風間 颯海(かざま はやみ、1992年6月3日 - )は、
福岡クローネに所属していた元プロ野球選手(内野手)。
概要
経歴
プロ入り前
小学校時代に女子ながら少年野球を経験し、中学の陸上部時代を経て、瞬足を武器にして
多摩川高等学校女子野球部を牽引した。しかし、もともと打撃が然程得意ではなかったという事や、高校三年生の夏に
御幸高等学校の当時は高校一年生だった川浜透子(現・
横浜アクアマリンズ)の前にノーヒットに倒れてしまう。
西芝に就職し、
西芝ブレイブサンダースの一員として野球を続けるも、打撃に難があり武器は瞬足のみとあってはなかなか活躍できなかったが、西芝の中心人物、
百合ケ崎優希(現・
東京フレイズ(投手))による打撃指導により打撃開花。
西芝ブレイブサンダースの切り込み隊長としてチームを勝利に導いた。
プロ入り後
オープン戦やエキシビションドリームマッチでは打撃が振るわなかったものの、開幕後は打撃爆発で初出場初先発初安打初打点と幸先のいいスタートを切った。それと同時に、守備では失策を記録するなど長所と短所の両面がいきなりはっきりとするスタートとなった。また、2013年5月26日対
大阪ナイトブレイカーズ戦ではチームの負けにつながるタイムリーエラーを二度もするという失態を重ね、守備面での課題を浮き彫りにし、「エラー女王」の二つ名を不動のものとしてしまった。
2013年7月21日には初本塁打を放つもののシーズン中盤ながらPGBの最多失策記録を更新。
以後、守備では失策を量産しつつ、打撃の調子も下降線を辿り、今季最終戦を待たずして足の故障を理由に二軍降格。
翌2014年は怪我の影響が心配されるなか、主に一塁手や三塁手での起用が多く、本職の二塁手を
敷島秋に譲る形となったが、出番は確保。しかしながら、一塁手としては打力不足は否めず、代打を送られる場面も少なくなかった。
本格的に一塁手へのコンバートとなった2015年はオープン戦から打撃好調で、シーズン開幕直後も安打を量産していたが、打撃不調に陥ると、積極的にストライクゾーンで勝負されるようになり四球での出塁も狙えず、打率や長打率こそルーキーイヤーを上回ったものの、出塁率はこれまでえ最低の.304とらしさが見えないシーズンとなった。
プレースタイル
打撃
優れたバットコントロールと瞬足でヒット及び内野安打を量産するタイプのリードオフマン。左投手に対して苦手意識を持っているとされてはいるが、2013年に限って言えば左右の違いはあまりない。また、2013年シーズンは通算打率こそ低迷したものの出塁率はシーズン通して安定しており、リードオフマンとしての適性は十分にあると言える。
走塁
盗塁のスタートには定評があるものの、2013年シーズンは足の故障が終盤に発覚した事もあり、トップスピードに乗る事ができずにベース間で失速し盗塁失敗する場面が目立った。
2014年シーズンは故障の影響は避けられず、盗塁企画数は激減したが、走塁技術は健在。相手投手の癖を見抜き、しっかりとスタートを切る技術に関してはPGBでも上位に入る。
守備
西芝ブレイブサンダース時代は俊足を生かした広い守備範囲を武器としていたが、前述の通り思うように走る事ができず思ったような守備範囲を披露できず、際どいタイミングでの捕球が増えエラーを重ねる事となってしまった。
2014年シーズンではメインポジションの二塁に限らず内野守備を入念にやっており、試合でも主に一塁手、三塁手としての出場が主となっており、背が低い(身長:147cm)ながら一塁守備をこなす。上背がないためか、上に逸れた悪送球は必然的に捕球できないという克服できない課題が存在する。
人物
入団直後のアンケートではマウンテンバイクで上り坂を飛ばすのが趣味と答えていたが、前述の通り足の故障で現在は自重。また、真面目故に居残り練習にも積極的だったもののこれもドクターストップ。練習が終わったら素早く帰宅準備を始めるようになったとの事だが、チームメイト曰く彼女は居残り練習を行う面々を見て参加したそうにしているようだ。
ドラフト前や入団当初は「~ッス」などといった口調が目立っていたが、現在では至って平凡な話し言葉となっている。
チームメイトとの仲は良好であり、特に二塁手や遊撃手を主な守備位置としている
日野五十鈴選手と
敷島秋選手とはよく話している姿が試合中にも目撃される。2013年に限って言えば、
日野五十鈴選手とともにチーム内のムードメーカーとなっていたが、最近では
日野五十鈴選手に一方的に弄られる姿がよく見られるようになった。
2013年のイメージからは想像できないが、極めて努力家。故障してからは誰かが監視していないとすぐに練習過多になりかねないため、自主練習の際には必ずチームメイトかコーチを呼び、二人以上で行うようにしているとは、チームメイトの
村坂一姫談。
故障明けとなった2014年シーズンからは真面目な部分が目立ち、そう言った部分を買われて2015年シーズンは主将に任命される。責任感が強く、打撃不調なら犠打でチャンスメイクを試みるといった献身的姿勢が見られた。また、チームメイトでチームの守護神である
御剣龍奈との仲が良好なようで、実生活では内向的で人見知りな彼女をフォローする場面がしばしば見られる。
詳細情報
年度別野手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
打率 |
打席 |
打数 |
安打 |
塁打 |
二塁 |
三塁 |
本塁 |
打点 |
凡打 |
四球 |
死球 |
敬遠 |
犠打 |
犠飛 |
三振 |
併殺 |
失策 |
盗塁 |
盗失 |
出率 |
長率 |
OPS |
2013 |
福岡 |
○ |
36 |
.221 |
154 |
122 |
27 |
36 |
6 |
0 |
1 |
7 |
68 |
23 |
3 |
1 |
4 |
1 |
26 |
1 |
19 |
6 |
8 |
.360 |
.295 |
.655 |
2014 |
福岡 |
○ |
40 |
.255 |
161 |
137 |
35 |
46 |
5 |
0 |
2 |
15 |
75 |
20 |
0 |
0 |
3 |
1 |
26 |
1 |
3 |
2 |
2 |
.348 |
.336 |
.684 |
2015 |
福岡 |
○ |
40 |
.250 |
148 |
124 |
31 |
39 |
1 |
2 |
1 |
10 |
60 |
12 |
1 |
0 |
10 |
1 |
30 |
3 |
2 |
2 |
0 |
.319 |
.315 |
.633 |
2016 |
福岡 |
× |
19 |
.242 |
37 |
33 |
8 |
11 |
0 |
0 |
1 |
5 |
20 |
3 |
0 |
0 |
1 |
0 |
5 |
0 |
1 |
0 |
0 |
.306 |
.333 |
.639 |
通算:4年 |
135 |
.243 |
500 |
416 |
101 |
132 |
12 |
2 |
5 |
37 |
223 |
58 |
4 |
1 |
18 |
3 |
87 |
5 |
25 |
10 |
10 |
.339 |
.317 |
.656 |
表彰
記録
初記録
節目の記録
背番号
登場曲
- アルクラウンド /サカナクション(2015-2016)
能力推移
年度 |
パワ |
ミー |
選球 |
走力 |
送球 |
守備 |
チャ |
対左 |
バン |
盗塁 |
捕手 |
一塁 |
二塁 |
三塁 |
遊撃 |
左翼 |
中堅 |
右翼 |
総合 |
2013 |
8/E |
15/B |
- |
19/S |
9/D |
12/C |
2 |
2 |
3 |
4 |
|
|
12/C |
|
|
|
|
|
710/C |
2014 |
14/C |
15/B |
18/A |
12/C |
10/D |
16/B |
3 |
3 |
4 |
4 |
|
11 |
16 |
12 |
15 |
|
|
|
122/B |
2015 |
16/B |
17/A |
16/B |
12/C |
7/E |
14/C |
3 |
3 |
4 |
3 |
|
14 |
10 |
|
|
|
|
|
109/C+ |
2016 |
12/C |
17/A |
15/B |
10/D |
7/E |
12/C |
3 |
3 |
4 |
3 |
|
12 |
|
|
|
|
|
|
86/C+ |
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最終更新:2017年02月11日 15:40