概要
経歴
生い立ち
本名「アナスタシア・ヴィクトリカ・ルーベンス=海堂・スタルニコフ」。
父親はロシア空軍のエースパイロットであったスラヴ系ロシア人のイワノフ・スタルニコフ。母親はベルギー人と日本人のハーフである水彩画家、珠美・ルーベンス=海堂。
5歳の時に父イワノフを新型戦闘機の試験飛行中の事故で亡くし、母親の実家があった北海道旭川市に越してきた。
日本人の血が4分の1しか流れていないことと、母の珠美が先天性白皮症(いわゆるアルビノ)であり、ナスターシャもその遺伝の影響から人とは変わった風貌(人より色素の薄い頭髪や、右眼だけ色素異常により赤くなっている)であり、ほとんど友達がいなかった。
野球を始めたのも母親が小学生のナスターシャの友達づくりの一環として勧めた結果である。しかし、生来の気弱で泣き虫な性格も相まって結局チームには打ち解けないままであった。
だが、生まれつき身体が非常に柔らかく、鞭のようにしなる腕から放たれるストレートは少女離れしており、すでに才能の片りんをみせていた。
中学卒業後は地元旭川にある私立女子高・
須田学園旭川女子高等学校に入学。女子野球部のエースとして活躍するが、2年生時の夏大会準決勝に対戦した
錦戸義塾の
黒瀬一葉に2打席連続本塁打を打たれ敗北(ナスターシャがこの試合で許した安打はこの黒瀬の2ホーマーのみ)すると、「野球に対する情熱を失くした」と野球部を退部。
その後は母親・珠美のもとで水彩画を学ぶ。
城北大学時代~横浜アクアマリンズ時代
高校卒業ののち、
城北大学の国際文化学部に一般入試で入学。1年次の語学の授業で
松浦光と出会う。
野球歴のあるナスターシャを光が熱心に女子野球部に勧誘し、結果的にナスターシャが折れる形で再び野球を始めることになる。
ナスターシャの癖や性格をうまく活かした光のリードによって一気に才能を開花させる。ナスターシャもこのころから光のことを「一人の女の子」として気にするようになる。
その後二人は「黄金バッテリー」と呼ばれ、関東大学女子野球リーグ3連覇を達成した。
PGBの2012年度ドラフトでは、
坂崎翠や
佐藤桜と共に『BIG3』と呼ばれたが、「松浦と同じチームを希望する」という要望を出していたナスターシャは横浜アクアマリンズに、松浦は熊本シルフィードに指名される。
ナスターシャは一時はあわや指名拒否という事態になりかけたが、松浦のとりなしによって入団を決意する。
横浜では寮のルームメイトであった
川浜透子をはじめとしたチームメイトたちとの交流を経て次第にチームに溶け込んでいった。
シーズンが開幕すると先発ローテーションとして活躍するも、夏場には完投勝利を目前に突然制球が乱れた末に熱中症で倒れるなど「夏の暑さに弱い」という弱点を露呈する。
その後はセットアッパーに転身し、安定した成績を収めたほか、優勝決定をかけた
広島レッドリーブスとのダブルヘッダーでは先発として完封勝利を成し遂げ、胴上げ投手となった。
熊本シルフィード時代
2013年シーズンオフには、熊本シルフィードの戦力補充要員として移籍。
しかし、愛妻であった松浦はすでに現役引退を表明しており、ついにPGBでバッテリーを組むことはかなわなかった。
また、オフシーズンにはハワイでの合同自主トレに参加。
七隈英子(
福岡クローネ投手コーチ)の指導を受け、フォーム改善・球速アップのほか昨年度の課題であった「夏の暑さ」対策を行った。
2014年度シーズンは登録名を愛称である「ナージャ」に変更。試合では
葛木燁菜とバッテリーを組むことが多い。
詳細情報
年度別投手成績
年度 |
所属 |
規定 |
試合 |
勝 |
敗 |
S |
H |
完投 |
完封 |
先発 |
QS |
完了 |
防御率 |
投球回 |
打者 |
被安 |
被本 |
奪三 |
与四 |
与死 |
敬遠 |
失点 |
自責 |
WHIP |
2013 |
横浜 |
○ |
13 |
3 |
1 |
0 |
6 |
1 |
1 |
5 |
3 |
2 |
2.68 |
47 |
198 |
41 |
3 |
38 |
14 |
4 |
1 |
17 |
14 |
1.17 |
2014 |
熊本 |
○ |
9 |
3 |
2 |
0 |
0 |
1 |
0 |
7 |
6 |
2 |
2.29 |
55 |
244 |
52 |
5 |
53 |
24 |
2 |
1 |
19 |
14 |
1.38 |
2015 |
熊本 |
○ |
13 |
3 |
2 |
0 |
4 |
0 |
0 |
6 |
3 |
1 |
3.14 |
43 |
195 |
53 |
5 |
32 |
16 |
1 |
0 |
18 |
15 |
1.60 |
通算:3年 |
35 |
9 |
5 |
0 |
10 |
2 |
1 |
18 |
12 |
5 |
2.67 |
145 |
637 |
146 |
13 |
123 |
54 |
7 |
2 |
54 |
43 |
1.38 |
記録
初記録
- 初登板・初勝利:2013年5月12日 対広島レッドリーブス二回戦 先発登板、7回4失点で勝利投手
- 初奪三振:同上 1回表にSHIORIから
- 初ホールド:2013年7月31日 対広島レッドリーブス6回戦 7回裏に救援登板、1回無失点
- 初完投・初完封勝利:2013年10月9日 対広島レッドリーブス13回戦 9回無失点で完封勝利
節目の記録
背番号
能力推移
年度 |
速球 |
球威 |
変化 |
制球 |
体力 |
守備 |
ピン |
対左 |
打強 |
クイ |
総合 |
2013 |
18/A |
|
16/B |
10/D |
18/A |
12/C |
2 |
3 |
1 |
5 |
970/B |
2014 |
20/S |
10/D |
15/B |
10/D |
18/A |
12/C |
2 |
3 |
2 |
5 |
131/A |
2015 |
20/S |
12/C |
16/B |
9/D |
17/A |
12/C |
2 |
3 |
2 |
5 |
131/A |
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最終更新:2022年02月28日 02:08