革命シリーズ

『革命シリーズ(R/EVOLUTIONシリーズ)(革命小説シリーズ)』とは


  • 断鎖 Escape(2001年5月 双葉社 / 2004年4月 双葉文庫)
  • 紫嵐 Violet storm(2002年5月 双葉社 / 2005年3月 双葉文庫)
  • 心洞 Open sesame(2003年6月 双葉社 / 2006年5月 双葉文庫)
  • 恋刃 Lancet(2005年3月 双葉社 / 2008年5月 双葉文庫)
  • 愛罪 Uxoricide(2006年4月 双葉社 / 2009年7月 双葉文庫)
  • 純棘 Thorn(2007年2月 双葉社 / 2010年10月 双葉文庫)
  • 狂血 immigrant and illegal immigrant,and imposter(2008年6月 双葉社 / 2011年11月 双葉文庫)
  • 誘魔 Old offender(2009年11月 双葉社 / 2012年11月 双葉文庫)
  • 屍界 Narcotic World(2011年7月 双葉社 / 2014年7月 双葉文庫)
  • 喪国 Revolution(2012年12月 双葉社 / 2016年1月 双葉文庫)

の全10巻で構成されたシリーズです。
それぞれの主人公と仲間、家族、敵、また周辺で蠢く人々が巻が増えるにつれどんどん増殖していきます。
結末に向けて登場人物たちが「血」や「同胞」といったつながりでまた集約されていくのが見事です。
自分の国では生きていけず他の国に混ざって、稼ぎ騙し盗み殺し合い、その中でまた助け合う人々がいる。
20年も前にはじまっているこの作品の、今まさにそんな時代になってきているように思います。
(残念ながら現在はすべて絶版となってます)









革命シリーズ主要人物



サーシャ<断鎖、紫嵐、心洞、恋刃、愛罪、純棘、狂血、屍界、喪国>

旧ソ連の出身。すみれの同志で亮司の雇い主
ぼろぼろになって道に落ちてるものを拾ってくるのが趣味

武藤亮司(ムトウリョウジ)<断鎖、紫嵐、心洞、恋刃、愛罪、純棘、狂血、誘魔、屍界、喪国>

<断鎖>
密入国の下請けをしている崔の会社で働く
苗字はしょっちゅう変わっている(原田、野口、相良)
両親とも評判の教育者。十七のとき父親を刺した。
<紫嵐>以降
銀座のアートギャラリーのオーナー
芸術に対して類い希な感性と愛情を持つ

キュー・ティット(鳩)<紫嵐、心洞、恋刃、純棘、誘魔、喪国>

カンボジアと日本のハーフ。幼いころにカンボジアから井口と一緒に日本へ来た
蘇の病院の常連。すみれと同志になり、"ファービー"を手に入れる

蘇我すみれ(ソガスミレ)<紫嵐、心洞、恋刃、愛罪、純棘、狂血、誘魔、屍界、喪国>

蘇の医院に預けられている半島から来た子供
サーシャを「同志」と呼ぶ

大川真二郎(オオカワシンジロウ)<断鎖、心洞、恋刃、純棘、狂血、誘魔、屍界、喪国>

学校で密航者たちに日本語会話を教育している男。ほんの少しムトウに似ている
組織のために働き、立場が危うくなるとその組織を裏切り、新しい組織の一員となる。生まれながらに暴力を受ける側の人間

崔匡雄(サイマサオ)<断鎖、心洞、愛罪、純棘、狂血、誘魔、屍界>

亮司の会社の社長。恰幅が良く、態度がでかい
蘇の古い知り合い

嘉瀬憲彦(カセノリヒコ)<紫嵐、心洞、恋刃、愛罪、誘魔、屍界、喪国>

「宇都宮百貨公司」の若手幹部の一人。中国人と日本人のハーフ
同じ幹部の清とは犬猿の仲
根岸会と対立

根岸毅(ネギシツヨシ)<紫嵐、心洞、恋刃、純棘、誘魔、屍界、喪国>

根岸興業の会長。独身。愛人は複数いるという噂
大黒光明の孫

パイトゥーン<紫嵐、心洞、恋刃、純棘、狂血、喪国>

バンコクにあるクラブ『リトル・キキ』のオーナー。タイ・マフィア
裏で女を売り買いしながら、表では成功した実業家としての顔も持っている
ファービーを開発

彫翔(ホリショウ)<心洞、恋刃、狂血、屍界、喪国>

西新宿で彫り師をしている
彫翔の名前は師匠から受け継いだ(7代目)
自分の彫り物を「生きている芸術」と言ってくれる亮司を詩神と呼ぶ

キラ<紫嵐、心洞、純棘、狂血、誘魔、屍界、喪国>

uk-Xのリーダー
父親は在日米軍の軍人。娼婦の子供
腕を縛るように"love violet storm"の飾り文字

海音(和田)向季(カイオンコウキ)<純棘、誘魔、喪国>

刀匠 海音浩太郎の息子。後天性聴覚障害
根岸会から田沼の刀の手入れ役として国輝塾に連れてこられる
実母、亜季は警察官僚の花崗矢之吉と再婚、本当の父親は和田剛



主要人物の身近な人物


井口新太郎(イグチシンタロウ)<紫嵐、純棘、屍界>

インドシナ難民。25年前に鳩と一緒に日本に渡ってきた。鳩の親代わり
50歳手前くらい。大久保で小さな飲み屋『シンタロウ』を経営。まじめで働きもの
日本人のホステスと結婚し日本国籍を手に入れた

植村秀泰(ウエムラヒデヤス)<断鎖、恋刃、愛罪、純棘、狂血>

事務的で機械的、無表情な中国人
学校が襲われた際に撃たれて死んだと思われていた。公安部のイヌ

釜崎秀而(カマザキシュウジ)<愛罪、純棘、狂血、誘魔、屍界>

根岸会が設立した株式会社九星館の社長。根岸会の金庫番
長谷川満夫の母(小百合)の幼馴染

クァン<純棘、屍界、喪国>

サーシャが塒にしている骨董屋の店主。
旧ソ連の情報部出身の朝鮮系ロシア人、国がなくなるまで情報員を務めた
北海道に娘(ノラ)がいる。息子ウォンは店の手伝い

倉木櫂(クラキカイ)<狂血、誘魔、屍界>

夜間の高校生
再婚の義父がギャンブルで借金をこさえ首がまわらなくなり嘉瀬の下でシノギを手伝う
小学生から「落ち着きのない子」。ムトウの子供

蘇(蘇我)政道(ソマサミチ/ソガマサミチ)<紫嵐、心洞、恋刃、純棘、狂血、誘魔、屍界、喪国>

古い雑居ビルの4階で開業医をしている中国人
大川と一緒に海を渡ってきた
すみれの義父

立石亘(タテイシワタル)<恋刃、愛罪、狂血、誘魔>

聖美にラーメン店で声をかけてきたフリーライター
南原のいる教会の先代の神父が立石家に養子縁組を世話した
長谷川満夫の実母のことを調べているうちに根岸会の釜崎と近づく

田沼誠志郎(タヌマセイシロウ)<純棘、誘魔、屍界、喪国>

多摩市の武道場『国輝塾』の塾長。向季の用心棒兼兄役
過激な思想は持っていても、人柄や潔癖さには定評がある「最も日本的な日本人の一人」

ドゥルダ<心洞、愛罪、純棘、狂血、屍界、喪国>

大久保に店を持つ美しい占い師
ヒマラヤの山々が見える町で4歳から13歳まで神の生まれ変わりとして扱われていた
人形みたいなきれいなアバズレ

モーリン<恋刃、純棘、屍界>

『エルザ』のコンパニオン、不法滞在の中国人夫婦が捨てた子供
下北沢教会で保護されている。鳩のことが好き

リーチェン<屍界、喪国>

モーリンと同じ多国籍の孤児。14歳
並外れて知能指数が高く、長谷川会長の養子になる(長谷川洋介)

リャン・フェイ(恋刃、狂血、誘魔、屍界、喪国)

中国人。ロスのリトル・チャイナで清にスカウトされる。
パイトゥーンの相手をさせるために日本につれてこられた
赤坂の高級店『ポーラスター』で働く
=お岩








最終更新:2024年05月11日 19:53