こいつを読む前に、まずはここの天王寺樹華、セレスティア・リンドブルムの項を再確認してほしい
最低限ここに書いている部分は知っているという前提で書いているからだ




「んーじゃ、今日はここまでにしとこうか。」
物理教師が授業を締めると同時に午前の授業の終わりの告げる電子チャイムが響く。よくもまあタイミングを合わせられたものだ。
この後は勿論、昼食の時間。クラスメート達はそれぞれのグループで昼食を取るのだが
生憎僕はあぶれ者なのでどうにも居心地がよろしくない。なのでどこか別の場所で食べるのが習慣となっている。
今日は屋上か、中庭か。図書館前でもいいかもしれない。まあどこに行こうと同じようなものなのだが…
「先輩!」
ほら来た、どこに行こうと見つけてついて来る。この学園で唯一僕と関わって来る酔狂な子、中等部の(確か3年だったかな?)セレスティア・リンドブルム
言い忘れていたが僕は高等部3年、記憶が正しければ3つ下になる。
「今日もお一人なんですね。」
うるさいよ…。そして続く言葉もわかる
「「よければ一緒にお昼御飯食べませんか。」」
言葉をタイミングよく合わせると彼女は驚いた顔を……する訳がない。恒例行事だからだ。
まあ実際一人で食べるよりは二人の方がいい事には変わりない。今日も御一緒させて貰うとしよう。



「やっぱりセーフだったと思うんですよ。」
食事をしながらセレスが日常の出来事を語り、僕はそれを聞く。昼休みはこうして過ぎて行くことが多い。
「結局判定は覆りませんでしたけどね…って先輩聞いてます?」
聞いてるよ。
「先輩反応しないから聞いてるのか聞いてないのかわかりにくいんですよ。」
わからなくもない、向こうからすれば反応が一切ないのだから聞いてるか心配になるのだろう。
「ーで、どこまで話しましたっけ。ああ、反応が覆らなかったところまでですね。」
聞いてるのを確認すると彼女はまた喋りだす。マシンガントーカーの素質あるよ絶対。
「…そういえば先輩もう卒業するんですよね。」
また言い忘れていたが今は三月上旬である。設定を後出しするこの作者は後でシメておこう。
「確かお兄さんのツテで就職でしたっけ?」
「どこから仕入れたのさ…」
「あ!やっと喋ってくれましたね!」
…しまった、迂闊だったか。一度反応してしまうと根っこまで追求されてしまう。
この後結局、昼食休憩の時間が終わるまで質問攻めに防戦一方。まあ攻勢にでたことなど一度もないので、これもいつも通りといえばいつも通りかな。




「へぇ…それじゃセレスの方からだったんだ」
「そうだよ。先代昔は根くr…控えめだったんだから」
「セレちゃん後で屋上ね?」
あれから5年。まさか卒業後開いた情報局をセレちゃんに任せてるとは当時の僕には想像してなかっただろう。
彼女との交流は続いており、今も居候の少女を交えて談笑している。
恐らくはこれからもこの日常が続いていくのだろう。何故なら彼女は愁兄に次ぐ僕の理解者で、将来の嫁の一人なのだから

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最終更新:2014年04月07日 14:47