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映姫5

最終更新:

orz1414

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■映姫5

こんな誤爆変換をしたんだ。
「えいきをやしなう」→「映季を養う」って。オンゲーで。
なんか、↓見たいな妄想がもくもくと湧くではないか。

(ボンッ!)
○○「な、なんだ今の爆発音は…?」
みると映姫が、顔を真っ赤にしてこっちを見ているではないか。
映姫「い、今貴方何て言いましたか!?」
○○「何って、英気を養おうと…」
映姫「あ、貴方は少々唐突過ぎる!
   私にだって心の準備が要るんです!
   私を養うだなんて…そんな直情的な求婚をされてしまうと…」
(あたふた…)

くだらないダジャレではあるけど、訂正したくなかったんだ。
「映姫を養う」ってその単語を。

9スレ目 >>265
備考:名前の誤字だけ修正させていただきました。

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「映姫、俺の人生のパートナーになってくれないか… 俺もお前のことをサポートしてやる」

9スレ目 >>478

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映姫「○○、少し仕事を手伝ってください」
○○「ぷいっ」
映姫「ちょっと○○、私の話を聞いているのですか?」
○○「ふーん」
映姫「…どうしたのです? 何故そんな私を無視するような態度を…」
○○「つーん」
映姫「○○………」
○○「なーんてね! 冗談ですよ映姫様。吃驚しまし…って、映姫様何で泣いてるんですか!?」
映姫「ぐすっ…女性を泣かせるなんて、貴方は重い罪を犯しました」
○○「うっ…あ……すみません」
映姫「いえ、許しません。○○は罰による裁きが必要です」
○○「えっと、それは一体どんな罰を…」
映姫「○○、貴方の自由を束縛します」
○○「えっ?」
映姫「赦しを得るまで、私を抱きしめなさい」

ちょっと目を赤く晴らして、それ以上に頬を紅潮させた映姫様で視界が一杯になった

9スレ目 >>845

───────────────────────────────────────────────────────────


 事実は小説より奇なり、って言うよな。
 俺はある事件からこのことを身をもって思い知らされた。
 今から話すのはこの事件の一部始終である。
 まぁ、酒の肴にでも聞いてくれ。
















 
 

 ある夏の日。
 いつものように書類を提出し、帰りの挨拶のために映姫の書斎に戻ってきた。
 ただいつもと違うのはそこに映姫の姿がなかったこと。
 上司にでも呼ばれたのだろう。
 そう考えた俺は彼女が帰ってくるまで、そこで待つことにした。

 その日はとても暑い日だった。 
 おまけにこの部屋は映姫の方針でエアコンがつけられていない。
 何でも省エネのためだそうだ。
 
「全く白黒はっきりつけるにしても極端すぎだろ。……でも、惚れた身としちゃ逆らえないんだよな」

 そう、俺は映姫に惚れていた。
 彼女の凛とした姿も、たまに見せる少女のような表情も大好きだった。

「せめて、何かきっかけでもあればなぁ……」

 などと青年の悩みをぐちぐち一人ごちていると、少しのどが渇いてきた。
 まぁ、麦茶ぐらいは飲んでもいいだろう。
 俺は部屋に置いてあった冷蔵庫を開け、麦茶をコップに注いだ。

「んっ……、ぷはーっ。生き返るぜ」

 一気に飲み干し、取り出したお茶を元の場所にしまう。 

「お、こいつは……」

 そんな俺の目にずいぶんとなつかしいものが飛び込んできた。
 外の世界にいた頃よく食べたお菓子、プリンだ。
 しかしなぜこんなものがここに?
 香霖堂にでも流れ着いたのだろうか?
 それともスキマ妖怪が?
 うーん、わからん。

 しかしプリンなんて久しく食ってないなぁ。
 手に取り眺めながらそんなことを考える。

「あーっ、食いてぇなぁ」

 脳裏に浮かぶのはあの柔らかな食感。
 カスタードとカラメルソースの重厚なハーモニー。
 ああ……、今すぐにでも食べたい!
 
「……二つあるみたいだし、一つぐらい食ってもいいよな。そうとも、そもそも映姫が俺を待たせてるのが悪い!」
 
 勝手に結論づけ、すぐさま食べることにした。
 スプーンを用意し、ふたを開ける。
 柔らかな生地をすくいあげ、口の中へ放り込む。
 クリーミーな甘さが口の中いっぱいに広がり、ふんわりとした食感とともに舌に溶けていく。
 さらにその後味に惹かれるように、二口、三口と口の中へ放り込んでいく。
 その度に俺は懐かしさから何とも言えない充足感を味わっていた。

 そうして気づいたときには容器の中身がなくなっていた。

「ああ、うまかった。さて映姫が来ないうちに片付けとかないと……」

 小町が食ったことにでもしとこう。
 ほくそ笑みながらそんなことを考える。
 だが、俺の悪事を閻魔様は見逃さなかったようで……。
 
 ガチャッ。

「すいません、○○。待たせてしまっ……」

 扉の開く音とともに、よく知った声が聞こえてきた。
 ただその言葉は途中で止まり、代わりに驚くような視線が俺の手の中にあるものに向けられていた。
 やがて驚きは怒りへと変わっていったようで、その肩は小刻みに震え始めている。 

「え、映姫! これはだな、その……」
「あっ、あなたという人は……」

 こいつは死亡フラグが立ったんじゃないか?
 そう思わせるほどの『凄味』が今の映姫にはあった。
 まさか……、これがいわゆる殺気というやつか?
 て、俺は何を落ち着いて状況判断してるんだ!?
 どうにかしてごまかさなきゃ死んじまうぞ!

「あー、うー、その……何ていうか……」
「あの八雲紫に頭を下げて手に入れた逸品だというのに……。あなたはそれを……」

 映姫はうつむきながら、そうつぶやく。
 両の手は固くにぎられ、肩のふるえは全身へと移り始めている。 
 これは無理だ……。もうごまかしようがない。
 死期を悟った俺は目をつぶり、彼女の制裁を待つ。
 
「うっ、仕事が終わったら、ひっく、一緒に……食べようと思ってたのに……」

 だが向けられたのは弾幕ではなく、悲痛な泣き声だった。

「え、映姫!?」
「そ、それをあなたは、うぇっく、勝手に食べるなんて、うっ、うわーーん!」

 いつも威厳に満ちあふれた彼女がまるで幼子のように泣きわめいている。
 その姿は俺の数少ない良心を粉々に砕き、気がつけば俺は彼女に必死に謝っていた。

「とにかくすまん! 悪かった! 許してくれ!」
「うるさいうるさい! あなたなんて死刑です、極刑です、地獄へ落ちろです!」

 しかし映姫は聞く耳を持たない。
 最も普段からそんなものは持っていないが。

「ああもう、何でも言うこと聞くからさ」
「ひっく、……本当に何でも言うこと聞くんですか?」 
「ああ、もちろんだとも!」
「じゃ、じゃあその……」

 顔を真っ赤にして、もごもごとつぶやく。 

「何だ? 罰でも何でも受けてやるぞ!」
「その……私は……あなたが好きです。だから……私と付き合ってください!」

 よし、ばっちこー……。
 は? 今何て言った?
 付き合って? え、ええええええ!?
 いやいや、ありえないだろ!?
 
「や、やっぱり……今のはなしです! ああもう、チャンスがないからといって何で私はこんなときにこんなことを!」

 その言葉とともに、彼女はさらに顔を赤らめる。
 
 どうやらこれは夢ではないらしい。
 と、ここまできて俺はやっと冷静になれた。
 自分より慌てているやつを見ると落ち着くって言うが、本当なんだなぁ。

 しかし、今思えばこれはまたとない機会じゃないか。
 そうとも! このチャンスを逃すかよ!

 俺は自分の想いを伝えるために映姫の体を引き寄せた。

「きゃっ! な、何ですか!? いきなり!?」
「その……俺も映姫のことが好きだ」
「え!? ほ、本当ですか!?」
「こんなときに嘘なんか言わない」
「う、ひっく、う、うぇーん!」
「ちょ、何で泣くかな!?」
「……だって、嬉しくて。これは夢なんじゃないかって……」

 嬉しさと不安の入り混じった顔をする映姫。
 だけど、俺が見たいのはそんな顔じゃない。
 俺は君の笑顔が見たいんだ。
 
「もう一度言うぞ。俺はお前が好きだ」
「……はい! 私もです!」

 ようやく笑顔を見せた彼女。
 そんな彼女を見て、俺もついほほ笑む。
 そして俺達は抱き合いながら、お互いの想いを伝え合った。



  
 





















 と、これが馴れ初めってやつさ。
 まぁ、プリンのことはその後こっぴどく叱られたけどな。
 しかしまさかあんな展開になるとは思わなかったぜ。

 って白黒! ゲラゲラ笑うんじゃねぇ!
 ちょっ幽々子さん、よだれ垂れてますよ!
 おい! そこのうどんと辻斬りとサボリ魔! そんなどうでもいいって顔でこっち見んな! 
 俺は後悔してないぞ!
 こんな笑い話みたいな始まり方でも、俺は映姫と結ばれたんだからな!
 決して、もっとロマンチックなのを期待してたわけじゃないんだぞ!
 ああ、もう! ちくしょー!

12スレ目>>15

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○○「ここはもうすぐ幻想入りするな」
映姫「メタ発言は自重しなさい」
○○「ところで一つ懸念がある」
映姫「なんですか?」
○○「このペースで書き込みが続けば、次スレはクリスマス前に落ちる」
映姫「ですから、メタ発言は自重してください!」
○○「そうなってしまっては、みなのテンションを著しく下げてしまう事になりかねん」
映姫「そ、そこまではいかないでしょう」
○○「そういうものか?」
映姫「ええ。一月の間に消化されるのはおよそ500。ペースが速まっても700といったところでしょう」
○○「そういうものか」
映姫「それに感想へのレスも多少自重すると言う方向で話は決まってます」
○○「映姫も十分メタ発言をするな」
映姫「あなたに付き合っているのでしょうが!」
○○「そうか」
映姫「それと、マナーの改善も急務ですね」
○○「age禁止、コテ禁止ともあるな」
映姫「ええ、そうですね。ここは人目につかざる場所であるべきでしょうし」
○○「ふむ。人前では映姫は恥ずかしがるからな」
映姫「そういうことを言いますか!!」
○○「違うか?」
映姫「……違いません」
○○「そうか。クリスマスと年末年始を考えれば一ヶ月で使い切る事になるだろう」
映姫「なにがどうそうなのかわかりませんけど……」
○○「丁度新スレで年始を迎えられれば、それも重畳だろう」
映姫「ええ、そうなりますね」
○○「もっとも、今年もまだ残っている。精進を怠らぬよう」
映姫「それはあなたも同様です。そもそもあなたはですね……」
○○「今俺は映姫を黙らせる方法をいくつか知っている」
映姫「い、いきなりなんですか!?」
○○「ふむ」
映姫「……」
○○「……」
映姫「……しないんですか?」
○○「黙っていたらする必要も無い」
映姫「ここまで来てそういうことを言いますか!?」
○○「素直に言えばいいものを」
映姫「なんですかそれは!? 貴方はいつからそんなに意地悪な事をいうようにぅんぐ……!」


小町「なあ、●●さ」
●●「なんでしょう、小町さん?」
小町「映姫さま、ここに本当に人がいないと思ってるのかねえ」
●●「多分そう思ってますよ」
小町「見られ放題なのにねえ」
●●「そうですね。ところで小町さん」
小町「なんだい?」
●●「僕たちはどうします?」
小町「あー、んー、えーっと……」
●●「まあ、まったりしておきましょうか」
小町「あ、ああ。そうだね。そうしとくかい!」
●●「ゆっくりとしておきましょう」
小町「あ、ああ、あははははは」
●●「小町さん、何か期待してます?」
小町「……!」


○○「ところで映姫。一つ懺悔がある」
映姫「なんですか。聞きましょう」
○○「次スレのテンプレートを失敗した」
映姫「……そうですか……」
○○「裁いてくれ」
映姫「ええ、まあ、その……よしよし」
○○「……」
映姫「……」
○○「……」
映姫「……何か、言ってください」
○○「お前は良い母になるな」
映姫「!!!!」

10スレ目>>1000
#このシリーズも纏めた方がいいような気もしますがどうでしょうねぇ…

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登場人物

四季映姫・ヤマザナドゥ
 閻魔様。つい最近籍を入れました。 のわりには変わらない毎日で、どうしよう?

小野塚小町
 死神。悪戯心すれすれの親切心があったりなかったり。

○○
 閻魔の副官。つい最近籍を入れさせました。でも、いつもと変わっていない不思議。

●●
 小町の相棒。小町のサボり癖を治しつつある功労者。











 映姫を前にした彼は困っていた。

 それは不測の事態や未曾有の危機を常日頃から想定し最悪に備える彼にとっても予想外の出来事であったからだ。

 彼もまた、普通の感性を持っていたと、少しは喜ぶべきかもしれない。

「ふむ……」

 暫し、思考が停止しているようだ。
 さもありなん。

「……」
「……うー」

 彼と見詰め合う目がそこに。
 いや、睨みつけていると言っても良い。

 彼よりも低い位置にその瞳はある。
 いつものはずだがしかし、非常に違和感があった。

 なぜなら、瞳は本来より低い位置にある。




 映姫は小さくなっていた。





「これは、何の真似だ?」

 とりあえず、彼は尋ねた。

「うるさーい! 地獄行きだー!」

 いきなり怒鳴られた。
 しかし、小さすぎる、子供な映姫は全くといって良いほど怖くない。

「撫でるなばかー!」

 全く迫力がない。威厳がない。
 というか、正直。
 可愛い。

「とりあえず、これはどうしたものか。小町にでも相談するか」
「やめろー! 肩に担ぐなー! おろせー! ばかー!」
「安心しろ。危害を加えたりはしない」
「嘘吐くなー! 嘘吐いたら舌の引っこ抜くぞー!」

 肩でばたばたと暴れる映姫(小)を担ぎ上げた状態から肩車に直して、彼は歩き出した。

 





 小町は渡し場にいた。●●と雑談をしているようだ。

「小町」
「おお!? いやいやいや、サボってないって!」
「小町さん。慌てすぎですよ。○○さん、今は渡しの仕事がないだけですよ」
「分かっている。お前が来てから小町のサボり癖もなりを潜めているからな。けっこうな事だ」
「それはどうもです」
「ていうか、あんたは何しにきたのさ。ていうか……」

 これ見よがしに肩に担がれた小さな女の子に小町は気付いた。彼に肩車されている小さな映姫は、じーっと小町を睨んでいる。

「うーー……」
「その子はどこの子だい? よく見れば……、なんだか映姫さまに似ているような……。って、もしかして! ついに!?」
「何を勘違いしているか知らんが、俺の娘ではない」
「なんだい。そりゃ。てっきり、あんたと映姫さまの子供かと思ったんだけどねえ」
「そもそも、生物学的に不可能だ」
「あ、あんたら……、まだなのかい……」

 結婚式こそ挙げてはいないものの、二人はすでに籍を入れている。
 だが、事ここに『至らぬ』理由は、仕事が忙しいためでもあり、二人が仕事人間であるため仕方がないといえる。
 とはいえ、二人の牛歩のごとき歩みは周囲からしてみればやきもきするものである。

「今はそのことを話している場合ではなひひひひ」
「引っ張られてる引っ張られてる」

 ○○は映姫(小)に頬を引っ張られている。

「それで、一体全体なんなんだい?」
「これは誰だ?」
「あたいが知るかい!」

 問題の解決には至らなかった。
 とはいえ、推測としてならば、この場にいる三人にも簡単に思いつくことがある。

「やっぱり、これはアレの仕業だろうねえ」
「あの人ですか……。わざわざ是非曲直庁まで悪戯しに来なくてもいいのに」
「ふむ。これがどういう意図を持って行われた悪戯かは知れんが、迷惑なことだ」

 三人の頭には、一瞬にしてご都合主義設定の塊たるスキマの胡散臭い笑顔が浮かんだ。

「一番簡単な推測だと、これは子供にされた映姫さまってことなんだろうねえ」
「たひかにそうらろうら」
「頬引っ張られたままですよ。○○さん」

 ちび映姫に威厳もなければ○○にも真剣味がそぎ落とされていく。なんともしまらない状況である。

「しっかし、小さい映姫さま。可愛いねえ」
「なんだよー!」

 ちび映姫は小町を威嚇している。小さな子供は警戒心が強いものだ。

「んじゃあ、便宜上この子供のことをザナたんと呼びますか?」
「いいねえ、それ! ザナたーん」
「うるさーい! ヤマザナドゥだぞー! 馬鹿にするなー!」
「うひゃあ、可愛い!」
 
 普段のギャップのせいか、可愛らしくなってしまった映姫に小町は大興奮している。

「ころもがふきなら、ひふんでこさえれふぁいいものふぉ」
「引っ張られながら問題発言するんじゃないよ!」
「なんら、ひろのころはいえないようらら」
「○○さん、その辺で勘弁してください。そういう話題が苦手なのはお互い様なんですから」
「ほうは」
 
 奥手というか、関係の展開が鈍いのはこの直庁内では日常茶飯事なのかもしれない。

「とりあえず、その子の手を離しましょうよ」
「うー! 触るなー!」
「あいたたた! 小町さん、なんとかしてください!」
「一応手は離れたからいいんじゃないかい?」
「おああああああ!」
「嘘つきめー! そんな舌引っこ抜いてやるー!」
「ああ、今度は舌が!」

 一難さればまた一難と、○○の受難は続く一方。
 ようやく下を開放されたらば、今度は、

「今度は足で首を絞められそうなのだがな。子供の力なので高が知れているが」
「なんか少し顔が青いんだけど?」

 いかんせん、誰も子供の扱いに慣れていない。
 しかも、その子供の正体が映姫ともなれば、その気の遣いかたはハンパじゃなくなる。一人を除いて。

「とりあえず引き剥がすか」
「無理しなさんなって! 閉まってるから!」
「ぐう!」
「顔青いですから!」
「もしかして、懐いてるんじゃないかい。ザナたん」
「ザナたん言うなー!」
「そんな感じじゃないですか? とりあえず、○○さんが父親代わりになって育てたらどうでしょう?」
「ぞっとしないな」

 立場が違うのだ。
 恋人と娘では全く違う。

「でもさ、あのスキマがやらかしたんだったらいつ元に戻るかも分からないんじゃないかい?」
「それもそうだが」
「だったら、最悪の事態を想定して、っていうこともあるんじゃないですか?」
「最悪の事態を招かないように、スキマ妖怪には注意勧告をせねばならん」
「ここまで言っておいてなんだけど、もしスキマ妖怪じゃなかったらどうするんだい?」
「その場合は紫氏に頼んで元に戻してもらう」
「調子が良いっていうか、面の皮の厚い物言いだねえ」
「手段なぞ選べん。映姫には元に戻ってもらわねば困るからな」

 仕事に支障をきたす事になる。
 それは、彼はもちろん、映姫にとっても危惧すべき事である。

「難しい話ばっかりするなー!!!」
「ぐあああ!」
「そんなんだからー! 相良○介とか碇ゲンド○とか言われるんだー!」
「落ち着け映姫! メタ発言をするな!!」
「あああああ、○○の首がまた持ってかれる!」
「また、って。何回首を痛めてるんですか」

 表ざたになっていないだけで二桁を越えている。
 そんなことはさておき、○○はどんどん映姫に追い詰められていくった。

「うがー! 地獄行きだー!」
「ダメダメ! ホントに逝くからダメー!!!」










「さて、何とか落ち着いたところで、この子をどうするんですか?」
「落ち着くというか、落ちたというか……」

 ○○は酸欠で意識を失っていた。

「ザナたんがここまで抵抗しなければこうならなかったんですけど」
「ザナたんいうなー! 偉いんだぞー!」
「自分でそういうこと言う当たり、なんとも子供ですね」
「ていうか、偉かった事だけ覚えてるってのも厄介だねえ」

 話題のザナたんことちび映姫は、いまだに○○の首根っこにつかまったままである。
 威嚇するように小町と●●を睨んだままだ。

「とりあえず、ザナたんと一緒に医務室に運びましょうか」
「そうしようかね。こんなところに転がしててもどうにもなんないし」
「うがー! 触るなー! あっち行けー!」
「はいはい。ザナたんは大人しくしましょうねえ」
「このー! 馬鹿―!」

 理屈なき子供の悲鳴は、無力にもあやされながら連れて行かれてしまった。










 ようやく彼の目が覚めた頃には、かなりの時間が経ってしまっていた。

「……ふむ」
 
 その傍らには、すっかりなき疲れたように顔を晴らした小さな映姫がいる。
 首に絡みついたままだ。

 さもありなん。

 うろたえるべきは、自分らではなく映姫のほうだ。
 記憶や知識の方も幼児退行したかのごとく判然とせず、いうなれば見知らぬ場所に放り込まれたようなものなのだ。

 首に絡まるという表現は、おかしいのだ。
 
 か細く、拠り所を握り締めているようなものなのだ。


 小さく縮こまり、身を丸めている小さな映姫の頭を撫でる。

「ん……」

 起きていたときの警戒心が嘘のように、安心した笑顔で撫でる手のひらに擦り寄ってくる。
 その様を見て、彼は小さくため息を吐いた。

「どうにかせねばな」

 この小さな映姫も、映姫なのだ。
 誰であろうと見捨てる事はないだろうが、彼にとって映姫は最優先すべき、女性だ。

 しかし、今は……。

「心細かろう」

 子供なった身でも、大切な者の傍らで、その寂しさを癒そう。
 そのまま、また眠りについた。














 翌朝。

 昨日の事がまるでなかったかのように、映姫は普通に執務室で仕事をしていた。

「映姫さま。あたいはどこから突っ込めばいいんですかねえ」
「そんなことを考える暇があったら仕事をなさい。昨日は結局まともに仕事をしていないのでしょう?」
「それはお互い様ですけど……。やっぱり、昨日の事は覚えているんですね」
「そ、そんなことはどうでもいいです! 早く持ち場に戻りなさい!」
「はーい」


 威厳を保てはすまい。
 しかし、回復する事は映姫にとって急務だろう。すでに昨日の失態は、スキマに説教をした事によって一応の解決を見ている。
 効果のほどは疑わしいが、仕方がないことでもある。

「調子が戻ったようでなによりだ」
「う、○○。昨日は、申し訳ありませんでした」
「問題ない。非のない過失だ。謝る必要は無い」
「それでは、その、ありがとうございました……」

 映姫は素直に謝することにする。
 自分がどんな状態だったかはちゃんと覚えているのだ。その時に、いかに心細かった事か。おびえて警戒した事か。
 そして、無意識に○○に甘え、受け入れてもらった事も。

「ふむ。無事ならばいい」

 そして、彼にしては珍しく、悪戯な顔をした。

「子供の映姫は実に可愛かったのだがな」
「な!」

 ボッと、映姫は顔を赤くした。

「っそ、そそそそそ、そんな!」
「気を悪くしたか?」
「い、いえ! とんでもない!」
「それは良かった」

 彼は、また、珍しく笑った。
 
 昨日の影響かもしれない。
 か細く感じた、小さな小さな映姫を前にして、優しく包んでやりたいという気持ちの、現れであろうか。

 彼の態度に、映姫は押し黙った。



「○○」
「なんだ?」
「すみません。私に、嘘を吐いてもらえませんか?」
「……分かった」

 理由など分かるはずもない。虚偽を是とする映姫ではないが、それを必要としているならば応えてやるべきだろう。



「好きだ」



 嘘ではない。そんなこと、映姫には分かりきっていることだ。
 ならば何が嘘か?


「嘘を吐けといったはずですが」
「嘘を吐くと、嘘を吐いた」

 虚偽に対する虚偽。
 稚拙だが、一番痛まない選択だった。

「なるほど……けっこうです。では嘘を吐いた罰を下しますので、舌を出して目をつぶりなさい」
「ずいぶんと横暴なことだな」
「いいから! その、早く!」

 皮肉は言うが、拒みはしない。
 大人しく目をつぶり、舌を出す。

「嘘吐きがどんな罰を受けるか知っていますか?
 答えなくて構いません」

 
 とん、と。

 彼の胸元に、軽い重みがもたれかかった。身じろぎをせず、それを受け止める。
 



 
 ぱく




 舌を、食べられた。

「!」

 流石に彼もこれには驚いた。
 冷静沈着なる性格も未知の感触、予想外のことに目を見開いてしまう。
 
 映姫が、顔を真っ赤にして舌を咥えている。


 ぽん、と、音が聞こえたか。
 映姫は彼から離れる。


「嘘つきは舌を引っ張ります」
「……ずいぶんと、思い切った、な」

 いつもの冷静さが保てない。
 珍しく、本当に珍しく顔を赤らめる彼を、
 映姫は、今までになく、愛しく感じた。




 再び、彼の胸元にしなだれかかり、濡れた瞳で上目遣いに声をかける。

 彼は映姫に遠慮しているからこそ、猛進しない。
 それは、本来男である彼の愚鈍さをといたときに、分からせたこと。
 そして、今はそれが彼の枷になっている。

 だから、今度は映姫から歩み寄る。




「わがままを、……いいですか……?」
「ああ」
「結婚式を、挙げたい、です……」
「そうだな」
「丁度、都合のつく日があるんです。私も、貴方も……」
「ああ。俺も、それをいつ切り出そうかと思っていたところだ」

 ぎゅう、と、彼は映姫の肩を寄せる。その胸に、映姫は顔をうずめる。

「正直な話をする」
「な、なんでしょう?」
「映姫の子供姿を見て、子が欲しくなった」
「う……」
「嫌か?」
「そんなはず、ありません……」

 もう一度、彼の顔を見上げる。
 プロポーズの言葉にしては、率直過ぎる。彼らしくある。
 その彼らしさを、映姫も今や、たまらなく好きなのだ。


「不束者ですが、よろしくお願いします」
「不束者だが、よろしく頼む」

 全く同じような言葉をほぼ同時に放ち、

 二人は、

 普段なら、ばらばらに反応してしまう二人は、


 そろって微笑し、




 唇を重ねた。





















「朝から、なんというか……。あのバカップルは変にお盛んだねえ」
「小町さん。覗き見しておいてそんな言い方ないんじゃないですか?
「良いって良いって。今まで散々てこずってたことなんだし。『スキマ妖怪に手伝ってもらった』甲斐があったってものさ」
「ばれたら裁かれますよね……」
「まあ、悪いようにはならないさ。あたいらはきっと仲人だよ。式のど真ん中で派手にばらせば文句も出ないって」
「なんだか空恐ろしいですね」
「……なあ、●●」
「なんでしょう?」
「あたいさ。……子供、好きなんだよね……」
「あ、あの……」
「……ま、続きは、●●のほうから、きっちりムードのあるときに頼むよ。こんな覗き見ついでに言うことじゃないからねえ」
「も、もちろんです! 小町さん!」










 かくして、是非曲直庁に相次いで結婚の話があがる。
 
 もちろん一筋縄に行くものでもない。
 それほど簡単に、彼や彼女らの話が落ち着くわけではない。


 当面、一つ進んだだけ。
 問題は山積み。否、何もないところから山ができる。


 もっとも、いかにこの先、波乱万丈な出来事があろうとも。
 行き着く先に幸せがあることは、語るまでもなく約束されている。










▲あとがき

 急展開、かつgdgd
 ザナたんと映姫さまのキスシーンが書きたくてやりました。後悔はしていない。
 
 コメディになりきれなくなってちょっと反省。
 でも謝らない!

12スレ目>>337 うpろだ815

───────────────────────────────────────────────────────────

負けたら何でも言う事聞く賭けに負けた映姫様。
欲望丸出しで○○が
「一日パパが大好きな4歳児になって下さい。当然パパは私です」と命令し、
こんなこともあろうかと○○が収蔵していた
園児服から始まってゴテゴテしていて可愛いお洋服やらなにやらを
しぶしぶ着用させられたり、だっこをせがむことを強いられたり、等
一日幼女ライフを送らされる映姫様てのを妄想した。

11スレ目>>400

───────────────────────────────────────────────────────────
映姫「遅れてごめんなさい、随分待たせてしまいましたね」
○○「そうでもない、さっき来たところだよ」
映姫「へぇ・・・」
じー
○○「な、何だよ、顔になんかついてるか?」
映姫「・・・嘘ですね」
○○「あ・・・まぁ、うん・・・」

 ぎゅっ
 両肩を掴まれる。
 映姫の目はらんらんと輝いていて、目を反らさせてくれない。

映姫「嘘も方便とは言いますが、閻魔として見過ごすわけにはいきませんね」

 と、とても嬉しそうに言う。顔が赤いぞ映姫。息が荒いぞ映姫。
 そしてだんだんと映姫の顔が近付いて・・・

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12スレ目>>324>>326

───────────────────────────────────────────────────────────
○○「苦い!超苦い!ちょっと酸っぱい!何これ!」
映姫「カカオ100%手作りミルクチョコレートです」
○○「カカオだよ!それカカオ!」
映姫「カカオ0%手作りミルクチョコレートもありますよ」
○○「それ牛乳だろ!あぁいいって!出さなくていい!てか紙パックのまんま持ってくんなよ!」
映姫「もう、どっちがいいんですか!白黒はっきりつけなさい!」
○○「でも映姫の搾乳ならちょっと見たいかも」


パーン

12スレ目>>515

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───四季映姫の日記───
2月11日
 先週頭から、忙しい日々が続いている。
 何があったかは知らないけれども、以前の3倍は死者が渡って来る。
 小町も、ようやく真面目に仕事してくれるようになったようで何より。

2月12日
 今日になり、死者の数が落ち着いた。
 行列になっていた川向こうの死者がついに途切れたのだそう。
 小町はやれば出来る子です。

2月13日
 今日は午後の休憩前に仕事が終わった。
 こんなことは今まで一度も無かったのですが、何とも気持ちのいいものです。
 さらに是非曲直庁から、待機死者が殆ど居ない為、明日は特別休暇との連絡が来た。
 しばらくは忙しかったですが、これは小町に感謝ですね。
 明日は、○○のところにでも…あ、いや、急に押しかけては迷惑ですね…
 片付けが終わった頃、小町が「買い物にでも行きませんか?」というので、ちょっと出かけることにした。




───人里の市場───
「なにやら町の雰囲気が違いますね、小町」
「そりゃ、バレンタインデー前日ですからねぇ」
「バレンタイン…!」
 すっかり失念していました、明日はバレンタイン…
「小町、チョコは香霖堂でしたか?」
「え?あ、はい、わかりました。(にや)」
 私は慌ててチョコとラッピング用の包装紙を買いました。

 ここで難題が一つ。
 私はチョコの作り方なんで知りません。
 小町は是非曲直庁に用があると言って帰ってしまいましたし…
 …当てがあるとすれば、ただ一人。


「はぁ…まさか、閻魔様にチョコの作り方を教えるとは思わなかったわ」
「すいません、アリスさん。あなたぐらいしか教えて貰えそうな方が居なかったので」

 以前、夜雀の屋台で知り合った、人形遣いのアリス・マーガトロイド。
 彼女の作る洋菓子は美味しい、と霧雨魔理沙等から聞いていたので、訪ねてみたのです。

「ああ、いいのよ、それは。ちょっと驚いただけだから。
 それで、どんなチョコレートにするんですか?」
「…どんなのが良いのでしょう…私は、あまり洋菓子は知らないもので…」
「そうね…それじゃ、ウイスキーボンボンにしましょうか。
 ○○、お酒好きだし。」
「それはいいですnってええええええええええええええええええええええ!?」
「ど、どうしたんです!?」
「え、あ、いいぇ、その、あの、何故○○だと…」
「映姫様、酔っ払うと○○の話しかしないじゃないですか(にやにや)」
「あ、いや、あの、そr」
「はいはいごちそうさま。さ、もう作り始めないと明日に間に合いませんよ?
 結構時間かかるんですよ、ウィスキーボンボンは。」
「あ、はい、わかりました」

「砂糖と水飴と水を入れて火にかけて…」
「これをゆっくりウイスキーに注ぐんですね?」
「そうそう、ゆっくり、ゆっくりね」
 拙いながらも、確実に手順をこなしていく。

「バットにコーンスターチを敷き詰めて型を作って…」
「あ、あの、ハート型ですか?」
「あら、愛を伝えるならハートが一番よ?」
「あ、愛だなんて…」
「(ああもう、閻魔なのに可愛いわね!)」
 真っ赤な顔で、ハート型をコーンスターチに形作っていく。

「さてと、明日の朝までこのまま放置ね」
「それでは、明日の朝にまた伺います。今日は本当にありがとうございました」
「ああ、それじゃあ面倒でしょ?上海と蓬莱にベッドは用意させてるから、今日は泊まっていくといいわ」
「良いのですか?」
「ええ、ここまで来たら、最後まで面倒みさせてもらうわ」



───アリスの日記───
2月13日
 いつものように自律人形の研究だけで終わるはずの一日だった。
 夕飯を済ませ、片づけが終わった頃、閻魔様が来た。
 二週間ほど前にも夜雀の屋台で会っているが、それ以降何か悪行でもしたかと一瞬悩んだ。
 その口から発せられた言葉は…

「チョコレートの作り方を教えてもらえませんか?」

 その顔は、閻魔ではなく、ただの可愛い女の子だった。
 チョコは、○○が好きそうなウィスキーボンボンを作ることになった。
 夜8時から作り始めて、完成は朝10時ぐらいね。
 作っている間のその顔は、完璧に恋する乙女だった。
 今日は恋する閻魔様がお泊りという、なんだか奇妙で面白い日になった。



───そのころ、是非曲直庁───
「小町、首尾は?」
「ふふっ、大慌てでチョコを買い込んで、そのまま人形遣いの家に直行。
 今ごろチョコを作ってるはずさ。」
 おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!
 庁内に歓声、上がる。
 なんと、庁がらみで四季映姫の恋の応援をしていたわけだ。
「いやぁ、死に物狂いで働いた甲斐があったってもんさね。
 あの二人、ほんとどっちも素直じゃないからねぇ。
 背中押してやんなきゃ、死ぬまでお友達だよ、ありゃ」
 小町は普段の数倍の仕事をこなし、なおかつ、こっそり別区域担当の閻魔にも仕事を振り分けていたのだ。
 もちろん、皆が納得の上で引き受けてくれていた。
「ま、後はもう見てるしかないねぇ。がんばってくださいよ、映姫様」
 一仕事終えたような、さわやかな笑顔がそこにあった。



───朝、アリス宅───
「うん、上手く結晶化してるわね。あとはこれをチョコでコーティングして完成よ」
「なるほど、こうやってお酒を中に閉じ込めていたんですね…知りませんでした」
 チョコレートでのコーティングも無事に終わり、ラッピングも完了。
「さ、後は勇気を出して渡すだけよ」
「はい、本当にありがとうございます、アリスさん」
「アリス、でいいわ。ほら、○○が誰かに取られちゃう前に渡さなきゃ、映姫様」
「映姫でいいですよ、アリス」
「ふふ、それじゃあ頑張って、映姫!」
「はい!」

「ふふ、これが今の私にできる善行、かしらね」
 アリスは一人、微笑みながらつぶやいた。
「さぁ~て、私もチョコ渡しにいきましょうか」



───人里、○○の家───
 はぁ…
 やっぱ期待したって無理だよな。
 だってあいつって日曜しか休みないし。
 最近は忙しくて、みすちーの屋台にも来てなかったしな…
 あーせめて映姫の顔が見てぇ…
 できればチョコもらいてぇ~!
「それは本当ですか?」
 あたりまえだろ、おい。
 惚れた女からチョコ貰えるってのがどんだけ幸せなことか!
「え、ほ、惚れた…?」
 あーそうだよ俺は映姫が大好きで大好きで仕方なくてもう抱きしめてかっさらいたいぐらいだ!
 そのまま教会で結婚式を挙げてしまいたいぐら…い…
「ってええええええええええええええええええええええええええええええええ映姫!?
 いっ、いつからそこにいたんだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「『やっぱ期待したって無理だよな。』のあたりからです」
「…そこから全部?」
「はい…全部。それに、途中からはほとんど会話でしたよ…」
 映姫の顔は真っ赤だ。
 そして、多分、俺の顔も。
「あー、その…」
 すっ、と映姫は小さな箱を差し出した。
「これが私の気持ちです」
 箱の中には、ハート型の小さなチョコレートが詰まっていた。
「ハートが沢山詰まってるね…」
 一つ、口に運んだ。
「初めて作ったので、味は保証できません。
 でも、気持ちは保証します。
 …好きです、○○…」
「俺もだ、映姫…好きだよ」
 俺たちは、どちらからともなく唇を重ねた。



───映姫の日記───
2月14日
 今日は私にとって最高の一日でした。
 最高の友人と最高の部下に支えられ、最愛の人と両思いになれた日。
 私がこれから為すべき善行、それはきっと、○○と幸せになることなのでしょう。
 しかし、まさか是非曲直庁全体で休日を作る為に動いていたなんて…
 知ったときは顔から火が出るかと思いました。
 小町の行動力、まさかそこまでとは…
 それと、急に押しかけてチョコ作りを教えてもらったアリス。
 本当に感謝してもしきれません。
 皆にも幸せが訪れますように…




日記を閉じ、私は眠りに就いた。
唇の感触と、お酒の匂いを思い出しながら…

12スレ目>>941 うpろだ910

───────────────────────────────────────────────────────────

世間話でも説教でも何でもいい。
ただ君と共に在ることができるならば。
映姫、好きだ。

12スレ目>>994

───────────────────────────────────────────────────────────
「…離しなさい。」
 気が付くと、俺は映姫の頭と背中を乱暴に抱き寄せていた。
「離しなさい。」
 映姫の小さな声が届く。
「映姫、好きだ。たまらなく君が好きだ。
 人と閻魔が結ばれることなど有り得ないことぐらい分かってる。
 でも俺は映姫が好きだ。誰よりも好きだ。」
 毎日のように説教に来る閻魔。
 最初はうっとうしいだけだった。
 だが、その一言一言が理解できるようになった頃、俺はもう映姫のことしか頭に無かった。
「離しなさい。」
 映姫の声は冷静な物だった。
 気持ちは伝えた。もういい。俺の気持ちが届くことは有り得ないのだから。
 手を離し、俺は目を伏せた。
「○○。あなたは今、3つの罪を犯しました。
 一つ目、相手の気持ちを考えず、縛りつけようとしたこと。
 二つ目、自分の心だけを一方的に押し付けたこと。」
 もうどうだっていい。
 俺は叶わぬ思いを吐き出し、思い残すことも無い。
「三つ目、…私に告白する時間を与えなかったことです。」
 映姫の唇が、俺の唇を塞いだ。
 すぐにその唇は離れた。
「○○、私はあなたのことが大好きです。」
 そこから、堰を切ったように言葉が溢れ出した。
「…好きでもない人の所に足繁く通う女性がいると思うのですか!?
 閻魔と人間が結ばれない!?誰が決めたのですか!?
 誰が誰を愛そうと、誰がそれを阻めるというのですか!?
 私は○○が好きです!
 私から告白するつもりで来たのに、何故諦めるようなことを言うのですか!」
 その目には、涙。
「○○、今、あなたに出来る善行は…」
 俺は、今度は優しく映姫を抱きしめた。
「…分かっているならいいのです。」
「…きっと、毎日の説教のおかげさ…」

12スレ目>>998

───────────────────────────────────────────────────────────

映姫「今日はバレンタインですね」
○○「ああ…(地獄にもあるのか…)」
映姫「という事で、忙しい日々の合間を縫ってチョコレートを作りました。はい、どうぞ」

○○「…受け取らなかったら?」
映姫「有罪です」
○○「やっぱり…」
映姫「美味しくないって言っても有罪ですから」
○○「無罪判決を受けるには?」
映姫「キミを、食べたい…とか、チョコよりもキミの方が甘いよ…とか…じゃなくて!
か、考えなさい!自ら行動を起こす事により、物事はいい方向へと…」

13スレ目>>80

───────────────────────────────────────────────────────────

「これは…いやしかし…でも○○は何と言うでしょうか…」
 人里でもモダンな洋風の建物の並ぶ地域。
 そこでショーウィンドゥの服を眺める…閻魔様。
 今日は執務服ではなく、スーツ姿だ。
「しかし、うーん…」
「映姫様?」
「えっ?ま、○○!?い、いつからそこにいたのです!?」
「いや、今しがた通りかかったとこですけど…」
 ショーウィンドゥを覗き込むと、マネキンが一体飾ってあった。
「ふむ、映姫様、とりあえず試着しません?」
「な、何を言ってるんですか、私にはこんな服…」
「とりあえず、映姫様が着ている所を見てみたいので入りましょうか?」
「え、ちょっと○○、押さないで下さい!」

 カランカラン

「いらっしゃいませ~」
「すいません、ショーウィンドゥのと同じのを一式、彼女に試着させたいんですけど」
「ま、○○!?」
「はい、かしこまりました。では、そちらの試着室へどうぞ」
「ほらほら、折角だから着てみましょうよ」
「し、仕方ないですね…」

 数分ほどして…

「ま、○○…どうですか?」
「………」
「や、やっぱりおかしいでしょう!?すぐに着替えます!」
「店員さん、これ買います」
「ありがとうございます。そのままお持ちになりますか?」
「ええ、タグだけ切っといてください」
「えっ、○○?」
「いきましょうか、映姫様」
「は、はい…」

「私の格好、変ではありませんか?」
「………」
「○○?さっきから、変ですよ?」
 やばい、ツボにハマリすぎて映姫様をまともに見られない…
 黒のミニスカに白のロングセーター、白のオーバーニー。
 首にはシルバー製の羽のワンポイントの入った黒のチョーカー。
 白黒はっきりつける程度の能力、恐るべし。いや違うだろ。
「あ、いや、その、なんていうか…」
「○○、似合ってないなら、はっきり言って下さい。
 私は、曖昧な態度は嫌いですから」
 少し俯きながら、映姫様はそう言った。
「いや、そうじゃなくて、その、あんまり可愛いから照れくさくてまともに見られないというか…」
「えっ?」
「その、ごめんなさい。
 完全に俺の趣味の服装だったから、嫌でしたか?」
「…いえ、嬉しかったですよ。
 ○○の前で、女の子らしい服を着たかったから…」
 少し小さな声だった。
「え、今何て…」
「さあ、行きましょうか。
 まだ食事してないんですよ、私」
「それじゃあ、この先のレストランでも行きましょうか。」
 映姫様が腕を絡めてくる。
「え、映姫様?」
「今はこのままで。それが、貴方に出来る善行です…」
「…喜んで」
 そのまま、ゆっくりと町並みを歩いていく。
 どこまでも続いていればいいのに、と思いながら。


13スレ目>>224 うpろだ964

───────────────────────────────────────────────────────────

映姫さまにこのスレを見せてみた話

「うがー!どいつもこいつもグレイズグレイズグレイズグレイズって!私はね!日本人特有のグレーゾーンという奴が大嫌いなんですよ!」
と、息継ぎも無しに絶叫したので、
「じゃあどこまでが白でどこからが黒なんです?」
と聞いてみた。
すると映姫は椅子から下りてすっと駆け寄り、
ズキューン
レロレロレロレロレロレロレロry
「ここまでは白です!」
「ちょ・・・いきなり・・・」
ヌギヌギ
「うわ!映姫さま何脱いでるんですか!」
「これからが黒です!」
「あ、ちょっと何で押し倒してるn

---

「わ・・・私は何と言う物を書いてるんでしょう・・・
 こ、こここんなグググレイズな・・・///」
「えーきさま何書いてるのん?」
「っあぁっ!見ちゃ駄目です死刑です!」
「あ・・・」
(み・・・られた・・・)
「・・・」
「・・・」
「えーきさま」
「はい・・・」
「じゃあこれは白なの?黒なの?」


13スレ目>>194

───────────────────────────────────────────────────────────

「私は一つあなたに聞いておきたいことがあるんです」
 唐突に映姫から切り出された言葉は、普段と変わらぬ口調で、しかしいくらか強い物を感じさせた。
「あなたが私のことをどう思っているのかです」
 鏡と棒を手に持ち、映姫が靴音を響かせながら寄ってくる。
「私の気持ちはもうはっきりとしているのに、あなたの返事はまだ曖昧なまま」
 映姫はそう言いながら近づいてくる。
「いえ、決して責めている訳ではありません」
 なおも近づきながら言ってくるその口調には、確かに責めるような調子はない。
 しかしそれとは明確に異なった、皮膚の粟立つ異様さが感じられた。
「ただあなたの口から、私のことをどう思っているのかを聞きたいだけなんです」
 そして映姫は俺の横に―動けない俺の横に腰を下ろす。
 薬を飲まされたわけではない、恐らくそんなことはしないだろう。
 それなのに動けない。首を縦に振るか横に振るか程度しか出来ない。
「ねえ、あなたは私のこと、好きですか?」
 鏡が変わる。鏡に映った景色が変わる。
 それは小町と川原で寝ている光景だった。また里で文の取材を受けている光景だった。
 或いは花屋の娘と話している光景だった。他にも色々な光景が浮かんできた。
 すべては見られていたのだ。
「どうなんです?」
 映姫が聞いてくる。俺は頷く。
 別に何も疚しい事をしていたわけではないし、気持ちが変わったわけではないのだから。
「一番に?」
 また聞く。また頷く。
「なら、ずっと私のことを好きでいてくれますか?」
 意味が分からない。ずっと? 今のままではいけないとでも言うのか。
 眉間に皺を寄せて、その旨を伝える。
「曖昧さを残すことは罪です」
 映姫がはっきりとした口調で言う。
「ですから白黒をつけてしまいましょう」
 やはり分からない。どういうことだ。
「あなたはずっと私と一緒にいてくれますか?」
 そういうことか。そういうことか? そいつは少し違いやしないか?
 成る程一緒にいるのに異論はない。しかしこれには違和感がある。
「あなたはずっと私の傍に付き添っていてくれますか?」
 そう言って映姫はだんだんと顔を近づけてくる。
 やがて目の中に居る自分の顔が近眼の眼鏡ごしにもはっきりと分かるようになり―俺は考えるのをやめた。
 あの目には抗いようがないのだ。俺が最も忌みで、しかしそれすら好いてしまったのだ。仕方がない。
 俺は頷いた。いいだろう。いつまでも一緒にいてやる。嫌といわれてもだ。
「本当に? いつまでも……」
 映姫は頬擦りをし、俺の肩口に腕を回してくる。
「これでずうっと一緒です」
 映姫に抱きつかれながら、俺は自分の中の何かが少しずつ変わっていくのを感じていた。

 季節は巡り、桜が咲き向日葵が咲き曼珠沙華が咲き牡丹が咲いても、俺の心が動くことは無くなった。
 今はただ、映姫の顔を見るたびに無性に愛しくなるだけである。

>>うpろだ1048

───────────────────────────────────────────────────────────

ZZZ~ZZZ~

「おはようございます」

ZZZ~~~~

「って起きなさい!」

ZZZ、ZZZ

「……いいですか、これから私は裁判があるので行ってきますからお昼ご飯ちゃんと食べてくださいね?」

ZZZZZZZ

「まったくもう……この人ったら……チュッ」

…………

「こ、こんなこと起きてたらや、やらないんですからね?」

ZUNZUNZUNZUN~

「では行ってきます、私が帰ってくるまでには起きておいてくださいね」

バタン ガチャリ















「むぅ、別に寝ているときにキスしなくてもいいじゃないか~ さてご飯食べて、掃除に洗濯、炊事をやりますかな」

バタン

「おっ」

「あ、あれ?まだ寝ていたはずじゃ……」

「いや今起きたところだが?それより裁判は?」

「あ……その明日……だったみたいです……」

「そうか……まぁドンマイ!」

「というか○○!起きているのならさっさと起きてきてください!おかげでその……は、恥ずかしいことをしてしまったじゃないですか!」

「別におれは恥ずかしくないんだが……? キスくらい言えば何回だってするぞ?」

「ではしてください!」

「は!?」

「言えばしてくれるのでしょう!?だったらさぁ!」

「ちょっ待て映姫!」

「さぁさぁさあ!!」

「くっ!覚悟を決めるしかないのか……って映姫?」

「はぁはぁ……きゅ~」

どてん!

「映姫!これはすごい熱……すぐ医者を呼んでくるからな!」

「ま、待ってください……はぁはぁ……もぅ少しだけここにいて……ください……」

「でも……」

「お、お願いです……」

「わかったから、でもベットに運ぶからな」





「大丈夫か映姫」

「う~ん……」

「こりゃ早く医者を呼ばないとまずいぞ」

「ちわーす映姫様いますかー?」

「おっ小町か!?ちょうど良かった、頼む!医者を呼んできてくれ!」

「おっと○○かい、って、どうしたんですか映姫様!」

「高い熱があるんだ、だから早く医者を!」

「う、うんわかった!」





「う~ん、う~ん」

「しっかりしろ映姫、もう少しで医者が来るからな」

「手を……手を握ってください……」
ギュッ
「安心しろ映姫、俺はずっとここにいるからな」







「単なる疲労ね、2,3日安静にしておけば直るわ」

「ありがとうございます永琳さん」

「いいわ、でもここまでなるのに気づかなかったあなたにも責任はあるのよ?」

「……はい、以後気をつけるようにします」

「すーすー……」

「映姫……」

「じゃあ私たちはこれで」

「ありがとうございました、永琳さん、小町」







「……あ、あれ?私……?」

「ぐーぐー……」

「そう……倒れちゃったんだっけ……」
ギュッ
「……映姫……ずっと……一緒……」

「ふふふ、わかってますよ、これからもずっと一緒ですから」







ZZZ~ZZZ~

「ほら!起きてください!」

「むぅ……はっ!え、映姫!?もう大丈夫なのか!?」

「ええ、おかげさまで」

「ほっ……良かった~」

「あなたのおかげですよ」

「いいや、小町や永琳さんが手伝ってくれたからだよ」

「そうですか……御礼をしないといけませんね……」

「どした映姫?」

「い、いえ、なんでもないです!決しておはようのキスが欲しいわけではありません!」

「……」

「……あ」

「ほほう?そーなのかー?」

「むぅ~、いいですよもう!早く起きてください!布団を干しますから!」

「キスしても良いぞ映姫」

「え!?」

「ほれほれ」

「し、仕方がありませんね!め、目をつぶってください!」

「ん~」

チュッ

「はうう~……」

「……普通キスって唇じゃないか?今のはホッペだったぞ?」

「も、もう知りません!」

「逃げるなよ~」

「きゃっ!んむぅ!?」

「ぷは、これでいいんだろ?」

「は、はひぃ~」

ぼてん

「ちょっ映姫!映姫!」

「むきゅう~」


うpろだ1115

───────────────────────────────────────────────────────────

「○○ー!」

「何ですか映姫様?」

頭二個分ほど小さい映姫様が俺にむかってピョンピョンと跳ねている。
正確には、俺が取り上げた映姫様の笏に向かってなんだけどな。

「早くわたしの笏を返しなさいー」

少女、いや幼女のような甘ったるい間延びした声。
普段の威厳さ等微塵にも感じさせない。
どうやらこの笏でスイッチが切り替わるようになってるっぽい。

「はいどうぞ」

「あっ、ありがとうございます。
 ところで○○。人の持ち物を無理矢理奪うことは――」

「そいやっ!」

「あー! なにをするんですかー」

うん、どうやら当たりのようだな。
しかし、何だ……これはなかなか。

笏を返す。

「○○、貴方はいつもどうしてこう―」

笏を取り上げる。

「こらー!」

笏を返す。

「一体何を考えているんですか貴方は!
 いいですか。まず人として―」

笏を取り上げる。

「もうー。○○やめなさいー!」

腰に手を当てて、頬を膨らませて、私怒ってますみたいなポーズをする映姫様。
やべっ、萌……おっと危ない。もう少しで未知なる世界に旅立つところだった。
しかし、普段が普段なだけにこのギャップはいろんな意味でやばいな。

「ところでえーき様」

「いま呼びかたが変じゃありませんでしたー?」

「いえいえ、そんなことは。
 ところで給湯室の冷蔵庫にプリンが余ってたはずなのですが食べません?」

「今はそんなものを食べてる場合じゃありませんー」

むっ、思考まで幼児化とはいかないか。
しかし、映姫様の扱いは心得ている。

「けどアレ確か今日で期限切れなんですよね」

「えっ、そうなんですかー」

「じゃあ捨てるしかないなぁ。勿体無いな」

「うっ……しかしですねー」

段々と迷い始めているえーき様。
この人は実に態度に出やすくて分かりやすい。
視線も彷徨わせ体全体でソワソワという擬音を発している。
よし、もう一息か。

「ココアもつけますよ?」

「……仕方ありませんー。食べ物に罪はありませんからねー。
 限りあるものを無駄にしないことが今の私に出来る―「善行なんですよね」―むー!」

はっはっは、台詞を取ってやったぞ。
普段の映姫様じゃあ怖くて出来んからな。

「それでは○○ー。私の笏を―」

「さあ行きましょうえーき様。善は急げと言いますからねっ!」

皆まで言わせずえーき様を担ぐように抱き上げて休憩室へと脚を運ぶ。
背中のほうで「やめなさいー」とか叫んでたり、
ぽかぽかと殴られてる気がしないでもないが特に問題はない。
しかし、いつまでも暴れられてると危ないのでちょっと静かにして貰おう。

「無事つけたらプリンにはホイップクリーム乗せましょうか」

「……今回だけですよー」

大人しくなって、どこか嬉しそうなえーき様その声を聞いて。
俺は笑いを噛み殺しながら、道行く足をちょっと速めることにした。










「○○こちらを向いてくださいー」

「何です?」

「あーん」

「……へっ?」


それはまた別のお話……

うpろだ1128

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