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ZFSチューニング - (2009/12/13 (日) 04:13:45) の編集履歴(バックアップ)
- SSD導入でのZFS性能強化
- 参考資料
- 考察
- ハイブリッド・ストレージ・プールとして、二つの機能がサポートされている。
- ZIL(Write用ログ領域): データ書き込み時のsyncをSSDで受け、素早く完了させる。物理メモリー容量の半分程度のSSD容量を使用する。
- L2ARC(Read用拡張2次キャッシュ): 静的データをSSDに溜め、HDDの苦手なランダム読み込みを高速化する。SSDが大容量であるほど効果も高いと考えられる。
- 必要な特性
- ZILは(保持時間は短いが)信頼性が要求される。必要に応じてミラーリングも構成できるが、SSD製品ではSLC型が妥当と思われる。
- L2ARCの信頼性はほどほどで良い。チェックサムで誤りが見つかればSSDのデータは読み捨ててディスクから読み直す。また、システムをシャットダウンすると内容は破棄され、システム起動時は空の状態になる。SSD製品は、廉価なMLC型で良いと思われる。
- Sunのプロモーション資料では、ZIL用SSDが32GB×1、L2ARC用SSDが80GB×1の構成で、SATAがSASより早くなると謳われている。
- 容量からSSD製品を推定すると、恐らく、ZILにはIntelのSLC型、L2ARCにはIntelのMLC型を採用しているのではないか?
- ZILが真価を発揮するのは、重い多重トランザクション処理でコミット性能が響くケースと考えられる。個人用途では、L2ARCのみで十分な改善効果を期待できるのではないか?
- 実機での導入確認
- L2ARCサポートが導入されたSolaris 10 10/09リリースは、不具合を持つ地雷品と思われるため、実機導入はしばらく保留とする
- Solaris 10/09、OpenSolaris 2009.06での書込み性能低下
- ZILの動作に変更があったためか、改版以降、ZFSへの書込み性能に低下がみられる。
- 改版前は、100Mバイト/秒ほどの速度で書込みをしても、数秒間バッファリングされ、物理ディスクへの頻繁な書込みはなかった。
- 改版後は、小刻みな書込みが行われるようになった。