作成中です・・・

ページ:1 2 3

作品





A Back and Lips



386 名前:A Back and Lips 1/1 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00:00 ID:eh6onIMa
二人羽織から覗く
白魚の指
蒼に
血の道は走る
歴史が育てた皺しわの山

二人羽織から呟く
揃わぬ髭
青に
煙の香は残る
指令うけ渡すだけ針はりの先

私を包む
家紋の前掛け
肌蹴に見た毛むくじゃら
私を包む
家紋の身頃  
全て追い剥ごう二重の声しとめるため

今宵もし
羽織のキスは、
誰の誑かしにその気になり突き出される唇だけ


387 名前:A Back and Lips 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 00:00 ID:eh6onIMa
伝える口ここ
受ける耳うらに、
私を待たせ急ぐ背中での企て
    (舌は入れるべきだろか入れさせるべきだろか)
待つ私かわいたの出したり引いたりで
    (舌は誰のが入ってくるのだろか誰に入れるのだろか)

噛み千切れば悲鳴
震える指を泣かせるから
衿足に流し込むツバせめて私からの御礼です




【コメント】



【得点】 0点





2ちゃんねる



388 名前:2ちゃんねる [] 投稿日:04/02/05(木) 02:42 ID:PxRDds7n
裏2ちゃんねるなんかすでに
公式化していて
あるやなしや関係も無く。

ここにしか、吐けない言葉を、吐いている。

げろっぱ。

此処は裏通り。 

逝っていいんじゃねーの?

そうだね。逝ってみようか。

氏ね。

そうだね。死のうか。


そう、、、、

そう、、

藁藁藁藁 はははひひいい

今日も打つキー。

氏ねと。





【コメント】



【得点】 0点







389 名前:僕 [] 投稿日:04/02/05(木) 11:10 ID:4X0xaJ1o


  火に吸い込まれそうになる
      力を入れた拳がグーの形で汗ばんでいる

  「僕はいつ死ぬか不安だ」と いつも思っています。

  それから、「僕はいつ死ぬかいつ死ぬか不安です」と思った。

  ゆっくりと裏の感情が表の僕の笑顔を強く強く強くそうして変えていくと。

  僕はさらに「僕はいつ死ぬか不安だ」という、そういう不安にかられる。

  「僕はいつ死ぬか不安だ」





  「僕はいつ死ぬか不安だ」 最近そんな不安に駆られる




【コメント】



【得点】 0点





眠り 第壱夜



390 名前:眠り 第壱夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17:32 ID:ZP8GKHbn
夜になれば全てが明らかになる
薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ
歴史の重たい壜が君との交流を求めている
スツールの上から路地裏の天蓋まで
全てはストーリーに導かれている
君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき
僕はその筋書きを理解する道化となる
海のような夜が屋根まで浸る頃
舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる
そして僕らは気泡のような囁きを交わす

君は寝息を立てている
回廊の奥から足音が響いてくる
窓から砂漠の月光が滑り込んでくる
ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ


391 名前:眠り 第弐夜 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 17:32 ID:ZP8GKHbn
突然城は茨で覆われ眠り姫は眠りに就いた
彼女の物語は終わったのだ

それでも人々は物語の続きがあることを信じようとする
王子様のキスを信じようとする
人々は語り始める
いつしか物語は真実となり
眠り姫は彼らの物語の中で永遠に生き続ける

今 僕らはその物語の本当の悲しみを知る
それらは果たされることの無い契約の中にある
僕らは茨の城に近づくことすらできない

感情の行き場を無くした僕らは目を閉じて祈っている

新しい風が茨の間を吹き抜けて彼女の頬を撫ぜてくれたら
その暖かみに僕らのキスを感じてくれたら
そうして苦痛の無い安らかな笑顔に変わってくれたら
僕らは幸せな物語の続きを信じることが出来るのだろう



【コメント】



【得点】 0点





真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き



392 名前:『真綿のような戦火のなか、三通の手形、その裏書き』 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19:09 ID:DtPxKygU


             -1(胎動)

             ペストの伝染を防ぐため
             大量のネズミが虐殺されたが
             ノミは難をまぬがれた と
             父は言い残して身罷った
             僕はノミと相談し
             ひとりの人間でもある野心家の思考中枢へ
             われらの怨みをこめたプログラムをインストールさせることに成功
             彼はそれから一心不乱
             自らの野心の充足に腐心
             ついには輝ける王となって君臨
             そう あの 夢と魔法の王国の玉座に

             人がペストの撲滅に奔走するなか
             われらはそうやってわれらの地位を築いたが
             画策してきたものはそれだけじゃない
             ごらん
             もうすぐ
             人類が崩壊する




393 名前:   〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19:11 ID:DtPxKygU



       0(盲点)

       ラスプーチンと寝た祖母の
       三女であった母はわたしを
       ファシズムの手から逃れさせるため
       日本へ隠したと
       父は最期に言い放った
       ぼくは決心を固め
       エルサレムへ飛んだ

       イエローモンキーという語はやがて
       称号ともなろう
       後発の有利性というものを
       かれらははじめて知ることになる
       ぼくらはユダヤのノミとネズミに
       とびきりおいしい時限爆弾を仕掛けに行く





394 名前:   〃 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19:12 ID:DtPxKygU



1(過去そして対峙)

その澄んだ耳が
あなたが背中を向けて立つその分岐点を未来へふりむいて
天命を聞き届けるまで
持ち場をうごかず守りきらんことを

[チャフやフレアを全く受けず150キロ先からフェイズドアレイ
10個以上の破壊目標の同時処理の容易な可能
大型目標探知距離100nm 小型目標ルックダウン35nm
対艦攻撃ミッション仕様 450nm以上の戦闘行動能力の半径
並みの先進国なら4日で壊滅可能なたった一機でこのスペック]
用があるから保有しているいつものお家芸つまりオトリ

ほんとうの武器は
マッカーサーの仕掛け置いた3S政策のほぼ中央
バブル崩壊の自作自演と
ピカチューで
カモフラージュしてある







【コメント】



【得点】 0点





月の裏をとらえる



395 名前:月の裏をとらえる 1/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19:26 ID:v+REm6YG

電子信号の明滅
送られて来たファックスの文字が読めない
嘘ばかりつくのだ、いつも

情報の摩滅
マニュアルをめくると文字はまだ続いている

追い続ける広角レンズ
機械の手足 細い、マニピュレーターを刺して
ブレイン・アナライズ
見えない …

地球へ帰りたい
飛び降りれば
垂直な壁にぶつかって肉塊に

あたたかい雨に降りこめられた所と
乾いた大地に咳き込む所と
ふぅぅ、と 溜息のような霧が巻いている所と
今にもコポコポと生まれて来るばかりの海底と
知らない世界 天国

396 名前:月の裏をとらえる 2/2 [sage] 投稿日:04/02/05(木) 19:27 ID:v+REm6YG

記憶が呼びだされる
圧倒的な力 (Supercell )
   水滴が地上に接している所では
   赤い砂の上で、白くなった人々の悲鳴が
聞こえない …

精神世界の感応者たち
記憶のすりかえと、交錯
目がチカチカするばかりだ、いつも

同じ顔の満月
捕らえきれない ありのままの姿なのに
キュビスムの解釈から
立体が嘘つきではないことを知ってはいるが

反射も受け止めずに震える星
顔をそむけて (Swing By)
解析・解析・解析・分析・ 邂逅
不誠実なメッセージ




【コメント】



【得点】 0点





舞台裏の少女



397 名前:舞台裏の少女 [] 投稿日:04/02/05(木) 22:18 ID:qWB24jPM
パパとママは 夜が来ると
ぼくに秘密のなにかをはじめる
けっしてそこには ぼくは寄せてもらえない
ということはこういうことだ
パパとママは ぼくを食べる相談をしている
パパがなにかを食べながら
ママが 早く欲しい と吠えるのを聞いた

町にサーカスがやって来るたび
ぼくは毎回顔の違う少女に片想いする
キラキラの洋服にキラキラのお化粧した
彼女は表舞台では いつも笑顔
舞台裏では 秘密の素顔
ライオン顔の団長や 猛獣使いの小男に殴られて
パパとママの秘密をしっている




【コメント】



【得点】 0点





自転車に乗って



401 名前:自転車に乗って [] 投稿日:04/02/05(木) 23:30 ID:HkbjCuiO
家の前のチャリの後輪はペチャンコになっていた
予約した店に髪をカットに行くために エアを入れる
そこは1年前まで住んでいた家の近く
今朝は起きたら きみのすがたが部屋になかった

その家の近くで、去年の冬 きみは涙を流して泣いていた
ワタシガワルイノ、ゴメンナサイ、
ぼくはみっともなく裏返った声できみを慰めていた

走らせているチャリを漕ぐ足が重い 風は無風 ぼくは無傷
入れたばっかりの後輪のエアが抜けている
エアが抜けている
きみがいない

いま ぼくは見慣れた家並の、曲がりくねった道を走っている
そこは1年前まで住んでいた家の近く
昨夜見ていた、きみの笑顔が ふと不確かになった

その角の先に自転車屋があったはず
ぼくは左右の安全を確かめ、交差点をスイッと右折した
変わらない店構えで営業している
スミマセン、

ガシャッ、シュルルー、キュッキュッ、ツー
滑らかにチューブが裏返っていく




【コメント】



【得点】 0点




ページ:1 2 3


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2006年09月10日 23:52