作品
孤高
雨にも負けず、風にも負けず
田んぼや畑の真ん中で
役目などはある様でいて、ない
滑稽な、無為の優しさ
それは不動の十字架
強靭さのひとかけらもない強さ
それは長雨に濡れる哀しみ
太陽を受け止める喜び
それは廻りゆく季節の
終わりなき指標、遠い眼差し
それは大地の鼓動
虚空に溶けてゆく廃墟
それは置き去りにされた私
存在の、夢のまた夢
頭のてっぺんに赤とんぼ乗せて
ずっと人々の歩みを見続けてきた
今日も、文明の原風景にそれはたたずむ
夕陽を浴びて、少し傾いで
338 名前:孤高[sage] 投稿日:2005/10/18(火) 12:21:36 ID:mYm/xAo+
【コメント】
363 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/23(日) 23:02:32 ID:XdKVZGN7
>>338 案山子の詩。肯けるところもあれば、大仰にすぎるところもある。静
かな印象はステキだけど、古臭い印象もある。案山子の詩だから、古臭くても
仕方ないかなあ。
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>338さん。
「文明の原風景」、これを案山子に託して綴った叙景詩、ですね。
比較的軽い描写をぽんぽん、とリズミカルに並べて心地良い読み味です。
もう「雨にも負けず」は慣用句扱いなのかな。ちょっと複雑な気分。
【得点】 1点
悪と僕
妥協に組み込まれた毎日を
己の怠惰として吹聴するはどれほど楽か
妥協も怠惰も同義なれば
弁解の余地もない
あの日みた夢
など
見た事もない夢を語り
今に見ていろ
など
見当違いの恨みを述べる
届かぬものは酸いた葡萄として
競うこそは無意味であるとして
在るがまま為すがままとして
誤魔化しゆくこと
揺蕩い傍観すること
それは
それは怠惰だ
それは悪だ
それは僕だ
悪は滅びるか跋扈するか
我は悪としされど堕つ事なく空見上げ
高く高く空見上げ
身を屈め飛翔に備える鳥のように
地に伏せ獲物を狙う虎のように
眈々として牙を研げ
高く高く空を見据えろ
悪でも
高く高く飛べると
己を以って証明しろ
さあ
339-340 名前:悪と僕[sage] 投稿日:2005/10/19(水) 00:42:46 ID:V2G4p5r7
【コメント】
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>339-340さん。
力強いアジテーション、言葉の奥の熱量は相当なものだと感じます。
ただ、その単語が持つちから、鮮やかさに表現を託し過ぎている傾向があります。
単語の持つイメージは摩滅するものです。もっと、先へ。
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>339-340 マジでこんがらかってるんだけど、妥協や怠惰が悪であるならば
「牙を研いで高く空を見据える」のは、悪とは正反対の行為なんじゃないの?
それをまた悪だと言い放つ論理についていけない。
私の夢
ころ ころ ころ
小さな卵
くる くる くるっ
点滅してる
ころ ころ ころっ
亀裂は拡がり
レモンのように街中に落ちた
くる くる パカッ!
E=mc二乗の衝撃波
341 名前:私の夢[sage] 投稿日:2005/10/22(土) 12:48:46 ID:wrd0lpE/
【コメント】
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>341さん。
とても愛らしい、面白い印象を与えてくれる一節です。
…でも、「世界でいちばん」が何か?がどうしても読めませんでした。
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>341 夢の氾濫だと思うんだけど、結構ダイナミックなイベントのはずなん
だけど、その表現がやたら簡素っすね…。
世界で一番僕は・・・・・
僕は自分が嫌いだ
少なくとも世界で一番僕が嫌いな人間である自信がある
なぜって、それは僕が僕だから
誰よりも自分を知っているから
誰よりも自分のいやなところを知っている
僕の欠点はいやになるほどたくさんある
だから他人に誇れるものはたった一つを除いて何もない
じゃあその一つは何だって?
それは僕が世界で一番僕を愛しているという自信
なぜかって?
僕のいいところも人一倍知っているから
344 名前:世界で一番僕は・・・・・[sage] 投稿日:2005/10/22(土) 20:29:18 ID:0UkgIsPT
【コメント】
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>344さん。
自分を好きになれるなら、それが一番な事なんでしょうね。
少し説明的になり過ぎた感じもありますが、シンプルで読みやすい詩だと思います。
お題からの飛躍が、きっと次の課題だよ。生真面目過ぎるから。
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>344 ふつうの若者がふつうに考えてることを、ふつうに書いた、文章。
も少しなんとかしたかったね。素直な感情は好感が持てるけど。
847 名前:新月てるあき ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2005/10/26(水) 06:37:39 ID:BS56qVez
ちなみに僕は酷評食らった344
的確なご指摘ありがつございました
自画像
短くすれば立ってしまう硬い髪が嫌いだった
小さな頃から二重瞼に憧れていた
太い眉毛と濃くなり始めた髭も鬱陶しかった
華奢な身体に生まれたかった
僕の瞳を覗き込みながら君の左手は描く
君の吸い込まれそうな黒い瞳に、僕の心は波立つ
全てを見透かされているような気分になった
君は、やさしく微笑んでいるように見えるのだけれど
「好きだよ」
どちらからともなくそう言った
はにかむ様に君は笑った
いや、笑ったのは僕かもしれない
やがて出来上がった自画像は
その瞬間の君の笑顔を切り取ったかのような
微笑を湛えていた
「好きだよ」
もう一度、僕は君に言う
右手にあった鉛筆を置いて席を立つ
手を伸ばせば届く距離に君はいた
僕も君も手を伸ばした
僕の右手と君の左手が静かに触れた
「好きだよ」
349 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/22(土) 22:07:18 ID:phVlUJ95
【コメント】
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>349さん。
自画像を描く事で自己を肯定する、それは恋愛に似ているのかも知れませんね。
2連目と3連目の、永い時間を表わす改行。出来るなら、この行間に起きた変化をこそ
丁寧に描き付けてゆくべきだったかも。
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>349 つまり、その…美化しまくったわけね。ナルキッソスの神話みたい。
敢えてシニカルさを抑えていると思うんだけど、それならば思いっきり耽美に
突っ走ってほしかったな。
850 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/26(水) 10:55:50 ID:ULn0zPBW
みなさま、おつかれさまです。
個人的には349の「自画像」にすごく惹かれました。
なあんか彼を思い出しちゃってぇ…。
大きな手で握られるの大好きだったの。(ホロホロ)
854 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [sage] 投稿日:2005/10/27(木) 00:53:14 ID:R0uUfTo5
お疲れ様です。チャンプ(853)さんおめでとうございます。
「自画像」を書きましたねむいです。
思いっきりナルシスな主人公を描いてみました。
点は(またw)ありませんでしたが、
850さんのような感想はとても嬉しいです。励みになります。
後は行間とか…手を抜かないようにしようと思います(ぉぃ
読んで下さった方、感想下さった方、ありがとうございました。
底
一日の終わり
常夜灯の冥いひかりに、細く長い息を吐く
枕元に散らばった本の数だけ遠ざかる笑い
手首に撒いたコロンの香気はとっくに擦れていて
メイクを拭えばもう赤裸
未だに社会と折り合えない不恰好な猿が残される
窓に、月。
不器用と嫉妬のちっぽけで深い井戸から
高くたかく浮かぶ光を見る
窓に、月。
静けさで耳鳴りがする程に息さえ殺して
何か慈悲でも頂く様に光を味わう
ちょっと毛羽立った毛布にぐるん、と包まって目をつむる
太陽を抱いた人には見えないあたたかさを持って
ささやかに笑いながら。
350 名前:底[] 投稿日:2005/10/22(土) 23:17:53 ID:GZInuIa2
【コメント】
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>350 不思議な感触だな。というのも、ぼくはこの作品の登場人物に、男性
でも女性でもない、ニュートラルな性を感じた。どっちかというと女性かな、
とは思うけど。あと、蜻蛉のような、存在感の希薄さも感じた。
843 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/26(水) 01:45:47 ID:PA88WQfz
「底」書きましたです。
…思い切りバレてるし(泣)精進します。
審査員の皆様、お疲れ様でしたー。
【得点】 1点
数字を越えていく俺からおれへ
俺はもうすぐ17になる
17、その響きを素敵だなんて、今まで意味不明な勘違いをおこしてきたが、よく考えてみれば17になることで増える喜ばしい特権なんてあるだろか
16のときはバイク、18ではエロビ、しかし17にはなにもない
大人とも子供とも認められない、都合よく扱われる不便な数
ひとつ年をとって、じいさんに近づいて可能性をまたひとつ可能性を失っていく
年寄りはみんな「若くていいな」なんて皮肉混じりに言うが、そんなこと言われるほど俺はもう若くなんかないと最近よく感じるんだ
俺には才能なんてものは何もないし
焦って、止まって、悩んで、嘆いて
平凡な人生の中で老いていく自分を思い浮かべては独り泣く
自分が特別だなんて思っていないが、できれば思いたい
自信はないくせにプライドが高いなんて、どれほど厄介な人間になっちっまったんだろう俺は
今は最高の自分になにか書けって言われても、こんなぬるポエムしかかけないけど
いつか最高の俺になって、今の俺に手紙を書いてやりたい
17、まだ諦めるには早すぎるから
351 名前:数字を越えていく俺から俺へ[sage] 投稿日:2005/10/22(土) 23:52:16 ID:mJaIN3da
【コメント】
368 名前: ◆L4LyBSss3w [sage] 投稿日:2005/10/24(月) 01:55:48 ID:a22yUBUt
>>351さん。
17で若くないとわ(汗)いや、私も同じ頃はひどく焦っていた記憶がありますが。
目の前の数字、それ自体にはきっと意味など無くて、捉え方一つなんだよ。
言いたい事を押し出し過ぎて説明調になってるのが惜しいな、と。
373 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/25(火) 01:09:45 ID:0Rx1AsGB
>>351 いやー、若者のストレートな悩みだなあ。例えば「プライドが高い」
というけど、具体的にどんな感じでプライドが高いのか表現すると、広がりを
持てたように思います。
最終更新:2006年09月04日 18:06