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その日、深澤勇樹は任務の為に地球へと降り立っていた。
そしてその内容故、今まさに街の真ん中を全力疾走している。
その内容とは………
「まてぇぇ!!!財宝泥棒ォォォ!!!」
「待てと言われて誰が待つk……って!!ありゃ時空連邦のお偉いさんじゃねーか!?何で俺たちみたいなのを追いかけてるんだ!?」
「知りませんよ!!!アニキ!どうします!?」
「仕方が無い…弟よ!俺に続け!!!」
「はい!!」
二人組の泥棒を追いかけていたのだ。
その泥棒が急ブレーキをかけて回れ右でこちらに向いて来た。
戦うつもりか?勇樹は身構えた。
「まず、正座をする!」
「正座ですね!?」
「そうだ!!次に手を地面に着く、この時グーやチョキにせずパーでつくんだ!」
「はい!」
「そして頭を地面につけ…」
「はい!!って…え?」
アニキと呼ばれた男はその体勢のまま大きく息を吸い込み…
「すんまっせんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!!」
この体勢、俗に言う土下座である。
どうやら兄者は連邦のお偉いさんの前に勝てないと判断したようだ。
「アニキィィィィ!?!?」
「………素直に降参っていえよ全く…」
その時、勇樹は背後からの大量の足音に気づいた。
連邦の応援隊員だ。
「お、ちょうどいいところに、こいつらを拘束しておけ。」
「ハッ!了解しました。」
「ったく…普段ならこういう事はメイズの役目だろ。」
「そうは言われても、あちらから応援を頼まれた時、泥棒の近くにいたのは貴方ですよ;」
「はいはい…じゃ、俺は用事があるから、後は任せた。」
「お気をつけて。」
街中にあるごく普通の家、そこにはアイドル候補生星井美希が住んでいた。
その美希と、科学者らしき女性が話していた。
「これはね、飲んではじめに見た人を好きになる、と言っても過言ではない薬よ。」
「わー、すごいのー☆」
「凄いでしょ?これがあれば…」
「ハニーもイチコロなの☆」
なのなの口調で話す、金髪ロング巨乳の女性こそ美希である。
彼女の言うハニーとは、勇樹の事である。
美希は勇樹の事を婚約者と言い張って聞かず、勇樹の方もまんざらでは無いようだ。
「あらら、先に言われちゃったわね。でもその通りよ。これはそれを試験的に作ったの。」
彼女の手には小さな瓶があり、そこに液体が入っている。
説明からして分かるとおり、これは媚薬である。
この女、ココノエは時空連邦の科学者で様々な薬を作っているのだ。
「じゃあ、これを美希にあげるわ。」
「え!?いいの!?!?」
「良いわよ、但し、今度使い心地の感想を頂戴ね。」
「わかったのー☆」
そう言うとココノエは薬を近くにあった机においた。
「じゃあ、私は用事があるからこの辺で。」
「ばいばいなのー。」
ココノエは美希の家を後にした。
「この薬でハニーとラヴラヴに…♡」
勇樹は街を散策していた、もとい、ガンダム系統が安いゲーセンを探していた。
「やっぱ中々好条件の店がないなー…」
そう頭を抱えてると、空が怪しく曇って来た。それをも気にせず、勇樹は探し続けた。
そしてずっと歩いてるうちに、あまり見た事がない場所へと出てしまった。
「参ったな…ここはどこだ…;」
そうこう迷ってるうちに、少し見覚えがある場所へと出た。
「ここは確か…美希の家の近くか…」
ボソッとそう言った瞬間、ポツッ、と雨粒が勇樹の顔に当たった。
「む、降って来たか…丁度いい、美希に雨宿りさせてもらうか…」
そう言い彼は美希の家へと疾走して行った。
美希はふと窓から外を見た。
「わぁ…結構降ってきたの。」
その時、家の呼び鈴が鳴った。
「はーいなの。」
美希は玄関へ向かい、戸を開けた。
「は、ハニー!!?」
戸の向こうには雨でずぶぬれになった勇樹がたっていた。
「よぉ…雨宿り、させてくれるか?;」
「分かったの♪今タオルを持ってくるの。」
(ハニーをメロメロにするチャンスなのー☆)
美希は心の中で偶然起きた大きなチャンスに大喜びをしていた。
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最終更新:2012年08月04日 13:41