忘れるな、刻み込め。

 お前は何を奪って、何を手に入れた? その答えを出せぬ程、呆けてはいない。
この両手は、この身体は綺麗なものではなかった。
抱いた愛が無垢であっても、身体も心が穢れているのなら、その相反は彼女にとって毒になる。
他者を蹴落とした。愚物と判断したモノをゴミのように扱った。
その中に、叶苗達のような無垢なる人や願いが在ったことも、知っている。

 故に、今更という言葉がついて回るのだ。

 罪は消えない。邪悪なる振る舞い、そして行動の結果もまた、鑑日月という人間を構成する要素だ。
それが偶然、行動を共にした彼女達がそれらを鈍らせていた。
ああ、そうだ。己がとっくに汚れ切っていることを忘れていた。
生きていく限り、汚れていく。そして、汚れきったこの両手で、全部掴み取ろうとしてしまった。
善意と悪意の境界線で彼女は両方に手を伸ばした。

 だから、鑑日月は間違えた。

 あの時、氷月蓮と二人の恩赦ptを秤にかけて躊躇した。
善意であれば氷月蓮を。悪意であれば恩赦ptを。
即座に選べなかったのが、今の自分の結実だ。
護りたかった少女たちは残っていないのに。輝きはもう消えかけているのに。
中途半端に情を抱いて、夢も棄てられなかった女。それが鑑日月という人間だった。
何も棄てられないまま、何もかもを喪ってしまった。
もしも、彼女達の為に先んじて氷月蓮を殺すことを決断できていたら、彼女達とまだ笑い合うことはできたのだろうか。
もしも、最初から夢の為に、情など抱かず殺し合いに乗っていたらこんな想いをしなくてよかったのだろうか。

 結局、全部選ぼうとしたのが間違いだったのかもしれない。
彼女達も護って、アイドルという夢に戻ることも棄てないで、全部欲しがった。
その強欲が齎したのは、眼前の少女達は物言わぬ骸となってしまった。
氷月のお情けで得られた恩赦ptはこの深淵から抜け出すには程遠く、輝きのステージに戻る為には足りなさ過ぎた。

 己に問う。この深淵でお前には何が遺っている?

 正義、それではない。鑑日月はジャンヌ・ストラスブールのように生きることはできない。
仲間、それではない。眼の前に転がっている骸はもう仲間じゃない。今となっては生き残っているのはジャンヌだけであり、彼女も生きているかどうかわからない。

 もう答えはわかっている癖に。

最初からわかっている問いを投げたのは、己を戒める為だ。
鑑日月は境界線を引き直す。其処に置く絶対は――――偶像《愛》。
ここから先は半端では許されない。欠けて、賭けて、駆けて、架けて、架け狂う。
愛の為に、輝きをもう一度取り戻す為に。


 偶像への執着心。愛だけが、あの輝きだけが今の日月に残った最後の砦だ。

 ならば、その為に生きて、その為に死ぬ。例え、志半ばで死のうとも、愛の為に死ねるのなら、マシな死に方だ。
けれど、死を覚悟しているとはいえ、愛を諦めるつもりはない。
偶像再誕――其処で必要になるモノは何だ?
培った演技力、天啓、運命。総てを引っ括めて、邁進する絶対的な意志。
どうしても手放せない、どうしても叶えたい、どうしても忘れられない、偶像への憧憬。
要するに、この深淵に堕ちるきっかけとなった日に見せた、超力の解放。
否、それを超えてしまうくらい、出力を上げなければならない。

 鏡に映った己を見て、笑えるか?

 ……笑ってみせる。

 表情を作れないアイドルなど、大衆は望まない。
変幻自在。どんな表情も謀り、言葉を操れたからこそ、己は頂点まで上り詰める事ができた。
鑑日月というアイドルの強みとは、歌唱力でも、舞踏の力でもない。
周りを引き立て役にさせてしまう程の美貌とカリスマ。そして、他社の追随を許さぬ、心理掌握。
けれど、この深淵ではまだ上がいる。ならば、もっと上へ。己の正気を糧にしてでも、上へ。
あの舞台《本物》に戻れなければ、意味はない。例え、超力に苛まれても決して色褪せることはない――鑑日月だけの世界。
輝きの向こう側。大勢の観客。総てを魅了させる圧倒的主人公感。
それはこんな深淵では得れぬ唯一無二の生きる理由。
夢に生きて、夢に死ねよ。丁寧に砕かれた言葉は再度日月の元へとやってきた。

「寄り道が過ぎたのかしらね」

 口から漏れ出した独り言は自嘲と諦観に溢れていた。
あの時、出会った受刑者が彼女でなければ。自分は冷酷に立ち振る舞えていたのだろうか。
もっとも、そうなればこそ。今も五体満足で生きていることはなく、とっくに死んでいたのかもしれない。

「貴方達は、私にとって、お荷物だった。余分な贅肉だった。捨ててしまおうって思ったこともあった」

 彼女達の首輪から恩赦ptを回収しつつ、最後にその無念で染まった表情をしっかりと焼き付ける。
出会わなければ、鑑日月は夢の為だけに生きて、夢の為だけに死ねたのかもしれない。
出会わなければ、彼女達はジャンヌの庇護の下でまだ生き延びることができたのかもしれない。
それでも、どれだけイフを夢想しようが、今此処にある事実こそが現実だ。

「信じてよ」

 ちっぽけな友情、小さなコンサートと声援。それらを塗り潰す絶対の意志。
相反する白黒は、絶望を混ぜ込んで彼女を高みへと持ち上げる。
代価は己の正気。ただ一人の少女でいられる相手は、もういないのだから、正気など持ち合わせる必要はない。

「…………………さよなら」

 けれど。そう、けれど。正気を喪っても尚、日月はあの輝きを追うのだろう。
輝き。その向こう側へと。焼き付いた絆を焚べて、苦しみながらも偶像をずっと追う。
此処から先の人生は総て、舞台だ。鑑日月という少女が抱く愛が途切れるまで、ずっと続く――地獄《天国》のような時間。
今なら、何処にだって行ける。何だって歌える。目指すモノがある限り、いつまでも、永遠に。

「看守官、恩赦ptを使うわ。この“衣服”をいただけるかしら」

 手段はもう選ばない。どれだけ穢れようとも、目指す場所がある限り、鑑日月という少女は偶像を追い続ける。
例え、自分の願った愛が叶わないとわかっていても。最後の悪足掻きは、死を迎えるまで終わらない。
この与えられた舞台で、日月は存在意義を無理やり植え付ける。輝きの象徴を血塗れで染めてでも、たった一瞬の輝きを求めて。
瞼の裏で、誰かが泣いている気がしたのは、もう思い出せない。






 やっぱり殺してしまおう。そんな軽い決断で、氷月は今後の方針を定めることにした。
氷月が優先して選んだのは、日月の再殺だった。
今の彼女は精神的にも打ちひしがれている。
結局、彼女もまた人の子だ。友情を覚えた少女二人を奪ったことで、精神的な比重はバランスを欠いている。
そういう人間は酷く死にやすい。どう振る舞い、どう投げかけたら人は死ぬのか。
それらを熟知している氷月からすると、今の日月は格好の殺人対象である。

 ……あの発言さえなければ、とっくに彼女も殺せていたはずだ。

 彼女の超力を把握していたら、そう思わせないように発言を誘導するといった追い詰めた方も選択肢に含めることができた。
もっとも、叶苗達にも超力を隠していた周到さを考えると、致し方ない。
そこは鑑日月が優秀だったと認めよう。芸能界で策謀を練り、嘘もつき続けていた彼女の技能が自身の予測を上回ったという結論に至った。
ただ、それは先程までの話になる。
数時間の同行。そして、超力を踏まえた戦闘を経て、彼女についてはプロファイリンクも進んだ。
今なら彼女を正確に見定め、殺すことができる。
強い執着――心残りという訳では無いが、今後の殺人を考えると、日月はここで殺しておいた方が楽に進む。
超力の内実は把握できたし、此処を彼女の舞台と見立てさえしなければ、殺害は容易だ。
舞台の上では最強で最高の偶像なのだろうが、舞台を降りればアイドルも只人である。
ならば、殺せる。輝きを纏わないただ一人の少女を氷月が殺せぬ理由がなく。

 ――そうして、順当に彼は選択肢を間違えた。

 鑑日月の姿を視て、数秒――氷月は動きを止めた。
まさか。おかしい。そんな月並みな言葉しか出てこない程に、氷月の思考は完全に停止する。
絶句、という言葉が今の己には一番相応しいだろう。
身に纏った衣服はアイドル時代に着ていた衣装か。その表情はまるで、此処が舞台だと認識しているようだ。
彼はまだ、ステージを想起させる言葉を投げかけていない。
その上で、彼女がその超力を発動させている事実。それは簡単にはいかない――何かを棄てなければ入れない領域だ。
何という覚悟。ジャンヌや叶苗、アイを顧みる必要がなくなった彼女は此処まで跳ね上がるのか。

 ……勝てないな、これは。

 これは参ってしまう。
どれだけ目を凝らしても、頭を回しても。氷月には、鑑日月の死が見えない。
どんな相手であっても垣間見えるはずの死線が今の彼女には存在しない不可思議さ。
地を這い、深淵へと零落した歌姫は、その状態のまま、天上へと昇る資格を得てしまったか。
もっと観察しろ、推測を重ねて彼女の総てを読み取れ。これまでと何が違う。
いいや、総てが違う。改めて、思う。鑑日月という存在が丸ごと高み――遥か頭上に浮き上がったような感覚だ。
氷月蓮は産まれて初めて、殺せないモノを見てしまった。
天命すらも摘み取る、圧倒的主人公感。
それは先程の相対とは比べるまでもない、致命的で、運命的な――バケモノ。

「荷物がなくなった彼女の本領を見誤った――藪蛇を突いてしまった、僕の失態か」

 確認するかのように、あえて口に出した言葉は、自身の結末を受け入れる潔さで溢れ切っていた。
仲間は殺した、超力の手の内は見定めた。先程までの彼女なら、殺せる範疇にいたはずだ。
人は進化する。それは飽くなき向上心を糧に各々速度には違いがあるとは知っていたが、日月の速度は予測を遥かに上回るものだった。

「成程。存外……人らしい情動を、僕も持ち合わせているみたいだ」

 悔恨。殺人鬼といえども、殺せぬモノを眼前に出されると、思いの外センシティブに悔しがるらしい。
氷月蓮という人間は、どんなモノであっても、殺せるはずだった。
例え、帝王であっても。例え、神であっても。例え、世界であっても。
氷月にとって、殺すというのは呼吸と同じように当然にできるものだ。
そして、それは今の彼女から一筋も見い出せない、運命をその身体に纏ったとしか言えぬ天下無敵の偶像だ。

「完敗だ」

 氷月蓮は鑑日月を殺せない。それは、殺人を至上命題としている己に突きつけられた初めての絶望だった。
みっともなく足掻くか? 命乞いでもしてみるか?
そんな小手先が通用する相手ではないと知っているのに、考えてしまった己の浅はかさに苦笑する。
人を殺せない殺人鬼がこの対峙にて勝てるはずもなく、黙して死を受け入れることを選んだ。
彼女からは恨みを山程買っている、無惨な死に方も覚悟しよう。
死が差し迫っているのに、氷月の表情に大きな変化はなかった。
それが日月の興味を惹いたのか、彼女はこの場にて初めて言葉を放つ。

「……命乞いしないのね」
「それを聞き入れるとは思えないからね。ならば、僕にできることは何もない。
 喪失を経て、此処はただの殺人現場と理解して尚。舞台と認識できる君の――偶像への想いに負けたよ」

 今生の際だ、煙に巻く言葉を使う必要も、嘘を貼り通すこともない。返した言葉通り、氷月は敗北を受け入れている。
己を律し、雌伏の時を過ごす。冷静に流れを読み切る傑物とは思っていたが、欲望を前面に押し出すとなれば、此処まで化けるとは。

「僕の生殺与奪は君が握っている。ほら、やることは明確だろ?
 高額のptではないが、今後の足しにはなるんじゃないかな」
「はぁ。死を前にしても、情動よりも理性で判別できる。本当に、憎々しいわね」

 日月は深くため息を付いて、心底残念そうに言葉を続ける。

「ここでみっともなく命乞いをしていたら、愚物の烙印を押して、容赦なく殺せたのに。
 それにしても、断頭台にいるのに、冷静に結実を算出できるのは、人の心がないから?」
「酷い言い草だな。例え、数秒後に死ぬとわかっていても、思考を止める理由にはならないからね」

 憎悪は感じ取れる。彼女の言葉通り、自分がみっともない命乞いをしていたら、殺されていただろう。
この場で情動に訴えるなど、愚の骨頂だ。
薄く嗤う日月の表情からは感情が読み取れない。完全に隠し切っている。
内情を知っている氷月から見ても、だ。大した役者――いや、偶像か。

「喜びなさい。貴方の利用価値はまだ残っている。その殺人欲求はまだ満たせるわよ」
「…………ようやく、本気になるのかい?」
「今までだって本気だったわ。ただ、手段を選ぶことを本当にやめただけ」

 偶像願望。此処まで来たら執着、もしくは崇拝か。
彼女にとって偶像とは生きる意味と同一だ。泥に塗れ、培ってきた絆を棄ててでも、叶えたい愛がある。
その愛を成就させる過程で、氷月蓮に利用価値があるのか。
ここで生命惜しさに揺らぐ程度なら殺す。そうでないなら、超力を含めて、“手段”として選ぶ余地がある。
抱いた憎悪も、封じる。寄り添ってくれた人達も過去に置き去りにする。
本当の意味で手段を選ばない彼女はきっと、強い《脆い》。

「君の言葉から連なる提案は読めるけど。あえて問い返すよ。いいのかい?」
「氷月蓮を此処で棄てるか、拾うか。貴方が此処に戻って来る前に、私は基準を設けた。
 基準は――――超えたわ」
「オーケー理解した。それじゃあ、改めて。君の口からはっきりと言ってほしい」

 その言葉の意味を氷月は即座に理解する。日月は自分を値踏みをしていた。
結論は出た。後は互いの同意の言葉だけが残っている。
そして、氷月自身に選択権はないが、組む人間として、今の鑑日月は不足はない。
彼女がいるだけで殺害の手順は幾らでも浮かび上がる。

「組みましょう、殺人鬼。私が此処から出る為に、貴方の殺人技能が必要なの」
「いいよ。組もうか、偶像。僕が此処で殺人を犯すには、君の舞台が必要みたいだ」

 願いを叶える為だけに生まれた、悪魔の契約。
これは彼女達が傍にいたら、決して結ばれることはなかったであろう、選択。
氷月蓮と鑑日月は手を組んだ。お互いの回答に淀みはなかった。その淀みは不必要なものだから。

「傅く必要はないわ。大事なのは結果だけ。最低でも、私の恩赦分は殺してもらうわよ、殺人鬼」
「仰せのままに。もっとも、今の君と比較すると、僕は添え物に過ぎないさ。
 けれど、忘れたら困るよ。君が腑抜けた瞬間、僕は即座に君を切り捨てる。だから、君は高みのまま在ってくれ」

 鑑日月の殺害を諦めるつもりはない。
彼女が殻を破り、半端をやめたのであれば、自分も同じく踏襲するまで。
踏み越えよう、絶望を。受け入れよう、愛を。

「殺しは僕の専売特許だ。この絶望を糧に、いつか最高の君を殺す。
 助演で終わるつもりはないよ、偶像《アイドル》」

 それは、誓いだ。最高潮の鑑日月を殺す。それは清々しいまでの殺意。
日月を殺すことを欠片も諦めていない、殺人鬼の矜持だ。
殺人鬼と偶像。下らない、失笑すら出る呼び名を与え合って、二人は理性と衝動を乗り回す。

「ああ、そうとも。鑑日月。僕は君に何度でも言ってやる」
「そうね、氷月蓮。私も貴方に何度でも言うわ」

 四の五の言ってられる状況はとっくに過ぎている。
恩赦を狙うにせよ、生き残りを狙うにせよ、二人が抱いている方針は単独で叶えるには、些か厳しい。
其処に利があると判断したから、彼女達は手を組んだ。
水と油。犬と猿。どれだけ言葉を交わし、妥協を被らせても到底共存はできない。
それでも、尚手を取ることを選んだのは、この深淵にて生き残り、願いを叶えることがどれだけ難しいか、二人は知っているからだ。


「輝かなくなったら、殺すから」
「殺せないようなら、棄てるから」

 手段を問う余裕などないし、局面も最終だ。ならば、決めにかかるのは、今なのだろう。
さぁ、何もかもを糧にして願いへと直走ろう。蝋翼のように、太陽へと。

「行こうか、偶像」
「ええ、殺人鬼」

 鑑日月はありとあらゆるモノを棄てていた。一瞬ですら叶うかもわからない愛の為に、総てを糧にした。
彼女はもう愛《偶像》以外に視線を向けることはない。
その姿を見て、氷月は心から思ったのだ。ああ、今日は殺すにはいい日だ。



【A-5/湖畔の近く(東部)/一日目・午後】
【鑑 日月】
[状態]:肉体の各所に火傷、《偶像》
[道具]:アイドル衣装
[恩赦P]:35pt
[方針]
基本.輝く。其の為に生きて、其の為に死ぬ。
1.氷月蓮と協力して恩赦ptを稼ぐ。使い物にならなくなったら、すぐに棄ててやる。
2.アビスからの出獄を目指す。――――本当の意味で手段は問わない。
3.ルーサー・キングとの接触は可能な限り避ける。
4.――――ジャンヌ。
※人生を舞台と見立て、常時超力を高出力で発動させています。
※ -10pt アイドル衣装


【氷月 蓮】
[状態]:健康
[道具]:Tシャツ、ナイフ3本、フォーク3本、遠隔起爆用リモコン、デジタルウォッチ、空の金属缶(容積は500mlほど)、ロープ(使い古し)
[恩赦P]:0pt(残り特権70pt)
[方針]
基本.殺す。其の為に生きて、其の為に死ぬ。
1.ジョーカーとして、ミッションを達成する。
2.鑑日月と協力して、殺人を行う。輝かなくなったら、すぐに殺してやる。
3.被験体:Oに対抗する為の集団を探し、潜り込む。
4.鑑日月、君を殺したいと心から思ったんだ。

※ジョーカーの役割を引き受けました。
 恩赦ポイントとは別枠のポイント(通称特権ポイント)を200pt分使用可能です。
 また、以下の指令を受けています。
① 刑務作業に消極的なグループに紛れ込み、6時間以上過ごす。(達成済)
② 刑期に関係なく最低でも3人以上の参加者の殺害。(残り1人)

※特別性ゴムボートを特権ポイント80ptで購入しました。
※C-6に特別性ゴムボートが放置されています。

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鮮血のステージ 氷月 蓮 アイドルマスター
鑑 日月

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最終更新:2025年11月30日 16:44