(最終更新:2016/05/02)
7連鎖以上を完成させようと思うと、これまでのように横に伸ばすだけでは達成が難しくなります。そのために必要な手筋は2種類。折り返しと連鎖尾です(前項のカエル積みは連鎖尾の一種として解釈できるでしょう)。どちらも重要度は高いのですが、やはり先に押さえておかなければいけないのが折り返しです。
さて、これまで階段や鍵をやってきたので、その延長線上のまま折り返し工程に進みたいところですが、実は階段折り返しと鍵折り返しは意外と難しい部類に入るので、より組みやすい折り返しに慣れてから、階段折り鍵折りを練習すると良いと思います(ただしいずれはできるようになっておくことに越したことはありません)。
折り返し入門に適した形を幾つかご紹介致します。以下は単に入門向きだけではなく一般の対戦でも広く使われている汎用的な形です。
組みやすく人気の高い折り返しの形
その組みやすさ、形の整えやすさから、最もポピュラーな折り返しの形です。折り返しの入門として定番中の定番であるどころか、GTR一本で闘っている中上級者もいたり、階段鍵をすっ飛ばしてGTRから連鎖練習を始める方もいらっしゃるぐらいです(あまりお勧めもできませんが)。GTRがポピュラー過ぎるが故にGTRを避けるという人もいらっしゃいます。
特別な名前が与えられているGTRですが、その形が明らかに示しているように鍵連鎖の1種でもあります。そのため、鍵積みとも馴染みやすいです。また、余分なぷよこそ生じることがありますが、2個2個の
階段積みとも相性が良いです。
前述のように幅広く市民権を得ている折り返しではありますが、それでもなお初心初級においてはツモの善し悪しによっては組みづらい/組めない場合が出てきます。そういった場合に備えて、派生系やその他の形を頭に入れておくとなお良いでしょう。以下は派生系その他を挙げます。
後述するだぁ折り返しの派生系でもありますが、端に余分なぷよを一個足して凹みを無くすことにより、GTRと同じ様に扱うことができます。
これもGTRと似た構造を持ち、折り返しの上が組みやすい形ですが、後ろへの繋げ方がちょっと難しいので注意です。
GTRが横に伸びたような形をしています。右の横2の平らなスペースが扱いやすさの秘密です。
1つ目の図が基本形。2つ目のような繋ぎをまず思い浮かべると思いますが3つ目のように置くこともでき、さらに4つ目の図のような展開も可能。色々と奥が深い折り返しです。
左から男色積み、関東積み、
ミスケンGTR、フキゲンGTR・・・このような派生系を挙げていくと枚挙にいとまがありませんので、この辺にしておきましょう(でも自分なりの派生系を考えてみるのも面白いですよ)。
手順について
折り返しのような縦方向に伸ばす連鎖において厄介なのは、これまでの横方向に伸ばす連鎖と比べて、「余分なぷよを脇に避ける」積み込み方がしにくいことです。折り返しは大変デリケートな場所で、少しでも折り返しの要にマイナスの凹みが生じると、たとえその凹みが1マスであっても、かなり積みにくくなります。そして余分なぷよを脇に避けようとすれば、図のようにさらなる溝が生じやすく、その後の積みに大きな支障をきたすことになります。できるだけ凹みを作らないように、それが折り返しに求められている事と言っても過言ではないでしょう。
そのためには、できるだけ都合の良いツモを取捨選択していく必要があります。例えばゾロであるとか、ハチイチ(=特定の欲しい2色、確率が1/8であるためこう呼ばれる)が来れば、優先的に折り返しに置いていくようにすると。逆に、都合の悪いツモは無理に折り返しに充てようとしないことが肝心です。
もちろん、いつまでもそのツモが来なければ、強行的に折り返す事も必要になってくる場合もありますし、上級になればなるほど無理矢理折り返すための裏ワザも身に着けていく訳ですが、基本は「待つこと」を心がけることです。
こういったツモの振り分け方、ひいてはどこをどういった順番で構築していくと良いかという話は「手順」というワードに集約されます。「手順」はいかなる連鎖や戦い方のスタイルをとるにせよ、初心者から超上級者まで、どのぷよらーにも共通している課題と言っても過言ではありません。最終的には、自然な手順で連鎖を構築することを指針とすべきです。
都合の悪いツモを無理して折り返し等の難易度の高い箇所に充てようとするのではなく一旦待ってみる、その間に他箇所の連鎖構築にツモを振り分けていくというのは、そうした自然な手順を追求する意味でも理にかなっていると言えます。
先折りと後折り
折り返しを含む連鎖の構築手順には大きく分けて先折り(折り返しから先に組む事)と後折り(折り返しを後から組むこと)の2種類があるのはご承知の方も多いかと思いますが、どちらを先に練習すべきでしょうか。
人によって意見の別れるところではありますが、個人的には、折り返しを完成させるという経験、7連鎖以上を完成させ発火するといった成功体験を積む意味では、先折りから入るといいのかなという考えです。
ただ先折りには欠点もあって、折り返しを完成させてもその後ろを作るのが慣れないと難しい。まずこれまでの折り返しなしの時と違い、連鎖の作成方向が逆になる事。また後ろの形の選択肢が多く(実際熟練次第でどうにでも作れてしまいますから)、どういう指針で連鎖を作ったら良いかが掴みづらい。
一方後折りは後折りで、慣れていないと折り返し方面に上手くツモを充てることができずに失敗する可能性を孕んでおり、質の高いツモ捌きを求められる。言い換えると折り返しそのものを組むことに慣れていないと難しいとも言えます。また形やツモによっては最初に目指していた折り返しの形を適宜変える必要も出てきます。事故のリスクの少なさでいえば比較的先折りの方に分があると言えるでしょう。
このように先折り後折りには一長一短がありますが、最終的にはどちらからでも組めるようにしておいた方が良いです。ただ、その取っ掛かりとして、先折りで折り返しの手筋に習熟した上で、後折りの練習に取り掛かるのが良いかなと思っています。
(自分は1、2年ほど先折りばっかりしていた時期がありましたが、これはちょっとよろしくない例かもです、真似しないほうが良いでしょう。)
また前述の折り返しに使えるツモ、使えないツモの振り分けの話は後折りでも有効ですし、後折りにこそ必要です。つまり後折りとは書いていますが、ある程度の段階で、折り返しのための準備をしておいた方が良いと言えます。つまり、折り返しに都合の良いツモを察知しあらかじめ置いておくことです。
例えば黄ゾロを4列目に立てると、5,6列目に凹みが生じ、その後の積み込みをやや苦しくします。5,6列目に寝かせることで、折り返し方面の段差を減らし、その後の積み込みを楽にできます(なお図では4列目に凹みができますが、折り返し方面に比べれば比較的置ける色の融通が効きます)。
この話、最終的に突き詰めていくと、
- 先折りでもツモが悪ければ折り返しが中々作られず、その間に後ろが完成することもありますし、
- 逆に後折りでも早めに折り返し向きのツモが現れれば、折り返しのほうが優先的に完成することもあります。
その意味では「先折りと後折りに実は境界線はないのではないか、あくまでも組む側の意識の問題でしか無いのではないか」と思っています。この意識の境界を無くそうとしたためか?真ん中から作ろうとしたことある人も何人かいますし(自分ですw)、その辺りは色々探求してみて下さい。
最終更新:2016年05月02日 15:30