理解・計算過程メモのために書きました。
参考サイトの方がわかりやすく説明されています。
●概要
一般式 → 標準形 の導出過程です。また,楕円である条件も導出できます。(考え中)
回転・平行移動した楕円の式を,逆平行移動・逆回転させて標準形のパラメータを求めます。
○逆平行移動させる
平行移動量を(x0,y0)とし,x=x'+x0, y=y'+y0 を式(1)に代入します。
楕円の中心は原点なので,D'=0, E'=0となり連立方程式が得られます。
これを解き,平行移動量を導きます。
逆平行移動後の一般式は次のようになります(x',y'をx,yに戻してあります)。
○逆回転させる
回転量をθとし,逆回転させるためにx=xcosθ-ysinθ, y=xsinθ+ycosθを式(2)に代入します。
※ 面倒なのでx',y'ではなくそのままx,yを使っています。
楕円は回転していないので,C'=0と方程式が得られます。
これを解き,回転量を導きます。
展開式,および変形:
これから
逆回転後の一般式は次のようになります。
○径を導く
式(3)を変形,標準形にし,径を導きます。
これから
?
●楕円である条件
もとめた標準形のパラメータから,楕円の条件は次であることがわかります。
A≠0 ・・・ (4)
B≠0 ・・・ (5)
Aの符号 = Bの符号 ・・・ (6)
4AB - C^2 ≠ 0 ・・・ (7)
-K/A' > 0 ・・・ (8)
-K/B' > 0 ・・・ (9)
(4)-(7)まではそのままです。
式4,5を解いていくために,A,Bの符号を正に固定します。
※ 式全体に0でない定数を掛けても,その式が指す楕円は変わりません。
A > 0
B > 0
○A'に関して
ひとまず,A'を展開してゆきます。
半角・2倍角の公式を使います。
媒介変数表示を使います。
正の数(1+t^2)倍し,tについて整理します。
判別式は次のとおりで,tは実数であること,および条件(7)から次の条件式(11)が得られます。
B > 0なので,式(10)は上に凸です。
なので条件(11)を満たす限り,式(10)は正で,次を満たします。
○B'に関して
A'と同様に,条件式(11)が得られ次を満たします。
○Kに関して
条件(11)を満たす限り A' > 0, B' > 0なので次の条件式が得られます。
展開してゆくと次式が得られます。考えはここで積んでます。
最終更新:2013年08月08日 18:39