作品
Moving
改札に七時ね
例えば道で転んで膝小僧を擦り剥いた時に
皆が皆治る時間は別々のように
例えばお腹一杯食べたとして
皆が皆消化される時間は別々のように
ひとりひとり自分だけの時間を持っているのに
誰が決めたかも分からない時計を基準に
僕等は他人に合わせていける
今日の待ち合わせは僕にとって
この世界に出てきてから
120163542分目の出来事で
あなたにとっては
120186248分目の出来事で
そうしてずれることはない
きっちりと平成16年8月12日午後7時と言えば
正確にふたりはそこで会う
その誰かはすごいと思い
少し怖くも感じる
僕もあなたもムービングウォークに乗っていて
あなたのと僕ので進みたい速度は
多分違うのに一緒にされている
今宵はしゃぎすぎて出来た靴擦れに
消毒液を塗っている時便意をもよおして
トイレで力強くふんばっている時に
何事も無いぐっすりのあなたの寝顔が見えて
不思議だった
633 名前:Moving[] 投稿日:04/08/13 02:41 ID:GP6UM4j/
【コメント】
658 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:27 ID:51jGxF1N
>>633 「Moving」
公共性、社会性を桎檻として捉えた詩なのかと思えば
非連続的存在の連続性への驚きを表現しているようにも見える。
多分後者なんだろうなあと思うが、一連目の直喩は個々の能力の差に還元される現象で、
正確に出会えることの不思議やそれを調節する見えざる手への畏怖の表現としては噛み合わない。
おそらく消化や治癒にかかる時間の差で、
流れている時間の個別性から存在の非連続性まで表現したかったのだろうが、分かりにくい。
663 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/08/19 00:34 ID:yNGuEoEC
>>633 moving
第2連で作者がイイタイコトをそのまんま語ってしまっている。時間の流れって、
本当は個人個人違うよねって、言われてみればほんと納得。でも、表現がストレート
すぎる。これをもっとひねって、ねじって、まるめて、コネコネしないと…。
でも最終連で一発が出た。即物的でお下劣な表現だけれど、だからこそ羽根が生えて
詩的に飛翔している。特に靴擦れをもってきたところがスゴイ。うーん、唸ってしまった。
超具体的で即物的だからこそ、これは容易に隠喩にも転化するし、象徴のもなりうる。
最終回逆転ホームランですね。
664 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/19 01:01 ID:2NSeXf2K
>>633 もちょっと整理すると面白くなりそうなんだけど…。みんながみんな
ムービングウォークに乗ってて、しかも設定速度がムリヤリ同じになってる、
そんな構図は好きなんだよなあ。
【得点】 1点
金魚帯
小さい頃
父の手に引かれていった
お墓参り
着せてもらった浴衣がうれしくて
絞りの金魚帯
揺らしてはしゃいでた
そのお墓に父を収めるとき
白い粉がさらさら さらさら
お墓の下にこぼれていた
大人になった私は
はじめて着た黒い着物で
じっと黙ってそれを見ていた
お盆休みにお墓参り
父はどこかで見ているのかな
妹と弟と三人で
灯りをゆらして
逢いに行くよ
生きている頃にはいえなかった
感謝の言葉を伝えに
634 名前:金魚帯[age] 投稿日:04/08/13 02:44 ID:XXZ9yz3n
【コメント】
658 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:27 ID:51jGxF1N
>>634 「金魚帯」
女性のファッションが自分は大好きだ。ファッションそのものもだが、
女性にとってファッションとは自身を支配する思想そのものではないだろうか。
その思想のなかで輝く女性が大好きなのである。
この作品では一連目では着せてもらうことによって心がうれしさに動くのだが、二連目では
悲しい出来事によって着せられる。着ることと心が動くことの因果関係も感情の動きの向きも逆になる。
これは女にとって服を着るとは生きることだということを表現しているのだと、僕は読んでしまう。
しかし客観的に見れば、日常的言葉づかいが淀みなく流れていくのは心地いいとしても、
行分けの体裁を取っているだけの散文にすぎないんじゃないかという気がする。
詩作品としては評価しにくい。好きだけど。
細かいが三連目、父という言葉はそれを聞く他人の存在を意識した表現であるにもかかわらず
逢いに行くよ、というプライベートな空間をつくる言葉づかいになっているのが気になる。
意図的なものだと思うが成功していない。歌詞っぽい。
663 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/08/19 00:34 ID:yNGuEoEC
>>634 金魚帯
この情景を映像にするとしたら、衣装はやはり金魚帯以外ないですね。あり得ない。
俳句でいう「季語が動かない」っていうやつです。これって作者の経験? もし
創作だとしたら、センスいいっすね。
664 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/19 01:01 ID:2NSeXf2K
>>634 ぼくはちょっと分らないんだけど、お盆の墓参りって夜にやるの?3連
めの「灯りをゆらして」が気になって…。揺れる金魚帯との対比だっつーのは
分るけどね…。
632 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/08/22(日) 12:32 ID:OHhQzAgW
私が書いたのはわかる人はわかるような気もしますが
「金魚帯」です。コメントいただいた皆様ありがとうございます
ちょうどお盆にこのお題ではこれしかないと思ったんですけどね
ちなみにうちの地方では夕方の薄暗い時間にお墓参りにいくので
ちいさな提灯に長い柄を付けていくのですよ
地方によっていろいろなんでしょうね・・・・当たり前だと思ってたんですけど。
雨音
空から降り注ぐ雨がぼくの顔を濡らす
空を見上げたぼくの顔が濡れていく
涙と混ざりあった雨はそっと頬をつたい
冷たくなった道路へと落ちていく
過ぎ去った季節を懐かしむこと
楽しかったことを思い出すこと
ただ、それだけが
今のぼくにできること
旅立つ君にはできないこと
通りかかったコンビニで安い傘を買った
どこにでもある安物のビニール傘
街を歩くと同じ傘がやけに目に付いた
雨があがるとそこらじゅうに捨てられていた
失ったものを噛みしめ生きていくこと
大切な人を想い涙すること
ただ、それだけが
残ったぼくにできること
旅立つ君にはできないこと
どこまでも続く陰鬱な空は
今日という日の象徴か
黒い服の集団が
列を成す
635 名前:雨音[sage] 投稿日:04/08/13 15:19 ID:3a+n+YcN
【コメント】
658 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:27 ID:51jGxF1N
>>635 「雨音」
悲しみにとどまることを肯定しているのかと思えばそういうわけでもない。
ただ悲しみに留まっているだけである。かといってそれが悪いというわけではなく、
ある種の美しさがある。うそ臭いドラマがないからである。
しかし雨に打たれた「ビニール傘」の比喩の意味が
五連目で「失ったもの」に限定さてしまうように読めるところに違和感を感じる。
雨、涙、それを受ける自分、そしてビニール傘からはもう少し広い意味が感じられるからだ。
最後の連、とってつけたような詩句がせっかく見えなかったわざとらしさを
感じさせてしまうのが残念。
664 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/19 01:01 ID:2NSeXf2K
>>635 別れの描写かなあ。ぼくは失恋と読んだんだけど、それを表に出さな
いところは上手いよね。「旅立つ君」「残ったぼく」「コンビニ」「黒い服の
集団」といった小道具がつながんなくて、かなりの違和感を思いました。
メメントモリ(死を想え)
この日が私に手渡されて
豪奢にも太陽など昇らされて
さてどこに出かけようか
出会い別れるもよし
勤勉も 遊惰も 静思も 意想外も
または 星々見上げて風嗅ぐも
畏れに目を見張り喉を鳴らすもよし
これはすべて私の日
この日が彼女からもぎ取られて
入れ替わりに無が彼女の元にやってくるが
死んだ彼女にはもう闇という言葉も思い出せない
あの歌も聴こえず あの人に触れられない
行けない 話せない 泣けない
この不自由は何なの? この無力は何なの?
怯えることすらできない私は何なの? 私はいないの?
いないのだ
死は人をいなくする
寝付かれぬ子供のようにちゃちな畏れであっても
今一度私たちよ 生と死の中間の大人たちよ 死を想え
そして生きだすわけだお前らよ ただ生きるだけの者たちよ
もう一度あの歌を聴き もう一度あの人に手を伸ばすための手をいま 伸ばすのだ
人間社会が有効なものの使い方をマニュアル化して手渡してくるけれど
これは個人の意味、個人に繰り返す日々
個人は社会の成員であり人権は公共の福祉による制限もありうるけれど
それも個人の意味、ここにある喜びから遠い
見ろ
新たな意味で耳掻きが日を受けている
彼女が死んだ世界 彼女が消え失せた世界で
彼女が燃やされてもう彼女じゃないものが墓石の下でちり積もって
墓は枯れた花を抱き墓は生い茂る雑草に抱かれ
その 遠い墓地の風景さえ内包したこの世界で そしていま私の前で ここで
耳掻きが日を受けている
636 名前:メメントモリ(死を想え)①[] 投稿日:04/08/14 01:01 ID:SpUWnvv+
637 名前:メメントモリ②[] 投稿日:04/08/14 01:03 ID:SpUWnvv+
【コメント】
659 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:28 ID:51jGxF1N
>>636 「メメントモリ(死を想え)」
二連目と三連目で何らかの思想を説明しているのであろうが良くわからない。
四連目でそれまでの空想的、観念的で大仰な物言いから急に現実社会に視線を移すが、説教臭い。
抽象的、装飾的な言葉だけが唯一この詩に詩のような雰囲気を与えているのだが、
それが剥ぎ取られたとき、説教くさくなってしまうのは、つまり説教であるという事なのだろう。
語彙の転調は意図的なものなのだろうが、美しさを感じない。
全体的に言葉使いが生硬で、自分の物になってない言葉を無理して使っている印象を受ける。
大仰な物言いと、ちぐはぐになっている。
669 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/20 00:01 ID:1dgiYUUA
>>636-637 パワーは感じます。が、見事にごちゃついている。思想というよ
りもむしろことばのごちゃつきだね。4連めとか、おそろしく説明調。2行めの
「昇らされる」ってことばとか、面白いんだけどなあ。
673 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/08/20 07:51 ID:yRhCVU1t
>>636-637 メメントモリ
視点がコロコロ変わるのは、わざと? 第1連―1人称、第2連―3人称、第3連―
神人称?(変な言い方、神n視点ということ)。もし、あらゆる詩を多角的に描きたい
ということなら、2人称がないのは方手落ちでは? やはり、第4連が説明調になっている
のが難点。でも、第5連で「耳掻き」が登場。はっきり言って、私には「耳掻き」の意図
するものはわからない。わからないが、この部分もやはり、即物的→詩への飛翔、という
ありかたが当てはまる例となっている。それにしても、不思議な「耳掻き」だ。
敗北
たった一言で傷ついて
滝のような涙を流して
その耐えられない苦しみのせいで
自分は窓から落ちようとした
生きるのが辛かった
馬鹿にされ続けた日々
たった一度の衝撃で
ガラスのハートは割れました
悔しさからにげようと
甘かった自分の考え
友のビンタで見つめられた
自分のおろかさと命
ここで死ぬのが怖いというおびえ
そして死んで逃げようとした自分
自分は負けた
いじめっ子にも
自分にも
逃げちゃいけない
人生の苦から
鉄のように重い物を
紙みたいに軽く考えた
自分の敗北
638 名前:敗北[] 投稿日:04/08/14 07:57 ID:1xN6DwIL
639 名前:敗北 2[] 投稿日:04/08/14 08:01 ID:1xN6DwIL
【コメント】
659 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:28 ID:51jGxF1N
>>638 「敗北」
人生、命を軽く考えていた自分のドラマを綴っているのだが、
詩として他人に読ませる物にするには、それだけでは足りない。
作者にとっては切実なのかもしれないが、
見慣れた言葉を並べるだけではその切実は伝わらない。
669 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/20 00:01 ID:1dgiYUUA
>>638-639 うーん、深刻なテーマなんだけど、皮相的な感を拭えないなあ…。
大丈夫、こころなんかなくても、生きていけます。
いきてますせんせい
はなくそほじりながらみらいえいごうこうやっててれびをみながらせんべえをくって
はらをかかえてわらってそんでもってどこかのくにでだれだれがしんだとかどうでも
よくてちかくのばばあがごうとうにころされたとかもしょうじきどうでもよくてくちをぽかんと
あけたままけつをかきながらひとことおれはいきてるとかいっとけばきっといきてるんだろうな
とかおもいながらときどきおんなをだいてさんだんろんほうをふりかざしててあたりしだいばか
をろんぱしてにやにやわらっておれさまてんさいとかいいながらまちをかっぽしてきがくるった
とかいわれながらいづれか夜のベンチの下でひっそりと眠るのです
640 名前:いきてますせんせい[sage] 投稿日:04/08/14 12:24 ID:V0PEzDkH
【コメント】
656 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:23 ID:51jGxF1N
3点 >>640 「いきてますせんせい」 的確な技巧で詩の言葉を発見した
659 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:28 ID:51jGxF1N
>>640 「いきてますせんせい」
現代的な退廃を自覚した魂のあきらめと開き直りと苛立ちと反抗、
そして悲しみを塗りこめた白い壁、を前にしたもがき。
この詩のような平仮名のみでの無表情な表現は、
あざとい綺語や飾言の拒否であり、それは今の時代にありがちな
ちっぽけな自己陶酔や安手の感動、作り物のドラマを否定する静かだが壮絶な、
そして誠実な戦いなのだ。その戦いの果てに、ちっぽけで貧相だが確かな何かを詩人は手にする。
>夜のベンチの下でひっそりと眠るのです
それまでの平仮名で記された空虚な世界から、男は意味を、生を、詩を取り戻すのである。
詩的なるものを現代に蘇らせる試みだと読んだ。そつなく纏まっているし、好感を持った。
669 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/20 00:01 ID:1dgiYUUA
>>640 せんせいは宣誓かな、先生かな。最終の3行が好き。でもなあ、痛快と
まではいってないような気がする。
673 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/08/20 07:51 ID:yRhCVU1t
>>640 いきてますせんせい
タイトルから考えると、小学生を意識しての平仮名書きなのだろう。でも、それだけではあるまい。
平仮名部分は比喩も改行も詩的レトリックは何も使っていない。それだけに、丸裸のムキダシになった
意味(これも即物的!)だけがポーンと提示される。だから、鮮烈に意味が(あるいは音が)
伝わってくる。そして最後に「夜のベンチの下でひっそりと眠るのです」と、初めて漢字書きで
詩的なイメージでしめくくっている。それまで平仮名書きの「見せダマ」があるから、決めダマの
ストレートの詩的威力が倍加して感じられる。百戦錬磨のピッチャーですな。
最後の部分は単純に「ホームレスのぼやき」というオチと取ってもこれもまた一興ではあるが。
内容は、作者の独白のようでいて、読者の私にも当てはまり、ハッとさせられる。いや、日本人の
多くが、どこかの国で誰か死んでも、近所のお年寄りが強盗に殺されても、自分に関係ないと
無関心ではないか。そういう意味で思いっきり風刺詩、といってもいいのだろう。
【得点】 5点
- 園川 ◆nWfXpQxHHM:3点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点
放浪航海日誌
ぼくの目的地は いつも部屋
旅立つ船は どこへも行かないけれど
確かに星々の煌くむこうへ 暗闇を消して行くようだった
恋もした
ページの数だけの 甘い戯れをした
ティッシュペーパーに染み付いたぼくの子らは
けっしてどこへも行かないけれど 甘い夢のレトルトパウチ
ありがとうと微笑みかけると 空いた口の底に酸っぱい金色
生きるとは 死んでいないこと
生身でなくとも そこにいること
おおきな月は見ないで モニターのむこうに月をめざすこと
ぼくの目的地は いつも部屋
街はいつでも 通りすがりの道
誰にも声はかけられたくないけれど
誰にも声をかけられないと淋しくて
偶然見つけた 一人歩きの背中美人
声かけられるまで 追って歩いた
部屋で寝たときは べつの女だったけど
生の胸が上下するさまを見つめるのはいつもおなじ安らぎ
イヌみたい
選択肢が出現する 入力画面が出現する
あなたのなまえは?
生きるとは 忘れられていないこと
本名でなくとも 名前のあること
呼んでくれるひとがいて 答えてくれる自分がいること
目的地は いつも部屋
そのうちすべてに飽きて することなくなって
目的地にずっといることに気づいた
星々も 恋人も 消えてしまった
ぼくの名前も消えてしまった
目的地にずっといることの退屈さに
気晴らしはすべて夢だったと
気づけば開く 船への憧れ
ほんとうの世界への ほんとうの船!
生きるとは 絶望をしること
そこから新たに 船を漕ぎ出すこと
せむしの男に そっと後ろから打明けられること
でもその船はどこへ行っても部屋ですよ と
ぼくの目的地は いつも部屋
結婚しても 子供が出来ても
彼女らを 彼女らの望むところへ
おもちゃの港へ 海のレールで導きながら
ぼくの目的地は いつも部屋
641 名前:放浪航海日誌(1/2)[] 投稿日:04/08/15 01:09 ID:Y4HciTxd
642 名前:放浪航海日誌(2/2)[] 投稿日:04/08/15 01:10 ID:Y4HciTxd
【コメント】
656 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:23 ID:51jGxF1N
2点 >>641 「放浪航海日誌」 詩人の世界認識が詩的言語で上手く纏められていた
660 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/08/18 15:29 ID:51jGxF1N
>>641 「放浪航海日誌」
現代における生の在り様を上手く纏めてる。内向化した世界認識に、
情報機器によってもたらされた外部、そしてそれをもとに構築された夢想的世界。
それに倦んだ人間が、外部世界へ、それもまた私の見る夢であることを自覚しながら、
同時に自分だけの夢想的世界をも捨て去らず、両者の統一されたような世界を生きていく。
これはけっこう重要な存在論的な認識で、新しい世界観を切り開く切り札みたいなもの
だという気がする。その認識が詩の新しい形態を生み出してくれればなおいいのだが。
この詩には詩的なイメージが用いられることに必然性がある。
夢想的世界とはそれ自体がイメージによって構成されているからだ。
詩的イメージがそのまま夢想的現実なのだから、暗喩⇔現実の解釈という作業が不要で、
展開されるイメージと読み手が純粋にのびのびと一体化できる。
669 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/20 00:01 ID:1dgiYUUA
>>641-642 うん、上手い。特に前半は身近なところで世界を広げて、とても
いい感じ。後半で少しまとめようとしたのかなあ。前半の茫洋とした印象が弱
くなってしまったのは惜しい。
672 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/08/20 00:42 ID:1dgiYUUA
2点
>>641-642『放浪航海日誌』 やっぱり上手さではこれがピカイチだと思う。
特に前半の茫洋とした世界は上手く書けている。「生きるとは」の繰り返し
もグッドだけど、当たり前とはぐらかしをもっと徹底させてもよさそう。
674 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [sage] 投稿日:04/08/20 08:12 ID:yRhCVU1t
>>641-642 航海放浪日誌
生きること、という大仰なテーマに対し、大袈裟な解答を持ってこず、軽く雑感ふう
に綴っているところの味わいがある。「目的地はいつも部屋」ですか。個人的には
これに反発がある。私は常に「船への憧れ」を抱き、「漕ぎ出」したい、と思っている
から。けれど、これは極めて冷静で的を射たオトナの指摘であるからこその反発なのかも
しれない。結局、狭い閉鎖空間の人間関係に閉じていくことしかできないのですね。
679 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/08/21 09:42 ID:l1qr0V/B
「放浪航海日誌」書きました。ありがとうございました。
では次のお題は「角」でお願いします。
次回、俺も審査員やります。
もちろん強制されてやるわけじゃなく。
624 名前:cレール ◆n/ANJuS0Pg [sage] 投稿日:04/08/21(土) 10:49 ID:lDZqBFFd
あー流れ切ってすみません・・・出かけるので書かせて下さいませ・・・。
イタチさんチャンプ獲得おめでとうございます!
日常の優しさが素敵ないい詩だと思いました。
部屋、おうちが一番いい、という実感には共感できます。
人は帰るところ、ホームがあってこそ冒険や戦いが
できるのだと思います。
630 名前:豆腐 ◆POM/5/.7A. [sage] 投稿日:04/08/22(日) 00:39 ID:ZxNT7dNv
イタチ小僧さんチャンプおめでとうございます。
もう、読んだ瞬間「やられた」って感じでした。
タイトルからドキドキしました。
632 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/08/22(日) 12:32 ID:OHhQzAgW
イタチさんチャンプおめでとうございます!
やっぱりイタチさんはすごい。
次のお題「角」もいろいろ考えられそうな面白いお題ですね
【得点】 6点
- 園川 ◆nWfXpQxHHM:2点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点
- MUJINA ◆iXws.WGCLY:2点
最終更新:2007年01月26日 22:01