94年度の日本シリーズは11-0で西武が圧勝するという形で幕を開け、
シリーズ開始前の「西武有利」の声が正しかったことが証明されたかに見えた。
さて、翌第2戦は前日とはうって変わって槙原・工藤両エースの投手戦となった。
そして、エラーがらみで工藤が1点を失い、1-0で巨人リードのまま最終回を迎えた。
しかし、ここで先頭バッターの大塚が2塁打を放ち、試合の行方は全く判らなくなってしまった。
ここで同点にされるようなことがあれば、流れは一気に西武のほうへ傾き、
この試合のみならずシリーズ全体の勝利も西武のものになってしまうだろう。
現実にそうであったように槙原はこの危機を乗り切り、
巨人を日本一の座につけることができるだろうか。