Only My Life ◆7WJp/yel/Y
「……そんな」
ちょうど放送が始まった瞬間、タケミはまるで人形のように覇気を失っていた。
こんな殺し合いの場に連れて来られた状況で明るくなど振る舞えるわけがない。
だが、その事情を考慮しても今のタケミは今までのタケミと比べても明らかに気落ちしている。
呆然と立ち尽くすタケミに向かい、メカ亀田は疑問を投げかける。
こんな殺し合いの場に連れて来られた状況で明るくなど振る舞えるわけがない。
だが、その事情を考慮しても今のタケミは今までのタケミと比べても明らかに気落ちしている。
呆然と立ち尽くすタケミに向かい、メカ亀田は疑問を投げかける。
「……どうしたでやんすか? 知り合いはもう居ないんじゃなかったでやんすか?」
だが、メカ亀田に対して言葉を返す気力も沸かず、タケミは無言で立ち尽くすだけだった。
それでも、どうにか唇を震わせて声を出す。
動揺を隠すことすら出来ない。
それでも、どうにか唇を震わせて声を出す。
動揺を隠すことすら出来ない。
「さっきの、放送……」
「ああ、そう言えばお前は前の時には気絶してたでやんすね。
あれは亀田の手下でやんす、チバヤシ公爵とか言ってたでやんす」
「ああ、そう言えばお前は前の時には気絶してたでやんすね。
あれは亀田の手下でやんす、チバヤシ公爵とか言ってたでやんす」
「チバヤシ……そう、チバヤシ……」
肉声ではない上に、その姿を見たわけではない。
だが、タケミの記憶にあるものと同一だった。
名前も、声も。
かつて、タケミの側に居た男と同一のものだった。
かつて、タケミと笑ってくれた男と同一のものだった。
だが、タケミの記憶にあるものと同一だった。
名前も、声も。
かつて、タケミの側に居た男と同一のものだった。
かつて、タケミと笑ってくれた男と同一のものだった。
――――世界を救える力を持っているのに救わないのは罪ですぞ!
「ッ……」
チバヤシの声が脳内に響く。
この場では機械としか行動を共にしていないが、タケミは人を癒す力を持っている。
触手を操るだけでなく、天使という名のバケモノのタケミにはそのような力もあるのだ。
この場では機械としか行動を共にしていないが、タケミは人を癒す力を持っている。
触手を操るだけでなく、天使という名のバケモノのタケミにはそのような力もあるのだ。
「ねぇ」
「ん?」
「ん?」
かつて、タケミはチバヤシとともにその力で身近な人を助けていた。
慈善事業のように、無償で人々を救っていた。
気のおけない仲間とともに、身近の人を助けて、ただ笑う。
タケミはそれでいいと思っていたし、穏やかなその生活を気に入っていた。
慈善事業のように、無償で人々を救っていた。
気のおけない仲間とともに、身近の人を助けて、ただ笑う。
タケミはそれでいいと思っていたし、穏やかなその生活を気に入っていた。
「力があったら、その力の分だけ頑張らなきゃいけないのかな?」
ただ、側に居たチバヤシはそうじゃなかった。
タケミは今のままで良かったのに、チバヤシはそうじゃなかった。
もっと多くの人を、もっと広い世界を。
タケミの、エンジェル様の力ならば世界を救えると信じていた。
タケミは今のままで良かったのに、チバヤシはそうじゃなかった。
もっと多くの人を、もっと広い世界を。
タケミの、エンジェル様の力ならば世界を救えると信じていた。
「力の持ち腐れは好きじゃないでやんすね、無意味に遊ばせるのは勿体無いでやんす」
「……そか」
「……そか」
メカ亀田はタケミの問いかけに対して義務的な口調で応える。
ただ、それは一つの組織のリーダーとしての答えだ。
メカ亀田という一個の存在の答えではない。
ただ、それは一つの組織のリーダーとしての答えだ。
メカ亀田という一個の存在の答えではない。
「ただ、まあ……それはあくまで他人だったらって場合なだけでやんすね」
メカ亀田の声の調子が少しだけ変わったようにタケミは聞こえた。
相変わらず空虚な瞳を宙に向けながら、しかし、どこか感情を匂わせる声でメカ亀田は言葉を続ける。
相変わらず空虚な瞳を宙に向けながら、しかし、どこか感情を匂わせる声でメカ亀田は言葉を続ける。
「所詮は自分だけの人生なら、自分のやりたいことをやるのが一番でやんす。
世の中、そんなことも出来ない奴のほうがずっと多いんでやんすから」
世の中、そんなことも出来ない奴のほうがずっと多いんでやんすから」
それは嫉みと妬みに汚された言葉だったが、プログラムの0と1の思考の間に生まれたメカ亀田の本音だった。
ここに居ない相手を傷つける刃物のような、作られた偽物だからこそ生まれるむき出しの言葉だった。
ここに居ない相手を傷つける刃物のような、作られた偽物だからこそ生まれるむき出しの言葉だった。
「……そっか」
だからこそ、タケミは少しだけ気持ちが軽くなったように気がした。
タケミも、メカ亀田と同じ造りものなのだから。
タケミも、メカ亀田と同じ造りものなのだから。
【D-7/一日目/日中】
【タケミ@パワプロクンポケット10裏】
[状態]:疲労(小)、メカ亀田に対する複雑な感情
[装備]:作業着、コンパス、時計、シールド@パワプロクンポケット3
[道具]:支給品一式、爆弾セット(残り5個)、ラブスコープ@パワプロクンポケットシリーズ、工具箱
[思考]基本:殺し合いには乗らない、首輪を外すために行動する。
1:出来るだけ戦いたくないが、どうしようも無ければ戦う。
2:メカ亀田は気に入らない。
[備考]
※モンスターとしての力は短時間、疲労大の条件の下、発動可。
※十波典明、高坂茜の名前を知りません。
【タケミ@パワプロクンポケット10裏】
[状態]:疲労(小)、メカ亀田に対する複雑な感情
[装備]:作業着、コンパス、時計、シールド@パワプロクンポケット3
[道具]:支給品一式、爆弾セット(残り5個)、ラブスコープ@パワプロクンポケットシリーズ、工具箱
[思考]基本:殺し合いには乗らない、首輪を外すために行動する。
1:出来るだけ戦いたくないが、どうしようも無ければ戦う。
2:メカ亀田は気に入らない。
[備考]
※モンスターとしての力は短時間、疲労大の条件の下、発動可。
※十波典明、高坂茜の名前を知りません。
【メカ亀田@パワプロクンポケット6裏】
[状態]:損傷なし、上機嫌
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、PX-001(たかゆき)、ドリル
[思考]
基本:『殺し合い』を失敗させた後に亀田を殺す。
1:ジャミング用の機械と実験用の首輪を見つける。
2:サングラスの男を探すために、東へと向かう。
3:脱出のために役立ちそうな人間を優先して仲間にする。
[備考]
※参加時期は不明。
※メカ亀田は灰原の名前は知りません。
※自動追尾ミサイルとバリアーは没収されています。
※青野の情報は全部嘘だと思っています。
※十波典明、たかゆき、高坂茜の名前を知りません。
[状態]:損傷なし、上機嫌
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、PX-001(たかゆき)、ドリル
[思考]
基本:『殺し合い』を失敗させた後に亀田を殺す。
1:ジャミング用の機械と実験用の首輪を見つける。
2:サングラスの男を探すために、東へと向かう。
3:脱出のために役立ちそうな人間を優先して仲間にする。
[備考]
※参加時期は不明。
※メカ亀田は灰原の名前は知りません。
※自動追尾ミサイルとバリアーは没収されています。
※青野の情報は全部嘘だと思っています。
※十波典明、たかゆき、高坂茜の名前を知りません。
| 前へ | キャラ追跡表 | 次へ |
| 086:東へ | タケミ | ― |
| 086:東へ | メカ亀田 | ― |