作品
乾いた公園
飴玉を喉の奥で転がして
逆上がり
人工的なグレープが
僕の細胞を壊してたとしても
空は入道雲すら作れないから
チャラ
野良犬が女の子に噛み付いて
薄ボケた浮雲が笑うまで
地面を蹴って 蹴って 蹴って
ぐるん ぺたっ ぐるん ぺたり
僕のポケットに何が入っているのか
知りたい痩せたジャングルジムが
ゴホンとひとつ咳払いをして
「もしもし
少年の成り上がりで青年の成り損ないの
深緑で米国製のポロシャツをお召しになっている
そこのあなた」
ぐるん ぺたっ ぐるりん ぺったり
ほら 見ろよ
ジャングルジムなんて興味ないのにさ
ぐるん ぺたり ぐるるるん ぺったり
「あなたの その・・・右のポケット・・
いやぁ!違った違った!もといもとい!
左のポケット そうです 左のポケットには
涼しげな雰囲気というか奥行きと言うか
シャバめいた妙味があるように感じられるのですが
一体そこには何が・・・・」
だから嫌なんだ 晴れてるってのは罪悪なんだ
僕は言ってやるんだ
「おい ここには何も入っちゃいないよ」 と
そして靴跡のついた 砂と砂の間に光る石英の砕けた粒子に 唾を吐くんだ
ぐる ぺたっん カルシウムナンテステテシマエ ぺたん
「そうですかぁ オホオホッホ
失礼千万! しかしですねぇ そこには 金物臭い尖んがった匂いが立ち込めてまして
例えば 牛を殺す時に使うような道具が
あるような気がしたんですよ
失礼!失礼! オホホホホッホ 」
野良犬は女の子に噛み付く時間で
身包みひっ剥がして ガブリとやる時間で
ぐるん ぺたり ぐるるぅん ぺたっ
僕は少しだけ唇の端っこを上げた
783-785 名前:乾いた公園 投稿日:2005/07/10(日) 09:47:38 ID:p01kEoAy
【コメント】
824 名前:鍵盤@携帯 投稿日:2005/07/17(日) 00:19:58 ID:taNGduW3
なんだか酷い経過ですね。
こんなツマラナイ詩に時間を費やすのは無駄だと思います。
なので、え~っと僕が失格になりますね。
「乾いた公園」を書きました。
はい。これで決着ついたでしょ?
あとで(日曜の夜になりますが)トリップ付けてまた来ます。
はい。以上。
審査員さんお疲れ様でした。
439 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:34:19 ID:8wh+C41W
>783 :乾いた公園 1/3:2005/07/10(日) 09:47:38 ID:p01kEoAy
いい青年が公園なんかに居るんじゃねぇーよ。って、口の端を引きつるように持ち上げ……かなぁ 混沌とした遊園地が幽遠・優艶 詩の世界だ。
442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 00:26:43 ID:PdGC/4q8
>783-785 冒頭の4連が、なんといっても、いい。ジャングルジムの空虚な
語りかけが大部分を占める詩だけど、それよりも冒頭部のほうがよっぽど乾い
た空虚さを感じる。その点では、構成にやや難あり、というところですか。
446 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:05 ID:UFFkGu27
>783乾いた公園
ジャングルジムがいいねえ。 ぐるん ぺた ぐるりん ぺったり という
擬音もいい(あ、今日は祇園祭りだ)
どんなふうにも読めるわけだけで、またどんな風に読んでもいい詩だね。
ちなみにね、野良犬が心象風景の中の暴力と性欲の象徴だとして、
晴れてて乾いちゃった男=自分てなあ、潤いのない心象状態かな。なんとなく憤ってるんだけど
それを乾いたユーモア感で包んであるところが良かった。
【得点】 4点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
(審査後に鍵盤氏はリタイアしています)
さびしぃんじゃぁー
裏切り者と言わんばかりの追求
そりゃぁたしかに三日坊主
細くやわらかに満遍なく
とは撒いてない
そろそろ強くなった
日差しに木陰のさわやかさ
こんなに気持ちの良い憩いのひととき
皆々それぞれに
楽しんでいるじゃないか
これでいいじゃないか
何しにきたと訊かれそうな
そっけなさは 辛かったのさ
一人ぽっちの寂しさ哀しさ
寒くなるってしまう
それなのにまるで契約でもしたような
あつかましい
云われ方だ
楽しんでほしいよ
空の明るさ快適さを
さて明日はどうしよう
今様の季節らしく
嫌がられてみるか
鬱陶しいと
787 名前:さびしぃんじゃぁー 投稿日:2005/07/11(月) 11:34:56 ID:lwAql5nq
【コメント】
439 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:34:19 ID:8wh+C41W
>787 :さびしぃんじゃぁー:2005/07/11(月) 11:34:56 ID:lwAql5nq
いい歳シテ、茶目っ気だしたンじゃーーー かなぁ??
442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 00:26:43 ID:PdGC/4q8
>787 梅雨の擬人化、という面では、上手く表現できていると思います。作者
の、そこはかとない優しい視点も感じるよね。一方で、ポエジーに届いている
かどうか、という面では、微妙なところ。
446 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:05 ID:UFFkGu27
>787 さびしいじゃあ
これもちょっと笑った、擬人化した天気の神さまかな?
もうちょっと色づけが欲しいとこ
color to you
深夜十二時丁度
一日雨が降らなければ
私は骨を折る
両腕に青筋を立て
面には笑顔をたたえて
私は骨を折る
コンビニで三六八円のビニール傘
その骨を一日一本
今日で全てを折り終えた
私は世界で最も
暴力的なシンデレラ
せっかくの梅雨だというのに
お天道様は
十三日間空を濡らさない
私の身体も
四九日間血を流さない
そろそろ時間かしら
明日は
ビニール傘の残骸をかき分けて
外に出なきゃ
コンビニに新しいビニール傘を
買いに行かなくちゃ
それのついでに
ストリップ劇場にも行こうかしら
でも、本当は知っている
明日こそ雨が降る事を
明日も血が流れない事を
私は、知っている
何時もの梅雨が始まり
恵みの雨が嘲ながら
この身を撫で回す事を
788-789 名前:color to you 投稿日:2005/07/11(月) 15:26:11 ID:nvAP+Gsi
【コメント】
817 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/07/16(土) 22:54:02 ID:If0TfKX2
>>788-789color to you
ギシギシと破綻したような文章で全体が包まれてるねえ。意味は問わない。この感覚好きだなぁ。
439 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:34:19 ID:8wh+C41W
>788 :color to you 1/2:2005/07/11(月) 15:26:11 ID:nvAP+Gsi
骨を折る……て、のが、インパクトあるが、まだ消化不足かなぁ……??
442 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 00:26:43 ID:PdGC/4q8
>788-789 「世界で最も暴力的なシンデレラ」ってんですが、あまり「らし
さ」を感じませんでした。根底に流れるイライラ感なのかな、それを上手く言
い表せないもどかしさを感じます。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>788 color to you
傘の骨を折っていく必然性みたいなもんがわかんなくって
そのせいで詩全体の説得力が足らないみたいです。
雰囲気はいいもんがあるのでちょと惜しい。
【得点】 1点
霧散
雨が降る
俺の中で 雨が降る
やけに白い雲が 俺の脳に絡みつき
クシャクシャに蝕んで 混ざり合って
そこから薄汚れた雨を降らすのだ
雨は激しく肺腑を打ち 居た堪れない苦しさは
この空洞の身体に響き渡り 俺の嗚咽となる
腕を振るうと 叩きつけられた水が 指を震わして
その反動は反動を重ね 俺を醜く踊らせるのだ
身体中から漏れる 或いは 染み出でる水は
干乾びた地面に届く前に
色素を失ったような大気の中で 蒸発して消えた
ぽっと出る水蒸気は 俺に対する憐憫のように思えた
いっそ 身体に巣くう雨を降らしきり
カラカラに干乾びて 崩れ去り
無表情の風に 埃と一緒に舞い上げられ霧散できたら
霧散!
その響きは 俺の冷え切った胸を弾ませた
予期しなかった力強い鼓動に
俺は情けなく ひび割れた地面に突っ伏した
興奮に身体が痺れた
ずるずると 地面に顔を擦りつけながら
俺は 雨が遠いことを祈った
790 名前:霧散 投稿日:2005/07/11(月) 17:01:21 ID:2xxJkpbm
【コメント】
439 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:34:19 ID:8wh+C41W
>790 :霧散:2005/07/11(月) 17:01:21 ID:2xxJkpbm
霧散 > 降らす > 崩れ去り >擦りつけ この関係が、なぜ、
> 「俺は 雨が遠いことを祈った」 ったのか? ……読み取れなかった。
443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 01:02:11 ID:PdGC/4q8
>790 ずいぶんと強いことばの連続です。が、全体的に古臭さを感じます。
内面の葛藤や嫌悪を、「雨」と比喩する必然性についても、説得力が不足して
いるかなあ。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>790 霧散
雨を心の中の負の感情に喩えてるみたい。
空梅雨
今年は空梅雨だなと、空を見上げれば
無数の蛙がゲコゲコと降ってくるではないか
とうとう、蛙が降り出したかと 黒い傘を刺す
道は蛙で埋め尽くされ 時々すれ違いざまに
知らぬ人が蛙を踏みつけていく そのたびに
カエルは ゲコ と鳴いて ペシャンコになっていく
道行く人々が ゲコ ゲコ と蛙を鳴らしていくので
しまいには踏まれていない蛙まで鳴きだして大合唱を始める
これが俗に言う蛙時雨かと思いながら家路を急ぐ
家に帰ると娘がお父さん今日は蛙が降ってますねと
普通に言うので私もあぁ降っているなと答える
嫁も貴方今日はやけに蛙が降ってますねというので
そのおかげでうるさないと答える
水場も無いコンクリートの上で一日中蛙は鳴き続けたが
一晩明けてみると、全部の蛙が干からびていた
私は一匹一匹に墓を作ってやる 戒名も付けてやる
娘が後に続いて花を供えてやる
妻が念仏を唱えてやる
死骸の後を辿っていくと
湖についてそこでは生き残った蛙たちが鳴いている
ポツリポツリ
とようやく雨は降り出した
791 名前:空梅雨 投稿日:2005/07/11(月) 19:59:29 ID:8+oT+5Fs
【コメント】
817 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/07/16(土) 22:54:02 ID:If0TfKX2
>>791空梅雨
一口サイズの満足感。オチに何か調味料かけて欲しい気はするけど。
440 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:37:03 ID:8wh+C41W
>791 :空梅雨:2005/07/11(月) 19:59:29 ID:8+oT+5Fs
踏まれるとゲコゲコ なんて、すごい。 だが、ユーモラスも、かえる田からかなぁ?
443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 01:02:11 ID:PdGC/4q8
>791 「かようびのよる」って絵本があって、それは多数の蛙が空を飛んでる
んですね。それを思い出しました。蛙にいちいち戒名までつけるおかしみはあるけど、ちょっとストーリーの洗練さが足りないかなあ。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>791 空梅雨
ああ、この一面の干からびたかえるの死体は惚れた。
しかし一個づつ供養するんはえらいこっちゃだね。
【得点】 3点(準チャンプ作品)
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点
- さい ◆YkbutFA6Pw:1点
空梅雨に紫陽花色の掌
朝八時、学生達で混み合う通学路
ひび割れたコンクリートに
陽射しの刺さる喉
今年は空梅雨らしい
季節に正しく咲いたはずの紫陽花の殆どが
既にもう枯れていることに驚いていたら
後ろから掛けて来た知恵遅れの中学生が
僕に大きな声であいさつをした
何かを失ったままの僕の頭の奥がずしりと痛み
黙ったままの僕の手を彼は握った
汗ばんだ皮膚同士が熱を持ってまじり合う
生きている、それだけの事実を久し振りに思い出した僕の睫毛は
周囲を完全に無視して新しい梅雨を覚えていった
792 名前:空梅雨に紫陽花色の掌 投稿日:2005/07/11(月) 21:45:47 ID:P0veh9S+
【コメント】
817 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/07/16(土) 22:54:02 ID:If0TfKX2
>>792空梅雨に紫陽花色の掌
普通なんだけど、すごくカラカラしてて良いな。若々しくて好感触。
440 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:37:03 ID:8wh+C41W
>792 :空梅雨に紫陽花色の掌 :2005/07/11(月) 21:45:47 ID:P0veh9S+
かなり重量感のある「生きている」だなぁ、……ちょっと物足りない書き足りない……かなぁ?
443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 01:02:11 ID:PdGC/4q8
>792 テーマとしては、面白みがありそうです。やはり気になるのは表現の生
硬さ、でしょう。3連めや最終連(「何かを」とか、手をつないだだけで生を
実感するとか)に、特にそれを感じました。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>792
こういうのってケッコウ好きです。
情景詩と人間詩をあわせたような温かみがあります。
452 名前:モコモコ ◆Moco/9DDpQ [sage] 投稿日:2005/07/17(日) 20:32:32 ID:1sv8QAbf
>>792
空梅雨に紫陽花の掌を書きました
読んでくださった方々ありがとうございます。お疲れ様です。
チャンプのおふたり、おめでとうございます
【得点】 1点
傘
青空 腹が立つ
雨 俺の役目=出番
人=降ると困る
傘=振らないと困る
作物=恵み
太陽=いらない
豪雨=絶対必要
自分=?
自分=必要である?
自分<青空
自分>雨
現在 青空
青空=不必要
自分=不必要
青空 腹が立つ
793 名前:傘 投稿日:2005/07/11(月) 23:49:30 ID:HIh2KX4P
【コメント】
798 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:2005/07/13(水) 01:55:11 ID:7SD7fHIL
3点 >>793 :傘:2005/07/11(月) 23:49:30 ID:HIh2KX4P
明快で共感湧く。傘の心境。
817 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/07/16(土) 22:54:02 ID:If0TfKX2
>>793傘
これはこれで完成されてる。美しい。着地も悪くない。
440 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:37:03 ID:8wh+C41W
>793 :傘:2005/07/11(月) 23:49:30 ID:HIh2KX4P
これ、わらった、こまった、困惑した。 よかよか、仕事があればよか
443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 01:02:11 ID:PdGC/4q8
>793 こりゃあ詩じゃなくて骨組だな、という印象を抱いて、ああそうか、と
納得しました。傘だから骨組にしたんだな、と。そういった面白みはあるね。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>793 傘
僕は傘なわけね。まあ、それだけの内容なわけだけど
=を巧く使ってある技法がいい。
5 名前:スプリング ◆0zNSR4UTE. [sage] 投稿日:2005/07/17(日) 19:28:06 ID:1Y64P66N
すみません。
嘘だと絶対に思ってしまうでしょうが、俺が傘を書きました。
役に立たない傘に心をつけてみると面白いかな、と。
さて。チャンプの件ですが、
鍵盤氏が脱落したというのもそうなんですが、
題を決めれないし、こんな奇跡が起きて勝てたような詩で
チャンプっていうのは、どうも腑に落ちないというか。
6 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/07/17(日) 19:48:58 ID:ASW6V1wx
>>5
お題「入学」のときも似たようなことがありましたね。
「こんなつまらない詩がチャンプなんて駄目。辞退したい」
お題「駅」のときも、低得点だったために暫定チャンプが延長審査を
承認してしまい、poemを交えてスレは荒れてしまった気がします。
上手な作品=チャンプではありません。棚からボタモチのように、幸運な作者が獲得する
ものだと思います。「腑に落ちない」なんて言わずに、「傘」を支持した審査員は確かに存在
しますので、安心してチャンプを受け取りませう~。
7 名前:スプリング ◆0zNSR4UTE. [sage] 投稿日:2005/07/17(日) 19:54:58 ID:1Y64P66N
>>6
分かりました。。。
とりあえずチャンプを受け取ります。
【得点】 4点(チャンプ作品)
- ななほし ◆lYiSp4aok.:3点
- さい ◆YkbutFA6Pw:1点
オーバーラップ
皮膚のコンマ数ミリ下で
ヒリヒリと肉を焦がし収縮する
刺青。
英数字。
(汗が。 疵口に汗が沁みるな)
教練。
1 2 3 死 5 6 死 7 死 死 10 ・ ・ ・
感情の有る二次創作物だった。
ぼくら。
――――――――――
上空を見上げると 鮮烈な逆光の中
黒い巨大な鳥が(その時は鳥に見えた) 悠々と旋回していた
それに呼応するかの様に
「センセイ」の無味乾燥な声 (というよりも「音」と呼んだ方が正しいのだろうか)
が、陽炎の奥で、 グラウンドの四隅にある古びた放送塔から響いてきて
まだ自由時間の最中だったが、ぼくら は「コーシャ」に半ば無理矢理押し込められた。
(ちなみに、コーシャ、とは「校舎」だとか、或いは「公社」とか。そんな意味だったように記憶している)
年初に塗り替えられたばかりの その生成りの外壁に 反響し合っていた「センセイ」の声が、
暫くの間余韻に化けて 辺りの空間を静かに支配していた。
<次に聴こえて来たのは
けたたましいまでの連続した発砲音で
僅か後、遠くの方で爆発音――>
鉄の鳥はその流線型の体躯から もくもくと灰煙を吐き出し
西の海の彼方へ風に乗って流れて往く
僕達は「コーシャ」の2階の窓ガラスに貼りついて
ずっと見ていた
ぼくら の誰かが歓声をあげる
ぼくら もそれに続く
青い天空に 一筋の雲
それは 綺麗だった
綺麗過ぎて 何だか呆けた。
――――――――――
ねー、ぼくら 選ばれて此処に来て、さ、
うん。
自ら望んで、此処にいる訳でもある、
まあね。
サッカーボールが唯 罅割れた無人のグラウンドを駆ける
不幸 だとか―――
うん。
間違っている だとか
・・・・・・
言う人は言うけど
うん。
困るよね
・・・・・・まあね。
何時の間にか 視界の隅の灰色がその口腔を広げ、
久しぶりの 雨が来る
うん。
涙雨 (笑)
よせよ (笑)
夕食を済ませた後にはもう
本降りになった雨粒が 激昂するかの様に大地を叩く。
ぼく はそれをぼんやりと暫く見ていたが
明日に備えて早めに就寝することにした。
「何故雨は降るのか」
なんて、
当時は考えもしなかったな。
794-796 名前:『オーバーラップ』 投稿日:2005/07/11(月) 23:56:59 ID:iHb0dcEi
【コメント】
440 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:2005/07/12(火) 12:37:03 ID:8wh+C41W
>794 :『オーバーラップ』 1/3:2005/07/11(月) 23:56:59 ID:iHb0dcEi
何か思い出して、回想して、述懐して、ちょっと、反省しているのだろうか?
最後に、思いもしなかったと、云うのは???
443 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/07/14(木) 01:02:11 ID:PdGC/4q8
>794-796 印象的なシーンやことばが、いくつもいくつもあって、それなの
に、詩の世界自体はなかなか頭に入って来ない。なんつーかなあ、ことばには
広がりを感じるんだけど、世界の広がりが少ないのかなあ。
447 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/07/16(土) 21:47:26 ID:UFFkGu27
>794 オーバーラップ
異世界なんだろうなあ、
村上龍の5分後の世界みたいな雰囲気がする。
ケッコウ考えて構築してある世界みたいなんだけど、記述が少なすぎて
目の当たりにできないのがすごくもどかしい。
459 名前:ヒゲルド ◆tuIUmOeA.. [sage] 投稿日:2005/07/19(火) 08:10:03 ID:gqcAAVow
こんにちは。歩くセクシャルハラスメント、久々のヒゲルドです。
『オーバーラップ』を書きました。
急な思いつきで何だかもう、時間もないし長くなりそうで面倒になるから適当な
短さで終えたりして、見事に中途半端なものになりました。皆様のご指摘のとおりです。
久々に、読み返して
「あっちゃあ~」
と全身が紅潮し局部も萎えるような作品が出来あがりました。
にも関わらず加点してくださったカノープスさんありがとう。
寸評くださった方もありがとう。
あ~りがと~う あ~りがと~~~~う 感謝~して~
それでは俺の駄作よ、、安らかに眠ってください。○ーメン。
【得点】 2点
最終更新:2006年09月07日 14:31