メルキア・レーテ・グランツ

種族:還者完全体
年齢:不明(外見年齢20代前半)
性別:女
身長:166cm
体重:51kg
クラス:魔王の妻・王妃、元魔界貴族、元七輝衆メンバー
属性:光・闇・炎  属性均衡:若干『悠』寄り
戦闘スタイル:完全オールラウンダー
イメージCV:皆口 裕子

装備:刀【璃天神明之太刀】、体防具【闇天のドレス

「あらあら…賑やかですのね♪」

設定

極天魔王軍のトップであるヴェゼル・グランツの妻。立場上No.2の妃。(実質上No.1)
メア・レーシェンドリア・アトラウィルの実姉。
腰まで伸びる長い黒髪のポニーテール、穏やかな輝きを秘めた真紅の瞳の貴婦人。
王妃らしく服装は漆黒のドレスを纏うが、頭にはティアラ等の飾りではなく、ネコミミっぽい帽子をかぶる傾向あり。微妙にファッションセンスがずれている様子。
昔、ヴェゼルやコキュータスと組んで、魔界で色々騒ぎを起こして回っていたらしいが詳細は不明。
その時の悪名ゆえか、『闇天の魔女』『破滅の獄炎』『殲滅プルトーザー』『エンド・クリーチャー』等と言った不名誉な二つ名が幾つも存在する。
保有する力は、四界の音階のそれに匹敵し、また、ある状況下に於いてのみ、それらを超越し得る。
当人曰く『不可能を可能にする程度の力しか持ち合わせていない』らしい。

一番大切なものは『家族』。夫や娘、そして妹。それだけに留まらず魔王軍にいる全員が、彼女にとってはかけがえの無い大切なものである。
性格的にはかなり能天気で、少々どころか大事になっても慌てない辺り、実は結構ボケ体質。
精神的に強いタイプではあるが、些か常人よりずれているっぽい。
可愛いものや美しいものを愛でるのが大好き。だがそれが時々行き過ぎて、愛でている対象に深い心の傷を残すという欠点持ち。
趣味は園芸、ガーデニング。ただ、メルキアは時々、正体不明の危険な植物型モンスターを植える事がある為、彼女がガーデニングをしている中庭は、極天魔王軍の殆どの者はまず近寄らない。

かつてバルギン派に属していたレーテ家によって造られた概念成体が暴走し、失敗作として封印されている期間に、その『器』に融合した還者が、メルキアの正体。
その後、奈落の底に封印されていた彼女は、長い間…ある一件からヴェゼル・グランツによってその封印から解放されるまで、眠り続けていた。
尚、概念成体に憑依した直後は自我や記憶を殆ど失っていたが、ヴェゼルに封印を解放され、奈落の底から連れ出されてからは徐々に自我や記憶を取り戻していった。
その後はヴェゼルと結ばれ、彼との間に一人の娘、エルファリオ・グランツを生している。

尚、今はヴェゼルの妻として、今を御気楽に生きている。

現在ではメルキア・レーテ・グランツを名乗っているが、元々の名はルシエラ・ルゥシェイド。
かつて、とある男の野望によって『永劫識者』が誕生した際に『外側』へと取り込まれ、『全ての敵』の一角…『全てを喰らうモノ』となった者がその正体。
現在のメルキアとしての肉体を得る前は、ある一人の少女の肉体を寄り代に、神々や魔族、始徒四界の音階といった存在と幾度と無く戦いを繰り返してきた。特にLLLで暮らす少女、ミィの実父であるベルフェルゴとは宿敵の間柄であり、同時に親友でもあった。
七輝衆メンバーの一人で、その実力はメンバー中、リーダーである散華さえ差し置いて最強に位置する。存在としてはこの世に存在するどのようなモノよりも旧いらしい。
敗北そのものを味わった事こそあるが、彼女に対して致命打を与えられた者は存在せず、今後もまた存在する可能性は限りなく低い。
それというのも、彼女は一度、『全』の『極限』にまで辿り着いてしまった、元は極限存在であったが故。それ故、存在としては朱煉等と並び最強格の一角に位置する。
彼女の真の力を知る者は、彼女を『真なる極限者』と呼ぶ。
全てを極めてしまった時に、それが一切無為であると判断した彼女はそれら技術、能力その他を一旦破棄し、己に対して徹底した制限をかけたまま動いている。
彼女が現在持つ幾つかの制限の中で現在彼女が持つ最も強い『縛り』は、『己の影を消された際、1秒間だけ行動不能になる』というもの。
その為、戦略次第では彼女に勝つ事は決して不可能ではない。……尤も、殺し切れるかどうかは別問題ではあるが。

保有能力・スキル他

【開かれるパンドラの箱
還者であるが故の特性。
周囲の存在に眠る防衛本能及び、当人が未だ知らぬ秘められた力を目覚めさせる。発現する能力は個体差あり。メルキア当人には発動しない。
メルキアの近くにいる者のみが、能力発現の対象となる。発現した能力の本質を把握し、発動させる事で、発動者はその力を完全に取得出来る。
一度この状況下で発現した能力を発動させていれば、以後、メルキアから離れてもその能力は使用可能。

【虚時葬殺】
世界で為し得る最速行動機構。メルキア・レーテ・グランツが編み出した戦闘技。
時間の陥口に踏み込み、0秒の間を行動する『体術』。
因果の書き換えも無く、魔力その他の補佐も無いその秘奥は、あくまで身体技術に過ぎない…が、それを完全に会得した者は、ありとあらゆる『速さ』を凌駕する事が可能。
もしこの秘奥を会得した者がいたとして、その者と速さ比べをしたとしても、絶対に勝ちようがないのである。
もし勝ちたいならば、同じ虚時葬殺を相手より先に使うか、時の逆行を利用した反則で勝つ他は無い。その性質上、発動した者はその時点で初撃を奪える。
また、あくまで身体技術な為、概念や魔力その他を封じるような妨害手段では、『虚時葬殺』を止める事は不可能。
同時に、呼吸や筋肉の微細な動作等の予備動作と呼べるものが一切存在しない為、発動を予期する事は絶望的に不可能と言っていい。また同時に、発動した時点でその最中の動きは一切見る事は出来ず、読む事も不可能。
よって敵対者は未来予知染みた勘で、その発動タイミングを予期せねばならない。予期した所で対処出来るかは別の話ではあるが。

虚時葬殺解除後は、元の時流に戻る際に膨大な負荷が使用者にかかるものの、その負荷を外部に放出、使用者の負担をゼロにするという技術も組み込まれている。その余剰効果として虚時葬殺解除時に、不可視の衝撃波が使用者の周囲に発生する。


【虚慈双殺】
絶対迎撃の一種。敵対象が発動した『何か』…単純物理攻撃、技法、魔力、特殊能力その他を問わず、発動した瞬間を見極め、己が体技のみで『相殺』すると言う絶技。
不可視不可触問わず、体一つのみで起こり得るもの全てを叩き潰し、キャンセルするという秘奥。
ただし、あくまで『相殺』である為、相手が攻撃してこなければ意味は無く、また、この技で相手を倒す、或いは傷をつける事は不可能。
虚時葬殺をヒントに、沙耶が生み出した絶技……を、メルキアが完全模写、会得したもの。

かのスリーピー・グロウの逆理絶対とは似て非なるもの。逆理絶対が矛盾時間にて逆説・反例・対偶現象らに該当するモノを以って出来事を上書きするのに対し、虚慈双殺は完全な力技でありとあらゆる出来事を(主に拳で無理やり)相殺するからである。


【虚事想察】
身体或いは戦闘技術等の、魔力や固有能力に属さない技能を、一見しただけで完全にラーニングする。究極的な洞察技能。
この技能を持つ者ならば、身体能力や動体視力、記憶力、想像力や洞察力のレベル次第では、完全模写に留まらず、会得技能を更に進化、最終完成型にまで発展させる事も可能。
ちなみにこの技能の持ち主ならば、会得出来ない技能であっても、初見でそれを完全に対処する手段を編み出せる。
最高レベルの『虚事想察』の保有者ならば、初動の僅かな動きだけで技の正体を看破・会得し、いきなり最終形に発展させる事も可能。
ただし、一切の行動を看破出来ない類の攻撃に対しては、僅かながら遅れを取るという弱点を持つ。
また、概念や魔力、魔術的要因が絡む技は、会得する事が出来ない。

ちなみにメルキアは、まだこれを極め切っていない為、最高レベル一歩手前で留まっている。


【破天・征裁】
技術のみで為し得る、一撃による完全破壊を生み出す技。恐らくは一個の肉体のみで為せるであろう、最大威力にして絶対破壊の一種。
使用者次第では掌打や蹴撃は愚か、その他全ての攻撃に適用させる事が可能。打撃だけに留まらず、投げや極めにさえ応用可能。
常人であろうと、仮にこの技術を習得出来たならば、『』の影響下にあるものなら破壊出来ぬ物質は無い『体術』。
概念や世界干渉といったものを一切無視し、ありとあらゆる防御を貫き対象を破壊する絶技。
心体技の全てを極限存在級一歩手前まで鍛え上げなければ使用は不可能とされる。


【安穏たる無明の闇天】
メルキア曰く『ただ間仕切るだけの境界』。
外界と内界を完全に断絶するだけの領域を展開する、決闘用の技術。心と技の極限(一歩手前)の技術らしい。
暗い闇を思わせる漆黒の異界を展開し、その領域の内と外の出入りを、『どのような手段を持ってすら』禁じる代物。
メルキア自身が斃れるか、或いは自身や敵対者どちらかの戦意が完全に喪失するまでは絶対に破れない特性を持つ。
単純な出入りは勿論、空間転移等の特殊能力での侵入や脱出は一切禁じられる。
『何処にでも居て何処にも居ない』だのそう言った特性すら完全に遮断してしまう為、内部から外部or外部から内部への干渉は事実不可能となる。

理由は不明だが、境界内は一切の光源が存在せぬ筈でありながら、決闘者同士の姿だけは明瞭に確認出来る。

【七輝宝 ???】
――No Data    

【ツェアシュティーレン・エヒト】※パンドラの箱
『闇』よりも尚暗き、極限まで黒き『何か』を羽衣の如き光帯として具現化する。
この『羽衣』で絡め取った存在を無明の領域に飲み込み、永劫『消し去り続ける』特性を持つ。
また、この羽衣に対してありとあらゆる防御手段は抉り去られ、回避手段を無効化される。
仮に事象や概念を問答無用で逸らし『当たらないようにする』ような能力であっても、その『当たらないようにする』概念や要因ごと相手を抉り去る為、敵対者は一切の能力や特殊技能に寄らず己の身体技能のみで回避しなければならない。
尚、コレによって一度でも抹消された存在は、仮に何らかの形で元の世界に再出現しようと、その時点で即座に無明の領域に飲み込まれ続ける為、真実この攻撃を受けた者はその時点で消滅が確定する。

己の一部を端末とする者して操る者や、自己の概念を切り離して第三者として観測する者等の場合、その端末として動いている部分や影を『羽衣』によって抉られた場合、その観測側ごと消し去られる。よって、いかな存在でもコレだけは決して触れてはいけないとされる。

メルキア曰く『当たっちゃいけないけど、理不尽と言うほど大したモノじゃない』力。

【夜想月天】
詳細不明。彼女が持つ真の切り札。
メルキアがある一定条件を揃えた上で、ある詠唱を行う事で開放されるモノらしいが……?

―――以下、詠唱。

――静かなる虚無と絶望を以て我が名を刻む。
心も涙も、全て遥か彼方に消え去った。
その道、最早振り返る事は叶わず。
極めし者の始にして頂。
生涯ただ一人、並ぶ者無き孤独に生きる定めなればこそ、
我が葬送に華は無く、我が墓石に名は不要。
朽ち錆びた赤と青の剣のみ、我が躯に突き立てよ。
いざ詠え。数多の子らよ、我が後に続く者達よ。
今此処に、我が全てを解き放ちて唯一つ――

この先は詳細不明。

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最終更新:2009年09月01日 17:33