作品
言葉遊び
あ という唐突が
僕目の前に
たった一行の詩となって
落ちてきた
まるでこれは喜劇じゃないのか
そういって
僕はそれを無理に悲劇にする
例えば
あ という唐突の中で
君は死んだ
という描写に僕は
一行の花を添えて
暖炉にくべる
詩人はいつも雨に打たれていなければいけない
悲劇と喜劇という殺戮の中で
その残虐性を償わなければいけない
さぁ雨は一生降り続けるぞ
579 名前:言葉遊び [] 投稿日:05/02/18(金) 22:44:08 ID:9qjzQLMP
【コメント】
594 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:59:56 ID:nI+28M/l
1点 >>579 :言葉遊び :05/02/18 22:44:08 ID:9qjzQLMP
詩は難しい。何か言葉から飛び出す……ようなのを聞きたい
598 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/02/25(金) 19:54:35 ID:MVRFrliA
2点
>>579 『言葉遊び』
最後の「さぁ」が効いてるなあ。テーマの重さと構成のコンパクトさ、軽み、
つーのが総て「さぁ」に流れ込んでいくんだよね。うん、しっかりと二本の脚
で立ってる詩だと思います。
600 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:05/02/25(金) 23:38:32 ID:Adjj+K5g
>>579 『言葉遊び』 【2点】
詩板の人間はほとんどが共感できるのではないかなぁと。
やや強引でもあるコンパクトな纏まりっぷりが、しかし完成しきっているので、ずるいなぁ
と妬ましい。アラを探すなら完結しきって読み手に展開させない点くらいですか。
547 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:12:33 ID:9bjQlUog
>579 :言葉遊び :05/02/18 22:44:08 ID:9qjzQLMP
> 悲劇と喜劇という殺戮の中で
悲劇と喜劇が重要なモチーフになっているようだ。
雨が一生降りつづける。というのは喜劇なのか悲劇なのか 殺戮との関係は?
説明がほしいのではない。啓示がほしい。
558 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/24(木) 23:34:53 ID:5izNj0DW
>>579 「言葉遊び」 3点
えらく硬質な詩であり、この詩そのものが「詩論」であるが、言い得て妙、普遍的な詩人の苦悩を
的確に表現している。苦悩するから楽しく、そこに「遊」が存在する。「あ という唐突」からどのような
テクストを導き出すか。ステレオタイプに埋もれた世の「自称」詩人に疑問を突きつける意欲作。
565 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 08:59:15 ID:Nwl6nukN
>579 言葉遊び
これは誰が書いたかわかる気がした。。。
最初の段が最高にイイ!!きっとこの詩句そのものが、天から落ちてきたんだろうなあ。
実にうらやましい気がしました。。
それを大事に展開して、詩作そのものを遊びといったん定義し、
その上で、悲劇と喜劇の殺戮(遊び)の償いを意識せよ、と訴えてます。
一生償いの雨が降り続ける。。。。(ヒエエエエ)
ものすごく丁寧かつ、詩的な一品です。
574 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:00:30 ID:pvQkV40h
>579 言葉遊び
やっぱ、これかっこいいです。でも、この部分
「悲劇と喜劇という殺戮の中で
その残虐性を償わなければいけない」
と、大げさな単語がおおざっぱに配置されてしまって、
「雨に打たれていなければいけない」と明確に平明に定義された詩人の後ろ姿を置き去りにしてしまったかと。
【得点】 7点(準チャンプ作品)
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点
- ◆WvShSU0mOg:2点
健全な遊戯
作業台の上の
黄金ではなく真鍮の鈍い光に
いつかの君の姿を見る
浮遊する工場の 隔離された一角で
そっと瞼を閉じて語り合った
終業を告げるベルの後には
とんぼのようにじゃれて帰った
煙がもくもくと 霞んで見通せない街だったが
砂場に作った城の中で 汚れも気にせず僕らの寓話は進み
次第に枯れゆく周囲にも まるで無頓着のまま
長い年月の後
工場のくすんだ外壁となり 灰色に染まった
僕は今 その堅牢さを誇りとしている
だが時には 懐かしく思い出すのだ
あの優しい朝焼けにも似た 君の柔和な微笑みを
580 名前:「健全な遊戯」 [sage] 投稿日:05/02/19(土) 00:10:29 ID:0kny/mQM
【コメント】
594 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:59:56 ID:nI+28M/l
1点 >>580 :「健全な遊戯」:05/02/19 00:10:29 ID:0kny/mQM
わかりやすい人の形……8頭身か、3頭身か……そんな明確なイメージがほしかった。
547 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:12:33 ID:9bjQlUog
>580 :「健全な遊戯」:05/02/19 00:10:29 ID:0kny/mQM
年齢のはっきりしない遊戯かなぁ?
558 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/24(木) 23:34:53 ID:5izNj0DW
>>580 「健全な遊戯」 2点
この詩の「ミソ」は登場人物どうこうというよりは、「浮遊する工場」「隔離された一角」「煙がもくもくと」
といった比喩をどう捉えるかに拠ると思うが・・・。僕は大量生産される人間社会から自由であった
主人公が、いつしか社会との同一性を強いられ、不満を持ちながらも適応していく、という具合に勝手
解釈した。作者の意図はわからないが。ただ、センス、個々の表現に目を見張るものはあるが、
推敲、経験が不足しているようにも。
565 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 08:59:15 ID:Nwl6nukN
>580 健全な遊戯
これも2重構造みたいですね。
過去の彼女と語った夢(逸脱の遊び)を懐かしく展開しつつ、
現在の自分そのものをまた工場の堅牢な外壁と比喩をおく(肯定の遊び)。
短いながら、とても暖かい、確かな感触がある作品でした。健全ですーー。
574 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:00:30 ID:pvQkV40h
>580 「健全な遊戯」
「黄金ではなく真鍮」「工場のくすんだ外壁」の「堅牢さを誇りと」するのは好きな感覚ですが、
そこであえて、ネズミに齧られた穴なんかが欲しくなるのです。健全な遊戯の不健全な部分というか、
「砂場に作った城の中で」やることはやりましたよ、という部分をもうちょっとこう、「寓話」で片付けないでさ。
(もうぜんぜん違ってたらごめんなさい)。
【得点】 2点
- ななほし ◆lYiSp4aok.:1点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点
「 監視衛兵 」
昔は一日が長かった 一年も長かった
クモの子を散らすように かくれんぼ
駆け出す男の子は 遊びの天才
ロボットが人を傷つけてはいけないなんて
言葉だけになってしまい
街角のロボットは
さあどうぞ と
狙い者(ターゲット)を
カーソルの中心に
映し出す
射撃ボタンを 押すか? 押さないか?
ほんのわずかな タイムラグ(時間の遊び)
ロボットの見つけたものは あやしいのだから
ほとんど撃つ
女の子の遊びは動きより 時間軸に広がる
ちがうかな?
女の子の遊びを したことがないけどそんな気がする
ロボットのために 燃料を運ぶ兵隊がやってくる
どうせすぐに燃料補給のロボットが 働き出すのだろうが
しばらくは人間様が ロボットのお給仕だ
頭上には四六時中警戒機が ぐるぐる輪を描いてる
このヒコーキもロボットだ
女の子たちがなわとびをして騒いでる お手玉も盛んだ
なにかの木の実を ちっさい手で何個も
宙に浮かせている
昼下り街のどこかに 隠れる鬼を
視衛ロボットは カーソルの中心に
映し出す
ほんのわずかなタイムラグ(時間の遊び)
投げ上げられて 命あるように
空中にとどまっていた お手玉が
ポトリ ポトリ と
ちっさな手のひらに
戻った
女の子がにっこり笑った
581-582 名前:「 監視衛兵 」 [] 投稿日:05/02/19(土) 01:30:24 ID:bAZTXvsg
【コメント】
600 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:05/02/25(金) 23:38:32 ID:Adjj+K5g
>>581-582 『「 監視衛兵 」』 【2点】
きっと日常で量産される軽い笑いより、例えば塹壕の中の泥まみれの笑顔の方が美しく
また印象深い。そんな対比の効果をうまく使っているなぁと思います。世界観も小道具も、
進行のニュアンスも凄く良いのにストーリー展開で物足りなさを感じましての2点です。
547 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:12:33 ID:9bjQlUog
>581 :「 監視衛兵 」 1:05/02/19 01:30:24 ID:bAZTXvsg
いろいろな情景の錯覚を狙った??
566 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 09:01:44 ID:Nwl6nukN
>581 「監視衛兵」
無機質で情状酌量の余地のない監視下にある現代社会というイメージ(SF的な遊び)
男の子と女の子の遊びの違いっていう二つのテーマがからまってます。
たぶんその二つを組みあわせることで(段下がりで明らかに別の世界を組んでますね)
融合的な効果を狙ってるんだと思いました。この複合という手法そのものも、作者の
実験的な「遊び」だと感じます。意欲的な一品でした。
(個人的には、ロボットの詩が入ってないほがいいなあ。。男の子と女の子の遊びの対比
だけでも十分読ませてくれます。)
574 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:00:30 ID:pvQkV40h
>581-582 「 監視衛兵 」
「監視衛兵」「狙い者」「視衛ロボット」これらは作者さんの造語ですかね。ナイス。
サイバーパンク以前のSFの雰囲気を取り入れながら、カットインカットアウトの手法は
サイバーパンクというかギブスンを彷彿とさせるわけで、これは個人的にはツボです。
こういう詩がもっと書かれるようになったら現在の科学はもういちど世界と接続され得るかもしれない。
映像を文章にするのではなくて、詩として自立できるかどうか、この作者さんには勝手に期待させてください。
580 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/02/25(金) 20:32:02 ID:MVRFrliA
>581-582 ロボットの世界の作り込みが今一つ甘いように感じられたのが、
ぼくには不満でしたが、ロボットはかくれんぼをやってるんだ、と発見した時
ちょっと嬉しかったです。
【得点】 2点
唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ
言葉だけで愛を語りつくせると思っているキミの向こう脛に蹴りを一発
失礼
困ったもので
最近 膝蓋骨の蝶番が不具合で
強い風が吹くたびに
ボクの脛骨が揺れるんだ
事故だと思って勘弁してくれ
ボクは骸骨
小学校の理科室から抜け出してきた
不慣れな街での一人歩きに
何かしらのトラブルはつきものだ
医師、弁護士、大学教授
正義や真理を熱く語る一団に出くわすと
下顎骨がガクガク震える
冷笑しているのではない
ホラ アレだよ
クーラーの室外機がブンブン唸って温風を排出する一方で
部屋の中はガンガン冷え切ってるってことあるだろう
アンタたちの議論が熱を増すほどに
ひんやりとした風がボクの頭蓋やあばらを吹き抜けるんだ
他意はない 見逃してくれ
通行人に向かってあらん限り
声を張り上げているストリートミュージシャンの諸君
下手くそな大道芸の皿回しの皿のように
キミたちのコトバは
投げるそばから 路上に落ちて
ガチャガチャ割れて まったく粉々だよ
ボクの足の裏は
無残に散乱したコトバの破片の感触を楽しんでいる
せいぜいキミたちの喉仏の骨をいたわってくれたまえ
どちら様も
二十四色コトバを取り揃えれば
世界を塗り絵で塗りつぶせるっていうんだから
コトバの積み木で1万階のタワーを建てようってんで
シャカリキになっている御仁の何と多いことよ
骨は思考しない
骨はコトバを持たない
よしんば あるとするならば
骨のコトバは 誰かが漏らした悪罵の呟きを
頭蓋の空洞で反響させて
さらに増幅し
ほどよい湿度を加えてから送り返す加湿器の
低周波音といったところ
頭蓋骨の窪んだ眼窩には 何も見えていない
埋め込まれた一対の義眼が映し出すのは
中を覗き込む者の間の抜けた顔
583-584 名前:唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ [] 投稿日:05/02/19(土) 21:03:25 ID:+qd5m7DX
【コメント】
595 名前:おしっこ(評価させてください) [] 投稿日:05/02/24(木) 22:46:09 ID:/OaPmXhH
>>583「唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ」
骸骨から世の中を見る発想は面白い。しかし多少とでも修羅を気どるなら、
遊びだけじゃなく、自らに返って来る苦悩の言葉が欲しかった。2点
600 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:05/02/25(金) 23:38:32 ID:Adjj+K5g
>>583 『唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ』 【3点】
逐一脳を喜ばせ背を仰け反らせるフレーズ。様々な箇所でリライトを試むことも出来る、読み手に開かれた完成度(詩の閉じ方にも"遊び"が必要な事を初めて教えられました)。
良いですねぇ、何度も読んで、また時間を置いてから読みたいくらいに。
作者の名前が自分だったらどんなにか良いだろう、という親しみ混じりの尊敬の念。
548 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:17:34 ID:9bjQlUog
>583 :唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ 1/2:
長い題名だ。骸骨の準主役の漫画があったのを思い出してしまった。
本文も長いけど言葉のリズムが好い。心地よく読めた。最後の一節はまだ推敲の
余地あり……かなぁ?
558 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:05/02/24(木) 23:34:53 ID:5izNj0DW
>>583-585 「唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ」 2点
内容は尊大だが、表現、構成は繊細で行き届いている。作者の姿が見えてくるな(笑い)長いが無
理無駄が無い。空虚な人間社会、言葉を明るく楽しく笑い飛ばす良作。
とくに言語感覚はマニア垂涎の一品(?)非常に小気味良く見習うべきこと多い。
「遊び」の捉え方も個人的にはツボ。>>579との差は単純に好みの問題。
566 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 09:01:44 ID:Nwl6nukN
>583 「ガイコツ」
一押しです。。
最初に書いたけど、題材としての遊びと、作者本人の遊びが見事に融合してます。
面白い!!!しかも丁寧、無駄がない。リズミカル。(少々辛辣)
事故だと思って勘弁してくれ とか、他意はない、見逃してくれとかのせりふがツボでしたーーー。
最後に、詩作にも遊びがいるぞよっと呼びかけてもらって、実に嬉しい。。
575 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:01:09 ID:pvQkV40h
>583-585 唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ
さあ、これです。一行目と二行目、だんぜん支持します。
が、その後も斜に構えては言い訳をし、の繰り返しなわけで、そこから出ないうちに
「骨は思考しない」と無責任なこと言って逃げ切りをはかるのはずるいような気もしない。
けれど、それが作者さんの意図するところだと最後に言われて納得した気になるんだけど、
いいように遊ばれてる私なのでした。
580 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/02/25(金) 20:32:02 ID:MVRFrliA
>583-585 理科室の骸骨って、本物なんですよね、あれは。ほとんどがイン
ドからの輸入だそうです。後半にいくにしたがってことばや思考が加速してい
くだけに、前半をもっとスリムにできなかったのかな、と考えています。
587 名前:MUJINA [] 投稿日:05/02/26(土) 19:51:43 ID:dzWShZAP
「ミヨーをききながら」の作者さん、チャンプおめ。それから、準チャンプの方もおめ。
今回は「唾しはぎしりゆききするボクはひとりのガイコツなのだ」を投下しました。
葉土さん、本スレのNO600さん。高得点をありがとうございました。
588 名前:MUJINA off&course [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:05/02/26(土) 20:17:40 ID:dzWShZAP
以前以前にも書きましたが、歴戦のツワモノばかりの審査員の全員から、高評価を
獲得する、というのは、至難のワザでして。私としては、誰かひとりでもいいから
3点の評価をいただくことを目標に日々詩作に励んでおります。今回ははからずも二人から3点
ゲット! で男子の本懐が達成されたと喜びひとしおであります。
また、NO558氏と「おしっこ」氏(うーん、「氏」をつけていいものか)、Canopus、
ゼッケン各氏の批評も大変おもしろく読ませてもらいました。
ご指摘の通り、タイトルは宮沢賢治の「春と修羅」の一節からのパロディです。
賢治は自己のエゴに相当悩んでいて、その苦悩が透明な詩世界に結実しています。
だから「唾しはぎしりゆききするおれはひとりの修羅なのだ」という言葉の剛球の重みは
プロテクターをつけないで、胸で直接受け止めなければならないもの、と思っています。
ともあれ、今回は審査・批評をしてくれる方が多くて、大いに盛り上がりました。
私めは、パソコンが修理から戻ってきたら、また審査員を再開したいと思います。
チャンプ・準チャンプのご両人が名乗りでる前に、勝手なことをツラツラ並べて、
失礼しました。
597 名前:大木人 [sage] 投稿日:05/02/28(月) 16:42:10 ID:VTyFiky4
リーフレインさんおめでとうございます。
ミヨーは熱意の人というか、まさに音の中に遊んだ人でしたね。
効果的な改行と点描画のような描写の相互作用で、ふわりふわりと言葉が舞い落ちてくるように感じられました。
読んでいるとミヨーの明るく朗らかな音楽を喚起させられます。
お題にぴったりの、とても楽しい詩だと思いました。
【得点】 6点
- 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点
- ◆WvShSU0mOg:3点
夕闇に
はしゃぎ駆けまわる子どもたちの長い影が立ち止まり
通りの向うからそっと覗きこんだ。
夕闇に溶けるジプシー・ミュージック。
太陽の仮面。月の仮面。
半透明なケープを纏って踊る娘たちを従えて
毛むくじゃらの赤い怪物がおおきな舌を出し
サーチライトを無表情に浴びた
巨大な白の女神が浮かび上がる。
湿った熱を帯びるギター。
カルナヴァル!
喧噪のなか誰もが固唾をのみ
それぞれがそれぞれのことばを話し
沸騰するギターは同じ旋律で幾度となく問いかける
「生きるとは?」「Si(はい).」
「生きるとは?」「No(いいえ).」
「生きるとは?」「Si(はい).」
「生きるとは?」「No(いいえ).」
うつむいた茜空
花火の放物線。
瞬間
ギターの弦が一本弾け跳び
そうしてまた誰かが死んでいく。
なだらかに
下りていく夕闇。
586 名前:夕闇に [sage] 投稿日:05/02/21(月) 23:52:46 ID:b76rCar0
【コメント】
548 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:17:34 ID:9bjQlUog
>586 :夕闇に :05/02/21 23:52:46 ID:b76rCar0
ギターとかカーニバルに寄りかかっているかな? 夕闇の人影が見えてほしいかなぁ……
566 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 09:01:44 ID:Nwl6nukN
>586 夕闇に
ジプシーを題材にとった、イメージの舞踊。
ども、熱さが足らんよな気がしました、題材に比して。。消化不良気味です。
575 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:01:09 ID:pvQkV40h
>586 夕闇に
「幾度となく問いかける」「旋律」が繰り返されて興奮も最高潮のところで弾け跳ぶ「ギターの弦」までは
情景が浮かぶんだけれども、そこでなぜ「誰かが」死ななきゃいけないのか。生と死の対比は鮮烈で感動的だけれども、
「誰か」と言うのは易きにすぎるのではないでしょうか。ひとが死を話題にするときは死そのものではなくて
死ぬのは誰かというところがもっぱら関心の的じゃないかな。宗教的な議題でなければ。
586 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/02/26(土) 19:13:38 ID:NwTrkwCF
みなさん、お疲れさまでした。
チャンプ、準チャンプの方、おめでとうございます。
今回『夕闇に』を書きました。
んー、「遊」じゃないなあ、とブツブツ言いながら投稿。
強いて言えば、人生そのものが遊びなんでしょうが、苦しいよね…。
途中、ことばが息切れした所があり、正にそこをゼッケンさんに指摘されて、
おお、と思いました。評をいただいた方々にお礼を申し上げます。
ミヨーを聞きながら
プリズム 窓 ゆらゆら
風レース
虹色
眩暈。
雲の滑り台が空からするする降りてきて、
邪悪な天使が白いわっかをつけたまま
花束を持って滑り降りた。
窓 開けて風、
底抜けた青 ドレミファソーッラソッラソファミレ
三つ編み、四つ編み、
白く光る女体が編みあげられた 朝食のパン
天使のコーヒーカップ 羽つき
ぞうっさん、 ぞおおうさん、ずうん、ずん、ずうん。
足跡、足あと 丸、 まある、○。
うんち。
ガラス瓶のビー玉が散らばって、
干からびた蜥蜴の死体
白い子猫が、天使の足を引っかいた。
とてちてとてちてとてちてたー
とてちてとてちてとてちてたー
進軍ラッパ、ラッパ、ラッパ ラッパ ラッパ銃。
疾走。
588 名前:「ミヨーを聞きながら」 [sage] 投稿日:05/02/22(火) 20:54:28 ID:UrjS5c1W
【コメント】
594 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:59:56 ID:nI+28M/l
2点 >>588 :「ミヨーを聞きながら」:05/02/22 20:54:28 ID:UrjS5c1W
ミヨーってなんだ??? 興味掻き立てられた。
595 名前:おしっこ(評価させてください) [] 投稿日:05/02/24(木) 22:46:09 ID:/OaPmXhH
>>588「ミヨーを聞きながら」
なんとなく、ほっておけない言表。1点
598 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:05/02/25(金) 19:54:35 ID:MVRFrliA
3点
>>588 『ミヨーを聞きながら』
ミヨーって、六人組のミヨーでしょ?うん、驚きました。
ぼくはプーランクはよく聴きこんだけど、ミヨーは残念ながら『プロヴァンス
組曲』くらいしか知らないんです。でもミヨーから、このことばを引き出すこ
とができるつーのは、ぼくにはただただ驚き。面白くて何度も読み返してます。
新古典、ということばすら当てはまらないね。
600 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:05/02/25(金) 23:38:32 ID:Adjj+K5g
>>588 『ミヨーを聞きながら』 【3点】
「遊」というテーマに真正面から取り組めば(遊を具現化させようとすれば)、
当然こうなるだろうなぁという形式。その直球っぷりが心地よく、又、内のコトバも
砂糖、毒、純真、現実と、バランスも良い。目と、新皮質より辺縁系が楽しめそうな逸品でした。
612 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:05/02/26(土) 20:50:50 ID:eK8+pD5Y
エット、「ミヨーを聞きながら」作者デス。。
ありがとうございました。嬉しいやら、なにやら、緊張しまくってしまって・・・
次の題「人」で。
締め切りは3月7日(月)いっぱい。3月8日午前0時まで。
548 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:17:34 ID:9bjQlUog
>588 :「ミヨーを聞きながら」:05/02/22 20:54:28 ID:UrjS5c1W
ミヨーって、なんだろうと、すごく興味を掻き立てる。詩がよく機能してるのかなぁ?
575 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:01:09 ID:pvQkV40h
>588 ミヨーを聞きながら
あらぬ方向に連想がとんでいって、どうなるのかな、これ、とどきどきしつつ視線をすすめますと、
びしっと最後がきまっている。この作者さんは構造を持ってるなあ、いいなあと思います。ただし、
それげなイメージと構造があって、流行の映像作家ではありえるんだけど、巨匠になるにはなんらかの
思想めいたものも必要かと。べつに巨匠なんて目指すものじゃないかもしれないけど。
589 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:05/02/26(土) 20:36:11 ID:eK8+pD5Y
えっと、「ミヨー」です。ありがとうございました。
あまりの驚きで、失語症に陥ってしまてまして、今朝からどうしても
レスが書けませんでした。。。アイヤアーー。
加点くださった皆さんありがとうございます。
思いっきり読み取ってくださった評もとても嬉しかったですーー。
そうです、あれはダリウス・ミヨーです。
聞いていたのは、カルテット1番、7番、10番、16番です。(それぞれ、10分そこそこの曲です)
この一連の弦楽四重奏曲は、実は印象派画家モネの追悼のために最初の1番が
かかれまして、その後ボツボツと足していったんですが、
絵画的な表現というか、リズミックで、楽しげな雰囲気に満ちているんです。
ミヨーの特徴である、快い不協和音を駆使したハーモニックな主題にリズミックな断片が
絡み合うように融合している作品群です。。
絵画から音楽へアウトプットされたものを、さらに詩に変化させてみたら、面白いだろうなっと
思って遊んでみました。あんなに楽しい詩作は初めてでした。。
【得点】 9点(チャンプ作品)
- ななほし ◆lYiSp4aok.:2点
- Canopus ◆DYj1h.j3e.:3点
- ゼッケン ◆DgT0G2eW4I:1点
- ◆WvShSU0mOg:3点
君は笑った
近所の公園で出会った君は 笑っていた
朝日昇る滑り台 飛び降りて 笑っていた
鬼ごっこをした君は 笑っていた 鬼になっても 笑っていた
かくれんぼをした君は 笑っていた 鬼になっても 笑っていた
この高い太陽の下 手を繋いで 何処までも 歩いて行けると 信じていた
この輝く太陽の下 手を繋いで 何時までも 遊んで居られると 信じていた
太陽が赤くなっても 君は 綺麗だねといって 笑っていた
花火が消えてしまっても 君は 綺麗だったねといって 笑っていた
星も眠った頃 聞こえた 君の声 多分 君は笑っていた
繋いでいたはずの 手を振った 君 多分 君は笑っていた
またあした は ないね
もともとは一人だったのに 不思議だね
何か 公園に忘れ物をしたような そんな気になって 振り返る
朝は 当分 来そうにないね
けれど寂しくはなかったんだ 不思議だね
やっと 探し物を見つけたよ 君の居ない場所で 君より遠く
君は笑った それだけで良かったから
589 名前:君は笑った [sage] 投稿日:05/02/22(火) 22:58:07 ID:4XLdVOOh
【コメント】
594 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:59:56 ID:nI+28M/l
1点 >>589 :君は笑った :05/02/22 22:58:07 ID:4XLdVOOh
笑えばすべてが遊びになる? ちょっと悲しい。オレも笑って……推敲足りないまま投稿したなぁ。
548 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/23(水) 01:17:34 ID:9bjQlUog
>589 :君は笑った :05/02/22 22:58:07 ID:4XLdVOOh
よくわからないけど、迫ってくる何かアル。……??
566 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 09:01:44 ID:Nwl6nukN
>589 君は笑った
一緒に遊んだあの子の笑顔が題材かな?
笑顔に泣き顔がオーバーラップして感じられるのは何故かなって思いました。
泣いているのは書いている本人かもしれない。
576 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:01:41 ID:pvQkV40h
>589 君は笑った
君は笑った みつを で済んじゃうかもしれないよ、「それだけで良かったから」だけでは。
無垢なものに救いを求めたい気分のときってありますが、
「不思議だね」と思うそこのところもう一枚皮を剥いでみませんか。何が出てくるか。
ものすごい痛いと思いますが。出血多量で死ぬかもしれないけど。
私にはできないかもしれないことをこの作者さんにやってもらいたいなというわけです。
【得点】 1点
崖っぷち男
何もいつも笑っているわけではなくて
むしろ怒ったり泣いたり
そうして家へ帰って来ることの方が多かったが
それでも夜ごはんを食べれば
今日こんなことあんなことがあってって
無邪気に語った
今日日曜日
また外した
惜しかったけど外した
今年の目標は自分の年収を
倍にすることだったのになあ
あの二着と三着が入れ替わってたら
大勝ちだったのになあと
ねちねちと終わった競馬新聞を眺めながら
友達とウダウダ電話している時にふとデジャヴ
結局笑ってばかりじゃ
遊びにならんのかも知らんね
ドンマイドンマイと
コンビニに行けば
夜ごはん買う金すら無し
590 名前:崖っぷち男 [] 投稿日:05/02/22(火) 23:38:56 ID:9RvE9WWg
【コメント】
594 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:59:56 ID:nI+28M/l
1点 >>590 :崖っぷち男:05/02/22 23:38:56 ID:9RvE9WWg
冷静・余裕……感じる文章。遊びらしいまさに……。
549 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:05/02/24(木) 00:29:34 ID:nI+28M/l
>590 :崖っぷち男:05/02/22 23:38:56 ID:9RvE9WWg
文章が手馴れている感じ。競馬をやる人は余力もあり、友人もあり、……遊びと
わかっていて、あぶく銭を追いかけている。冷静で人生を楽しんでいる人達なのかも
知れない。バンメシ抜きではこの男性競馬をやれなくなるだろう。……そんな気がした。読後感でした。
566 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:05/02/25(金) 09:01:44 ID:Nwl6nukN
>590 崖っぷちの男
しっかり働きなはれ。。あぶく銭は身につきませんで。。
576 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [] 投稿日:05/02/25(金) 20:01:41 ID:pvQkV40h
>590 崖っぷち男
好きな話ですけど、難癖つけると「友達とウダウダ電話している」ところが
「崖っぷち」というわりには余裕あるなあ、と。
「ドンマイドンマイと
コンビニに行けば
夜ごはん買う金すら無し」
が、秀逸にトホホな能天気さで、ここに入る前のところで逆に危機感を煽っといても、演出としてありかなあ、
と思ったけど、ちょっとベタな発想ですかね。
580 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:05/02/25(金) 20:32:02 ID:MVRFrliA
>590 競馬ファンの心理として、共感できるものがあります。祭りの前の方
が楽しいのかもしらんね、祭りの後よりも。
【得点】 1点
最終更新:2006年11月28日 02:23