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作品





solo



二台のピアノさえあれば
どんな音でも表せるそうだ

一台だけなら
どうしろって言うのだろうか

少しずつ小刻みに
五線譜の中を彷徨い
フォルテッシモのように激しく
中身はピアニッシモのように脆そうな

人間のような旋律と
旋律のような人間と

なぜ歌っているんだろう

独りよがりに弦は揺れる
永遠に震えたまま

ただ僕はここにいる
歌いたいから歌ってる


491 名前:solo[sage] 投稿日:2007/03/14(水) 21:00:18 ID:C18MQ4RG


【コメント】

512 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 04:31:56 ID:R7ZIsZC2
>>491
冒頭の二台のピアノの話は真っ赤な嘘なので、いきなりがっくりしましたが、もちろん音楽理論なんか
どうでもよくて「ソロ」=「ひとり」ということを描くための装置なのでそこは問題なし。
4連がわかりにくい。ソロピアノの話なのか連弾を表したのか。6連の「永遠に震えたまま」はとても
素晴らしい表現。ピアノの弦との関連性で心の震えが残響音として永く残ります。
ただ、最終連の結論部が安易なような気もします。自らの発した問いかけに「歌いたいから」では、
どうしても結論を逃げた、という印象しか持てません。もちろん逃げたい心境なのかもしれませんが。

515 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:36:17 ID:faWm73RC
>>491 solo
ソロ 独奏を文章化したのかと思われます 凄く繊細な今にも壊れそうな印象を受けたので
脆さの響き 繊細な音を表現したいと思われていたのでしたら成功していると思われます
もしかしたらもう少し言葉を削るとさらにこの繊細さが際立ってくるのではないかと思った
体言止めで良さそう >人間のような旋律 >旋律のような人間
この繊細な雰囲気はグランドピアノの前で呆然として放心しているかのよう 推敲の余地は
あるような気がします 

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>491    「solo」
歌いたいから歌う、ただそれだけのことに、全ての音は要らないんだよね。
でもやっぱり、ちょっと淋しげな音色が聞こえてきて。なんかいいなぁ。

531 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:25:14 ID:COEV4aQ+
>>491solo
二人の人間がいれば、どんな歌でも歌えるそうだ、
たった一人でどうしろというのだろうか?だけど一人でも歌うんだ。というテーマ。
 >人間のような旋律と
 >旋律のような人間と
この2行がとてもよかった。

121 名前:みたらしひかる ◆aglqL.ViKQ [sage] 投稿日:2007/03/21(水) 14:43:20 ID:cLyrm6/O BE:157843182-2BP(350)
0点でしたが「solo」書きました

 >将軍さん
確かに読み返して最後が蛇足だった気がします

 >竹輪さん
体言止にしなかったのはリズムをつけるためわざとそうしました
あまり遂行してないのを見事に見抜かれました
気をつけます

 >シオンさん 葉土さん
そういっていただけるとうれしいです

この作品を悪いところを指摘してくれる人を探してます
勉強したいので悪いところを見つけたいと思ってます
バンバン逝ってください


あと、長助さんおめでとうございます

129 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/03/22(木) 12:15:29 ID:n2lOW8fz
>>121
次代の詩板を担うはずのみたらしさん、こんにちは。ゼッケンです。

悪いところよりまずは自分の持ち味を探したほうがいいよ。

131 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/22(木) 23:49:43 ID:FNOpywko
>>121
ああ、そうそう、最後の連ズバッと全部切った方がシャープに締まったかもですね。
あと、悪いところって言われると別にないんだけど、勉強するにはまず書くことより本いっぱい読む
ことだけっすよ。詩ぃ書きたいなら詩集以外の本ね、特に。あと若いのなら2chは見ないに限る。





消える練習




そっと手を伸ばした先
雑誌の山が崩れる音
夢の中では缶ビール
きみの部屋で喧嘩したとき
割れたのは大好きだったニールヤング

閉じこめられていたおもいだけ
いまだからこうやって曲にもできるけど
あのころはどうしてか焦ってしまって
吸う息も吐く息も旋律を乱してた

そうやって謝れても困るんだって言った
どこだかのファーストフードのポテトいじくりながら
きみが東京にいくってなってから
ずっとおれが音楽も楽器も
触らなくなったことしらないよな

ただこうなっただけだって歌詞
きみを探してるんだなんて言えないやってな歌詞
丸めた紙を広げたらでてくる
曲作ろーぜって集まった
あの頃の部屋から見えなかったこの部屋







492 名前:消える練習[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 00:38:15 ID:gnD3Wt5m


【コメント】

514 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:22:39 ID:R7ZIsZC2
>>492
一連目のたぶん男の汚い部屋の様子。そして「君」の部屋で割っちゃったのがニールヤングの
レコードという出だしに、私は個人的にぐいぐいと惹き込まれます。このレコードがスティーヴン
スティルスだったら気取りすぎ。デビッドクロスビーやグレアムナッシュだったらウソくさい、という
わけで、絶妙なミュージシャン名、もってきたなあ、と。ここだけで1点あげたいですね。
でも現在、ニールヤング、偉くなっちゃったからなあ。18年前なら完璧な人名。逆に30年前だと
あざとい人名。40年前だと日本じゃ誰も知らない人。実在の人物って読む時代に左右されるから
本当は難しいですけど。でも私はこれOK。さて、続きを読み進めると時系列的には過去と現在が
交互に出てくる4部構成でいいのかな。一連だけ混ざってるのかもしれないけど。内容的には、
まあ、私も身に覚えがあるようなかつてのバンド仲間への郷愁。しかし4連が上手いので薄っぺらく
はなってない。「君を探してるんだなんて言えないや、ってな歌詞」と読点入れた方が読みやすいとは
思うが、この「って歌詞」「ってな歌詞」の連発がちょっと投げやりでなんとなくやりきれない主人公の
心境を見事に表現しております。さてさて残るはタイトルですが、これがちょっとまた深い。深すぎて
わかりにくくなってるくらい深い。私の読みだと昔、バンド練習してた部屋で本当に練習してたのは
友人との別れ方だとか喧嘩のしこりの消し方だった、みたいに取れますが、もっと味わうと青春そのもの
の想い出からの決別を現在の主人公が模索しているようにも読めてジーンとくるものがある。
もう少し長く出来たんじゃないか、という不満もあるのですがニールヤングとの合わせ技で。2点。

515 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:36:17 ID:faWm73RC
>>49 消える練習
青春の香りがします 音楽と別れ バンド&女 楽器&青春
上京もそう
王道のストーリーだと思います このままラブレターになるような素直さが眩しいです
どう考えてもありがちなパターンなのですが わたくしには新鮮に映りました
荒削りで変に作りこんでいないから良いのだと思います

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>492    「消える練習」
言葉のリズムがいい。だから余計に切ないんだろうなぁ。

531 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:25:14 ID:COEV4aQ+
>>492 消える練習
素直でいい詩。 技術的にも、言葉の連なりが非常に滑らか。
嘘のないまっさらな心を刻み込んでいったんじゃないかっと思える衒いのなさが伝わってくる。
                次点


【得点】 2点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点





初ライブ観賞にて



スライスされた音符のタップ
産毛もおっ立つハーモニカ
下品なドラムは頭痛を誘う

プロなんですか
あー、そうなんですか

転調するのは道具だけ
ヴォーカルの声はずっとシの音
ベースもずっと休みっぱなし

耳が良すぎるのも困ったものです
しかもこんな小さなハコで
皆さんが上へ上へと跳ねるものですから
どうやら僕の胃も徐々に音階を上げてきたようです


493 名前:初ライブ鑑賞にて[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 22:18:53 ID:e1a3KJ1j


【コメント】

514 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:22:39 ID:R7ZIsZC2
>>493
なかなか悪意に満ちたお客さんです。性格も悪そうです。耳が良すぎるのも困ったもんだ、なんて
言っておりますがヴォーカルがずっと「シ」の音続けてたら誰だってわかるでしょう。たぶんなんかの
嫌味ですね、これ。プロを批判するのは簡単だけど、おまえもプロになって金取ってから言えよ、と
こちらも嫌味をかましたくなる作品です。

515 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:36:17 ID:faWm73RC
>>493 初ライブ鑑賞にて
のっけからするっとライブに溶け込めない感じが妙に初ライブ鑑賞らしいなと
ライブで一人だけクールに観察している風の人物がイメージ出来ました
胃に行き着くその突飛さがなんとも醒めている様子を滑稽に思わせているね

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>493    「初ライブ観賞にて」
とりあえず、乙。最後の落ちもまとまって、うんざり加減がよく分かる。

532 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:26:18 ID:COEV4aQ+
>>493 初ライブ鑑賞にて
これは酷いライプにあたりました、
というかライプの聞き方になってないぞっと突っ込みをいれたい。





百円シンガー



あたしは百円シンガー
ドサまわりのシンガー
五色ひろしや美空すずめといっしょに
温泉宿のステージで
リクエストにこたえる百円シンガー

一曲百円
なんでも百円
レパートリーはひろいわよ
この道十年 嘘もっと
黒の船唄 君こそ命 浮草くらし 天城越え
赤い牡丹の振袖と
髪にちらした羽飾り
揺らしに揺らし歌います

恋の歌はいつの時代も
甘くせつなくおめでたく
出会わなかったひととの思い出に
胸が疼いてくるでしょう

  きれいな空はいつだって
  あの薄雲の向こうにしかないんだし
  きれいな夕陽はいつだって
  あの地平線の彼方にしかないんだし

はぐれやさぐれこぶしを回し
うなり身もだえ地球を回し
死んだ男も逃げた男も
捨てた男も殺したかった男も
みんな季節の風のように過ぎていきました
だから

ひびけ あたしの恋の歌
きらまぼろしの恋の歌
歌っていればあたしはハッピー
月の岩場で雪にふるえる兎だって見えちゃうの

百円シンガー
ドサまわり
一期一会の旅暮らし
朝露に咲く野菊のそばの
草にうもれた石碑のように
あなたと会う日を待ってます


494 名前:百円シンガー[] 投稿日:2007/03/16(金) 13:58:23 ID:Q8rpgeJ9


【コメント】

515 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 05:36:17 ID:faWm73RC
>>494 百円シンガー
演歌調で笑ってしまいました この作品自体 演歌の心 歌ではなかろうか
一曲一人百円なんでしょうか このシンガーに是非 芸名を授けて欲しいなどと思いました
○2点

516 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:00:54 ID:R7ZIsZC2
>>494
これは、かの小林よしのりの秘書だった末永直海の小説のタイトルそのままですからね。
私はデビュー作のなんとか賞を受賞した作品を文庫で読んだだけなのでパロディなのかどうかの
判断もつきませんが。しかしリズムは良い。レパートリーは広いよ、と言いつつ古い歌ばっかり
だったりするギャグも好調。でもなあ、NHKの朝の連ドラから出た河合美智子がオーロラ輝子の
芸名で紅白まで出ちゃったりね、最近でも天海ゆうきが演歌歌手のドサまわりのドラマ出てたり
するでしょ。ちょっとね、前述の末永直海の実体験も含めてアイデアの面で新鮮味がない、と。

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>494    「百円シンガー」
なんかこれ、百円なら歌って欲しいかも。
ん~でも。そんなに恋にこだわらなくってもいいんじゃないかなとか思ったり。

528 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17:49:24 ID:dgLmBPUT
>>494 「百円シンガー」
「ひびけ あたしの恋の歌 きらまぼろしの恋の歌」
この二行に込められた高揚に魅せられたでござる。
読んでいて、うまいなー、と何度も思い、拙者、惹きつけられたでござる。
田舎育ちゆえ、この作品の世界が好き、というのも正直ござるな。

532 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:26:18 ID:COEV4aQ+
>>494 百円シンガー
語呂のいいバラード。
音の良さで点数をいれたくなった (けど 次点)

118 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 00:50:07 ID:h/oQ9JET
百円シンガーがいいと思いました。読んだとき、これジュークボックスの事かな?と思ったのですが
違いますかな。

123 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23:43:52 ID:MUKf3UeU
男と女のあい~だにはあぁ~~♪

『百円シンガー』書きました。
まんこ将軍の評のとおり、末永嬢の小説のネタを拝借しました。えへ。
演歌のステレオタイプまんまですが、書きたかったんです~。
竹輪さん、長介さん、点数ありがとうございました。
恋の歌は実際の感情からかけ離れてるのに(私だけか?)なんでこんなにせつないの、ってとこから書き始めました。
私は田舎育ちの田舎暮らしなもんで、オシャレなのは書けません。とほほ。

長介さん、チャンプおめでとうございます。

審査員の皆さん、ありがとう&お疲れさまでした。

>>118さん、ありがとうございます。
だけど、生身の人間のお話なんです、これ。

131 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/22(木) 23:49:43 ID:FNOpywko
>>123
うー、演歌といえばあぶく氏という気もしたんだけどね、今回俺書いてないから評で自分の言いたい
こと言いまくっちゃってさ、ゼッケン氏の指摘にもあったけど「新鮮味」みたいなテーマに整合性を
持たせようとして、とばっちり喰らった作品があぶく氏のだった、とでも思ってやってくださいな。
別に深くて暗い河があるわけじゃなくて。演歌は俺も好き。こぶしが好き。

134 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/03/23(金) 05:03:07 ID:8kLyywU8
>>123
本当にあぶく殿の詩は、言葉がぴたりぴたりと決まるというか
拙者のツボをいちいち押してくる気がいたすのう。
「出会わなかったひととの思い出に」など、たまらぬフレーズでござる。


【得点】 4点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:2点
  • 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:2点





天国の言葉 地獄の言葉




バベルの塔が崩れ落ちた時
芸術は何をしていたのだろう
言葉にならない思いを伝える
すべは他になかったのかな?

もしもピアノがあったなら
なにかが少し変わったかな?
きっとあんまり変わらない
たぶん きっと そんな気がする

神様が奪ったのは言葉ではなくて
神様が隠したのは一筋の琴線
人の心の張りの糸
たぶん きっと そんな気がする

隠されたものは
いつかは見つかる
その人の手には触れられなくても
なにかがそっとかすめたなら
震える響きに気がつくだろう
そこに思いが宿っていたと
だぶん きっと そんな気がする

その響きはやわらかに
天国の食卓を満たしている
誰もが知っていて忘れている
それと同じ言葉に違いないと
たぶん きっと そんな気がする


その響きはかなしげに
地獄の食卓を満たしている
誰もが知っていて忘れている
それと同じ言葉に違いないと
たぶん きっと そんな気もする



496 名前:天国の言葉 地獄の言葉[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 20:24:38 ID:N4lyzquo


【コメント】

516 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:00:54 ID:R7ZIsZC2
>>496
これね、後に読んだからというわけではなくてね、487氏の「ひびき」でも描かれた、音楽を心の
琴線に喩える発想がね、やっぱり陳腐といえば陳腐なんですよね。ちょっと関係ないこと書いて
おくと、こういうお題が出て何か書こうとする場合には、できるだけ発想を飛躍させるのがコツでも
あり、また作品の質も高くなりやすいと思います。もちろん発想は平凡でも内容が優れていれば
当然、高く評価はしますけどね。さて、その内容に目を移しますが、ユダヤ・キリスト教的世界観が
まず出てきます。この題材もギャンブルですね。一神教的な「神」に反感持つ人、多いですから。
特に日本では。俺がそうなんですけど。でもまあ、偏見捨てて読みますが、するとどうやら芸術と
称されるものに対する批判のように読めるところが嬉しいし楽しい。音学(あえてこの字使います)とか
文学とかなくたって、気づくときは気づくのよ、と。気づける人は気づけるのよ、と。神様が隠したかも
しんないけど大丈夫なんだよ、と。大賛成ですね、これ。いいこと言ってます。しかししかし最後の
天国と地獄を対比させた二つの連がなあ、もろにキリスト教的価値観で。やわらかい感じの音は天国
のテーブルで悲しげなメロディは地獄の食卓。もちろん一時的にはそうなんだと思いますけどね。
でも悲しさがやわらかさに変わったり流転していく感覚が私のような典型的アニミズム人間には欲しい
ところで。すっきりと善悪の二分法みたいので分けられたまま動かない、という印象の終わり方に少し
不満が残るのであります。でも芸術批判の部分楽しめたから加点しちゃう。1点。

517 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:35:52 ID:faWm73RC
>>496 「天国の言葉 地獄の言葉」
主張の部分と自分で打ち出したと思われる答えを>たぶん きっと そんな気もする
という語句で締めながらの手法は内容に合っていて良いと思いました
1~4行目までのすばらしさに感銘を受けました 芸術 音楽 神 天国 地獄と
続く流れもまた無理が無いと思います 
○1点

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>496    「天国の言葉 地獄の言葉」
バベルの塔と天国と地獄の食卓、
二つを結び付けるには、ちょっとムリがあったんじゃないかなあ?

529 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 17:51:10 ID:dgLmBPUT
>>496 「天国の言葉・地獄の言葉」
ちと言葉や構想が素直にすぎる気はするのでござるが
そのぶん、まっすぐ伸びる思考が読んでいて気持ちよい詩でござった。

532 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:26:18 ID:COEV4aQ+
>>496 天国の言葉地獄の言葉
読みにくい。


【得点】 2点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点
  • まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点





ポジティブ・変拍子



   ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ 
   ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ

夕陽かぶったじゃんけんの拳
「ち・よ・こ・れ・い・と!」
トンネルの影に潜り込んで

「また明日ネ、じゃあね!」って笑う 
あいつらの笑顔は余韻となって

夢の中
夜は一瞬
朝はいつの間にかそこにいる

   ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ 
   ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ

一時限目は国語だ
全く反面教師だな

二時限目は算数
忘れ物20/30人

三時限目は体育
ちょっと足を捻ったミタイ

四時限目は音楽
鑑賞って眠くなるンよね

  短縮授業で早く終わると
  得した気分になるのはなんでだ?

   ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ 
   ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ

石蹴りの石 排水溝に飲まれ
「カタン・ポキャン」無邪気な音と共に
或いは駐車中の車に体当たりして

「また月曜日!ンじゃねッ」って叫んだら
頭の中に宿題が降り積もっていく

   ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ 
   ナ,ナ,ナ,ナナ ハハハ

つまんないこと考えなくていい
でも宿題はやっておこう
また明日、笑って過ごせるように

   ナ,ナ,ナ,ナナ ナナナナ 
   ナ,ナ,ナ,ナナ ナ―ハハ!


499 名前:ポジティブ・変拍子[] 投稿日:2007/03/16(金) 22:09:19 ID:hRXRdIFZ


【コメント】

517 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:35:52 ID:faWm73RC
>>499「ポジティブ・変拍子」
字面の並びが綺麗ですが第一印象 能天気さとリズムが勝負どころの作品ですね
読んでいるこちらまでつられてしまう調子 学生ならではのテンポというのもおかしいかも
分かりませんが 会話や簡略された授業の様子 帰り道など いい味を出しているね
音楽というよりはむしろ 青春のテンポというものを強く感じました
○1点

518 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:45:38 ID:R7ZIsZC2
>>499
これはもう、「もったいない!」のひと言。いや、ケニアのノーベル賞の人の話じゃなくて。
なんで「変拍子」をタイトルに使っといて「ナナナ」の部分をもっといじらなかったのか、と。
もうね、この「ナナナ」がすんばらしいわけよ。古くはスティームの「ナ・ナ・ヘイヘイ・キスヒム・グッバイ」と
いうバナナラマもカバーしてた曲とかさ、有名どころでビートルズの「ヘイ・ジュード」とかね、あるいは
J・ガイルズ・バンドで「堕ちた天使」ね。名曲にはよく「ナナナ」の「Bomp」というものが出てきます。
だからほぼ名曲決定だったのに、変拍子とか入れるならもっとエマーソンレイク&パーマーみたいに
しないとおかしいわけ。最後のエンディングだけ変えてもそれは変拍子とは言いません。だー、惜しい。
いいんだよ、これ。全体的に優れてるんだよ、これ。小学生の頃を思い出しますよ、これ。
読んでて無条件に楽しい。あなたの、そして俺の幼年期が愛しい。つまり技術も構成も感動ポイントも
すべて備わっている。なのに変拍子がもっとボコボコ出てきてほしいのに出てこない。体育で足ひねって
痛くて保健室かなんか行く場面作って、そこで「ナ・ナ・・ナ・・・・ナ」とか足引きずってみせるとかさ、
短縮授業で早く終わると得した気分なんて当たり前なんだからそんなの削って「ナナ・ナ・ナナ・ナ・ナナ・ナ!」
とかスキップしてみせるとかだね、これだけ書ける人なら出来るだろ、っての。
タイトルだな、結局。変拍子の言葉さえなければ点数入れた。ナナナボンプを変化させなかったから加点なし。

522 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:31:53 ID:fpudlBHr
>499    「ポジティブ・変拍子」
なんかいいなぁ。元気だなぁ。今時の子供もこんな風に元気なのかなぁ?
最近、遊びまわる子供の姿を見かけないから、なんか懐かしく感じられた。
なんだかんだで宿題をやる良い子なあたりも、大人が懐かしんで書いてる雰囲気がした。
いや自分はあんまり、良い子ではなかったもので。

532 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:26:18 ID:COEV4aQ+
>>499 ポジディプ変拍子
懐かしい。。。

536 名前: ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23:55:44 ID:fhcGy0zF
※一点
>>499ポジティブ・変拍子
楽しいですねー。
家と学校がほとんど世界のすべてだった子供の頃が懐かしい…。


【得点】 3点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点
  • シオン ◆poetsyov/2:1点
  • ◆OPBYKkBBNQ:1点





lady maid



いつものサンマルクカフェのまえ
死ぬのはいつも他人ばかり

なんだかおしっこの匂いがする商店街の
つみ重ねられた赤レンガの壁のみぞを目じるしに
どのくらい伸びたかなんてやってみたかったから
そのまえでとおせんぼうしている
気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機を
ずっと蹴り飛ばしたりしてみた朝方でした

いいえ
しつけの悪い犬に与えられているみたいで嫌だったから
もらったカプセルはいつも向かいの席にすわる人の
土のなかへ埋めておくことにしています

眼球のうらからしびれ
くしゃんと心臓が音をたて
からだのなかをまぶしてゆくような
あの子の貧乏ゆすりだけが好きでした
いつものサンマルクカフェのまえ
あのころからどうしても会話をしてくれない
三十度もかたむかなかった腕にこびりつく針を
ぷつんとさしてみた昼下がりでした

いいえ
気がついたら眼球からきれいに剥離したものが
そこにあるものを見えなくしてしまうから
そんなときはガムテープであたまをぐるぐる巻きにしています


うすい玻璃に閉じこめられた線のけものたちが蠢いている あの窓がステンドグラスに見えているのだ やめて、暗くしないで 
閉鎖されたカーテンからの木漏れ日 そこから草花たちが嗤う 緑淫 ひどく濃い空気 内包突き抜け 
同じ、眠らないままのモノ 同じ、眠ったままのモノ モノ 頻りに製造される満月 
うすい玻璃に閉じこめられた線のけものたちが蠢いている 
おかあさんどうしてひとみがないの おとうさんどうしてみみがないの ねえどうして おしえて どうしてうんだの? ほんとうにうんだの?

なんだかおしっこの匂いがする商店街の
つみ重ねられた赤レンガの壁をとおせんぼうしている
気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機を見つめて
あの子が吸っていたタバコのボタンをずっと押してみた夜前でした

いいえ
たとえばそれは延々と使いまわされるパセリ
ちょこんと可愛くお皿にのってからフォークで端に寄せられ
ずっと食べ終わるのをまっていればいいという嘘を最近までついていました
ほんとうは向かいの席にすわる人の椅子に取りつけられた雄ねじと雌ねじそれだけです

なんだかおしっこの匂いがする商店街の
つみ重ねられた赤レンガの壁をとおせんぼうしている
気ちがいみたいに陳列されたタバコの自販機をすっととおり抜け
いつものサンマルクカフェのまえ
なんとなくひさしぶりに近道をしてみた昼下がりでした


向かいの席にすわる人の椅子に座ってみました
あの子の眼球の奇跡をずっと探していました
きれいに剥離したものがまだわだかまっていました
雄ねじと雌ねじの鉄のにおいを指に擦りつけました
あの子の貧乏ゆすりだけが好きでした

いいえ
あの子と会うまで繰り返されていた音楽は
佐々倉さんの家
娘さんはとてもいい子なのにね
それだけです
伸びていくのが分かりました

はい
アルバイトをするのは始めてです

業務員用の便器の水がうずを巻いて流れてゆきます
なんだかあの子の貧乏ゆすりに似ている気がして
そこに見えないイヤホンを伸ばして
今朝もいつものサンマルクカフェのまえ
きっとあの子が捨てていったレシートを
箒ではいてゴミ箱に捨てています



500 名前:lady maid 1/3[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 23:58:32 ID:CIzwmqAA
501 名前:lady maid 2/3[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 23:59:43 ID:CIzwmqAA
502 名前:lady maid 3/3[sage] 投稿日:2007/03/17(土) 00:00:20 ID:CIzwmqAA


【コメント】

517 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/17(土) 06:35:52 ID:faWm73RC
>>500-502 「lady maid」
ずこーんと響いてくる重さではないのですが 音楽がドアの隙間からこぼれて彷徨う
新しくも無い街に迷い込んだときに感じる空気が醸し出されていて話に引き込まれた
言い回しがとても巧いのと フレーズの繰り返しで眩暈がするような脱力と無音の悲鳴じみた
ものが 読後残りました 程よい加減でつるりと話の中に入っていけたのは作者さんの
読ませる文章力からだと思います
○ 1点

519 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/17(土) 07:33:42 ID:R7ZIsZC2
>>500-502
うーむ。これはまるで「詩」みたいである。いや、嫌味じゃなくて。
しかし「詩」みたいなものは評文が難しい。はっきり言っちゃうと書くことなくて困る。
そこで構成という一点に絞って少し書き始めてみよう。まず誰でも目につくのは繰り返しの部分。
おしっこの匂いの商店街にある自動販売機。もちろんここに語り手だかあの子だかの、成長記録
のようなものが段階を追ってるのか、時系列破壊してんのかまで深く読む気もないのだが、
とにかく反映されている。それと「いいえ」から始まる萩原朔太郎の「いいえ、子供」みたいな、
つまりいかにも「詩」みたいな連がやっぱり繰り返されていく。「自動販売機」を1として「いいえ」を
2として並べてみよう。

 ・プロローグ
 ・1
 ・2
 ・昼下がり
 ・2
 ・転調部分
 ・1
 ・2
 ・1
 ・向かいの人の話(2で何度か語られている)
 ・2
 ・反転部分
 ・エピローグ

どうもリズムが作れているようでところどころで破綻している。もちろんお題の音楽と絡めて
考えれば、これこそが変拍子を意図的に狙っているのかもしれない。しかし私には成功している
構成とは思えない。なんとなく目につくキーワードを拾いながら全体をぼんやり眺めていると、
これはやはり語り手の物語というよりも「あの子」の成長の物語構造を孕んでいて、それはタイトルの
「レディメイド」が既製品の方の「readymaid」でなく「lady maid」、つまりメイドを分詞的に考えれば
作られたお嬢様、みたいな意味にも取れるからである。レディーズメイドだとそのままメイドさんなのだが、
最後、アルバイトが出てくるからなあ、そういう意味もかけてるかもしんないし、普通に文章としてレディが
作った(何か)とでも考えれば、やはり語り手がレディ見ててバイト始めたのかなあ、と思ったりなんかして、
つまりは混乱する。フレーズは印象的なものも多いが、俺なら電波スレに一行ずつ投稿するようなもの
であり、私は特に感心しない。結局だらだら書いてみたが、こういう詩みたいな作品は好き嫌いを書くしか
なく、本当は嫌いのひと言で済ませたかったのだが、最後だから色々書いてみちゃった。

523 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/03/17(土) 22:33:14 ID:fpudlBHr
>500-502 「lady maid」
詩的表現に幾つか分からないところがあったけれど、
それでも何があっても生きていかなきゃいけないわけだし、
大人にもなっていくんだろうなぁと。
漠然とした諦観を感じた。うまくいえないけど。

527 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 12:09:10 ID:kQVK9M1c
>500-502 「lady maid」 1点
すごく読みにくかったのですが、ところどころ好きです。

>>500-502 「lady maid」
言葉が呪力をおびている詩でござる。
これを書かれた方は、何を書いても詩になる方ではあるまいか。
ただ、音楽の出番はほとんどなかったでござるな。

532 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 21:26:18 ID:COEV4aQ+
>>500 lady maid
この詩は、この詩全体が一つのカノンのような気がする。
繰り返されるフレーズ、少しゴシックロマンな断片化したイメージ。
匂いが効果的に使われて、妙に生理的な現実感が加味されて感覚的に訴える。
端正な口調は、数人で演奏されているクラッシク音楽のようだった。
繰り返して読みたいと思った作品。     2点

536 名前: ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2007/03/20(火) 23:55:44 ID:fhcGy0zF
※一点
>>500-502lady maid

なんか病的だけど(作品ね)うまいなぁ。


【得点】 6点
  • 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2:1点
  • ゼッケン ◆ZkkenDgUE6:1点
  • 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:1点
  • 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点
  • ◆OPBYKkBBNQ:1点



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最終更新:2007年03月24日 22:22