湊 雅波(みなと かなみ、1987年3月7日 - )は、かつて
大阪ナイトブレイカーズに所属していた元プロ野球選手(投手)。
概要
経歴
プロ入り前
高校時代に
阪宮千羽選手(現
大阪ナイトブレイカーズ)と対戦し、被弾。その経験から正攻法では勝てないと判断し、アンダースローに挑戦する事となる。
大学時代は無名であったが稀少なアンダースローというのが西芝ブレイブサンダース関係者の目に止まった事から、彼女の西芝就職が決定。緩急で勝負するタイプの投手ながら制球力に関しては並程度だった彼女だが、当時の
西芝ブレイブサンダースのコーチ、斎木和美の指導により制球力が向上し、彼女の尊敬する西芝のリリーフエース
百合ケ崎優希(現・
東京フレイズ)や瞬足巧打の切り込み隊長
風間颯海(現・
福岡クローネ)とともに西芝を牽引した。
その後、
大阪ナイトブレイカーズにドラフト1位で指名され、ドラフト選抜チームの一員としてファン感謝祭で登板するなどと高校時代の無名さからは想像のつかない活躍を残している。
大阪ナイトブレイカーズ入団後
オープン戦、エキシビションドリームマッチでは打たれはしても大崩れはしないというしぶとい投球でアピール。迎えた5月12日に公式戦初登板初先発。ヒットを打たれつつも粘りを見せたが、一発に泣き敗戦もQSを記録。先発投手として及第点となる投球だったと言える。
その後は好投しつつも勝利に恵まれず、また援護があっても自ら失点して追いつかれるなど無勝利だったが、2013年7月10日に7回8奪三振無失点で初勝利を記録。また、その一ヶ月後の8月11日には9回7奪三振4失点3自責点で初完投をマークした。その後も安定した投球を見せ、ローテーションを守りきりチームトップの4勝をマークし球団最優秀新人に選ばれるなど大阪ナイトブレイカーズの顔とも言える投手に数えられるようになった。
2014年シーズンも同様に先発ローテの一員として活躍を期待されていたが、6月25日の対
東京フレイズ戦において4回途中8自責点でノックアウトされると、自身初の二軍降格を経験した。シーズン終了後、球団からは契約更新を持ちかけられたが、先述した試合以降の球団ファンからの野次を理由に契約を更新せず、自由契約。
大阪ナイトブレイカーズ退団後
自由契約になってから暫くは公の場に姿を現さなかったが、独立リーグのトライアウトに参加した事が判明した。
プレースタイル
投球
アンダースローの希少性と高い制球力を武器に打たせて取るピッチングスタイルが特徴的。2013年シーズンは変化球のキレがよく三振を奪う場面も多かったが、その分制球に苦しんだ部分もあった。投球に集中しているからか、クイックモーションを苦手とする一面も。
2014年は奪三振率を向上させたが、その分制球が甘くなる場面も少なくなく、痛打あるいは四球となる事が多くなっていた。
守備
クイックこそ苦手にしているものの、打球反応は悪くない。フィールディングに関して言えば十分及第点であるとされる。
打撃
プロ入り前の打撃時は打席のほとんどが三振で、安打はこれまでの通算で一桁台との事。
人物
風間颯海選手(現
福岡クローネ)曰く、得意技はルパンダイブで主な対象は
百合ケ崎優希投手(現
東京フレイズ)。プロ入り前からレズであると専らの噂であったが、プロ入り後のアンケートでその事実をオープンにしている。
趣味はボーリングだが、シーズン中は封印。プロ入りを決めた2012年末と2013年始に随分とやり込んだようである。これは2013年末と2014年始も同様である。
詳細情報
年度別投手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
勝 |
敗 |
S |
H |
完投 |
完封 |
先発 |
QS |
完了 |
防御率 |
投球回 |
打者 |
被安 |
被本 |
奪三 |
与四 |
与死 |
敬遠 |
失点 |
自責 |
WHIP |
2013 |
大阪 |
○ |
10 |
4 |
3 |
0 |
0 |
2 |
1 |
9 |
7 |
0 |
2.86 |
66 |
275 |
57 |
8 |
58 |
23 |
2 |
0 |
22 |
21 |
1.21 |
2014 |
大阪 |
○ |
7 |
3 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
7 |
6 |
0 |
4.03 |
44 1/3 |
199 |
49 |
3 |
41 |
21 |
0 |
0 |
21 |
20 |
1.57 |
表彰
記録
初記録
- 初登板・初先発:2013年5月12日・対東京フレイズ戦(第2回戦)-初奪三振:2013年5月26日対熊本シルフィード戦(第2回戦)、横浜11-1熊本の7回二死、井内辰菜から
- 初奪三振:同上 2回裏一死一塁牛島茉那香選手から
- 初勝利:2013年7月10日対熊本シルフィード戦(第2回戦)
- 初完投:2013年8月11日対東京フレイズ戦(第9回戦)
節目の記録
背番号
能力推移
年度 |
速球 |
球威 |
変化 |
制球 |
体力 |
守備 |
ピン |
対左 |
打強 |
クイ |
総合 |
2013 |
7/E |
10/D |
17/A |
17/A |
17/A |
12/C |
4 |
3 |
1 |
2 |
765/C |
2014 |
5/F |
7/E |
15/B |
18/A |
15/B |
12/C |
4 |
3 |
1 |
2 |
88/D+ |
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最終更新:2015年07月04日 08:09