アットウィキロゴ
プロポスレ@Wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

プロポスレ@Wiki

藍2

最終更新:

orz1414

- view
管理者のみ編集可
 俺は現在幻想郷のマヨヒガと呼ばれる場所で居候をさせてもらっている。なんでかって……聞くな、俺にもよくわからん。
 ここの住人である藍さんの手伝いや、橙の遊び相手などをしたりで割と毎日が充実している。
 それで今日は先程まで家主である紫さんと酒盛りをしていたのだが、終わった直後に紫さんから
『折角だし、これを持って行って藍と一緒に飲んできなさいな』
というお言葉と酒を頂いたため、藍さんの所へ移動中だ。
 酒盛りとは言っても俺は酌係で、実際は殆ど紫さんが飲んでいたからあまり飲めなかったし、
宴会などに行っても、色々と忙しい藍さんとは今まで飲む機会がなかったので丁度いいと思って引き受けたわけだ。
 惚れた相手と飲める、という気持ちもあったんだが……それは置いておこう。


 月の光に照らされるマヨヒガ。風景がより幻想的に見える。
 藍さんは縁側にいた。こちらに気が付くと声を掛けてくる。
「……○○か。紫様の相手は済んだのか?」
「ええ、今さっき」
 藍さんの隣に腰掛け、手に持っていたお盆を降ろす。
「ここで酒盛りをするのか?」
「紫さんの勧めでしてね。藍さんと一緒に飲んでこいと」
 その言葉に怪訝そうな顔をする藍さん
「私は……出来れば遠慮したいな」
「藍さん、酒が嫌いなんですか?」
 宴会などでは紫さんの相手や片付けなどで忙しいから飲んでないだけだと思っていたんだが。
「いや飲めなくはない。飲めなくはないんだが……」
 藍さんにしては珍しい歯切れの悪い言葉だ。訝しむ顔で酒を指さし、
「それはどれ位の強さなんだ?」
「度数ですか? ちょっと待ってください……」
 表面のラベルを読むが、銘柄こそ書いてあっても度数は書いていない。
 銘柄は……『狐の嫁入り』か。俺は酒に詳しくないから結局はわからないな。
「あー、ダメですね。書いてません」
「よく考えると……仮に書いてあったとしても参考にはならないか。あの方にかかれば、中身を入れ替えるぐらい造作もないことだからな」
「うーん……まあ幾ら紫さんでも、スピリタスを入れるような真似はしないだろうし」
 色々と無茶を言ってくることはあるが、一応体の限界は察知してくれる人である。だから平気な筈だ……多分。
「それでどうします? 無理に飲もうとは言いませんが……」
 紫さんには一緒に飲んだことにしておく、という意味を込めて言う。が、藍さんは頭を振る。
「いや、紫様のことだ。今もスキマから覗いているかもしれん。バレてお前がスキマ送りにされたら私が困る」
 それに、と話を続ける。
「さっきは遠慮すると言ったが、私もお前とは飲んでみたかったんだ」
 そう言って杯をこちらに出してくる。
「注いでくれるか?」
「ええ、是非とも」
 酒をお互いの杯に注ぎ、二人同時に飲み干す。
 惚れた相手と飲む酒は、今までになく美味かった。


 正直気付くのが遅かったと思う。杯から少しづつ飲んでいた藍さんのペースが段々と上がっていたことに。
「あの~、藍さん……?」
「なんだ~」
 普段よりも間延びした声。振り向いた顔は赤く、目はトロンとしている。
「もしかして、酔ってます?」
「何を言う。酔ってにゃんかにゃいと言っとるだろ~に」
 どう見ても酔っぱらいです、本当にありがとうございます。
 まさか大妖怪の式神である九尾の狐が酒に弱いなんて誰が考えただろうか。
「う~ん? お前はあんまり飲んでないな」
「あ、いえ、ちゃんと飲んでますよ?」
「ほれほれ、もっと飲まんか」
 有無を言わせず酒を注いでくる。断ったら暴れ出しそうだ。
 酒に弱い上に酒癖が悪いとわかっていれば、そりゃあ飲まないよね。うん納得納得。
 って、そんなこと言ってる場合ではない。
「そろそろ止めたほうがいいんじゃないですかね? ほら、明日の仕事にも響きますし……」
「なんの、私はまだまだ飲めるぞ~」
 藍さんは酒を一気に飲み干す。ダメだ、聞き入れてくれそうにない。
「それじゃあ飲むついでに私の話でも聞け」
 これはあれか? 酔っぱらい特有の長話か? マジですかー。
 そんな俺の気持ちを当然察してはくれず、藍さんの長話は始まった。


 それから一時間。藍さんの話はまだ終わりそうにない。
 やれ紫様が結界を修復してくれないだの、やれ橙が私の弾幕を真似してくれただの、やれ最近油揚げの値段が上がっただの、
なんとなく正座をして聞いているので、好い加減足が痛い。
 折角藍さんと飲めると思ったのに、満足に飲めたのは最初だけか。紫さん、こうなることがわかってて寄越したんだろうなあ。
「それでだな~……おい○○! 聞いてるのか!?」
「き、聞いてますってば」
 でもまあ好きな人の意外な一面を発見できたと思えば……ダメか。
「まったく……なんで私がお前と飲みたかったのかわかってないな?」
「はあ……一応聞きますがなんです?」
 もはや俺は飲んでいるという気分ではないんだが、と思ったところで、藍さんが予想外のことを口に出した。
「そんなこと、お前のことが好きだからに決まってるだろう」
「はあ成る程……って、えええええぇぇぇぇぇぇっ!!」
 余りにも驚きすぎて二の句が継げずにパクパクしてしまう。そんな俺が可笑しいのか、藍さんはカラカラと笑う。
「なんだ気付いてなかったのか? お前も鈍い奴だなぁ」
「いやいや妖夢。そんな素振り少しも無かったですよ?」
 やっと落ち着いた。藍さんの顔を窺う余裕が生まれる。
 顔は相変わらず赤いが声はいつも通り、いや寧ろ普段よりも真面目なように聞こえる。
 最初は酔った冗談かと思ったが、これは……本気の話か?
「本気も本気だ。私の言ったことを疑うな」
「人の心を読まんでください……」
 確かに考えてみると藍さんはやたらと俺に世話を焼いてくれたり心配してくれたりしていたが、それは俺が頼りないからだと思っていた。
 そもそも藍さんといえば、主と違って(失礼)働き者だし器量もいい、ある意味完璧な人である。
 そんな人が俺なんかに惚れるなんて想像すらしなかったわけで。いやホント。
 と、好い加減まどろっこしくなったらしい藍さんが顔をグイッと近づけてきた。眼前にきた顔にドキッとする。
「私はお前が好きだ、どうしようもなく好きだ。だから聞くぞ。お前は私のことをどう思ってるんだ」
 その言葉に目を伏せる。が、すぐに開く。
 まさかこんな状況になるとは思いもしなかったが、どう答えるかなんて考えるまでもない。
「勿論、俺だって藍さんのことが大好きですよ」
 藍さんは少しの間黙っていたが、すぐに笑顔になって、
「そうかそうか、だったら私たちは両想い…だ……」
「ら、藍さん?」
 急に倒れ込んできたので慌てて受け止める。見れば、寝息を立てて寝入ってしまっていた。
 酔いながら真面目な話をするなんて器用な人だ。そう考えたら途端に可笑しくなった。
 藍さんの頭を膝に乗せてあげてから、改めて顔を覗く。本当にいい寝顔だ。綺麗だと同時に可愛いと思う。
 さて、と……本当ならすぐにでも布団に運んであげるべきなんだろうけど、もう少しこうしててもいいよな……















 翌日、昨夜のことが思い出せないという藍さんに事実を話して改めて告白したところ、
赤面した藍さんから仙狐思念をぶっ放されたのは、また別の話……

うpろだ130

───────────────────────────────────────────────────────────

季節が冬になり雪がちらついてきたころ。
場所はマヨイガ。主が意中の男性と冬眠したこの季節は実に静かである。

そして居間のコタツでは日頃の疲れを癒すように寄り添って横になっている男女。
式の式は気を利かせたか気まぐれかこの場にはいない。
女・藍はその布団のようなしっぽを力なく広げ男にすべて任せるように体を預けている。
男はそんな藍を大切なもののようにいとおしく包み込むように抱きしめている。

その場は時が止まったように静かでただ雪だけが深々と落ちていた。


7スレ目>>112

───────────────────────────────────────────────────────────

その日、俺はある人物を探して里を彷徨っていた。
ふらふらと、手に油揚げを持って歩き回る。
ふと曲がった角の先――――いた!

「藍様!」
「…ん、ああ。○○か。そんなに血相変えてどうかしたのか?」

俺は小走りに藍様に駆け寄る。
俺よりも少し背の高い(何てことだ)彼女は、九つの尻尾を持つ天孤。
しっぽのもふもふ具合は素晴らしいらしく、俺も是非触りたいのだが、触らせて貰えない。
まあそれはどうでもいい、俺は目的を完遂するため、油揚げを差し出した。

「藍様、これを差し上げます。だから、お願いがあるんです」
「ああ、構わない。言ってみなさい」

その言葉に安心した俺はいった。

「藍様、千倍になって下さい」
「…え…………えっと、」

一瞬藍様は困った顔をした。
しかし、空気にほんの少し気が張り詰めると、俺の周りには藍様の分身がいた。

「これで千倍……のはずだ。何の意味があるんだ……?」

彼女は俺の言葉を不思議に思っているようだ。
そんなことも俺は気にせず、藍様の姿を見つめた。
彼女の頬が少しだけ赤くなった。恥ずかしさを隠すように、俺の渡した油揚げにかぶりついている。
ちがう、俺が見たいのはそんな姿じゃない!

「…………なんで」
「…ど、どうした…………?」
「何で見えないんですか!!」

俺は叫んだ。藍様にしがみ付いて、彼女の瞳を睨んで叫んだ。
彼女はそんな俺に驚いた顔をする。それでも、俺は叫んだ。

「落ち着け…○○」

藍様が俺を抱きしめた。
暖かい身体、揺れない鼓動、細い腕。そのどれもが、今この瞬間、俺のために存在している。


だけど…………!

「俺は…………藍様の千倍のが見たいんです…!」

うpろだ251

───────────────────────────────────────────────────────────

マヨヒガは今日もうららかな、一日が過ぎる
「・・・この気配、まさか」
「何年経とうと俺の気配は覚えてくれてるのか、嬉しいよ藍」
八雲藍の背後に、一人の男
「っ!?」
声に振り向いたが既に其処にはなにもなく
「久しぶりだな、いったい何年の月日が流れた事やら」
すぐ背後、首筋に吐息が掛かる距離に、男はいた
「くっ!?何のつもりだ○○」
「おいおい、久しぶりに会った盟友をからかっただけじゃねぇか、熱くなんなよ」
「841年ぶりに会ったと思えば、全然進歩してないじゃ無いか」
「そうか?少しは強くなったと思ったんだが、お前が弱くなっただけだったか」
「舐めるなっ!」
藍の弾幕は、一つとして掠りもしない
「盟友が式になってると思ったら、進歩がないな、つまらんよ」
「・・・うるさい、貴様に何が解る」
ふ、と男が消えた
「ど、どこへ、ひゃん!」
男は背後から藍を抱きしめ、強く胸を握った
「抵抗したきゃしろよ、昔から気はつえーがコッチはてんで駄目だったな」
「んっ・・・は、はなしてくれ、あっ!」
「抵抗しないのか?抜け出そうと思えば抜けれるだろ?」
「・・・せっかく、会えたのに、こんなのはないだろう」
藍の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた
「な、泣くなよ、泣くんじゃねぇよ!」
涙は止まらない、とりあえず服の中に入れた手をどければいいのに
「わかった、解ったから泣くな、頼む、お前の涙は反則だ」
だからその手をどけたら泣き止むと思うのに、揉むな
「もう会えないかと思ってた奴に、せっかく会えたのに・・・お前らしいと言えばお前らしいのかもしれないけど」
まだ涙は―
「私のほうの気持ちも考えてよ・・・無神経だ」
「あー・・・すまん、以後気をつける、だから・・・泣かんでくれ」
「いい加減に正面に来てくれないか?お前の顔を、もっと見たい」
「・・・これでいいか?じろじろ見るな、はずかしい」
「ふふふ、やっぱり変わらんな、○○のままだ」
男、○○の顔をまじまじと見つめ、愛おしいモノを、潤んだ瞳で見上げた
「お帰り○○、あいたかった」
「ただいま藍、俺も会いたかった」
今度は正面から、熱い抱擁を交わした

「橙、もうカメラ止めていいわよ」
「はいっ!紫様!」
「ちっ、もうちょっとで藍の(過剰表現の為表示できません)が撮れると思ったのに」
「藍さま・・・結局は女ですねー」
「橙!黒い!黒くなってるわよ!?」
「あははー」



「○○!尾っぽが4本になったぞ!」
「おお、やったじゃねぇか、これでまた強くなったな」
此処は、とある深い森、森が開けた小さな広場
「そっちはどうなんだ?この調子ならすぐに追い越してしまうよ!」
藍は○○に躍りかかった
が、瞬間、既に其処には影もなく
ふわっと、自分の身が投げられるのが解った
「がっ!?」
ドスンと地面に落とされ、○○に両手を拘束された
「・・・まだ敵わないか」
「当然だ、狐娘ごときにやられると思うな」
○○が何者なのか、藍さえ聞いた事がない
わけのわからない男だが、今まで過ごした日々を、信用していた、そしていつの間にか
「ねぇ○○・・・」
モノ欲しそうな目で、馬乗りになった○○を見つめた
「あー・・・ん」
最初にしたのはいつだったか、よく憶えていない、唯自然と、彼と唇を重ねたいと思った
いつも求めるのは私から、彼はそれに恥ずかしそうに応えてくれる
だから私も、彼に応える
ずっと一緒に入れるように、足手纏いにならないように、強くなって彼の傍にいたい
「藍・・・続き・・・いいか?」
相棒か、兄妹か、恋人か、不安定なそのはっきりしない関係は、心地よいまどろみの様だった
私は、彼が私の身体を求めてくれるのが、嬉しかった
私が彼にあげられるのは身体ぐらいだから
そのときの私はソレが間違いである事に、彼が求めていたものが身体ではなく、もっと別のものだと言う事に気付けなかった
このままずっと、変わらないのだと思っていた、ソレが間違いである事にすら気付けなかった私は、何も知らない子供だったのだ


「藍!」
「○○!」
繋ごうとした手は、するりと、何もつかめなかった
「あっ!?」
がばっと勢いよく飛び起きた
わけのわからない嫌な夢だった
○○の手を握れなかった、虚しく空を切った感触、掌に残っている
横を見れば、いつもどおりに○○が寝ている
「よかった」
彼の手を握った、大きくて暖かい手、安心させてくれる手、逞しい手
「おはよう○○、もう昼過ぎだぞ」
「ん・・・ああおはよう藍、いい朝だ」
「だから昼だってば」
目覚めのキス、軽く、互いを確認する口づけ
「さて・・・今日は遠出するぞ」
「何処に行くの?」
「遠野の方、向こうはいっぱい餌がいる」
「ん・・・じゃあ私は準備するね」
「俺も俺も」
二人で着替えて、二人で装飾品を身に着ける
武器なんかない、妖術と、身体である
「ん、じゃあ行こうか」
走る、それこそあ、と言う間についてしまう
私たちは積極的に妖怪を喰らった、力を手にするため
「そろそろ帰るか藍」
「うん、私ももう」
背後に気配、とてつもなくでかい
「なっ!?」
「餓鬼共、遠野の森を荒らすとは、下賤也」
猪か、でかい図体に甲冑、槍
森の番人のように、私たちの前に立ちふさがった

猪の一撃は大木を崩し、大地を裂いた
「ちっ、あんなのが居るなんて聞いてねぇぞ!」
「如何しよう○○!」
逃げきれない、猪はぴったりとついてくる
急に森が開けた、しかし其処は
「崖!?最悪だ・・・どうしたもんか」
後ろは馬鹿みたいに高い瀧、前は猪、そして俺の隣には、大切な、大切な
「藍、俺があいつを引きつけるから、そのときに隙間を抜けて行け」
「それじゃあ○○は!」
「・・・あいつのケツにでかい一撃を叩き込んでやれ」
「う、うん!」
俺らじゃ、今の俺ら程度じゃどうにも為らない相手だって事は解った
そして、俺がしたいことも、やるべきことも
・・・・・・「今だ!」
藍が奴に向かって走った、奴が迎え撃とうとするが
その前に、俺が奴の前に居た、奴が迷った瞬間には藍は抜けていた
どっ
鋭い槍が、俺の腹部を貫いた
「がっ・・・は」
「○○っ!」
「まずは一人」
「怪力は俺の専売特許だぜ?」
「な、に?」
猪の巨体を、腹部に槍が刺さったまま持ち上げる
「藍!今まではっきり言わなかったがな!俺はお前が大好きだ!愛してるぜ!」
「○○!」
「俺は死なねぇからよ!お前も又会うときまで生きろ!!」
そして○○は猪と一緒に、滝つぼに身を投じた
「○○ー!」
藍の悲痛な叫びは、落ちる水音にかき消された

いったい何日経っただろうか
この崖から動く事すらできずにいた
どれだけ泣いたんだろう、どれだけ後悔したんだろう
どれだけ、彼を思っていたんだろう、ひょっこり現れそうで、期待してしまう
そうだ、彼は言ったじゃ無いか、死なねぇって、生きろって
「そうだ、○○に笑われてしまう」
こんな所でくすぶっていたら、それこそほんとに彼に会えない
「だから行くよ○○、次に会うときまでには強くなってる、誰も及びつかないほどの強さを――」

「ぐ・・・ここは・・・そうか、俺は滝壺に落ちて・・・」
原の風穴にくわえ全身を強く打ち数日間動く事ができなかった
この数日間のロスが、二人に違う道を歩ませるとは、全く思わなかったのだろう
この日から841年の後、二人は再会することになる、だが二人ともそんなに時間が掛かるとは思っていなかったに違いない

うpろだ289

───────────────────────────────────────────────────────────

「おーい○○?起きてる?」
「ああ、お前の背後だ」
「なっ!?あっ」
わざわざ起こしに来てくれる藍、通い妻って奴か
俺はちょっとびっくりさせてやろうと背後に潜んで驚かせてやった
「・・・な、なあそろそろ放してくれないか?」
俺は後ろから藍に抱きついたままである
「いやだといったら?」
藍はこう・・・虐めたくなる
「お、お前が・・・望むなら、その・・・」
ああ、かわいいぜ、俺以外にゃあんなお姉さんかお母さんみたいなくせに・・・
「○、○○!?そんな、朝っぱらから、あんっ」
「うーんよきかなよきかな」
いやーやっぱり藍はエロイよ、すごk(ごすっ
「がっ!?」
「ゆ、紫様!?」
「何さらすコラ!人がお楽しみ中に!」
「私はまだあんたを藍の旦那だ何て認めてないんだからねっ!」
それだけ言うとスキマ妖怪は去って行った・・・何がしたかったのやら
「邪魔が入ったな、藍……」
「ちょ、あ・・・あ、朝御飯だ!は、早く作ろう!」
俺の腕からするりと逃げ出すと台所へ逃げていった
「・・・まいっか、夜に食べれるし」
台所に立つ若奥さんを眺めながら、再会の喜びを再び噛み締めた 

「あー美味かった、相変わらず料理は上手いのな」
「ふふん、そうだろうそうだろう」
誇らしげに、胸をはっている藍、でかい胸が余計に強調されている
「・・・なぁ、これから幻想郷を案内してくれねぇか?」
「ん?別にかまわないよ、○○も幻想郷の住人になったんだからな」
藍が食器類を洗い終わるのを待って出ることにした

「ふ、ん・・・妖怪にとっては住みよい場所だな、人間といい均衡ができている」
「だろう?此処は楽園といって差し支えない、そして・・・平和だ」
「ああ、綺麗な場所だ」
まるで水槽のようだ、とは口に出さなかったが
「おや?八雲の狐さんが男連れですか!?」
上空から声がする、何だか嫌な予感しかしない
「天狗か、今日もネタ探しかい?」
「ええ!此処にいいネタを見つけた所です!」
「・・・初めまして、最近幻想郷に来ました○○という者です、以後宜しく」
「あ、はい、私鴉天狗の射命丸文といいます、どうぞ宜しく」
藍は思った、○○が礼儀正しいッ!!?と
「○○さんは藍さんとどういった関係で?」
「藍は俺の嫁、俺は藍の夫」
「きゃー!そうなんですねそうなんですね!!馴れ初めなんかも教えてもらえますか!」
~少女取材中~
「疲れた、根掘り葉掘り聞かれた・・・苦手なタイプだ」
「○○・・・その・・・さっき言ったのは」
「ん?俺なんか言ったか?」
「えっと・・・もう一度聞かせてくれないか?あの・・・」
「んー・・・?ああ、うん・・・藍は俺の嫁、俺は藍の夫、昔からそうだったろ?900年前ぐらいから」
「・・・うん、私は○○の嫁、○○は私の旦那様だっ」
その後二人は案内そっちのけでイチャイチャエロエロしてました
けっきょく幻想郷案内は後日することになりましたとさ
~ミカンいや未完~

うpろだ302

───────────────────────────────────────────────────────────

藍「……………」
○「なあ藍、暑いから抱きつかないで欲しいんだけど」
ぎゅぅ!
○「いたたたたた!?力を入れるな!痛いから」
藍「……すまない」

朝、朝食を食べ終わった後からずっとこんな調子である
紫様は気を利かせてくれたのか心配する橙を連れて何処かに行ってしまった
おそらく霊夢の所か幽々子さんの所だろう

○「で?どうしたんだよ橙も心配してたぞ」
藍「……気まぐれだ、お前が気にすることじゃない、でも……もう少しこうさせてくれ」
○「あ、ああ落ち着くまでいいぞ」

そう言うと藍は俺の背後に移り背中に顔を押し付けたまま抱きしめた

○「俺が…俺が、悪いのか?」
藍「ち、違う!お前は何も悪くない!!悪いのは私だ!!
 お前の気持ちを無視して自分の気持ちを押し付けようとする私の所為だ」

そこまで言われ俺はようやく藍が俺を好きなことと俺は藍が好きだということに気づいた
そしてそれと同時に無意識だとしても藍を悲しませた自身を殺してやりたいと思った

藍「だからお前が好きな者には申し訳ないと思う」
○「藍」
藍「ど、どうした?○○、急に真面目な声を出して」
○「ごめんな藍の気持ちに気づいてやれなくて」
藍「き、気づいていたのか?」
○「アレだけされたらさすがに、な」
藍「……笑いたければ笑ってもいいぞ、三国を股にかけ覇者達を弄んだ私が只の人間に振り回されているのだからな」
○「別に笑ったりしないよ、ただ、聞いてくれないか、俺は藍が好きだ
  いや、好きだと気づいたんだ、鈍感な奴でごめんな」
藍「ほ、本当か?」
○「こんな嘘言わないよ」

そう言い俺は正面から藍を見据えた
案の上藍の綺麗な顔は涙で濡れ、目は赤くなっていた
俺の所為でこうなった事に俺は改めて自分自身に殺意が沸いた

○「これからはずっと一緒だからな、その為だったら人間だってやめてもいい」
藍「ずっと一緒だ、愛してるぞ○○」

そして俺たちはこれからの二人の誓いを込めた口付けを交わした

7スレ目834

───────────────────────────────────────────────────────────

ザーザーザー
橙「むぅー」
紫「あらあら、どうしたの?橙、そんなに膨れっ面で」
橙「雨がぜんぜんやんでくれないんです」
紫「もうそろそろ梅雨だからよ、それにこれは狐の嫁入りね」
橙「だから嫌なんです、藍様が○○さんのお嫁に行っちゃう……」
紫「橙は藍がお嫁に行くのは嫌?」
橙「行って欲しくないです!……でも○○さんと一緒に居る藍様、すごい嬉しそうで
  藍様には幸せになって欲しいです」
紫(やさしい子ね、藍が聞いたら泣いて喜ぶわね)
紫「大丈夫よ橙、藍はお嫁には行かないわ」
橙「え?でもそれだと○○さんはどうするんですか?」
紫「大丈夫、そこは私に任せなさい、何もお嫁に行くだけが幸せになるとは限らないわ」
橙「分かりました紫様」

紫「と、言うわけで○○、あなた八雲家に婿入りしなさい」
○「何がと、言うわけですか」
紫「男の子が小さいことで気にしない、藍と一緒に慣れるなら婿入りでもいいじゃない」
○「まあ、そりゃそうですけど」
紫「じゃあ一名様スキマの世界にご案内~♪」
○「え、えーーー!?」

それから数日後博麗神社で結婚式が行われました

今日起きたら狐の嫁入りだったので書いてみた

7スレ目892

───────────────────────────────────────────────────────────

橙「藍様ばっかりずるいです!」
藍「い、いきなりどうしたんだ橙?
  な、ななななな何がずるいんだ?」
橙「○○さんを独り占めしてずるいです!」

紫「しょうがないわよ橙、だって○○は藍の恋人ですもの」
橙「でも藍様ばっかり○○さんのお膝で寝たり頭なでてもらったりしてずるいです!
  橙も○○さんに色々して欲しいです!」
紫「…………藍、あなたそんなことしてもらってたの?」
藍「た、たまにですよ!そんなに頻繁にしてませんから」
紫(九尾の狐の誇りはどこに行ったのかしら)

橙「うぅ~~~~~~」
藍「わ、私のほうから○○に頼んであげるからそんなに拗ねないでおくれ、な?」
橙「本当ですか!?」
藍「ああ、本当だとも」
橙「やったーーー!!藍様ありがとーーー!!」

紫「あらあら良かったわね橙、じゃあ私も頼んでもらおうかしら♪」
藍「紫様もですか!?」
紫「式のものは主のものよ、了承してくれないと私も拗ねちゃおうかしら」
藍(○○、すまない……)「あくまで○○は『私の』恋人ですからね」
紫「分かってるわよ」
橙「分かりました!」
藍「はあ、じゃあ食事にしましょうか」


7スレ目975

───────────────────────────────────────────────────────────

「あなたの式になって少しでもお役に立ちたいのです。」>藍

7スレ目994

───────────────────────────────────────────────────────────

 雪も降りしきる、冬のとある日。
 お茶をすすりながら、炬燵で談笑。

「お前がうちの小間使いになってから久しいな、○○」
「そうですね……どれくらい経ちましたっけ、藍様?」

 遠い日の記憶はもう随分と色あせてしまっている。

「そうだな……40年と言った所か。しかしお前はいつ見ても変わらないな」
「それはまあ、カスみたいな魔力振り絞って、見た目取り繕ってますから」

 魔法使いの端くれとして生まれ、身に付いた能力はせいぜいが魔力で見た目を取り繕う程度。

「藍様も相変わらず綺麗ですよ?」
「ば、バカな事を言うな……それに私はお前が年老いていたとしても、構わないし……ごにょごにょ」 
「何か仰いましたか、藍様?」
「なんでもないよ」

 顔が少し赤いですよ、藍様。 

「しかし橙はどこにいったのだろうな」
「大方夜雀と遊んでもいるのでしょう。……子供は外で遊ぶもの。そんなに心配しなくてもいずれ戻ってきますよ」
「し、しかしだな……」
「あんまり過保護になされては、橙が大人になっても我侭な性格になってしまいますよ?」
「それはそれで魅力的な……大人の姿で無邪気な橙というのも……中々……」

 この人の橙好きも、変わらないなぁ……

「藍様、よだれ、よだれ。ドリーム見ちゃだめですよ。現実を見なきゃ」
「――ハッ すまない。そ、そうだな。ちゃんと色んなことを学ばせなきゃいけないな」
「そうです。さすがは藍様」

 少しトリップしかけていた横顔を、のんびりと眺める。

「な、なぁ……ところで○○」
「はい?」
「本当に……私の式となるつもりはないのか?」

 ずずず、と残り少なくなったお茶を飲み干し、急須からおかわりを足す。

「はい。私はこのまま年老いて、逝く事にしています」
「何故だ? 私の式となれば、そのように魔法を使わずとも任意の姿でいられる。
 永遠に共に生きることもできるのだぞ?」
「そのお誘いは非常に魅力的ですが……やはり、お断りさせて頂きます」
「そうか……」

 がっくりと項垂れる藍様。

「私は人間ですからね、これでも。
 人間として生まれた以上は、人間として一生を終えたいのです」
「……いつかは、別れの時が来てしまうのだな」
「そうですね。 ああ……でもそれに関してはご安心下さい」
「何がだ?」
「ばっちり転生してきますから。貴女の元へ」
「!!!!!!!!っゴホッゴホッ」

 藍様、お茶をいきなり噴き出さないで下さい。汚いですよ。

「お、お前は正気か!?」
「勿論」
「転生がどんなものなのか、それに何が必要なのか、どのような苦労を伴うのか理解しているのか!?」
「はい。存じ上げております」
「ここへまた戻ってこれるとも、人間に転生できるとも限らないのだぞ?」
「そんなもの、気合でなんとかしてみせますよ」
「気合でどうにかなるかっ!」
「それでは、藍様への愛でなんとかしてみせます」
「わ、私への、愛……」

 真っ赤になって尻尾ふりふり俯かないでください藍様。可愛いじゃないですか。

「時折許されていた外出の折に少しずつ準備は進めていました。
 稗田の阿求にも一例を教えてもらってはいますし。 ……あちらの術では転生後に記憶が残らないようですが。
 色々な書物も漁って恐らくコレで大丈夫だろうという域には達しましたよ」
「頻繁に里や紅魔館へ足を運んでいるのを見たが……そんな事をしていたのか」
「とりあえずは死後の世界へ行くまでは何とも言えないのが当面の問題なんですけどね」
「そ、そうなのか」
「まあ、楽しみにしていて下さい」











 その年の、冬が終わる頃。
 彼は、眠るように息を引き取った。

「ねえねえ、藍様。○○はどこに行っちゃったの?」
「それはな、橙。○○は少しだけ、休んでいるんだ」
「そうなの?」
「ああ、そうだ」
「それじゃあ戻ってきたら、また一緒に遊んでもらおっと」
「そうだな……また、3人で遊ぼうな……」

 ――すぐに戻ります。

 今際の際の彼の言葉を、今だけは信じてみようと、思った。












「映姫様ああああああああああああああああああ」
「なんですか、小町。騒々しいですよ」
「ちょ、ちょっと来てください。あたいの手にゃ負えない代物が……」
 小町の手にも負えない代物? ……まさか鬼の類!?
 そうなると武力行使も止むを得ない。そう思いながら急いで小町の元へと駆けると。

 一人の青年が、にこやかに手を上げていた。
「こんにちは。貴女がこの世界での責任者ですか?」
「ええ、そのようなものです。四季映姫・ヤマザナドゥと申します。……それが何か?」
「転生を担当している者は、どこにいますか?」
 転生……また大それた事を。

「転生は私が担当を兼ねています。必要条件を満たさない限りは許可は出せませんよ」
「承知しています。それでは第一の認可を」

 す、と差し出された彼の右腕には。
 かなり大きな術式の痕が残されていた。
「これはまた……随分と大掛かりですね」
「30年程かかりました。これでもまだ私としては不本意なレベルですよ」

「うはー……アンタ、人間にしちゃ凄い事やってんねぇ」
「静かになさい、小町。 ……第一条件は満たしているようですね。それでは書類作成に入ります。
 その間に貴方には地獄で償いをしていただかなければなりません」
「承知いたしました。具体的には何をすればよいのでしょう?」

 転生希望者用、と書かれた棚からいくつかの羊皮紙を取り出す。
「ええと……コレと、コレと、コレですね。それぞれの条件を満たし、担当官に印を貰ったら私の所へ戻ってきてください。
 その内容なら300年はかか「一ヶ月で終わらせます」……え?」
 何を言っているのでしょう、この人間は。
 隣では小町が目を丸くして固まってしまっています。
「一ヶ月で、終わらせます。それまでに書類を作成しておいてください」
「ちょ、ちょっと待ってください。貴方は只の人間ですよ?
 この内容をそんな短期間で終わらせられるはずが……」
「終わらせる、と言いました」
「冗談ですよね?」
「そう見えますか?」
「字面だけ見るのなら、そう思えます」
「待たせている人がいるもので。彼女の涙が枯れるまでに戻る必要があるのですよ」
「それでも一ヶ月は……無茶じゃないのかねぇ、○○さんよ」
「今は刹那の時間が惜しいのです。それでは失礼致します。書類の件、頼みましたよ」
 それだけ言って、彼は地獄への穴へと飛び降りていった。



  ~一ヶ月後~



「いいんですかい? 映姫様。あの人間、行かせちまって」
「良いも何も……彼は全ての償いを終えてしまったのですよ。あの短期間で。
 私にはもう、止める術はありません」
 深々と溜息を付く。
 まさか300年の刑期を一ヶ月に縮められるとは、思いもしなかった。
 とりあえず書類だけは作っておこうと思い書き上げたその矢先。
 ボロボロになりながらも認可印を押された羊皮紙を握り締めた彼が戻ってくるなんて誰が予測しただろうか。

「あそこまで想われている彼女が、正直羨ましいですね」
「そうですねぇ……あたいにもそういう人が出来るといいなー」
「ならばそういう努力をなさいな。サボってばかりいるからいけないのですよ」
「あう、耳が痛いなぁ……あ、ほら、来ましたよ彼」

 二人が見つめる現世との境目には、一人の青年が立っていた。

「……それでは貴方の希望する姿で、指定された場所へ転生します。よろしいですか?」
「ええ、お願いします」
「わかりました。それでは門を開きます……お元気で」
「ありがとう。短い間でしたがお世話になりました……貴女達も元気でいられるよう、祈っておきます」

 それでは、と笑顔で手を振りながら、彼は消えていった。









 昼下がりのマヨヒガ近くの野原。
 遊びつかれた橙を膝に乗せていると、ここしばらく毎日耳にする質問が飛んできた。
「ねえねえ藍様、○○はまだ戻ってこないの?」
 よく橙の遊び相手をしていた○○は、かなり懐かれていたようだった。
 若干の嫉妬心を覚えながら、こう答える。
「わからないよ。でもきっといつか戻ってくるさ」
「ふーん……でも、最近の藍様は元気がないの。○○が戻ってくれば元気になるよね?」
 橙にまで心配をかけさせてしまっているとは……式の主としては失格かな。
 力なく苦笑する。
 
「そうだな……いつ、戻ってくるんだろうな、○○は」
 きっと、いつか。
 いつ来るとも知れぬ未来を案じていると、耳元で懐かしい声が響いた。




「お呼びになりましたか?」




「!!!!!!!!!!!!」
 全身が総毛だつ。
「ら、藍様? 御気を確かに」
 間違いない、確かに○○の声だ。

「あー、○○だー! おかえりー」
「ただいま、橙」
「○○? ……本当に、○○なんだな?」
「ええ。ただ、厳密には元の私ではありませんが」
「……どういうことだ?」
「これを見ていただければお分かりになると思います」
 彼の後ろに見えるのは、二房の金色の尾。

「藍様には遠く及びませんが、この度妖狐として転生致しました。
 つきましては妖狐らしく、貴女様の式として生涯お仕えしたいと思うのですが、いかがでしょうか?」
「……そういうことならば、この八雲藍、喜んでお前を式に迎え入れよう」

「これからも、よろしくお願いしますね、藍様」
「こちらこそ、よろしくな、○○」



 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ちょっとあとがき。
普段ダメダメな○○を書いている反動で

超絶人間○○ を書いてみたくなっちゃったんだ。
何この超人、と思った人。申し訳ない(´・ω・`)

でも好きな人の為に色々頑張るって、格好いいよね!


最近誤字脱字が目立つようになってしまったため(不注意多し)
MSWordの校正チェック機能を使うようになりました。
ら抜きとか細かい所まで反応しますが、割と便利です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


>>うpろだ570

───────────────────────────────────────────────────────────

 非常にまずい。そんな気がひしひしと隣からする寝息ととも感じられるそんな朝。
 なんでだろう?
 ちょっと寝坊したのは確かにそうだけど。
 こんな天国なんだか地獄なんだかわからない状況に放り込まれるほどの悪事を俺は働いたのだろうか?
 ちょっと覚えがない。

「すぅすぅ……」

 橙がなぜか俺の腕を枕にして眠っていた。
 どうでもいいが、そろそろ腕がしびれてきたんだが。
 これ、起こしてもいいものか。というか起きてもらわないと死亡フラグだろ。
 藍さんあたりに見られたら……考えるだけでもぞっとする。確実に『死』しか先が見えない。
 しかたがない。橙には申し訳ないが、起きてもら、お……う?

「おはよう○○」
「ら、藍さん、お、おは、おはようございます」

 死んだな。完膚なきまでに。

「いい身分だな。寝坊した上に、橙と、ど、同衾とは!!」
「同衾って……いまどきそんな」
「なんだ? 言い残すことはそれだけか?」
「勘弁してください」
「問答無用だ」

 そう言うがはやいか、橙を布団からするりと引きずり出し弾幕を放った。

「○○のアホーっ!!」

 しこたま弾幕をくらって次に目が覚めたのは夕食の時間だった。
 ちなみにその時、身の潔白は証明された。
 どうやら俺を起こしに来たのはいいが、ミイラ取りがなんとやらで、思わず布団にもぐりこんで寝てしまっていたらしい。
 その証言のおかげで庭に敷かれた布団は部屋に戻された。



 翌朝。
 今日は昨日と同じようなことにはならないように、と早めに寝たのだが……なんともデンジャラス……
 早くに目は覚めたものの、ここ最近の朝の寒さでなかなか起き上がれず、布団の中で二度寝しようかどうか迷っていると。

「おはよう」

 突然柔らかな重さが布団の中に発生したのだった。

「おはようございます紫様。後生ですから布団から出てください」

 いろいろと危険です。主に俺の命と理性が。

「あら? こんなにいい女が朝からこうして起こしに来てあげているというのにそれはないんじゃないかしら?」

 昨日の夜ニヤニヤしてたのはコレですね? 今もニヤニヤしてるけど。
 橙の話を聞いていたあたりからずっと嫌な予感はしていたのだが……まさか本当にやるとは。
 こんなところを藍さんにでも見つかれば今度こそ命はないんじゃなかろうか?
 理性はともかく命を散らすにはまだ若いはず。
 ここは一つ早々に布団から脱出せね……ば?

「お、おは……おはようございます。藍さん」
「あぁ、おはようケダモノ」

 とんでもなく機嫌が悪そうだった。

「橙のときは誤解だったようだが、今回は弁解の余地もあるまい」
「いやいやいや、待ってくださいよ藍さん」
「問答無用だ」
「ちょっと待っ……ゆ、紫様も何とか……っていねぇ!!」

 紫様は現れたときと同様に突然いなくなっていた。
 それを確認したから。というわけではないだろうが、藍さんは弾幕を放った。

「○○のアホーっ!!」

 遠くから響く愉快そうな紫様の笑い声をBGMに今日もしこたま弾幕をくらい、目が覚めたときには日がとうの昔に沈んだ後だった。
 ついでに、今日も夕食の時間に身の潔白は証明された。「悪戯だった」と紫様がそれはもう本当に心底楽しそうに証言してくれたからだ。
 おかげで、危うく燃やされそうになっていた布団を焼却炉から無事回収できた。



 翌朝。
 今日という今日は何事もない朝を迎えた。
 橙は起こしに来てないし、紫様の悪戯よりも前に起きた。もう着替えたし布団も片付けた。
 完璧だ。文句のつけようもない。今日こそは完全勝利だ。
 俺が勝利の余韻に浸っていると、部屋の襖がそっと開いた。藍さんだ。

「あ、おはようございます藍さん」

 今日は何もやましいところがないので気持ち悪いくらいさわやかに挨拶してみる。

「あ、あぁ、おはよう。今日は……起きてたのか」
「はい。昨日一昨日とご迷惑をおかけしました」
「いや、こちらこそ誤解してしまってすまなかった」
「いえいいんです……ところで」

 さっきからどうも気になっていたんだが……

「どうして寝巻きなんです?」
「え?」

 そういえば昨日紫様も寝巻きだったな。アレは色っぽいというか艶っぽいというか……ネグリジェは最高だねぇ。
 藍さんはというと……ブカブカのパジャマかぁ。実に可愛らしい。いや、朝から眼福眼福。

「お前こそ……」
「はい?」
「どうして私が一番に起こしに来たときに限って起きてるんだ!」

 ひどく理不尽なことを言いつつ藍さんは弾幕を放った。

「○○のアホーっ!!」

 なにやら八つ当たり的にしこたま弾幕をくらい、目出度く二度寝することになった。そしてやっぱり夕食の時間にようやく目を覚ました。
 その席で、紫様はニヤニヤし、藍さんは顔を紅くしてそっぽを向き、橙は不思議そうに首をかしげていた。
 首を傾げたいのは俺なんだが……今日は何が悪かったのだろう?
 まぁ、考えても埒もないことだし、明日こそ藍さんに迷惑掛けないよう早起きして完璧な朝を迎えることにしよう。


 翌日、同じ目にあったのは言うまでもない。


>>うpろだ571


───────────────────────────────────────────────────────────

 ――トントントントン

「○○、塩を取ってくれ」
「はい」
「ありがとう」

 ――ぐつぐつ

「藍様、味噌はどこに?」
「お前の足元の棚だ」
「……こんな所に」
「時々移さないと橙が悪戯するからな……」

 ――ジャージャー

「ああ、違う、そうじゃない、もっとこう大振りにだな」
「こう、ですか?」
「そう、そうだ」

 ――ジャッジャッ 
 ――ぐつぐつ

「しかし、アレですね」
「どうしたんだ?」
「こうして二人並んでゴハン作ってると、新婚さんみたいで照れますね」
「――ぶっ! お、お前はいきなり何を言い出すんだ!」
 菜箸と取り落とす藍様。

「冗談ですよ、気にしないで下さい」
「……ものには段階と準備というものがあってだな……」
(あれ、意外と本気にされた?)
 
「藍様?」
「な、なんでもない」
「……鍋、沸騰してますよ」
「それを早く言え!」



「こちらの用意は済みましたよ、藍様」
「こちらもそろそろ終わるよ。紫様と橙を呼んできてくれ」
「わかりました」

「……それと」
「はい?」
「その、二人きりの時くらいは……様付けを、やめてくれないか」
「私は貴女の式なのに「いいんだ」……」
 そんな事は出来ない、と続けようとしたが遮られる。

「お前は、私が、好きか?」
「勿論です」
 私からしてみれば、最早好きとかそんな次元ではないのだけど。
「私も、お前が、好きだ。だから……」
 俯いたまま顔を赤くする藍さ……いや、藍。
 抱きしめたい衝動に駆られるけど、今は堪える。
 その代わり、額に口付けをする。
 今は、コレでいい。

「わかったよ、藍。 ……これでいいかな?」
「あ、ああ! ……では、二人を頼む」
「はい」
 顔をあげた藍は、どこか嬉しそうだった。






「ふふ、藍も随分大胆になっちゃって」
 突然、後ろから声が聞こえる。

「なっ……なななななななな、ゆゆ紫様ァ!?」
 振り向くと紫様が、スキマと呼ばれる異次元から上半身だけ出していた。
「「様付けを、やめてくれないか」……ですって。なんていじらしい♪」
 ふわふわと空を漂いながら私をからかう紫様。
「うわあああ止めてくださいー……っていつからそこにいたんですか!」
「藍が菜箸を落とすちょっと前からかしら」
「殆ど全部じゃないですか!」
 ……この出歯亀! と言いたいのを必死に堪える。
 主人であるこの人に向かってそんな事を言った日には明日の朝日が拝めない。
 というか、この人はヒマにかまけてしょっちゅう覗きごとをしたり、変な者を拾ってきたりする。
 ○○と出会えたのも、この人がいたからこそなのだが。
 いい加減慣れなければならないのだけど、紫様のソレはタチが悪いのだ……。

「でも、彼なら藍の事、任せられるわね」
「紫様?」
「私の身だっていつ何が起きるかわからないじゃない? もしもよ、もしも」
 ふふふ、と柔らかな(若干怪しさを含む)笑みを浮かべる紫様。

「さてさて、そろそろ部屋に戻らないと○○が来ちゃうわ。また食卓でね~」
「あっ……」
 一方的にいじるだけいじって、さっさと戻ってしまった。


 ……次からは、周りをよく見ながらにしよう。



「ごはんだ、ごは~ん♪」
「こら、橙。もう少し大人しくしてなさい」
「はーい、藍様」
「……紫様を、連れてきました」
「ああ、ありがとう○○……っ!?」
 襖を開けて現れたのは、紫様をお姫様抱っこしている○○だった。

「な……一体何をしているのだっ」
「紫様がこうしないと食べに行かないと……」
「二人の愛を確かめてたのよ☆」
「……勘弁してください、紫様」
 どこか疲れた顔で紫様を降ろす○○。
「私だってまだしてもら……じゃない、何て羨まし……でもない!
 紫様もいい加減にしてください! それから○○も軽々と女性にそういう事をしない!」
「……申し訳ありません」
「いいじゃなーい、別に減るわけじゃないもの」
 二人の反応は対極的だった。
 あと紫様、多分磨り減ります。私の精神が。
「まったくもう……そういう事は今後控えてくださいね。
 それじゃあ○○、皆に御飯をよそってあげてくれ……って、もうやっているのか」
「ええ。少々お待ちください」




「最近○○は何ていうか……変ね、うん」
「人を指していきなり何ですか」
「変っていうよりは……そうね、変わったわ」
「……そうですか?」
 彼がちょっと間を空けて帰ってきてからというもの。
 前からそうだとは思っていたけど、
 藍との意思疎通が言葉を不要とし始めたのだ。
 藍は元々ニブチンだから仕方ないけど、○○は最近それが顕著。

 それは見ていて微笑ましくもあるのだけれど。
 扱いは家族同然とはいえ、藍は私の式。
 その心が別に傾いてしまうのは、少し
「気に食わないわね」
「申し訳ありません、紫様。 ……藍様、山葵でしたらこちらに」
「あ、ああ……すまないな、○○」
 ほら、また。
「どうしました? 紫様。頬など膨らませて」
「なんでもないっ」





 月を見上げながら、のんびりとお茶をすする。
「すまないな、○○」
「何がです?」
「先の紫様だ。普段はああいって拗ねたりすることはあまりないのだがな。
 ……主に代わって謝っておく。すまない」
「構わないよ、別に。
 あの位なら、むしろ可愛いくらいです」
「ばっ……そのような事を軽々と言うのではない!」
「おや、ご不満ですか?」
 そういって、優しく微笑む。
 
 その目で見られるのは……なんだかとても、恥ずかしい。
「……卑怯だぞ」
「そうですか?」
「そうだ」
 尻尾の一つを手に取り、顔を隠す。
 真っ赤な顔を見られるのは、いくら好いている相手でも恥ずかしい。

「「……」」
 しばらくの、無言。
 思い切って、○○の肩に頭を乗せてみた。
 それにあわせるように、○○が私の肩を抱き寄せる。
 それだけでも驚きだったのだが、彼はそのまま私の唇に唇を合わせた。
 さすがにこの反応は予想していなかった。

「!!……んっ」
「……ダメだったかな?」
「いや、そういうわけではないけど……今日のお前は、大胆だな」
「藍が可愛かったもので、つい」
「そ、そうか」
 やっぱりこいつは、卑怯だ。
 でも、これはこれで心地よい。




「ところで、挙式はいつにしようか」
「んなっ……モノには段階というものがあってだな!」
「もう少しこのままでいたい、と?」
「う……そういうわけでもないのだけど」
「藍の心の準備が出来るまで、私はいつまでも待ってるよ」
「……すまない」
「いえ、お構いなく」









 ……後日、これをばっちり見て(覗いて)いた紫によって
 半月ほどからかわれ続けることを、この二人はまだ知らないのであった。

>>うpろだ585

───────────────────────────────────────────────────────────

「ね、ね、○○! 次は何して遊ぶ?」

「んーっと、橙ちゃんは何がいい?」

「うーん……かくれんぼっ!!」

「うん、分かった! じゃ、鬼決めよっか」

「うん! じゃん、けん……」



「は、離してください紫様! 二人が、橙と○○がーっ!!」

「ほらほら落ち着きなさい藍。そんな血走った目のままじゃ、二人とも怖がってしまうわよ?」

「橙ーーーっ!! ○○ーーーっ!!」


8スレ目 >>519

───────────────────────────────────────────────────────────

轟音が響く。
激しい弾幕ごっこを続けているのは紫と藍の珍しい組み合わせ。
式が主に反抗した理由とは!

「紫様!私はあなたをこえてゆく!」

「いくら藍でもこれだけは譲れないわ。」





あどけなく眠る橙と○○の添寝権だった。

8スレ目 >>538

───────────────────────────────────────────────────────────

○「藍ー!」
ポフッ!
藍「ま、○○!?いきなりくっ付くな」
○「あー藍の尻尾気持ちE----」
モフモフモフモフ
藍「こ、こら!くすぐったい!」
○「もふもふー」
モフモフモフモフ
藍「まったく……お前にだけだぞ、尻尾を触らせるのは」ボソッ
○「ん?なんか言った?」
藍「い、いや、何も言ってない////」
○「そ、もふもふー」
モフモフモフモフ

~しばらくして~
藍「……やけに静かだな
  おい、○○、寝てるのか?」
○「…………」
藍「○○?」
○「…………」←脱水症状で意識がありません
藍「○○!?○○!?おい、しっかりしろ!!
  私を置いて逝く気か!?ずっと一緒にいてくれるといっただろう!?」
ガクガク!
○「…………」←意識はありません
藍「○○!頼むから起きてくれ○○!」
ガクガクガクガクガクガクガクガクガク!!
○「…………」←だから意識はないんだってば
藍「○○ーーーー!!!」


この後藍の大声を聞きつけてやってきた紫と橙によって○○は永遠亭に無事運び込まれました
ちなみに○○は脱水症状の他に首がムチ打ちになってしまいました


8スレ目 >>627

───────────────────────────────────────────────────────────

マヨヒガは今日もうららかな、一日が過ぎる
「・・・この気配、まさか」
「何年経とうと俺の気配は覚えてくれてるのか、嬉しいよ藍」
八雲藍の背後に、一人の男
「っ!?」
声に振り向いたが既に其処にはなにもなく
「久しぶりだな、いったい何年の月日が流れた事やら」
すぐ背後、首筋に吐息が掛かる距離に、男はいた
「くっ!?何のつもりだ○○」
「おいおい、久しぶりに会った盟友をからかっただけじゃねぇか、熱くなんなよ」
「841年ぶりに会ったと思えば、全然進歩してないじゃ無いか」
「そうか?少しは強くなったと思ったんだが、お前が弱くなっただけだったか」
「舐めるなっ!」
藍の弾幕は、一つとして掠りもしない
「盟友が式になってると思ったら、進歩がないな、つまらんよ」
「・・・うるさい、貴様に何が解る」
ふ、と男が消えた
「ど、どこへ、ひゃん!」
男は背後から藍を抱きしめ、強く胸を握った
「抵抗したきゃしろよ、昔から気はつえーがコッチはてんで駄目だったな」
「んっ・・・は、はなしてくれ、あっ!」
「抵抗しないのか?抜け出そうと思えば抜けれるだろ?」
「・・・せっかく、会えたのに、こんなのはないだろう」
藍の瞳から、大粒の涙が零れ落ちた
「な、泣くなよ、泣くんじゃねぇよ!」
涙は止まらない、とりあえず服の中に入れた手をどければいいのに
「わかった、解ったから泣くな、頼む、お前の涙は反則だ」
だからその手をどけたら泣き止むと思うのに、揉むな
「もう会えないかと思ってた奴に、せっかく会えたのに・・・お前らしいと言えばお前らしいのかもしれないけど」
まだ涙は―
「私のほうの気持ちも考えてよ・・・無神経だ」
「あー・・・すまん、以後気をつける、だから・・・泣かんでくれ」
「いい加減に正面に来てくれないか?お前の顔を、もっと見たい」
「・・・これでいいか?じろじろ見るな、はずかしい」
「ふふふ、やっぱり変わらんな、○○のままだ」
男、○○の顔をまじまじと見つめ、愛おしいモノを、潤んだ瞳で見上げた
「お帰り○○、あいたかった」
「ただいま藍、俺も会いたかった」
今度は正面から、熱い抱擁を交わした

「橙、もうカメラ止めていいわよ」
「はいっ!紫様!」
「ちっ、もうちょっとで藍の(過剰表現の為表示できません)が撮れると思ったのに」
「藍さま・・・結局は女ですねー」
「橙!黒い!黒くなってるわよ!?」
「あははー」

8スレ目 >>905

───────────────────────────────────────────────────────────

「○○!尾っぽが4本になったぞ!」
「おお、やったじゃねぇか、これでまた強くなったな」
此処は、とある深い森、森が開けた小さな広場
「そっちはどうなんだ?この調子ならすぐに追い越してしまうよ!」
藍は○○に躍りかかった
が、瞬間、既に其処には影もなく
ふわっと、自分の身が投げられるのが解った
「がっ!?」
ドスンと地面に落とされ、○○に両手を拘束された
「・・・まだ敵わないか」
「当然だ、狐娘ごときにやられると思うな」
○○が何者なのか、藍さえ聞いた事がない
わけのわからない男だが、今まで過ごした日々を、信用していた、そしていつの間にか
「ねぇ○○・・・」
モノ欲しそうな目で、馬乗りになった○○を見つめた
「あー・・・ん」
最初にしたのはいつだったか、よく憶えていない、唯自然と、彼と唇を重ねたいと思った
いつも求めるのは私から、彼はそれに恥ずかしそうに応えてくれる
だから私も、彼に応える
ずっと一緒に入れるように、足手纏いにならないように、強くなって彼の傍にいたい
「藍・・・続き・・・いいか?」
相棒か、兄妹か、恋人か、不安定なそのはっきりしない関係は、心地よいまどろみの様だった
私は、彼が私の身体を求めてくれるのが、嬉しかった
私が彼にあげられるのは身体ぐらいだから
そのときの私はソレが間違いである事に、彼が求めていたものが身体ではなく、もっと別のものだと言う事に気付けなかった
このままずっと、変わらないのだと思っていた、ソレが間違いである事にすら気付けなかった私は、何も知らない子供だったのだ

8スレ目 >>907

───────────────────────────────────────────────────────────

率直に言わしてもらう。俺のために割烹着を着てくれ

10スレ目>>986


───────────────────────────────────────────────────────────


「やっぱりここまで来ると違うなぁ」
尺上はあろう山女を釣り上げる、もうこれで十匹は釣ったな
わざわざ2時間も歩いた甲斐があるというものだ
「・・・もう十分楽しんだし、帰るか」
仕掛けと竿をリュックにしまい、険しい山道を、帰ろうとした、時だった
「おいおい、外はまだ解禁して無いはずではないか?」
俺は人生で一番驚いた
こんな山奥、山菜取りだって入らない奥、そこでまさか誰かに話しかけられるとは
「ああ、ここは内だから問題ないことは問題ないか」
声がした方、川の下流の方に、人影があった
「どうも、釣れてるみたいだな」
我が目を疑った
こんな山奥に軽装で少女が・・・じゃなくて、耳、尻尾
何の冗談だ?狐耳好きの俺が生み出した妄想か何かか?
ひーふーみー・・・9本と言う事はおなじみ九尾の狐って奴か
いや待てオカシイ、そもそも何故人型?耳っ娘?
「あ、あんたはいったい何なんだっ!?」
「ん?あ・・・すまない、この形じゃ驚いてもしょうがないな」
「・・・き、狐なのか?」
少女は尻尾をピクリと動かすと、嬉しそうに頷いた
「簡単に言うと狐の妖怪だ、だがとって食ったりしないから安心していい」
狐の妖怪・・・チクショウいなりずしか油揚げを持ってくれば何とかなったかもしれんのに
「妖怪・・・」
いざとなったらリュックを投げつけて、折りたたみの杖と、鉈とナイフでどうにかこうにか・・・してやる
「・・・話を聞いてるか?私は人を食わない、だからそんな殺気に満ちた目で見るな」
まぁ化物相手にどうこうできるわけもないか、ここは大人しく様子を窺った方が良いか
「それで・・・何の用だ?」
「ああ、君がここに来るのは何度目だ?」
「・・・3度目だ」


男は3度目と答えた
私はそれを聞いて、面倒な事になった、なるかもしれない、と思った
ここは幻想郷の端っこ、つまり「内側」
しかし彼は外の人間
つまり彼は3回ほど幻想郷と外を行き来している
結界によって外界と遮断されたこの幻想郷に、自由に入り込んでいると言うわけだ
「・・・困ったな、紫様にまた面倒な仕事を・・・」
しかし、この結界を行き来できる人間が居るとは、しかも釣りの為に
「・・・なぁ妖怪、話し聞いてもいいかな?」
「話?」
「いや、妖怪と話せる機会なんてまずないだろうから、色々聞いてみたいなぁ、何て思ってさ」
この男、マイペース過ぎる・・・目の前に現れた妖怪と話がしたいって・・・私じゃなかったら食われてるぞ
「・・・まぁ・・・いいだろう、私も外の話しを聞いてみたいと思っていた」
私はこの変な男と、なぜか話しをすることになった


妖怪は八雲 藍と名乗った
俺が藍という名前はとても綺麗だなといったら凄く照れていた
そんな様子を見た限り、人間と何が違うのか、よく解らない
藍の話すことを纏めると
ここは幻想郷という隔離された世界で普通は結界が張ってあって行き来が出来ないのだが何故だか俺は行き来が出来てるということ
そして彼女はその結界の管理をしたりしているのだと
「でな、パソコンってのはこんな感じの箱で、それで計算したり出来るんだ」
「いったいどういう仕組みで・・・・」
「よくは知らないが・・・・」



「・・・もうすぐ日が暮れる」
「そうだな、私も帰らなければいけないな」
二人で大きな岩に座り込んで、長いこと話していた
私はいいが彼は人間だ、あと2時間もあれば日は完全に沈んでしまうだろう
そのときまだ幻想郷の中に居たら、とても危険だ
「・・・さて、帰るか」
立ち上がった、とき
手首に、暖かい感触
「え・・・」
「あ・・・、ご、ごめん」
彼が、私の手を握った感触だった
なぜか心臓が、ドキドキと、大きな鼓動を鳴らしている
「き、気にするな・・・だ、だいじょうぶ」
変に意識してしまったせいで、顔がまともに見れない
あって数時間しか立っていない男に、そんな、まさか
「か、帰らなきゃなっ!じゃ、じゃあ」
反射的に、手が出た
彼がしたように、私も、彼の腕を掴んでしまった
「・・・なぁ藍さん」
「な、なんだ?」
「また来ても・・・いいかな?」
私も彼も、赤くなっているだろう、それは日暮れが近いからではない
互いに同じ思いを抱いていた事に、頬を染めているのだ
「もちろん、また遊びに来てくれると・・・私も嬉しい」
「そうか、よかった・・・また、近いうちに遊びに来るよ」
彼は笑っていた、私も笑った
彼が帰ってしまってまだ数十分と経っていない、それなのにもう彼がいつ来るのかが楽しみになっていた
「一目惚れ・・・なのかなぁ」
一人、小さい声で呟いてみた
たぶんそうだ、何で惚れたか解らないのだから、それ以外にいいようがない
まさか、自分が恋をするとは、予想だにしなかった
「・・・彼も、待ち遠しい気持ちなのかな?」
そうだと嬉しい
彼が・・・そういえば名前を聞いてなかったな、これはうっかりしていた
「次は、名前を聞かなくちゃな」
私の名前を誉めてくれた彼はどんな名前なのだろう
そう思うととても気になってしまう
「ああ、早く彼が来ないかな」
また、楽しみな理由がふえてしまったな


end

12スレ目>>438 うpろだ828


───────────────────────────────────────────────────────────

 庭先で元気に遊ぶ橙を見ていたら、外にいたころ聞いた歌を思い出した。
「黒猫のタンゴ タンゴ タンゴ 僕の……」
「誰が誰の恋人だと!?」
 力いっぱい障子を開けて藍が飛び出してきた。
「……まだそこまで歌ってませんよ」
「そうか。
 だがもしその先のとおりなら、私は二重の意味でお前を許さないぞ」
 涙目なのは、親バカ半分、嫉妬半分らしい。
 安心させるように、ふかふかの尻尾を手櫛で優しく梳く。

「心配しなくても、僕の恋人は黒い猫じゃなくて、金色の狐ですよ」

13スレ目>>32

───────────────────────────────────────────────────────────


 ○○様

 私、八雲 藍は貴方をお慕い申し上げています。
 紫様に連れていただき、初めて見た時より気になっておりまして、この度このようなお手紙を出させていただきました。
 もし、よろしければ返事を頂きたいです。

「……」

 顔を真っ赤にして手紙と睨み合うのは紫の式、藍である。
 最近幻想郷にやってきた○○という人間に一目ぼれをしていたのである。
 その○○に想いを伝える手段は何がいいだろうと、数時間考え込んでだした結論がこの手紙である。
 そして、中身も数時間かけている。
 何回か書き直して、結局はシンプル路線で行こうと決めてこんな内容にしたのである。

 そして、見せるべくマヨヒガを発つ。

「どう、思ってくれるかな……」

 道無き道を行き。

「邪魔……っ!」

 道中の妖怪を薙ぎ。

「見えた……」

 里に着いて。

「……」

 彼の家の前に着いて。

「……やっぱり、私には紫様がいて、彼は人間で、それで……」

 手の中の手紙は、硬く握られていて。

「……帰ろう」

 届けられる事無く。



「……」

 マヨヒガに帰ってきた藍は誰にも見つからないように自室へ入った。
 少し落ち着いてから、未だ手に残る手紙を見て苦笑する。
 それをそっと、棚の中に入れた。

 さぁ、主が起きるまでに朝食を作らなければ。



「藍ったら、あんな所に何を隠したのかしら?」

 藍が出て行った後、スキマから現れたのは紫である。
 ばっちりだと思っていた隠蔽も、やはりこの妖怪には筒抜けだった。
 部下のプライバシーなど無いらしく、音も立てずに棚を開ける。

「さーて御開帳ー」

 楽しそうに中身を覗く。と、そこには。

「手紙……? 中に何が書いてあるのかしら」

 封を切り、中を見る。
 そこには、何回も書き直した後が見られる便箋が一枚。

「あらあらあらあら……。藍ったら何時の間に色気づいたのかしら……」

 しかし、こんな内容の手紙がここにあると言うことは、

「渡せなかった、か。じゃあ、私が渡してあげましょう、っと」

 それは心底楽しそうな顔をしながら、再びスキマに潜る紫であった。



「ふぅー。何故かいつにもまして紫様がニヤニヤ笑ってられたような……」

 嫌な予感がする。足早に自室に向かって棚を開ける。

「な、い……?」

 別の場所も探す。無い。

「! 紫様!」

 時は既に遅いのだろう。

「今日は。どなたか、いらっしゃいますか?」
「!?」

 有り得ない、彼の声。
 彼はただの人間で、妖怪に襲われようものなら、死は免れない筈で、

「あ、藍? 彼、途中まで連れてきたから。それと、あの手紙も見せたわよー?」

 言いたい事だけ言って主はスキマに逃げた。

「え? ちょ、紫様!?」
「あれ、誰も居ないんだろうか。すいませーん」

 彼の声がマヨヒガに響く。

 どうしよう……。


>>うpろだ1026

───────────────────────────────────────────────────────────


「藍ー、○○ー、今日は神社で宴会よー♪」



こういう時だけ妙にハイテンションになるスキマ妖怪、八雲 紫。

俺が幻想郷に来てからこの人(?)と何故か同居する羽目になっている。

最初は訳が分からなかったが、今はまぁそれなりに楽しんでるから良しとしとく。




「今日『も』の間違いでしょう?全く・・・こういう時だけテンション高くなるんですから・・・なぁ○○?」





その紫さんの式神で九尾の狐、八雲 藍さん。

あんな主を持ってから、いろいろ気苦労が絶えないらしい。





・・・ぶっちゃけるが、正直に言って俺はこの藍さんが好きである。恋愛感情を抱いている。端的にいうとLikeじゃなくてLove。

でも俺はそれが言い出せないでいる。要はヘタレである。






「藍さんや紫さんはともかくとして、俺の身はどうなるんですか。至って普通の人間ですよ、酒だって強くない」

「ちびちびと飲んでれば良いさ。酔い潰れても私が何とかしてあげるから」

「そうですか・・・でももうあんな目には遭いたくないなぁ」

「むぅ・・・あれは私の目の不行き届きだ・・・済まないな」

「いやいや、もう過ぎたことですし。そこまで気にしなくても」




何があったかというと、前に行った宴会で魔理沙に無理やり日本酒の一升瓶を飲まされたことがあって、

そのせいで1週間ぐらい頭痛と吐き気に悩まされた事がある。

一種のトラウマ、という奴だ。

宴会自体は嫌いじゃないんだ。あの楽しい雰囲気の中に混ざれるのはいい事だと思ってるんだが・・・




「・・・そうか、なら良いんだが・・・よし、それじゃあ行くか」

「行きますか」




ちなみに橙は昼間に遊びすぎて疲れて寝ている。













俺達が神社についた頃にはそれはもう沢山の人妖で溢れかえっていた。

よくもまぁこれだけ集まるよな、といつも思う。

お前らそれだけ酒が好きか。ちくしょう、俺はもうあんな目に遭うのはいやだってのに―――と悪態をついてみてもしょうがない。

とりあえず連中に混ざる事にしよう。話はそれからだ。




「おー、○○じゃないか。久しぶりだな」




白黒の魔法使い、霧雨 魔理沙である。

俺のトラウマを植え付けた張本人。普通じゃないっての・・・




「久しぶりなのは誰のせいだと思ってるんだ」

「悪い悪い、今日から気をつけるからさ」

「その言葉も聞き飽きた、全く反省の色が見えないのをどうにかしてくれっての」

「まぁそう言うなって。ほれ、駆けつけ一杯だ」

(今日は絶対に飲まされ無いようにしよう、あんな目に遭うのは嫌だ)
















人妖宴会中    Now feasting...

















「・・・うえぇぇぇ・・・」




畜生、気をつけようと思った結果がこれだよ・・・




「もうダウンかぁー?相変わらず弱いなぁお前はさぁー」

「妖怪は良いとして・・・魔理沙達人間が妖怪並に強いのは・・・いろいろとおかしいと思う・・・」

「はっはっは、ずっと続けてりゃあこれぐらいにはなるぜー?」

「なりたくねぇ・・・」





心の底からそう思う。こいつみたいにはなりたくない。




















人妖未だに宴会中     Still feasting...






















「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(返事がない、失神してるようだ」

「おぉ~い、生きてるかぁ~?そんなんじゃあこの先生きのこれないぜぇ~?」

「魔理沙・・・また酔い潰したのね・・・?」

「おぉ~、霊夢かぁ~。○○が弱いのが悪いのさぁ~♪」

「全く、あんたもベロベロに酔ってるじゃない・・・」

「こんなん酔ってるうちに入んないZE~♪」

「はいはい、さっさと家に帰った帰った。もうお開きよ」

「うぇ~い・・・」

「・・・ふぅ、人一人帰すのも楽じゃないわ。さて、後は○○だけど・・・」

「おーい、霊夢ー?」

「あら、藍じゃない。どうしたの?」

「そこで倒れてる○○を引き取りに来たんだよ。全く、魔理沙も加減を知らないな・・・」

「誰にでも容赦なく飲ませるからねぇ・・・まぁ相手にする○○も○○だわ」

「今度は魔理沙を相手にさせないようにしておこうか」

「よろしくね」

「・・・よい、しょ・・・っと。じゃあ、またな」

「えぇ、またね」













「・・・・・・・・・・・・ぅぇ」




どれ位経っただろうか、いつの間にか体勢が変わっていた。




「・・・気がついたか、○○」

「・・・ら、藍・・・さん・・・?」




まだ意識がぼんやりしている。




「今度から魔理沙を相手にさせないようにしておくさ。それなら大丈夫だろう」

「・・・毎回毎回・・・本当にすいません・・・迷惑かけて」

「いいってことさ。好きでこうしてるわけだし」




・・・こうしてる?

どういうこと?




「・・・えーっと・・・藍さん・・・?」

「ん、どうした?」

「俺は今、どういう格好・・・じゃなくって、どういう体勢になってるんですか」

「あぁ、そう言えば○○が起きる時は大抵家についてからだったな。それまでは私がおぶってるよ」

「そ、そーですかー・・・って、え?」




・・・おぶってる?

それってつまり




「おんぶされてる・・・ってこと?」

「まぁ、そういうことだ」




何だか急に目が覚めました。




「すす、す、すいません!も、もう大丈夫ですから、降ろしてください!」

「ダメ。今の状態じゃ歩くことも出来ない。それに言っただろう?私が好きでこうしてるって」

「で、でも」

「素直に従いなよ。マヨヒガにつくまで寝てたって良いさ」

「・・・そうですか。じゃあお言葉に甘えるとします・・・」

「うん、それでいい」





・・・なんか、こうしてると藍さんの背中ってすごい安心するというか落ち着くというか・・・





「そろそろ飛んでくけど、いいか―――」

「・・・zzz」

「―――って寝ちゃったか・・・っと、それじゃあ飛んでくかな」





















「・・・・・・・・・・ぅぇぇ」




いつの間にか寝ていたらしい。急に目が覚めたはずだったんだが・・・

辺りを見回すと見慣れた部屋。

どうやら家に着いていたらしい。




(・・・何と言うか、夢を見ている気分だ・・・)




妙に浮遊感がある。まだ酔ってるのか、俺は・・・



「目が覚めたか、○○」



どうやら横に藍さんがいたらしい。




「ええ、何とか・・・頭が痛いですが」

「それなら・・・少し、外に出ないか?夜風に当たるのは酔い醒ましにはもってこいだ」

「じゃあ、そうします・・・」







「ふぅ、ちょうどいい冷たさだ。気分が良い」

「・・・藍さん」

「ん?どうした、急に」

「言うべきか言うまいか迷っていた事があったんですが・・・言おうと思います」

「私にか?・・・何だ?」






「・・・俺、実は藍さんのこと・・・好きなんです」






・・・言っちゃった。








「・・・○○?」

「前から・・・いや、最初に会ってからずっと、好きでした。一目ぼれ、って奴です」

「・・・だが、私は」

「あなたは紫さんの式神でもあるし、それ以前妖怪でもある。人間と妖怪は相容れない、って紫さんに聞かされた事もありました」

「・・・だったら」

「でも俺はそんなのとは関係無しに・・・あなたが好きなんです」

「○○・・・」

「・・・抱きしめても、いいですか。あなたを・・・強く」

「・・・ああ。好きなだけ」




「ありがとう・・・ございます・・・っ」




























「・・・っ!」



・・・多分、今度こそ目が覚めた。

辺りを見回すと、やっぱり見慣れた自分の部屋。



(・・・なんて夢を見てたんだ?俺は・・・)



夢の中で俺は、藍さんに俺がずっと思っていた事をカミングアウトしていた。

とんでもない事だと、俺は頭を横に振る。



「・・・○○」


ふと、声が聞こえた。



「うえっ・・・ら、藍さん・・・!?」

「・・・○○、お前・・・私の事を」

「も、ももももしかして・・・言っちゃってましたか・・・?」

「・・・いや、紫様が」

「紫さんが・・・?」





藍さんの話によれば。

紫さんが『何となく』開けたスキマの先が俺がさっき見ていた夢の中だったと言う。

これは面白そうだと紫さんは藍さんにそのスキマの中を覗かせて。

俺の気持ちに気付いた・・・というか、気付かされた藍さんは混乱しながらも俺の部屋に来て・・・

今に至るわけだ。




「・・・何と言うか、バレちゃいましたね。あはは・・・」

「・・・○○」




半ば諦めの気分が混ざったような声で俺は話す。




「本当にすいません、また迷惑かけちゃいましたね」

「・・・○○っ」




何も悪くないはずなのに、つい謝ってしまう。

俺の悪い癖。




「いつもいろいろしてもらってばっかりで、藍さんには何もしてあげられなくて」

「○○っ!!」

「・・・っ!」





どうにかして話を変えようとしても、藍さんがそれを止める。






「・・・どうして」

「・・・え?」

「・・・どうして・・・言わなかったんだ」

「っ・・・それは・・・夢の中で、俺は『あなたは紫さんの式神でもあるし、それ以前妖怪でもある。人間と妖怪は相容れない』って言いましたよね」

「・・・」

「その後に俺は『そんなのとは関係無しに・・・あなたが好きなんです』とも言いました」

「・・・ああ」

「・・・でも俺は、夢の中の俺とは違った。夢の中の俺は結局理想で、現実の俺は『人間と妖怪は相容れない』って言葉に縛られて言い出せなかった。
 言おうと思っても・・・心のどこかで『人間と妖怪は相容れない』って思ってて、やっぱり言い出せなくなっていた」

「・・・」



思いつきなんかじゃない、ありのままをどうにか言葉にする。



「それで、時が経つにつれて・・・この想いを心の中に封じるようになった。そんなの、ただ辛くなるだけだって、気付いてたのに・・・」



それがずっと前から出来てたら、どんなに楽だったろうか。



「いつも通り、紫さんにあれこれ言われたり、橙と一緒に居たりする藍さんが好きで・・・そこに俺が入ったら、そういった姿が見られなくなるんじゃないか・・・そう思いこんで、ずっとこの想いを封じていた」



俺は、大馬鹿者だ・・・



「きっと、俺は馬鹿だったんです。言いたいんならすぐに言えば良いのに・・・余計な事を考えて、自分の思った事をはっきりと言えない・・・馬鹿野郎だったんです」





そこまで言い切った瞬間、急に体が藍さんの方へ引き寄せられて。





「ああ・・・○○・・・お前は、大馬鹿者だよ・・・人の気持ちも考えないで・・・勝手に自分だけで突っ走って・・・大馬鹿者だよ・・・お前は・・・っ」




気がつくと、俺は藍さんに抱きしめられていた。




「藍、さん・・・?」

「何も、お前だけじゃないんだぞ・・・?この鈍感男め・・・っ」

「な、何の事ですか・・・」

「だから言っただろう・・・『○○をおぶっているのは私が好きでやってることだ』って・・・」

「・・・それって」



・・・藍さん、何か忘れてるような・・・



「マヨヒガに帰るだけだったら紫様のスキマを使えばすぐに帰れるだろう・・・?」



あぁ、そうだ。

藍さんはきっと忘れてると思うから・・・



「・・・藍さん、一つ忘れてるようだから言いますが」

「・・・何だ?」

「藍さんがいつも俺をおぶって帰るのを俺が知ったのは今日です。それまでは本当に気を失ってて、いつの間にかここに帰っていた・・・って思ってたんですよ」



藍さんの腕の拘束が、少し緩んだ気がした。



「・・・そうだったか?」

「そうですよ」




そうだ。

俺はここで目が覚めるまでずっと気を失っていた。




「・・・そう言うのは思っても口に出さないでくれ。こう・・・雰囲気とかあるだろう」

「はは、そうですね。すいません」





イマイチ締まりが悪い、微妙な空気になってしまった。

空気が読めない。俺の性格の悪さである。

でも、今回ばかりは何とかなりそうだ。

なぜなら・・・





「あの、藍さん・・・」

「何だ?」






「・・・抱きしめても、いいですか。あなたを・・・強く」

「・・・ああ。好きなだけ」






「ありがとう・・・ございます・・・っ」










夢の続きを、今ここで始める事が出来るからだ。







----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------


何だか途中からわけの分からない話になって申し訳ないorz

でも俺は藍様が好きなんだ。どうかそれだけは・・・

>>うpろだ1057

───────────────────────────────────────────────────────────

 昼下がり、藍は買い物の為に里に訪れていた。
 幾つもの店がずらりと並ぶ商店街で、既に彼女は里の守護者と人気を二分する、ちょっとしたアイドルだった。
 大根一本買っただけで、あれやこれやとおまけと称し、過剰すぎるサービスをつけようとする八百屋の主人の耳を引っ張る細君をやんわりと宥めて店を出る。
 なんだかんだできっちり牛蒡はおまけして貰った。愛する家族の胃袋と家計は私が守る。八雲の狐は良い母さん。

 その後も何軒か店を回りあらかた用事を済ませ、さて、いざ帰還となったその折、唐突に空腹感が彼女を襲った。
 昼はきっちりと済ませてはいるがそこはそれ。短針も水平に傾く時刻だ。小腹が空くのは生物の道理。
 ふと目に付いたのは一軒の蕎麦屋。
 覗いてみるとどうも繁盛していないようだ。客の気配は無く、カウンターの席には店主が一人。退屈そうに広げた新聞を眺めて、はー、ほー。と意味無さ気に零していた。
 そんな店内の有様を他所に彼女の研ぎ澄まされた九尾の感覚は何かを必死に訴えかけていた。
 この店には何かある。
 確信にも似た直感に身を任せ、意を決して暖簾をくぐる。店主の親父がこちらに気付き、らっしゃい。と一言告げる。

「きつねそばを頼む」
「はいよ」

 出された茶を啜りながら待つ事暫し、程なくして注文の品がやってきた。
 目の前には、ほこほこと湯気を立てるきつねそば。薬味のネギ、辛子はお好みで。
 見た目は至って普通のきつねそばだ。だが、事此処に至って藍は相手を侮る様な真似はしない。
 手を合わせて、いただきます。丼の中央に鎮座する魅惑の油揚げを、備え付けの割り箸を使って掴み上げる。麺? ツユ? そんなもんは後回しだ。
 たっぷりツユを含んだ御揚げに迷う事無く食らいつく。これぞテンコーまっしぐら。
 その時、藍に衝撃が走る。
 ジューシーの一言では決して表現しきれないこの厚みはどうだ。香ばしい油の風味。上品でほのかな甘み。吸い込んだツユも手伝って絶妙な旨みのバランスを見事に実現させている。
「あむっ……んぅ、はぁ……」
 もはや他の物は目に入らない。ただただ、口内を蹂躙していく揚げの存在だけがこの上なく愛おしい。
「じゅ、うぅぅぅ……ぷは」
 今度は噛むのではなく、その瑞々しい唇をふんだんに使って揚げに染み込んだツユを吸い上げていく。
「あ、はぁ……んふ、美味しい」
 一心不乱にきつねそばを味わう藍を見て何故か前のめりになる蕎麦屋の主人。勿論、表現に不純な所は一切ございません。

 綺麗に完食した後しばらく幸せを噛み締めるように緩んだ顔で余韻に浸っていたが、やがて凛とした表情を取り戻し、腰を上げる。
「御馳走になった。主人、勘定を頼む」
 しかし、その言葉に親父は静かに首を横に振り、ポツリと。
「お代なんかイラネェよ」
 面食らったようにきょとんとする藍。
「しかし、それでは」
「かまわねェよ。こっちもいいモン見せてもらった。ありがとよ」
 藍は尚も納得がいかない様だったが、ここまで言われては頷くしかない。
「そう仰るのなら……」
「ああ、毎度ありだ」
 店主の声に送り出され店を出て、ふと晴れ渡る空を見上げてひとりごちる。
 今度は橙と紫様も連れて来るとしよう。




「らっしゃい! おや、妖怪のお客さんとは珍しいね。何を握りやしょうか」 
「あの、えと……河童巻き」

>>うpろだ1140

───────────────────────────────────────────────────────────
最近更新されたスレッド
人気記事ランキング
ウィキ募集バナー