元サラリーマンの金満、パキスタンから来たアキム、前科のある安二の三人は、同じ建設現場で働く労働者仲間
数年前から同居していた三人が犯した大切な秘密とは
(kindle発売中。これは表題の1編のみです)
『上陸(2005年4月 講談社 / 2008年4月 講談社文庫)』
※残念ながら現在は絶版となってます
主要人物
金満明年(かねみつあきとし)
いたって平凡な外見の、やや筋肉質の中年男
見かけによらず頭は切れる
アキム
パキスタンから来た年齢不詳のまじめな不法滞在外国人。年齢不詳
日本での生活は十年近く、アジア系外国人の間ではそこそこ顔が広い
政岡安二(まさおかやすじ)
十代のときに一通り悪さは経験した少年院上り。大酒飲みのうえに博打好き
老婦人
かつて金満が勤めていた町工場の社長夫人。認知症で金満を息子の名前で呼ぶ
金満が老人介護施設に入所させ、必要な金を工面している
東京にある建設会社の社長
3人が組んで働いていたころは現場監督
安二のことを気にかけ身元引受人にもなってくれる
その他の登場人物
山形にある寂れたバー「ゆみこ」のママ
山形の旅館の番頭
【地底に咲く花】
歌舞伎町の風俗店で働く。美人ではないがブスでもない、風俗店でよく出会うありふれたタイプ。いつも爪を青くしている
安二の中学の同級生。卒業式の2日前に家族とともに消えた
【名前】
金満たちの同僚、韓国人。金満に偽装結婚をすすめてくる
鶯谷の風俗で働く体重は80キロ以上ありそうな色の黒い女。尹が金満に紹介した結婚相手
リエのヒモ。賭けビリヤードにはまり、あちこち借金をしている
金満たちと同じ現場で働くアフリカから来た学生。背が高くおしゃれで女にもてるという噂
【神の影】
三人が運んできた密航者の一人。国では妻と子が彼の帰りを待っている
『アッティラ』という飲食店でウエイターをしている。ストーカーに悩まされている
ハッサンの同居人。民間の清掃委託業者で働いている。とてもまじめで熱心なイスラム教徒
ムハマドの弟、土木工事の作業現場で働く
ハッサンと同じ店で働くインドネシアから来た女。大柄で明るく関西弁で話す
【太陽の恋人】
アキムの知り合いのホスト。白人とインド人の混血。背が高く若くてハンサム
母親が病気になり急いで国に帰りたいのでアキムに相談した
小柄で華奢なニューハーフ。四年前までは金満や安二と一緒に建設現場で働いていた
肉体労働で貯めた金でタイに渡り、そこで手術を受けた
入国管理局の施設の前出頭者ばかりを選んで声をかけていた男
アキムの友だちの友だちの知り合いの弟。アントニオの件を持ち掛けて来た
【東の果て】
金満たちが運んで来た密航者の一人。金が貯まったので許嫁と結婚するため国に帰ると話していた。仲間と連続コンビニ強盗をしていた
金満の港湾関係の古い知り合い。マハールの密出国を頼む
【一九九九年十二月 上陸】
カンボジア人。モグリの医者
【東京の雪】
日焼けした健康そうな男、アキムからの手紙を届けてくれる
最終更新:2023年02月11日 23:15