作品
4月とは何だったのか?
切り取られた風
巻き上がる桜の花ビラ
道程の残夢
強制的に設置された
培養の月
足元の一つの思念
永遠に抱くリアル
かつて触れた横顔
51 名前:ある名無し[] 投稿日:02/05/02 22:44 ID:1B0s0crt
【コメント】
65 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 02:33 ID:gH9XsBn1
>>51 ある名無しさん おっ、これは面白いねえ。読む人によってイメージが
異なると思います。というのも、情景描写が一連目と三連目にあるんですが、
硬軟が織り混ざっているんです。一連目は「切り取られた風」が硬質、「巻き
上がる桜の花ビラ」が軟質。三連目は、これは完璧に硬質ですね。全体には私
は硬質のイメージを強く感じました。ここでは「リアル」という言葉さえも硬
質に感じられる。こうして考えると、「花ビラ」のカタカナは硬い感じで効果
的でしたね。
そこで突然、最終行に柔らかなレリーフのように浮かび上がる横顔。お見事で
した。欲をいえば、言葉の(硬軟の)対比をもっと明らかにすべきかもしれま
せん。
4月とは何だったのか
12ヶ月の中で一番
夢 希望
と言う言葉が似合う季節
ある者は夢を追い
ある者は希望を抱き
すべてが新しい世界に
自ら入っていく
そんな季節
52 名前:名前はいらない[] 投稿日:02/05/02 22:50 ID:V65O8ARg
【コメント】
66 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 02:41 ID:gH9XsBn1
>>52さん うん、大体の人が四月にこんなイメージを持っているんじゃないか
な。これを素直に表現したり、逆説的に表現したり。ところがあなたはそのま
ま言っちゃっていますね。あなたの夢、あなたの希望、あなたの新しい世界。
そうしたものを掘り下げるところから詩は始まるものだと思いますよ。
よんがつ
一番楽しいときっていつですか
最もなかのいい友達は誰ですか
わからない
実際、見当もつかない
ただ、今は楽しいと思うし
あいつはいいやつだと思う。本当に
桜は咲くし
雨もふる
57 名前:さかな[] 投稿日:02/05/02 23:11 ID:3sYjtQXG
【コメント】
68 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/03 02:55 ID:gH9XsBn1
>>57 さかなさん 書き出しは視点の転換が見られて、平易な文章ながら、な
かなか上手いですね。一行目の「とき」は「季節」のほうがいいでしょうね。
その方がお題に近付きそう。言外に「いつ?」って訪ねられて、「春!」って
答えちゃいそうですね。
現状に一応の満足をみせるあなたの描写も、言葉を選ぶ必要はありそうですが、
うまくまとめていると思います。ただ、最後の二行は、何だか取って付けたよ
うな印象ですね。推敲が必要そうです。
はじまりの季節
夢想を振り切れぬまま
なし崩しに4月を向かえた
若いから胸に志のひとつはある
叶うと思い夢見た春
気候とは裏腹に世は冬色一色
その現実に例外はない
衝動的に安定を壊した
「守る」現実を捨て 「攻める」夢を選んだ
花を美しいとは思わない
季節に干渉したくない
それは誰かが綺麗といっただけだから・・・
真実と感覚は自分で開拓していく
孤独な一人旅 だからいい・・・
憂鬱な春 決意の春 僕だけの春
67 名前:ヘロインマニア[] 投稿日:02/05/03 02:47 ID:hy4K10ts
【コメント】
81 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/04 21:39 ID:n/rSKiNA
>>67 ヘロインマニアさん 厳しい現実の中、自らが信じるもの、信じる夢に
向かって旅立っていく、というテーマですね。さて、旅立ちの詩にもかかわら
ず、あなたの決意がもう一つ伝わってこないように感じます。それはおそらく
言葉の歯切れの悪さに起因するのかと思います。言葉のリズム、場面の転換、
それらが今一つ上手くいってないのではないかと。
「花を美しいとは思わない/季節に干渉したくない/それは誰かが綺麗といっ
ただけだから・・・」ここは非常に美しいですね。この一節が詩全体を救って
くれています。ただし、「季節に…」の一行は意味がよく解らなかったです。
酷評でしたね。失礼しました。
春はうたた寝昼下がり
フロムAやらanやらはほっぽりだして永遠の昼休み、宿題はない。
いいともを見終わったら
洗濯日和だな
彼女のパンツをベランダの内側に干すテクニックさえおぼえた、
春-
自転車で妙正寺川を下ってみよう
どこかに新しい公園を見つけれるかも知れない。
70 名前:都立家政 ◆76fFko5o [] 投稿日:02/05/03 03:36 ID:iXEA+wk1
【コメント】
82 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/04 21:51 ID:n/rSKiNA
>>70 都立家政さん 好き嫌いで言いますと、これは好きな部類の詩です。
言葉のリズムがいいし、「フロムA」「an」「妙正寺川」などの具体的な表現
も効果的でした。特に「妙正寺川」が好みです。ただ、これは上手く説明でき
ないんだけど「いいとも」は、やり過ぎの感が…。あ、これはあくまで個人的
な意見です。
一連目で「春」が二回出てきますね。一行目の「春」を除いたバージョンも試
してみては如何でしょうか。あまり気にはなりませんけどね。
最終行の「ら」抜き言葉は、やはり違和感がありますね。
96 名前:都立家政 ◆EROqdMNU [sage] 投稿日:02/05/05 03:15 ID:???
>82
ホントだ、言われてみると「春」がしつこかった。
もうちょい意識研ぎ澄まして書くべきですね自分。
4月
煙草のケムリに曇らされ
君の薫りに惑わされ
青の純度は削がれゆく
街の喧騒にのみこまれたまま
触れるものに実体は無く
自ら言葉を捨て去った
はじまりの暦 おわりの暦
砕けたカケラを胸に抱き
閉じる目蓋に描かれるのは 再生の天使!
72 名前:かまぼこ[] 投稿日:02/05/03 12:12 ID:GdePlx32
【コメント】
83 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/04 22:11 ID:n/rSKiNA
>>72 かまぼこさん お、「青の純度」ですか、いい言葉ですねえ。一連目で
は生活感とあなたの純性とをうたったものと思われます。
んで、二連目は外界の現実とあなたとを表現したと思うんですけど、主語がな
いために、言葉を捨て去ったのがあなたか、「青の純度」か迷う所ですね。
三連目は上手い表現だと思います。そして四連目に続くんですが、「砕けたカ
ケラ」が、かなり唐突です。何のカケラか、マジで解らん。
全体的には美しい言葉で書いてあって非常に好印象なのですが、もう少し前後
のつながりがあったらなあ、と思いました。少し自動記述が入っているのかな。
159 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02:40 ID:1ip2GOAk
【次点】
>>72と>>110も個人的に良かったです。>>72さんは、いかにも
即興といった作品で、理解を拒む荒さがある反面、その荒ささえ
も魅力にしてしまう力があったように感じました。自分の出した
お題の答えとしても、満足できる作品でした。ただ、やっぱり、
ちょっと荒すぎたかな、と。
4月とは何だったのか?
身を締めつけていた現実感が 緩んで
やわらかいメルヘンが生きはじめる 4月
やわらかい人間の希望を 破壊するように
春の河原に ブルドーザーは 在る
洗濯女の似合うような 河で
ひとりの男が 投身自殺をした
それはどうにも 儚いようで
されどどうにも 無関心に流される死体
4月に死体は 似合いすぎる
似合いすぎてそれは 死体でなくなる
ひとつのメルヘンと なる
やわらかい桃の果肉となり 芳香を巻き散らす
ブルドーザーが狙っている
獰猛なブルドーザーが
河を流される桃を
血肉に飢えすぎた鋼鉄
建設重機の存在しない場所は ない
田んぼの中にも 在る
高層ビルの上にも 在る
人の心の下にも 在る
春の成長を嬉しがる蛙の 背後にも
ブルドーザーが 在る
建設重機の存在しない場所を
思い浮かべることができるか?
今になって思えば
それは4月の悪事
今ではブルドーザーは
従順な大型犬のように
工事現場に鎖で繋がれて いる
79 名前:恩田朗[] 投稿日:02/05/04 07:00 ID:J26PAOSQ
【コメント】
86 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/04 22:31 ID:n/rSKiNA
>>79 恩田朗さん 春というメルヘンを思わせる季節と、死すらもその大きな
口に飲み込んで覆そうとするブルドーザーとの対比が非常に鮮烈です。テーマ
としてはピカイチではないかと思います。ああ、三、五連目がすごくいい。
しかしながら気になる所がいくつかあります。まず二連目の「洗濯女の似合う
ような 河」はメルヘンを表現したものだと思うんですけど、以降の描写がど
ちらかというと無機質なものであるだけに、違和感を感じました。
あとは「建設重機」=ブルドーザーだと思うんですけど、この表現を使うなら
他の重機も出してよさそうです。ただここを総てブルドーザーに置き換えてし
まうと、かなりうるさくなってしまうので、難しいところではありますが。
恩田さんの本領発揮でしたね。
162 名前:YKH ◆NBQwfAco [] 投稿日:02/05/08 02:57 ID:pk6M34U1
>>79さん
柔らかな春と重厚な建設重機。対比の技法ですね。
お題からじつに自由に発想を広げてくれていると感じました。
終わり方も好き、じゃなくて良い(汗)ですね。
(準チャンプ作品)
4月とは何だったのか?
雪女が 溶けて 死ぬ 季節
家の飼い猫が 溶ろけて 寝る 季節
80 名前:二行詩人 ◆/wXXlP7k [sage] 投稿日:02/05/04 21:28 ID:???
【コメント】
87 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/05/04 22:39 ID:n/rSKiNA
>>80 二行詩人さん 内容としてはユーモラスで、私がコメントするよ
うなことはありません。こういうのもいいですねえ。
あとはレトリックや言葉遣いですが、やっぱり「溶ける」「溶ろける」
が気になりますね。「とろける」は「蕩ける」ですからね。ここはやっ
ぱり平仮名表記のほうがよかったんではないでしょうか。
88 名前:二行詩人 ◆/wXXlP7k [sage] 投稿日:02/05/04 23:17 ID:???
>>87
ふにゃぁ。日本語を間違ってしまったにゃ!(汗
いちお~漢和辞典をひいてみたんですが、漢和辞典によると
「とろける」に当たる漢字は無い(!)そうだったので
造語と知りながら、字面を合わせるためにも、「溶ろける」
なんて使ってしまったにゃ~!(涙)
しかも自分で「かわい~」とかウットリしちゃったり!
たった二行の詩しか書けないにゃんこに批評、どうもありがとう
ございました(にゃ☆←猫の投げキッス★
最終更新:2006年09月07日 15:21