作品
赤い靴
ひとつ、虫に赤い靴をはかせよう。
トタン屋根のアパートの2階で
ぼんやり呼吸を繰り返すあなたに。
蝶々なんて贅沢はいわない
醜いゲジゲジ、ヤスデの足。
一生を蛹のまま終わってしまう虫の足に、
赤い靴を、はかせよう。
あした故郷へかえるのだ。
空は晴れ、土は湿って、
あなたの肺を満たす世界が
きっとまだ
あるんだってことを、
じぶんでじぶんを邪魔しちゃいけない。
ピカピカの赤い靴。
あした故郷にかえっても
「ただいま」と言える元気を。
堅い殻などいつだって、ほんとは
もろいにきまってる。
殴られたって踏んずけられたって
ピカピカの赤い靴。
そいつをはいて、
故郷にかえろう。
389 名前:赤い靴[sage] 投稿日:2007/10/12(金) 02:39:55 ID:6On784aq
【コメント】
409 名前: ◆7LKbKuYyY. [] 投稿日:2007/10/16(火) 22:03:47 ID:tq5+PrHF
>>389
男っぽくも女っぽくもある主人公です。「故郷にかえろう」が
リセットして一からやり直そうと同義になっているようです。【1点】
419 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:10:31 ID:lhkGjOuW
>389 赤い靴 どこまでもテーマ無視して突っ走る梁山泊スレの参加者が事細かく描かれている作品、評価されるべき
>>389 に入れたのはアンダーと>>409か。
二人ともスペクタル性というか、この詩の視覚的な描写に惹かれたんじゃな
いかと拝察するけど、僕としてはこの作品で使われている描写テクって、あり
ふれたかんじなんじゃないかと思います
476 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:14:35 ID:Dr4dVazz
>389 赤い靴
赤い靴を履いて故郷へ帰る。錦は飾れなくて、負け犬なんだけど、帰ると針のむしろかもしれないんだけど故郷に帰る。
たぶん、家族は迎えてくれるんだろうなあという気分がベースにあって、なんとなくあったかい。いいなあとおもいました。
ただし、これは虫の足でなくてもいいぞ、なんて思った。
虫
君はどこにでもいる
太陽の丘にも暗く湿った森にも風のそよぐ草原にも
絶望のように深い井戸の底にも空気の濁った高層のジャングルにも硝煙と血の匂いが支配する大地にも
とにかく君はどこにでもいて
どんな意味も持ちえずに
辛抱強い静止衛星のようにただじっと見ている
そこにある現実を
その乾いたレンズと色の無い感情で
君は何も語らない
君は簡単に死ぬ
陽光に焼かれ雨に溺れ風に掃われ鳥に食われ
君の生に意味が無いように君の死にも意味が無い
大半は無慈悲に突然に命を奪われる
残りの安らかな死も残念ながら意味は与えられない
とにかく簡単に死ぬ
生まれた命は即座に死へと固いカウントダウンを始める
君は羽を持つ
だけどそれは翼ではない
空を目指す事はできず
それどころか己の体重すら満足に支えられず
よたよたと無目的に浅く浮遊する
君は自由の象徴からひどく遠い
これほど惨めに飛ぶものも珍しい
君は生きている
粗悪なプラスチック程度の甲殻や
濁った粘液を包み込む厚ぼったく愚鈍な体皮
手足も触覚もまるで落書きの棒人間のそれで
実に大量生産品として理にかなった品質だ
そのフォルムが誰かを魅了する望みは持たない方がいい
多分君は君を作った神様からすら愛されていない
君は君が生きている事を
それを知っているのか
君は魂を持っているのか
そのちっぽけな体にちゃんと閉じ篭めているのか
美学も無く信念も無く夢も希望も無く
ただ本能に従い活動し生殖し朽ち果てる
その生涯に君の魂は介在しているのか
夜の暗闇が作り出すひやりとした静寂に
虫の声だけが響く
そこにどんな叫びも汲み取れない
ただ呼吸みたいにそれは
純粋なる生のしるしとして鳴り響く
急に自我の輪郭が薄れ出し
喉の渇きを覚えた
なんだかひどく叫びたくなった
390 名前:虫(1/2)[] 投稿日:2007/10/13(土) 13:28:48 ID:zWwlijZo
391 名前:虫(2/2)[] 投稿日:2007/10/13(土) 13:29:19 ID:zWwlijZo
【コメント】
417 名前:ボルカ ◆TcCutL/5sw [sage] 投稿日:2007/10/18(木) 01:56:31 ID:JI6UkxLm
>>390 「簡単に死ぬ」ということの意味が分かりませんでした。
死に簡単と複雑があるでしょうか?
419 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:10:31 ID:lhkGjOuW
>390-391 虫 鳥よりも虫に食われるほうが明らかに多い件に付いて。意味がないと述べる説得性が皆無、惨めさも色々と感じられない。
作者の作戦通りに読み手を案内させられる詩。最終蓮に魅力を感じない この作品に点数があっても別に異論はない
476 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:14:35 ID:Dr4dVazz
>390―391 虫
エリュエールの自由とか、ホイットマンの草の葉とかを思い出しながら読んでました。形式はすごくいい、
リリシズムに満ちてるってのかな。
ただし、内容はあれえええ?ってな感じで、すごい違和感がある。壮大な抒情詩の形を借りて、
生命の無残さを唄ってるというアンバランスさ。。いやそれはそれでありなんだけども、、
感動的な形をかりながら全然感動できないというストレスの中に放り込まれてじゃあ最後でなんとかしてくれるのか
っつたら、あれはないんでないの?
493 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [] 投稿日:2007/10/23(火) 21:04:14 ID:pfvzzMe1
今回は参加者、審査員ともなかなか盛況だったね。
前回散々煽った甲斐が少しはあったかな。
>>390-391 「虫」を書きました。
他人の作品をくそみそに貶しておいて、こんなひどい作品でごめんなさい。実力です。ただの力不足です。
最近の梁山泊を見ていると、お題を本気で突き詰めた作品があまり見受けられなかったので、直球で行ってやろうと力んだ挙句ただ自分のスタイルを崩しただけでした。
「感動的な形をかりながら全然感動できない」というリーフレインさんの評が核心を突いているなと思いました。
本当は虫という存在に何ら特別な感情を持っていない奴が、虫の視点に立とうというのが小ざかしい。
球種が少なかろうと、ワンパターンに陥ろうと、自分に書けるものを書くしかないんだ。
創作に半端な小器用さなど必要ない。
7色の変化球を駆使する投手よりも直球バカの方が名投手になった例だって多いんだから。
でもアンダーさんが2点くれたのは嬉しかった。次は消去法じゃなくちゃんと加点されるように頑張ります。
こんな私の拙い評をリクエストしてくれたゼッケンさん、心霊写真さんの作品と、加点した「夢」の評文だけ置いて行きます。
作者が判明した後じゃ面映いけど、最初に書いた評に一切手を加えていません。
あと良い子のみんな、審査が終わるまではみんなマナーは守ってね。
んじゃ、多分次回も審査に参加します、ちゃお。
ビニールシートの穴
私が、25年・・・ほど前になるでしょうか。
その時に体験したお話をさせていただこうと思います。
水色のビニールシートの上で、
お母さんが作ってきたお弁当を食べていた、
運動会の休憩時間のことです。
シートにあいた穴のすきまからひょっこりと、
緑色の小さな虫が顔をだしました。
そして僕に言うのです。
「もうみえないの?」
僕はその、小さな虫に言いました。
「全然みえるよ。青いものなら何だって見れる。
ギリギリ緑もみれるから、キミの事だって、よおく見えるよ」
少しだまってから虫はこういいました。
「そうなんだ。キミはまだみえるんだね。
ぼくはもう、青いものなら何にも見えないんだ。
ギリギリ緑はみれるから、自分の手足は見えるけどね」
その日は気持ちの良い晴れた青空の広がる日で、
だけれども虫には、くもった灰色の空に見える、とのことでした。
僕は彼にこういいました。
「だけど、曇り空はいい天気だよって、思えばいいじゃないか。
天気なんて移ろいで行くものなんだし、それより、ほら、
お母さんが作った卵焼きはすごく美味しいから、たべてごらんよ」
虫は卵焼きをむしゃむしゃと食べながら、最後にこうつぶやきました。
「そうやって、見方を変えればいいって、何度か言われたよ
だけど、そう簡単に変えられるものでもない。
ぼくだって昔は青空がみえていたんだから、
そんな簡単に書き換えられないよ。
むしゃむしゃ、ああ、これは美味しい卵焼きだね」
僕は言いました。
「じゃあね。元気でね。
穴の中は暗くて、冷たくて気持ちがいいだろうけど、
卵焼きは多分置いてないだろう?
10月は運動会の季節だから、
卵焼きを探しにでもでてくるといいよ。
卵焼きのためにもう一度、空を見に来るといいよ。
その時は曇り空だろうけど、
卵焼きを食べれるんだから、曇り空も悪いものじゃないよね」
彼は無言で穴の中に引っ込み、
それから僕は彼に会う事はありませんでした。
今、僕には青いものは全て見えなくなってしまいました。
運動会の朝の花火の音を聞くと、
あのことを懐かしく思います。
彼には酷いことを言ってしまったんだなと、つくづく思うのです。
僕も今はギリギリ手足は見えるだけ。
僕の126本の腕と足だけが、見えるだけです。
今は10月ですか?
そろそろビニールシートの穴から、顔を出してみようかと思っています。
392 名前:ビニールシートの穴 1/2[] 投稿日:2007/10/13(土) 21:09:08 ID:8NtMjoy0
393 名前:ビニールシートの穴 2/2[sage] 投稿日:2007/10/13(土) 21:09:45 ID:8NtMjoy0
394 名前:ビニールシートの穴 修正[sage] 投稿日:2007/10/13(土) 21:11:05 ID:8NtMjoy0
【コメント】
419 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:10:31 ID:lhkGjOuW
>392-394 ビニールシートの穴 気の済むまでお花畑の中で会話をお続け下さい。少しはテーマを尊重しましょう
476 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:14:35 ID:Dr4dVazz
>392-393 ビニールシートの穴
色が見えなくなる ってなあそうなんだろうなあと 納得していたりしました。
卵焼きをもらう虫がよかった。ショートショートですね。
人を好きになりました
オフィスワークは平和ボケしていて
あたしは左右に椅子を揺らしながら
灰色だらけの四方をフワフワと漂うような気持ち
暇に飽きて古い伝票を整理していると
赤茶色した1ミリ程の小さな虫がペチャンコに潰れて
エンマークの二番目の線にしがみつくように張り付いていた
「なんか切なかった」
あなたへの夜遅くの電話があたしの生きる頼りなのに
赤茶色い虫の汚らしい色味や赤茶色いひよった足や
仕様の無いはかなさについてひととおり熱心に語ると
1番言いたくない言葉で締め括ってしまって
「あんた可愛いな」
一言で済まされて
そういう話ではないのですが
もちろん悪い気はしないのです
人を好きになりました
あたしが赤茶色い虫なら
いっとう赤茶色い足もいで
あなたに全部あげたい
あたしは多分どこも痛くない
あなたはあたしを摘んで捨てるだろうか
あたしをプチリと潰すだろうか
それでもあたしは多分どこも苦しくない
後頭部は枕に吸い込まれ
足はだるく重くマットレスに沈んで行き
内臓達は揃って熱を出していて
あたしは両手でぐるぐるお腹を掻き交ぜながら
ひいぃひいぃと泣いていました
人を好きになりました
悲しい話ではちっとも無いのですが
396 名前:人を好きになりました[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 17:02:38 ID:IRUkCzTR
【コメント】
417 名前:ボルカ ◆TcCutL/5sw [sage] 投稿日:2007/10/18(木) 01:56:31 ID:JI6UkxLm
>>396 個人的な趣味かもしれませんが、虫は痛みを感じない、というよう
なことを平気で口に出来る感性は私には好きになれないのです。
確かにいたくないかもしれませんが、我々の想像力は「痛くなさ
そうだ」と感じているでしょうか。
というか、ストレートに書きますが、私は虫だって死ぬのは嫌だろう
と思いますし、体をきづ付けられたら悲しかろうと思います。
私の側が詩に「ついていけない」と言うことかもしれなくて申しわけ
ないかもしれないんですが。
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>396 人を好きになりました 今すぐ>>387の作者と連絡を取り合うべきです、生涯を分かち合える友人になれる事でしょう。
476 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:14:35 ID:Dr4dVazz
>396 人を好きになりました
うまいです。別にどうってことない内容なんですが、このまま歌詞にして歌いたい。
ものすごい流れがいい。うまいです。
481 名前:ゼッケン ◆ZkkenDgUE6 [] 投稿日:2007/10/20(土) 13:57:46 ID:C09B6b7D
>396 人を好きになりました
つよくになど
一度もなりたいと願ったことはなく
ただ
誰を必要ともしていない自分に
己で気づかないふりをして
だから誰でもよかった
誰かであればよかった
489 名前:心霊写真[sage] 投稿日:2007/10/23(火) 02:47:01 ID:fA64P/Ku
失礼します。後書きも久々。。。
人を好きになりましたを書きましたよぃ。
ナナシーさん、評読みたいです。
アンダーさん、ちょっと面白かったかも。
ゼッケンさんはポエム返しかな。
使えそうなフレーズでもったいないかも。
リーフさん、歌ってくださいなぁ。
ボルカさん、お疲れ様でぃ。
こんな感じかな。。。どうもありがとうございました。
チャンプさんはモンシロの人だな。
おめでとさん♪
他の審査員さんも、お疲れ様~o(心ー霊)o
494 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [] 投稿日:2007/10/23(火) 21:05:21 ID:pfvzzMe1
>>396 「人を好きになりました」
この人ね、多分凄い実力者だと思う。
さり気ない部分で何度も力量の確かさを確認させられる。
でもね、この作品について言えばちょっと本気が足りない。
気になった部分を箇条書きすると、
・自分を虫に置き換える描写への移行がスムーズでない、なぜ自分を虫に置き換えてしまうのかの説得力も弱い。
・「人を好きになりました」の一言で一気に話を切り替えのは便利なスイッチみたいで安直では。その後の情熱的な描写が突拍子の無いものに感じてしまう。
・「虫」というお題をキーワード程度に捉えて書いている。虫という存在についてどの程度思慮したのかが感じ取れない。
・外野的な部分での筆力の高さが逆に主題を埋没させ、作品をバランスの悪いものにしてしまっている。
せっかく参戦していただけてとても嬉しいけど、もう少し本気出して格の違いというやつを見せ付けて欲しかったなぁ。
繰り返すけど最初に書いたまんまの評ですんで。
冬のイモ虫
眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです
木枯らしが吹く頃
蛹たちは何を夢見るのかと
春の風?
花の香り?
燐粉をまとう可憐な姿?
薄皮一枚隔てた内で
彼らの血肉は溶かされて
彼らの過去も溶かされて
かつて求めた諸々を
かつて恐れた諸々を
一夜の夢に溶かされて
彼らは別の彼らに変わる
それが彼らの望みだと
ダレか彼らに聞いたのか?
私が私でなくなる時
私はそれを望むだろうか?
眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです
かつて求めた諸々を
かつて恐れた諸々を
一夜の夢に溶かされて
それを私は望むのか?
眠れぬ夜に枕を抱いて
私は時おり思うのです
397 名前:冬のイモ虫[] 投稿日:2007/10/14(日) 19:29:27 ID:nn3JkPsO
398 名前:冬のイモ虫[] 投稿日:2007/10/14(日) 19:31:32 ID:nn3JkPsO
【コメント】
416 名前:ボルカ ◆TcCutL/5sw [sage] 投稿日:2007/10/18(木) 01:42:25 ID:JI6UkxLm
>>397 「蛹のまま」死ぬのは、先天性の障害を持った子どもでしょうか?
赤い靴を履かせる気持ちをモチーフにするのは良いのですが、作者は
そこに何を込めたのでしょうか?
もし、その子どもへのエールを込めたのなら、失敗していると僕は思います。
その子どもが「殴られても」ではなく、殴られるようなら全力であなたが
(筋肉で)救わなければならないのではないでしょうか?
それを傍観する作者が赤い靴を履かせる、ということによって
決定的に作品の力がそがれていると思いました。
417 名前:ボルカ ◆TcCutL/5sw [sage] 投稿日:2007/10/18(木) 01:56:31 ID:JI6UkxLm
>>397 昆虫の「変態」について一定の理解を持っておいる人の作品だと思
いました。眼差しも温かく、飼育の経験を感じさせます。
しかし、せっかくのリアルな感触が出ていません。描写がないせい
かもしれないですし、リズムや流れが悪いのかもしれないです。
リフレインも効果を上げていないと感じました。
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>397-398 冬のイモ虫 思ったからなんだって話ですよね、彼らは死ぬまで彼らです。虫でなくても可憐な姿は夢見るべきです
476 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:14:35 ID:Dr4dVazz
>397 冬のイモ虫
これも音律がものすごくいい。一気に詠んでしまいました。詩は歌だなあ。
482 名前:シオン ◆poetsyov/2 [sage] 投稿日:2007/10/20(土) 14:05:40 ID:WhFP3Xwk
まだチャンプ確定していないようですが、一足お先に。
「冬のイモ虫」を書きました。
自分で書いておいてアレですが、こういう「私」は好きではありません。
だからどうだって話しですけど。(苦笑)
今回、審査員の方々のコメントを読んでいて、
ジャイアン→虫がよい、
カブトムシ→レズ、
の発想に、目からウロコが落ちました。
久しぶりに来た梁山泊でしたが、改めてここの良さを知った思いです。
審査員のみなさんはじめ参加者のみなさん、ありがとうございます。
秋
鈴虫の小さな記憶かなしく
399 名前:秋[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 19:35:56 ID:KJ9x1htF
【コメント】
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>399 秋 俳句にもなっていませんね どーしょもないミスです 救いがありません 三十路を超えると思考回路が停止します
477 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:16:29 ID:Dr4dVazz
>399 秋
一行詩すごいです。 短命な虫の哀れさやら、過ぎ去っていく時の無常さやら、
小さな虫へのいとおしみやらが一気に凝縮されていて、どことなく寒々とした風が吹いていく秋を感じます。
ちょっと泣けてしまいました。 もし採点をしていたら2点。
492 名前:北 ◆FUCKcjokcg [sage] 投稿日:2007/10/23(火) 19:07:57 ID:uUluHggI
秋を書きました。この説明しない詩の宇宙感、
言葉に拘束されないところを楽しんでいただき、
ありがとうございます。
では点数を入れてくださった方、
この場をかりてお礼を。
クリニングス!ちょまんちょまん!!
この言葉を、愛と真心とともに、
お礼の言葉にかえさせていただきます。
空蝉
とりあえず歩いている目的もなく
それはオレが虫だから
考えるだけの脳みそが無いからだ
と思うかもしれない
でもオレのIQは300だったりする
虫の癖にって言うなよ
世界は広い
んで冒頭に戻るわけだが
目的もなく歩くのは世の中に絶望したからだ
絶望の原因は言うまでもなく人間
あいつらは・・・
オレは地球を救えた
人間が破壊し続けている地球をだ
地球温暖化を防ぐ手段も考えてあった
地球のあらゆる事変に対応する策を持っていた
IQ300の能力は伊達じゃない
もちろん伝える手段はちゃんとある
なにせオレは人間の言語を理解している
そして今の世の中はネット社会
そう
オレが匿名で問題提起をして
オレが匿名で答えるのだ
誰もオレが虫だなんて思わない
ネットの中でならオレは人間になれる
完璧な計画だった・・・
128 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日: 2007/10/14(日) 21:38:00
自演乙
とりあえず逝ってくる
目的はない
400 名前:空蝉[sage] 投稿日:2007/10/14(日) 21:48:00 ID:qesYV0lJ
【コメント】
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>400 空蝉 馬鹿にする必要は無く、素敵な発想と世界が作者により描かれていると思います。ただ俺はテーマを尊重するのです
477 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:16:29 ID:Dr4dVazz
>400 空蝉
ショートショートですねえ、笑っちゃいました。
蟻
蟻が一列縦隊。林道にせり上がった茂みから茂みへ。うねうねと。
陽は疎らに落ちている。覆いかぶさる木々。蒸し暑い。風が届かな
い。囲まれた空間の外でさわさわと梢が鳴る。じっとりと汗ばむ。
蟻は飽くことなく流れる。ゆっくりと。息が詰まりそうだ。喉が萎
縮する。奥に小川がある。まだ遠い。蟻は足の先。背中のザックが
妙に重い。喘ぎがドタ靴に溜まっていく。蟻は忙しなく動き悠然と
進んでいる。あの仕事は終わっていない。帰れば待っている。次は
あの仕事だ。何かを引っ張っているのか。運んでいるのか。ただ移
動しているのか。止まれ。一匹くらい。頬を伝って顎から汗が一粒。
風は完全に止んだ。弛緩した世界に切り離された。かすれた色のフ
ローリング。あれは職場か。林を抜けてガレ場を登り小女郎峠に行
き着くと風が吹く。目の前を蟻がシャラシャラと通り過ぎていく。
やけに駘蕩している。斑点のような木漏れ日が錯乱する。黒い流れ
は尽きることなく枯れた色をした笹薮に飲み込まれていく。止まれ。
誰でもいい。机を見上げる。イスに腰掛けた上司がいつものヒステ
リー。大顎がギシギシと鳴っている。にらめつけてくる複眼のひと
つにはまり込む。むせ返る匂い。わずかに見つけた隙間に体を押し
込む。前を行く黒光りするケツが間延びした陽光を照り返す。コキ
コキと腰を振り連なる。奔流は波打つ。6本の脚は思いのほか器用
に動く。これまで通り。変わらず緩やかに流れる。風を感じた。空
を何かが被さった。見上げる先にドタで蟻を踏みしだき小川に降り
立つと遡上してきた小さな風に汗をなぶられた。
402 名前:蟻[sage] 投稿日:2007/10/15(月) 23:53:55 ID:+RNXsCU0
【コメント】
409 名前: ◆7LKbKuYyY. [] 投稿日:2007/10/16(火) 22:03:47 ID:tq5+PrHF
>>402
テクニカルでユーモアがある。息遣いが聞こえてくるような
スタイルであり現時感覚がある。ただハッピーエンドでなくとも
「蟻」には生きて欲しかった。【1点】
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>402 蟻 読み手に受け渡す目的が感じられません。「携帯厨だから俺を特別扱いをしろ!」とはそのまま喜劇です
477 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:16:29 ID:Dr4dVazz
>402 蟻
一気にかきあげたような緊迫感があります。緻密な描写、行分けの後ろをそろえた凝縮。
蟻の列に仕事に追われる自分の姿を重ね合わせ疲労とともに焦燥感が増してましてまして。。
端正な言葉の選択も書き手の胆力を感じさせる実に読ませる作品でした。
発想の妙というよりも、すぐれた描写力で書き上げた一品。
500 名前:豆腐 ◆POM/5/.7A. [sage] 投稿日:2007/10/25(木) 02:46:10 ID:11MkgyWq
「蟻」書きました、勢いだけで書きました、エヘ。
読んでくださった方々、品評してくださった方々、ありがとうございました。
蟻はね、確かに踏みつけることはなかったかと思いもします、うん。
書いているうちに勢いで踏んでいました、反省。
肉食性尺取虫外伝珍説弓張月
うまい かゆい あかるい こわい
名前負けのバルコニーと鉢植えのニワナズナ
オルトランの残り香と冷えピタ貼った偏頭痛
手摺りの寸法を測る短い影と 図られた冗長な時間
対流する夜半だ 醸す鼻を刺す臭いで
仮に 死んだ音無川の水面で縷々綿々と折り重なる青粉の
ような霞雲の隙間産業へ ニッチを察知して参入する私の局部には上等品の苔が蒸す
くぱぁ割り ぬちゃあ剥く 小さく腫れた目の上の ヌラヌラの知恵熱に突き刺さる
針の穴から 見える弓張月を展翅して磔る 紙箱の
ような部屋に
終には深層曝気されれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれれ
金縛りの状態で動けないんだけどんな事は大した問題じゃなくて
いつの間にか 体の周りぐるりをかぶく尺取虫が罫書く
痒い点線に切り取られると死ぬ
って古い言い伝えがあって
信じてない
けど
動けない
ニワナズナの葉を尺取虫
バルコニーの手摺りを尺取虫
私の身体の輪郭を尺取虫
憧れのアノ人を見知らぬコノ人を尺取虫
老いも若きも男も女も尺取虫
生まれ育った母国を世界の国境を尺取虫
核関連施設をロックフェラー財閥を尺取虫
太陽系天体を大質量ブラックホールを尺取虫
切り取られた点線の頭と尾を落とし腹を裂き内臓抜いて血合いを洗い三枚に開き中骨を取って干す
その透き通るような距離を
底から眺めている弓張月が曝気されて心を入れ替え 更に朴訥な口調で洗いざらい白状した
金縛り解けたと思ったらもう居なくなってやがるしアイツ
残りのオルトランどうすっかな 私が飲むか いや冗談きついし
取られた尺は食われて糞になる
繋げて並べて新しい尺度になる
測られた距離は既に死んでいる
死んだ尺の上辺を渡って尺蛾は飛んで
沈んだ青粉の
ような霞雲の底へ
まずい ゆかい くらい たのしい
403 名前:肉食性尺取虫外伝珍説弓張月[sage] 投稿日:2007/10/15(月) 23:55:55 ID:0sowQVzh
【コメント】
421 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2007/10/18(木) 02:16:52 ID:lhkGjOuW
>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月 三十路を超えてしまうと仲間からの複数の援護点が頼りです。待ちましょう
477 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2007/10/18(木) 10:16:29 ID:Dr4dVazz
>403 肉食性尺取虫外伝珍説弓張月
梁山泊はこれがなくっちゃ。うんうんとうなづきながら読んだ作品。尺取り虫で囲むとなにかが起こるのだ。。
非常に構成に気を使う作者さんで、最初と最後をひらがな形容詞でしめてあります。この微妙なセンスはにくい。
バルコニー、オルトラン といった実に身近な背景で等身大の今の人間が浮かびます。リアリティがすごくいい。
そのリアリティーをよそに、展開は非常にシュール。性的なイメージを含めつつ、いったい何書いてんのよと聞きたいぐらいな
イメージの氾濫が読んでるあたしの頭ン中をぐちゃぐちゃにかき回し、無数の尺取り虫が輪郭を描いて描いて
描いてえがいて、、、どうやら相方が冷たく帰っていきやしたな。
>取られた尺は食われて糞になる
>繋げて並べて新しい尺度になる
>測られた距離は既に死んでいる
>死んだ尺の上辺を渡って尺蛾は飛んで
の連がむちゃむちゃよかった。。点数つけてたら1点(このわれながら実に厳しい配点すまんです、限りなく2点に近い1点)
496 名前:虫[sage] 投稿日:2007/10/24(水) 00:17:22 ID:pnGcrSBu
『肉食性尺取虫外伝珍説弓張月』を書きました。
田舎の迷信に「寝てる間に体の一周りを尺取虫が這うと死ぬ」という話があって、なんじゃそらと思い、書きました。
ナナシーさんの評文、既に書いてあるならば拝見したかったです。面倒なら結構です。
最終更新:2007年12月05日 16:34