- 2009年10月8日、USA Sunサイトで Solaris 10 10/09 リリース発表。
- 10/09の注目点
- 今回の大きな目玉機能はZFSのSSDキャッシュらしい(OperSolarisでは機能サポート済み)
- ZFS起動ドライブへのインストール方法は、今回もテキストモードに制限されている。
iSCSIなどの不具合改修が期待できるが、ネットワークまわりで既知の不具合情報が新たに発表されていることにも注意したい。
- 2009年10月23日、実機にて動作確認したところ、ESXi 4との接続で不具合が見られた。
- iSCSIターゲットへの書き込みで、20Mバイト/秒以下に速度低下する
- iSCSIターゲットが非応答状態に陥る場合がある
- 破損パケット生成問題の回避策としてSunから提示されている lso_enable=0,0,0,0,0,0,0,0; を/kernel/drv/e1000g.conf に設定しても、この不具合は解決できず発生する
- 現時点では、10/09は地雷リリースと思われ、5/09を利用するのが良さげ
- 速度低下状況
- ESXi ホスト: Core i5-750、ゲスト: Windows 7 x64 ⇒ iSCSIサーバ: Pentium E5200 2.5GHz Dual-Core
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CrystalDiskMark 2.2 (C) 2007-2008 hiyohiyo
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Sequential Read : 100.198 MB/s
Sequential Write : 13.948 MB/s
Random Read 512KB : 98.742 MB/s
Random Write 512KB : 10.766 MB/s
Random Read 4KB : 10.472 MB/s
Random Write 4KB : 0.237 MB/s
Test Size : 100 MB
- 速度低下についての考察
- 各所のブログ等で公開されているベンチマーク結果などから推測すると、今回の現象はOpenSolaris 06/09で起こった速度低下と同じもののように思われる。だとすれば、原因はZILが小刻みにフラッシュするようになった仕様変更であり、ZIL無効化設定での性能回復がこのSolaris 10 10/09でも有効かも知れない。
最終更新:2009年11月23日 14:49