月光潜伏 ◆7WJp/yel/Y
忍者。
忍者とは戦国の世を影から支えた隠密存在である。
しかし、彼らは一つにまとまることがなく、同じ忍者同士の戦争により疲弊する時を過ごしていた。
そして、その隙に一人の将軍が乱世を収め、やがて歴史から姿を消した。
忍者の存在は忘れされる。
やがて、世界が電子ネットワークが覆い尽くしサイバネ技術が普遍化した未来。
その人々が巻き込まれた質の悪いジョークのような、殺し合いという悪夢。
数百年の時を超えて現れた殺し合いの闇へと招きこまれたのだ。
◆ ◆ ◆
(……少し、休憩)
愛は放送を聞き終えると、安堵の息を吐きながら目を閉じる。
先ほどの放送ではここは禁止エリアにはならなかった。
六時間は休憩を取れる。
先ほどの放送ではここは禁止エリアにはならなかった。
六時間は休憩を取れる。
(幸い、食料も水も残っている……その上で武器も十分と恵まれた状況だわ。
ひとまず、傷が癒えるまでは籠城ね)
ひとまず、傷が癒えるまでは籠城ね)
愛は神社に引きこもり、籠城を決め込んだ。
十分な武器を手に入れた今、愛が焦る理由はなくなった。
下手に動いて裏切った白瀬と遭遇し、殺し合いになるデメリットのほうが大きい。
それに、白瀬が生き延びていれば他の参加者を減らしてくれる可能性も高い。
ならば今は走り回る時ではない、そう愛は判断した。
長期戦を覚悟して、英気を養う時なのだ。
十分な武器を手に入れた今、愛が焦る理由はなくなった。
下手に動いて裏切った白瀬と遭遇し、殺し合いになるデメリットのほうが大きい。
それに、白瀬が生き延びていれば他の参加者を減らしてくれる可能性も高い。
ならば今は走り回る時ではない、そう愛は判断した。
長期戦を覚悟して、英気を養う時なのだ。
(お父さん……)
愛の心にあるのは故郷と、家名と、誇りと、名高い父の存在。
人は死んでしまえば、もはや次はない。
生命を奪い合う世界で生きてきたからこそ、愛はそれを悔しいほどに知っている。
それでも愛は人を殺すことを決意した。
全ては家のため、『月光』のため、そして、自らの誇りのため。
力を手に入れるために、すべてを犠牲にする覚悟を持っている。
人は死んでしまえば、もはや次はない。
生命を奪い合う世界で生きてきたからこそ、愛はそれを悔しいほどに知っている。
それでも愛は人を殺すことを決意した。
全ては家のため、『月光』のため、そして、自らの誇りのため。
力を手に入れるために、すべてを犠牲にする覚悟を持っている。
「ふぅー………!」
腹部に溜まった邪念と力を、長い息とともに吐き出す。
精神統一の準備である。
精神統一の準備である。
(…………)
愛は思考を消していき、五感を研ぎ澄ませる。
誰かが『神社』という愛の領域に足を踏み入れた時、素早く反応できるように。
その時、他者を閃光のように殺せるように。
誰かが『神社』という愛の領域に足を踏み入れた時、素早く反応できるように。
その時、他者を閃光のように殺せるように。
月は、まだ太陽が隠している。
【C-2/神社/一日目/日中】
【愛@パワプロクンポケット5裏】
[状態]右脇腹に傷(応急処置済み)
[装備]ウージー
[道具]支給品一式×3(不明支給品0~2)、ベレッタM92(6/15)、ベレッタの予備弾倉×5、煙幕×2
[思考] 基本:自分が生き残ることが第一。
1:とりあえず休む。
2:生き残るためなら、他の人間を殺すのもやむをえない。
3:白瀬は死んでくれているとありがたい。
[備考]
※参加者はそれぞれ違う時間から誘拐されたと何となく理解しました。
[状態]右脇腹に傷(応急処置済み)
[装備]ウージー
[道具]支給品一式×3(不明支給品0~2)、ベレッタM92(6/15)、ベレッタの予備弾倉×5、煙幕×2
[思考] 基本:自分が生き残ることが第一。
1:とりあえず休む。
2:生き残るためなら、他の人間を殺すのもやむをえない。
3:白瀬は死んでくれているとありがたい。
[備考]
※参加者はそれぞれ違う時間から誘拐されたと何となく理解しました。
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