法条径

法条 径(ほうじょう こみち、1994年5月21日 - )は、札幌ホワイトエンジェルスに所属していたプロ野球選手(投手)。
熊本シルフィードに所属する法条早は実姉。


概要

所属 札幌ホワイトエンジェルス
背番号 11
国籍 日本
出身 神奈川県川崎市
生年月日 1994年5月21日
身長 174cm
体重 65kg
投打 右投右打
血液型 A型
プロ入り 2014年ドラフト
PL 水上真琴
球歴 能見台高等学校川崎ファルコンズ横浜アクアマリンズ(2015-2016)
札幌ホワイトエンジェルス(2017)

経歴

プロ入り前

中学時代は川浜透子と同じ遠藤町中学校でエースとして、女子野球部を牽引。高校も名門・能見台高等学校に進学するも全国には未出場。大学は川崎女子短期大学に進み、クラブチーム川崎ファルコンズに所属。
中・高・クラブチーム全てにおいてエースナンバー「1」を背負う実力がある投手であったが、高校時代は母校の“呪いの世代”の3年間に該当する時代のエースであり、一部の同期や先輩からの評価は当然ながら最悪のものとなっていた。
大阪ナイトブレイカーズ湊雅波有谷玲奈、現横浜アクアマリンズ諸星美唯は高校の先輩に当たる。

プロ入り後

背番号「11」は、クラブチーム時代まで背負ってきた「1」を意識したもの。
そして、法条径の中における右のエースナンバーというのは「11」だという強いこだわりがあった。
1年目は新人ながら安定したピッチングを見せ、新人にして最多勝利のタイトルを手にする。
2年目は1年目ほどではないものの、安定した試合運びをして試合を作っていた。
このような形で、2年間横浜アクアマリンズで先発ローテーションを守っていたが、2016年シーズン後の新球団発足に伴い、札幌ホワイトエンジェルスに移籍。その背景には川浜透子の存在が大きくあった。
シーズン開幕戦で二人は直接対決をし、法条が完封する形で法条に軍配。だが、シーズン途中に2017年度シーズンにて引退することを表明。肘の故障による引退、という理由だったにもかかわらず、その後も彼女は完投ペースで投げ続け、PGBシーズン最多完投記録を更新してシーズンを終了。その偉業の裏には、開幕以外の全試合マスクを被った美祢眞銀の存在が欠かせない、と法条自身が語っている。
今季より実施されたプレーオフ第1戦(対広島レッドリーブス戦)に先発、5失点0自責で負け投手に。
その時点で、法条径の現役生活は終了した。

引退後

まだ詳細は決まっていないらしい。

プレースタイル

投球

スリークォーターから繰り出される、精度の高い変化球が売りの右腕。
速球は特筆する程ではないが、彼女が最も得意とするスラッシュ(パワーカーブ)は速球との速度差が少なく、鋭く変化して打者を惑わす。
過去、中学時代にはスローカーブ等で緩急をつけた投球を見せていたものの、現在はその球種を投げておらず、緩急をつける際に投げる球も、バルカンチェンジからサークルチェンジに変更している。

人物

中・高・クラブチーム全てにおいてエースを務めたほどの実力はあるのだが、性格にやや難があり捕手との相性が悪いのを極端に嫌う。そのため、一時期を除いて中・高においては現・西芝ブレイブサンダース安田愛美とバッテリーを組むのが基本となっていた。川崎ファルコンズでは、安田が居なかったために、マウンド上で露骨にチームメイトに対する不満を見せるなど、感情面の不安定さを露呈した。
しかし、性格の問題はあれども、勝つことに関しては貪欲であるのは確かで、チームのために登板間隔など無理をしてでも投げる姿も何度か見受けられる。感情表現が激しい分、誤解されることも多いようだ。
中学時代の同僚である川浜透子については特に意識しているらしく、逆指名の大きな理由となったと当人は語っている。実際、ドラフト前のアクアマリンズ秋季キャンプにドラフト候補選手が参加した際、二人が一緒に行動している姿が何度か目撃されている。


詳細情報

年度別投手成績

年度 所属 規定 試合 S H 完投 完封 先発 QS 完了 防御率 投球回 打者 被安 被本 奪三 与四 与死 敬遠 失点 自責 WHIP
2015 横浜 8 5 2 0 0 0 0 8 7 0 2.83 54 225 48 6 36 16 4 0 17 17 1.26
2016 横浜 7 3 3 0 0 0 0 7 5 0 2.76 49 200 42 3 40 9 1 0 16 15 1.04
2017 札幌 8 7 1 0 0 6 2 8 6 6 1.69 69回1/3 273 50 5 63 11 2 0 15 13 0.88
通算:3年 23 15 6 0 0 6 2 23 18 6 2.35 172回1/3 698 140 14 139 26 7 0 48 45 0.96

表彰

  • 最多勝利投手(マ・2015)
  • 最多勝利投手(マ・2017)

記録

初記録

  • 初登板・初勝利:2015年4月15日 対広島レッドリーブス2回戦(広島メモリアルスタジアム)、先発登板、6回無失点で勝利投手
  • 初奪三振:同上 1回裏に葦川佳弥から
  • 初敗戦:2015年6月24日 対熊本シルフィード8回戦(いわきグリーンスタジアム)、先発登板、7回1失点で敗戦投手

節目の記録

  • 通算10勝(2017)

背番号

  • 11(2015-17)

登場曲

  • stone cold /FictionJunction(2015)
  • I am /TM NETWORK(2016)
  • Rising High / ACE COMBAT2(2017)

能力推移

年度 速球 球威 変化 制球 体力 守備 ピン 対左 打強 クイ 総合
2015 14/C 12/C 17/A 16/B 16/B 11/D 3 2 4 3 109/C+
2016 16/B 12/C 18/A 16/B 18/A 12/C 4 3 4 3 129/B
2017 16/B 12/C 19/S 18/A 18/A 12/C 4 3 4 3 149/A

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最終更新:2017年09月17日 05:32