+ 西陵 理人
<基本データ>
https://picrew.me/share?cd=wM3AnNSvrx より)
PC名:西陵 理人(さいりょう りひと)
PL名:つぐみ
コード名:マクスウェルの悪魔
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:
経験:
動機:喪失
邂逅:
コードフォルダの形態:生体端末
コードへの感情:複雑

<自由記述欄>
 ムサシ・クレイドルに大規模な電池開発会社「西陵電池」を構えている西陵家唯一の令嬢、西陵絢香と天才物理学者、湯川秀一との間に生まれる。西陵家の一人息子であり、それゆえか両親の愛を一身に受けて育つ。恵まれた環境もあってか、幼い頃から父から受け継いだ才覚を発揮させ、数学、物理学に秀でる。また、プライベートではイヤホンを装着していることが多い。
 コードの能力を発動中、右眼が赤、左眼が青のオッドアイとなる特徴がある。
+ Reborn
 俺が12歳で迎えたクリスマスの日のことだった。その日ムサシ・クレイドルでは珍しく、雪が降るほど冷え込んだ。普段は仕事に掛かりきりの俺の両親も、毎年この日、一人息子の誕生日ばかりは家族の時間を大切にしようと俺を買い物に連れ、一段豪華な夕食を摂る。年並みに親に甘えたかった俺が唯一その願いを叶えられる日。その年のクリスマスもそうなるはずだったんだ……

 最初に異変に気づいたのは俺だった。大勢の人が入り乱れる中、常に誰かに見張られているかのような気味の悪い視線を感じる。俺はそれを両親に伝えた。普段の彼らならば、俺の言うことを素直に聞き入れていたであろう。が、しかしその日は家族にとって特別な日、浮き足立っていた母は「気のせいよ、今日はそんなことを考えず楽しみましょう、ね?」と自らの子をなだめた、なだめてしまった。そう言われては仕方ない、俺は絡みつく奇妙な視線をやむなく放置することにした。
 俺達一家が大通りから一本細い路地に入った瞬間のことだった。5人の覆面を被った男達が俺と両親を襲った。彼らは俺達を拘束すると後頭部を殴って意識を奪い、そのまま車に載せ連れ去った。

 鈍痛に目を覚ますとそこは廃墟だった。一体何がどうなっているのか、状況がよく飲み込めない。横には未だ目を覚まさぬ母と自分たちを誘拐した犯人に対してもの凄い剣幕でまくし立てる父の姿があった。父がここまで激昂している姿を見るのは俺にとっては初めてだった。父の頭に目をやれば、血液が付着した髪の毛が固まっている。あれから少し時間が経ったらしい。
 ふと奥を覗くと、また別の男が誰かと電話をしている。恐らくは西陵家に繋いでいるのだろう、「身代金」「引き渡し」「ブリゲイド」といった単語が聞こえる。なるほど、こいつらはブリゲイドの構成員あるいはブリゲイドに雇われた身で自分たちを身代金目当てに誘拐したのか。そう納得したところで、奥で電話をしていた男が通話を切り、こちらへと向かってくる。
「交渉成立だ。明日の昼頃金が入る、それと引き換えにこいつらを解放だ。」
「そうか。だとよ、お前達。まあ明日まで大人しくしておきな。」
という言葉を残し、男達が去って行った。父は怒り疲れたのか、うなだれた様子で
「すまない、僕が無力なばかりにこんなことに……クソッ……」
と声を掛けてくる。今更嘆いても仕方ない、癪だけど、あいつらの言うとおり大人しくしておこうと返すが、父はただひたすらに
「すまない……すまない……」
と繰り返している。疲れた、もう寝よう。どうせ明日には解放される。そう思って睡魔に身を委ね意識を落とした。

 翌日、男達が部屋の扉を開ける音で目を覚ました。固い床に手足を拘束されたままの睡眠後の目覚めは当然ながら酷いものだった。状況も相まってこの12年で最悪の朝と言っても全く過言ではないだろう。両親はまだ気を失ったようにして寝ている。
 昨日父と話していた、というより父から罵声を浴びせられていた男に腹が減ったと伝える。なにしろ本来であれば特別な夕食を摂るはずであったのに、それをお預けとされた挙句に何も口にしていないのだ、当然腹が減る。しかし、男はそれには応じなかった。
「だめだね。俺にはお前に飯をくれてやる義理も道理もない。それに……おっと、これ以上は話しちゃいけないんだったか。」
男には腹が立つ、だがその怒りをすぐに鎮める。ここで迂闊に刃向かっては何をされるかわからない。そんなやりとりをしていると父が目を覚ました。父の目には既に生気が宿っていない、絶望した人間の顔だった
 しばらくして部屋にけたたましく音が鳴る。電話のようだ。男達のうちのひとりは電話に出ると、2、3個頷きながら「了解」とだけ発して電話を切った。そして口を開くと、
「おい、聞け。たった今お前らの家、西陵家からの身代金の振り込みを確認した。これでお前らは用済みだ、解放してやる」
とぶっきらぼうに言い放った。その言葉に父は安堵した様子を見せ、
「よかったな理人、これで無事家に帰れる。少し遅くなってしまったが、もう一度お前の誕生日を祝い直そう」
と声を掛けてきた。父が落ち着いたのを見て、俺もようやく安心した。

「おいおい、誰がお前達を『この場所』から解放する、なんて言った?」

 ……は?何を言っているんだこの男は。それ以外にどう解釈する余地があると言うんだ。俺と父は彼の発した言葉の意味を理解できなかった。男は懐をまさぐりながら何かを探し当てると、黒い金属光沢を放つ「それ」をおもむろに取り出し、こちらに向けてこう言い放った。

「俺は、お前らのその用済みの命を、『生』から解放してやるって言ってんだよ。」

 乾燥した破裂音、直後、何かが地面に倒れた衝撃、目を「そちら」へ向ければそこに見えたのは、撒き散らされた脳漿と血飛沫、そしてほんの数秒前まで父親「だった」肉塊。思考が停止する。しかし、感情をコントロールするには、あまりにも眼前で起きた出来事は凄惨すぎた。

「う、う……あ……、あああぁぁぁ、うわああああああああああああああああああああああ!!!!!父さん!父さん!!!」

 どうして、どうしてこうなった。俺達はただ、家族で特別な日を楽しく過ごそうとしていただけじゃないか!そんなささやかな喜びを、お前達に奪う権利がいったいどこにあると言うんだ!そんなものは、無い!

「おいガキ、ごちゃごちゃ騒ぐんじゃねぇ。いいか?いくらお前が周りから天才だの何だのと持て囃されようが、所詮お前は窮地に立たされたとき、何の力も持っちゃいないただのガキに過ぎないんだ。そのことをもう一度、貴様に教え込んでやる!」
 男が次に何をしようとしているかなど、火を見るより明らかだった。俺は叫んだ。しかし、男の手に握られた鉄塊の引金は無情に引ききられた。そして、新たな肉塊が横に、もう一つ。
 もはや俺に泣き喚き、叫ぶだけの気力など残っていなかった。残ったのは果てしなく大きな悲しみと、限りなく純粋な男への怒り。しかし、俺の心はあまりに巨大な負の感情によるストレスに耐えきれず、強制的に意識をシャットダウンさせることにより精神がすぐに崩壊することを防いだようで、緩やかに意識が遠のいていく。そのさなか、意識が落ちきる前に認識したのは、白衣に身を包んだ小柄な謎の人物と、その人物が放った「……うんうん、これはいい実験台になりそうだ」という言葉だけだった。

 次に目を覚ましたときには、そこに見えたのは廃墟の打ちっぱなしにされたコンクリート壁ではなく、清潔でいかにもといったような病院の天井だった。あとから医者に尋ねたところ、ここは「レギオン」と呼ばれる組織の管轄下にある病院で、負傷したレイヤード達を治療するために作られた施設らしい。そこまでは理解した、しかしなぜレイヤードでない自分がレギオン管轄の病院で治療を受けているのか。その疑問は次に医師が発した言葉により解消され、そして新たな疑問を生んだ。
「西陵理人さん、あなたはレイヤードです。いえ、より正確に言うのであれば、あなたは何者かによって外部から強制的にコードを埋め込まれ、レイヤード化したのです。」
「あなたのコードは『マクスウェルの悪魔』、あなたのことですから能力については大体察しがついていることでしょう。そう、熱量操作です。あなたは周囲の熱量を自由に操作できるはずです。」
 ……なんだと?じゃあ俺は、両親を目の前で奪われた挙句、望まない力を手に入れさせられたということか?よりにもよってこの世界の理に反するような力を。冗談じゃない。冗談じゃない!こんな力など持っていてたまるものか、すぐにコードを除去してやる!
「残念ながら、それはできません。コードの除去には非常に大きなリスクを伴います。しかもあなたは数日前にコードを埋め込まれたばかり。外部からコードを埋め込まれ生きているだけでも奇跡に近いのに、そんなことをしては確実にあなたの身体が持ちません。」
じゃあ……じゃあどうすればいいんだ。このままやりきれない思いとこのコードを抱えて生涯を終えろとでも……?
「私から提案があります、理人さん。レイヤードとしてレギオンで働くといい。幸い、あなたには類い希な頭脳がある。今はまだ若すぎるが、数年後には立派にレギオン所属のレイヤードとして職務を果たせるでしょう。その中で、あなたと同じような境遇に立たされている人がいるかもしれない、そういった人々を助けていけばいい。あなたにはそれだけの力がある。」
そうだろうか。両親すら助けられなかった自分に、今後他の人々を助ける資格などあるのだろうか。
「資格云々の話じゃないんだよ、理人君。後に悔やむと書いて後悔、文字通り、後悔なんてものは後からしかできないんだ。でも、君がその力を正義のために使えば、他者が後悔するのを止めることができるんだ!これ以上に素晴らしいことなどそうそう他にはない!」
 そう……なのかな。俺にも、他の人を救うことができるのかな……
「もちろんだとも。だから、理人君、君の力をどうかレギオンに貸してくれないかな?」
 ……ああ、やるよ、やってやる。この力で俺のような人間が今後現れないようにしてやる。
そして、いつの日かブリゲイドへの復讐を果たしてやる。父さんと母さんのためにも、必ずだ。
 ……ところで、結局俺にコードを埋め込んだのは誰だったんだ……?


<参加回>
+ 酒売りの平八
<基本データ>
PC名:酒売りの平八
PL名:みるふ
コード名:名もなき語り手
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:四季財団

<ライフパス>
出自:商売人
経験:商い
動機:手段
邂逅:ビジネス
コードフォルダの形態:徳利
コードへの感情:憧れ

<自由記述欄>
ノスタルジックな日本の歴史を感じる風貌のすごく胡散臭い見た目の酒売り兼四季財団の営業マン。
なんやかんやあってレイヤードになったが、本人曰く「俺には武器よりも酒の方が似合う」とのことで、戦闘時には酒を飲み、拳で語る素手で殴りかかってくる。
商売人は口が命であると考えており、凄腕の口上商人であったコードを非常に尊敬し憧れを抱いている。らしい。あとこれ作ったやつが「もっとやばいやつかと思ってたけど意外と普通だな...」って言ってた



<参加回>
+ サラ・ウィンチェスター
<基本データ>
PC名:サラ・ウィンチェスターアルヴィナ・イグナチェヴァ
PL名:つちの
コード名:シャルロット・コルデ
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:一般家庭
経験:閉じた世界
動機:守護
邂逅:借りがある
コードフォルダの形態:インプリント
コードへの感情:親しみ

<自由記述欄>
「ごきげんよう!今日はどんなお話をしようかしら」

レギオンに所属し、ロイ・パーカーと同行する少女。17歳。

自分のことを物語に出てくるようなお姫様だと思っている。会話をしても噛み合わないことがしばしば。

普段は目を閉じているが、視覚以外の五感が優れているためか普通に生活することが出来ている。戦闘中は目を開けている。

+ 泡沫の夢
夢を見ている。昔の夢だ。

 昔の私は、ごくごく普通の人間だったと思う。人よりちょっと本が好きなだけ。父さんも母さんも、特別なことをしているような人じゃなかった。平々凡々って言葉がピッタリの、よくある家庭だった。

___

 髪の毛の色が珍しいから、少し学校で浮いてる気はしていた。でも、特に気にはしなかった。私は図書室にいることが多かったし、友達もいたから。
 友達は、私が読んだ本の話をよく聞いてくれた。一緒に笑ってくれたし、一緒に悲しんでくれた。時々、喧嘩も。

「昔の人は神様って人を信じてたんだって。困った時はその人に頼ると助けてくれる…って。」
「へぇ、いいね、そのカミサマってやつ。便利そう。私も困ったら頼んでみよっかな!」

こんな話をしたのはいつの事だったか。
 まぁ、そんな感じで平々凡々と毎日を過ごしていたわけで。明日も、明後日も、これからもこうやって生きていくんだって漠然と信じていた。

___

 日常が壊れるのは、突然のことで、一瞬のことだと知った。
 あの日も、当たり前のように授業を受けていた。なんだっけ、歴史の授業だった気がする。いきなり窓ガラスが割れて、次に板書をしている先生の首が飛んだ。
 エンフォーサーの襲撃だった。

 クラスメイトが逃げることも叶わず殺されていく。黒板に、机に、カバンにおびただしい量の血が撒き散らされていく。ぐちゃりぐちゃりという粘着質な音に混じって「助けて」という声が聞こえた。エンフォーサーが顔を上げる。そいつの視線の先には友達がいた。

「あ、」

危ない、という声は続かず、彼女は体を貫かれた。ゆっくりと彼女から剣を引き抜くと、そいつは私の方を向いた。

 ―このままだと死んでしまう、私も、友達も。…嫌、私はまだ死にたくない!

 震える両足に力を込め、駆け出す。友達を抱き抱えエンフォーサーを振り切ろうとした。途中、背中がジンと痺れる感覚がしたけど、知らないふりをした。走って、走って、走って― 図書室に着いたみたいだった。こんな時まで図書室だなんて、とことん私は本が好きなのだと思う。あいつは追ってきていなかった。

___

 図書室に着いた瞬間、背中が熱いことに気づいた。どくどくと血が流れる感じも。さっき、切られたらしい。
 でも自分の怪我なんてどうってことないくらい、友達の怪我の方が酷かった。胸の辺りをぐっさりと刺されてしまっていたのだから、無理もない。血を止めようにも何も持っていないし、こんな大きな傷を塞ぐ方法も知っているわけがない。

 結局、友達の手を握って、励ますことしか出来なかった。頑張って、救助が来るはずだから。そう言っている間にも彼女の息は浅くなり、手からはぬくもりが抜け落ちていった。大切な人が、目の前で死んでいってしまうなんて。こんなの、普通じゃない。
 何かに縋らないと壊れてしまいそうだった。お願い、どうか私たちを救ってください、

「神様………」

「………」

「ねぇ、アーリャ、あのね、」

 友達が掠れた、小さな小さな声で囁いた。私を見て、優しく、諭すように、その言葉の続きを呟いた。


「神様なんて、いないんだよ。こんな世界に、神様なんて、いるわけがないんだよ。」


それが彼女の最期の言葉だった。

___

 友達が息を引き取ってからしばらくして、レギオンから救援が来た。友達の亡骸を抱えながら放心している所を、男の人が見つけてくれた。

 男の人に連れられて、校舎内を歩く。倒れた机、椅子と、たくさんの人「だったもの」が転がっていた。見渡す限り、赤、赤、赤………。だんだん視界がおかしくなっていく。机にはテーブルクロスが敷かれ、蛍光灯はシャンデリアに、廊下には赤い絨毯が敷かれて、目の前には……………



……

………

…………あれ?



あれは、

「おうじさま」

私を助けてくれた、

「王子様!」

魔王に囚われてしまった私を助けてくれたんだわ!

___

―隊長、校舎から1人、生存者が発見されたそうです。

名前はアルヴィナ・イグナチェヴァ、15歳女性です。ロイ・パーカーが保護しました。心神喪失状態で発見され、会話もままならない状態です。

両親には報告したのか?

ええ、…しかし、本人は両親のことを「愛する市民さん」と……


………


…カウンセリング行きか。

アルヴィナ本人はロイ・パーカーに同行することを希望しています。なんでも「彼は私の王子様だから」だとか…。

また、両親からは「しばらく距離を置かせて欲しい」と言われました。無理もないですね、私も娘のあんな風になった姿なんて見たくないですよ。

レギオンに所属するかどうかの前に、ひとまず彼女にレイヤード適正があるか検査しておけ。その後指示を出す。

…了解しました。

___

………

………………

コード:シャルロット・コルデーとの適合率、98%です。

ただいまより調律を開始します。

……
………
…………

ねぇ。

………

ねぇってば。

………あなたは?

私はシャルロット・コルデー、あなたのコードよ。

コード…。

そう。もしあなたの大切な人が誰かに傷つけられそうになったら、私を呼んで。私があなたに力を貸してあげるわ。

呼ぶって、どうやって?

ええと…そうね、じゃあ、これを言って。私はあなたのその声に応えるから。


「神は、勇敢な者の希望である。」と。


___

 シナモンとリンゴの甘い匂いで目を覚ます。ロイがシナモンアップルトーストを焼いてくれているのだわ。うきうきしながらベッドから出る。

 軽く身だしなみを整えて、窓を開ける。小鳥がさえずり、花が咲き誇っていてすごく綺麗。城下町では活気づいた人々の様子が見られるでしょう。今日も愛しき私の国は平和ね、とてもいい事だわ。

「サラ、起きろよー」
「ええ、今行くわ」

 部屋を出て愛する王子様の元へ向かう。ロイがいるってだけで素敵な日になりそう。思わず頬が緩んでしまう。


…そう言えば、今日、何か夢を見たような…?

………

アルヴィナ・イグナチェヴァ?


だぁれ?それ?

+ ひとりぼっちのお姫様の真実
 アルヴィナ・イグナチェヴァが彼女の本当の名前である。
 彼女は2年前、目の前で親友が死に、親しかった人達をエンフォーサーに殺され、心神喪失状態となっていた。その結果、自分のことを「サラ・ウィンチェスター」というお姫様だと思い込むようになり奇怪な言動を取るようになっていた。
 しかし、魅夜・レイジングムーンに渡された燐寸による幻覚をきっかけに彼女は自分が「アルヴィナ・イグナチェヴァ」として生きていかなければいけないことに気づくこととなる。現実から逃げ続けたお姫様は、1人の少女として、1人のレイヤードとしてこの荒廃した世界から目を背けず歩いていくと決めたのだ。


ところで、アルヴィナのコード起動時の言葉には続きがある。

「神は勇敢な者の希望である。
 ―臆病者の口実ではない。」

彼女が勇敢な者か、はたまた臆病者なのか。彼女はその答えを示してくれたはずだ。
勇敢な者たちが行き着く先に、幸多からんことを。


<参加回>
+ ジェイソン=ブレナン=ワーナー
https://picrew.me/share?cd=3fWZVcHeeh より)
<基本データ>
PC名:ジェイソン=ブレナン=ワーナー
PL名:Boss
コード名:ナイチンゲール
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:マージ
ワークス:レギオン→クルセイド

<ライフパス>
出自:
経験:
動機:
邂逅:
コードフォルダの形態:
コードへの感情:

<自由記述欄>

中規模の居住区画で生まれる。
裕福ではないが、決して貧しくはない家庭で育つ(家庭環境は良好)。
8歳の時に大型のベクターが居住区画を襲撃し一夜で焼け野原となる。
レイヤードであった父は目の前で玉砕し、母と妹と逃げる最中に攻撃の余波を喰らい意識不明の重体になる。
野戦病院で目を覚ました時に周囲のベッドに母、妹の姿が無かったため看護師に尋ねたところ、二人は原型をとどめないほどの損傷を負っており病院には運び込まれなかったことを聞かされる。以降、ベクターに強い恨みを持つようになる
極めて腕の立つ看護師のレイヤードが野戦病院にいたこともあり、一週間後には見違えるほどの回復を見せる。
目を覚ましてから9日後に別の居住区への移動が決定するが、その日の夜に野戦病院がベクターの襲撃を受ける。
偶然にも倒壊したプレハブがジェイソンを覆うような形になり軽傷で済む。
戦闘の音が鎮まった事を確認して瓦礫の隙間から外に出ると、野戦病院は完全に破壊され親身に看護してくれたレイヤードも亡くなっていた。
レイヤードの持っていた電子タブレット型のカルテだけを持って彷徨っていたところを保護されて現在住んでいる居住区へ移り住む。
この時に持ち出したカルテが、のちのコードフォルダになる

<参加回>
+ ジェシカ・N・クルース
<基本データ>
PC名:ジェシカ・N・クルース
PL名:漬物キャベツ
コード名:フランソワ・プレラーティ
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:リベレーター
ワークス:クルセイド

<ライフパス>
出自:防衛者
経験:取り引き
動機:忘却
邂逅:秘密
コードフォルダの形態:体内(心臓)(アイソレイトコア)
コードへの感情:自己肯定⇒同一視(同調?)

<自由記述欄>
クルセイドに所属するリベレーター。
いつもニコニコしているが、目に光はない。
非常に礼儀正しく、どんな相手であれ敬語は崩さないが、所詮人造人間であるため人の感情を理解できず、人の心に配慮した言葉が言えない。ただし、最近は理解しようとするために色々と勉強しているようだ。
元々はとある拠点を防衛するために生み出された存在で、向かってくる人間たちを殺す日々を送っていた。また、拠点近くに存在する裏社会地区に足を運び、薬や武器などの取り引きを行っていた。その時の知り合いとは未だにコネクションが存在しているが、それは誰にも漏らしていない。
人類根絶、その命だけを忠実に守ってきたが、ある日を境にその命令が突如として消えた。なぜそうなったのかは明確にはわからない。だが、彼女は一言こぼした。これは我が神が新たに私に命を下した結果だ、と。
彼女が唱える神とやらが何かは誰一人知らない。今日も彼女はその神を崇拝し続けながら、エンフォーサーを狩る手伝いをしているのだ。

一人称:私
二人称:貴方
三人称:気まぐれ

「私はジェシカ・N・クルース。よろしくお願いいたします」
「なぜ泣いているのですか?貴方は生き残ったんですよ。死んだ人間を哀れむのなら、自分が生きたことを喜ぶべきでは?」
「あなた達の物語に栄光を」

クルセイドの紋章は右腰にあるため、外見からは確認できない。また、アイソレイトコアは心臓に組み込まれているため、こちらも外見からは確認できない。自分から名乗らなければ多分バレない。

+ ジェシカの神様と悪魔について
ジェシカが忠誠を誓い、崇拝している神の名は"蠅の王"こと"ベルゼブブ"である。
元々エンフォーサーであった時は信仰などをしているわけではなかったらしい(ジェシカにそのことを聞くと「秘密です」とほほ笑むだけである)。ベルゼブブを信仰し始めた時期とリベレーターになった時期が一致するため、何かしらの関りがあることは明白である。

ベルゼブブを我が神と崇拝し、祈りは毎日かかさず行っているようだ。彼女の拠点にいけば悪魔に関する怪しげな本や気味の悪い祭壇を見ることができるだろう。しかし、ジェシカが拠点に立ち入ることを許しているのはクルセイドの主であるヴァイクンタくらいであるため、そもそも他人が見ることはない。

また、ベルゼブブを崇拝しているからか、悪魔という存在を神聖化しているようにみえる。そのため悪魔コード持ちのレイヤードやエンフォーサーに会うといつにも増して笑顔になる様子が見られるだろう。悪魔コードのレイヤードに対しては無意識的に"(悪魔コード名)様"と呼んでしまう。


<参加回>
+ シエル・トロワ・フォレスティエ

(Illustrator:灘)
<基本データ>
PC名:シエル・トロワ・フォレスティエ
PL名:くうき
コード名:ガブリエル
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:マージ
ワークス:なし

<ライフパス>
出自:一般家庭(シェルター)
経験:閉じた世界
動機:継承
邂逅:秘密(ユイット)
コードフォルダの形態:アクセサリー(ロザリオ)
コードへの感情:割り切り

<自由記述欄>
遠いシェルターから来た少女。
ユイットと共に行動してる。
フリーランスだがほとんど仕事をしない。
最近日本語練習中。

+ 遠いシェルター
ヨーロッパにある都市部から離れた小さなシェルター。
大侵攻時代、悪魔コードをもつエンフォーサー軍団に襲われた際壊滅的な被害を受けた。その際、天使コードもつ3人(ミカエル、ガブリエル、ラファエル)に助けられ、彼らの指揮の元シェルターは復興を果たした。
その天使コードは継承されていっており、継承者はシェルターの守護者として、シェルターの安全を守っている。
(ラファエルのコードのみ行方不明となっており継承者はいない。)
このような経緯からこのシェルターの住民は悪魔コードを持つ者には排他的であり、対して天使コードを持つ者を神聖視している。

+ 秘密
ガブリエルのコードの継承者(3代目)。
(名前のトロワは3代目を指している。)
先代が亡くなったことから新たな継承者として選ばれた。
10歳であることから研修中であった。
悪魔コードを持つ者への偏見などに疑問を持ち、シェルターの人々によって捕らえられていたユイットと契約し脱走する。
脱走後、各地を転々とし現在は日本に滞在している。
<参加回>

+ 石鬼
<基本データ>
PC名:石鬼
PL名:たんぱく室
コード名:ガーゴイル
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:ミスト
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:戦場生まれ
経験:放浪生活
動機:事故
邂逅:同類
コードフォルダの形態:アクセサリ(指輪)
コードへの感情:嫌悪
<自由記述欄>
物心ついたときには両親はおらず、レイヤードとして覚醒する前から各地を転々と旅しながら暮らしてきた。
金が無くなればベクター討伐や高額買取品を漁るような、日暮らしの生活を送っている。

+ 昔話
物心ついたときには親も身寄りも無く この世界で自分のものは、
自分の肉体と いつから持っているのかわからない金属の指輪だけだった。
誰かにもらったものなのか、はたまた拾ったものなのか、それすらもわからない。
ただ 気付いたときには指にはまっていた。
まるで自分のために作られたように、ぴったりの大きさ、形で そこに存在していた。
行く場所も 目標も 生きる意味も無い彼はこの世界にひどく絶望し、
いつしか自死を望むようになった
戦場で死体が一つ増えようと だれも気に留めることはないだろう。
手ごろなナイフを、心臓めがけて一突きした。

___つもりだった。

刃は甲高い音を立てて、真っ二つに折れていた。切っ先が宙を舞い 遠くでカランと音が鳴る。
突き刺したはずの身体を見れば、そこには人間特有の柔らかく脆い皮膚は無かった。
そのかわりあなたの胸部は、石で覆われていた。
石化した部分がぱきぱきと音を立てて剥がれ落ちていく。
見間違いだろうかとも考えたが、剥がれ落ちた石は たしかに触れることができた。

それが、1回目。

彼はレイヤード適性を持っていた。持って生まれてしまった。
アルケオンの集合体である彼は普通の人間よりほんの少し死ぬことが難しく、
さらに彼は心の中で僅かながら希望を求めていたのだろう。
死に損ないは世界を彷徨う旅に出かけるようになった。

戦場では、当たり前のように人が死ぬ。それは自身も例外ではない。
流れ弾を食らい、グレネードの爆風に煽られ、対人地雷に四肢を捥がれる。そんな日常。
何度も、何度も、何度も、何度も 普通の人であれば即死であろう怪我を何度も負ってきたが、
そのたびに自分が『人間』ではないと思い知らされる。
コードの力に助けられる度に身体は徐々に人間離れしていく。
白目が黒く塗りつぶされ、石が皮膚を多い、異形の角が生えた。
少しずつ、生きづらくなっていく。それでも彼が死ねることは無かった。


いや、むしろ彼は死を望んでいなかった。
それは自分でも気付かないほど小さな感情かもしれない。
常日頃から考えていたため、当たり前になり意識もしないものとなったのかもしれない。
戦地で生まれ育った彼は戦地を嫌っていたのだ。
死ぬ時くらいはせめて平和に安らかに死にたい。そう考えていた。
世界に平和がもたらされるまで、彼が安心して死ぬ日は来ない。



<参加回>
+ 宍倉 シキミ
<基本データ>
PC名:宍倉 シキミ(シシクラ シキミ)
PL名:OziTaso
コード名:安倍晴明
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:アーキテクト
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:富裕層
経験:大きな災い
動機:正義
邂逅:トラウマ/恐怖
コードフォルダの形態:アーキテクトレイヤー
コードへの感情:憧れ

<自由記述欄>

齢14の年端も行かない少女。
特筆すべきはその外見にあり、目隠しや重厚な拘束衣のような防具など、まるで厳重に捕らえられているかのような姿をしている。

元々は裕福な家庭に生まれた明るい少女で、ピアノを上手に弾けることが取り柄だった。シェルターの管理者である両親の下、慎ましく幸せな生活を送っていた。
しかしそんな生活も長く続かず、幼少期に故郷のシェルターがエンフォーサー襲撃の被害に遭う。この世界ではそう珍しいことではないとはいえ、故郷も両親を喪い、自身すらも瀕死となったことは、幼い彼女にはショックな出来事であった。

ただ生きることすらままならなく、ただ先の短い身体となった彼女であったが、そんな中でも幸運に巡り合えた。
ひとつは安倍晴明のコードへの適合性が強くあったこと。ただ、これは瀕死の彼女には身体的・精神的共に負担が大きく、レイヤーの実体化には至らないことも同時にわかっていた。
もうひとつの幸運は、彼女のコード適合を偶然発見したのがアーキテクト研究に詳しい研究者だったことだった。アーキテクト手術を受ければ延命できる。すぐにではなくても、またピアノを弾けるかもしれない。自分のような不幸な人間を少しでも減らせるかもしれない。そう考えた彼女には、その蜘蛛の糸を掴まないという選択肢はなかった。

結果、彼女───『宍倉 シキミ』はアーキテクトのレイヤードと成った。
しかしその延命の代償は大きく、元の健康な身体に……とはならなかった。
自らの脚で歩こうとすれば自重に耐え兼ね骨が折れ、陽光を目に入れれば焼き切れてしまう。無論、ピアノを満足に弾くことなどできない。そんな遥かに脆い、虚弱体質となってしまった。
そのため彼女のアーキテクトレイヤーの装甲や能力はただ『護ること』に徹している。そうすることでギプスの役割を持たせ、かろうじて日常生活が可能となっている。

絶望的な状況から、少しは好転したが、絶望から抜け出したとは到底言えない現状。そんな中にいる彼女にも、暗い未来にひとつの望みがある。
それは、自らの手ではなく、アーキテクトレイヤーを通じてでも。またピアノを奏でること。そのために今の身体を使い続け、より精密な動作ができるように。そして何より、これ以上少しでもエンフォーサーの被害に遭う人を減らすために。

<参加回>
+ 獅童 英二
<基本データ>

Picrewの「はりねず版男子メーカー」でつくったよ! https://picrew.me/share?cd=7l87mQqrAS #Picrew #はりねず版男子メーカー

PC名:獅童 英二
PL名:ふりお
コード名:アーサー(宴)

スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:アームズ
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:過去からの来訪者
経験:平凡
動機:忘却
邂逅:借り
コードフォルダの形態:武器
コードへの感情:困惑

<自由記述欄>
少年の姿をしているレイヤード。
実年齢も少年のはずだが、誕生日がわからず、拾われた時から推定で年齢を数えられている。
廃棄された地下シェルター内で、一緒に眠っていたコードレイヤーと一緒に拾われた。その後、どう生きるのかを迷っていた際、拾われたコードレイヤーに適性があったため、コードレイヤードとして日々の生活を送ることとなった。
記憶をなくし、名前も覚えていないのだが、今共にあるコードレイヤーに名前がついており、「獅童 英二」とあったためその名前を名乗って活動している。

武器の形状は槍旗。
持ち手の部分に「獅童 英二」と彫られている。

+ 真実
本名は「獅童 優樹」
かつて大侵攻のころ、エンフォーサーから生き残った少年。
英二は父親の名前であり、かつてレイヤードとして戦い、息子に自身のコードレイヤーを託し殉職した。父親が殉職した直後、バベル崩壊とともに少年を殺そうとしたエンフォーサーはリベレーターへと変わり、少年の状態や周辺の状況を見て、冷却機器の中へ保存したほうが生存の確立が上がると判断したため、地下シェルター内で眠ることとなった。

リベレーターとなった者を恨んでいるのかどうかは、記憶を取り戻すまではわからない。

エンフォーサーの正体は綿子さんのPC「ボイジャー1号」です。綿子さんからは承諾を得ています。
<参加回>
+ 士道 義成
<基本データ>
PC名:士道 義成
PL名:大佐
コード名:土方歳三
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:ミスト
ワークス:クルセイド

<ライフパス>
出自:戦場生まれ
経験:戦いの日々
動機:喪失
邂逅:宿敵/殺意/ヴラド3世
コードフォルダの形態:インプリント
コードへの感情:同一視

<自由記述欄>
エンフォーサーを殲滅することを生きる目的とする、ミストのレイヤード。現在はクルセイドに腰を据えている。
自身の身を全く顧みない戦闘スタイルとは裏腹に、平常時は寡黙で感情表現に乏しい。外見と実年齢の乖離も合わさって近寄り難い印象を受ける者も多いようだが、当人に人との接触を避ける意図は無い。寧ろ作戦行動を円滑に進める為にも意思伝達の重要性は理解しているつもりらしいが…元来の忘れっぽさも加わって、人間関係は上手くいかないことが多いようだ。結果単独で仕事に当たることの方が多く、仕事が終わればまた仕事に。睡眠も休息も必要としない体であるのをいいことに、今もエンフォーサーの足取りを追っている。


+ 出自
大侵攻が始まってからしばらく経ち、”レイヤード”と呼ばれる人類の希望が現れてから数年が過ぎた頃。
偶然にか、志願してか、やむを得ずか…経路はどうあれコードを手にした青年たちが集まり、立ち上がりました。
「故郷を守るんだ」と彼らは口々に言います。自分たちこそが、守るべき人々の希望になるのだと。
それ故に彼らの部隊の士気は高く、寡兵でも弱兵でもありましたが、大勢に対し一歩も引かず戦いました。
しかし、たかがその程度。多勢に無勢であることは変わりません。襲撃の度に一人、また一人と討たれていきました。
そして最後の一人が斃れる………その寸前で、英雄会戦は終わりました。彼らの故郷は守られたのです。

さて、周りの戦友よりもほんの少し幸運だったこの男。名を士道と言いました。
生き残ってしまったこと。唯一この点において、彼の人生はコードのそれとは異なっていたようです。
「ならば今度こそ」とコードは叫びます。今度こそ仲間の、同胞の、隊士の意志を遂げるのだ、と。
世に安寧を。朋友の仇討ちを。つまり、エンフォーサーに死を。
こうして彼の長い長い”レイヤード”としての日々が始まりました。

しかし長年戦い続けるのは、いかに”ミスト”のレイヤードだとしても困難です。
火勢は年々衰えていく。心火を燃やす為には、やはり薪を焚べるしかありません。
例えば、感情。憐憫は不要です。憐れみは不要です。エンフォーサーを倒すために。
例えば、記憶。戦友の記憶は不要です。顔も。名前も。楽しかった思い出も。エンフォーサーを倒すために。
幾多の薪を灰に変え、絶やさず守られてきた残り火も既に弱々しい。
それでも彼は止まりません。止まることができません。今やエンフォーサーの排除そのものが、彼の火種なのですから。

<参加回>
+ シャルル
<基本データ>
PC名:シャルル
PL名:ユウネコ
コード名:シャルロット・コルデ
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:病弱
経験:放浪生活
動機:被験者
邂逅:苦手な人
コードフォルダの形態:アクセサリ
コードへの感情:親しみ

<キャラクターシート>
シャルル


<自由記述欄>
「すべてはかみさまのおみちびきですよ。」
「ぼくは天使、ですからね。」
「かみさまへのおいのり、すませました?」

数週間前までは小さなシェルターで家族と暮らしていた少年。病弱であり、治療の為にコードに適合した。

コードに適合してすぐ「かみさまのこえが、きこえる。」と言って部屋を出ていった。

その後、彼はシェルターで圧政を敷いていた権力者を殺害した。

適合してからの彼は自身のことを天使だと信じている。神の言葉を聞き、神の望みを叶えることを第一に動いている。が、割と本人がゆるいので人間には優しめ。機械はよくわかんない。

シェルターの人間が殺害の証拠は隠滅したものの、シェルターには置いてはおけないということである程度荷物を持たせ、彼を旅に出した。

コードフォルダの形態はアクセサリ、首からクロスを下げる形で携帯している。

本名はシリル・ティエール。


<参加回>
+ 十四寺泉蓮
<基本データ>

PC名:十四寺泉蓮
PL名:細身
コード名:姜子牙
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:アームズ
ワークス:四季財団

<ライフパス>
出自:高貴な血筋
経験:英才教育
動機:ビジネス
邂逅:貸し
コードフォルダの形態:ファッション
コードへの感情:割り切り

<キャラクターシート>
十四寺泉蓮


<自由記述欄>
「金になる仕事でしたら"いくら"でも請け負いますとも。」
「重要なのは利益を急がないことです。まったりガッポリいきましょう。」

一人称:私
二人称:あなた
好きなもの:金になるもの全て
嫌いなもの:金にならないもの全て

四季財団と契約している尼僧。剃髪は行っていない。アームズ武器は檜扇の形状をしている。
聖職者でありながら超がつくほどの守銭奴で、レイヤードとしての仕事から秘密裏の"葬儀"まで金さえ積まれればなんでもする。
散財よりも貯蓄が好き。ただ、最終的な利益のためであれば多少の出費は惜しまない。

+ ちょっとした過去
十四寺という由緒正しい寺に生まれ、幼い頃から煩悩からの解放を教えられて無欲に生きてきた。
しかし、5年前に最愛の人を失ったとき、この危険な世界では無欲なだけの存在は犠牲になるだけだということを理解し、考えを改めた。そして、四苦八苦(仏教における人生の苦しみ)は"金"さえあれば全て克服することができるという独自の結論に辿り着き、ひたすらに金を貯めるようになった。

「金で命をつくることはできませんが、金で命を守ることはできます。要するに、金で命は買えるということですよ。」
<参加回>
+ シュテル・スターリング
<基本データ>
PC名:シュテル・スターリング
PL名:れみす
コード名:幸福な王子(データ:セント・ニコラオス)
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:センチネル
ワークス:ブリゲイド

<ライフパス>
出自:高貴な血筋
経験:戦いの日々
動機:契約
邂逅:協力者(ミス・ウィドウ)
コードフォルダの形態:カギ
コードへの感情:劣等感

<自由記述欄>


<参加回>
+ シュトラール
<基本データ>
PC名:シュトラール
PL名:多田野なべ
コード名:アモン
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:アーキテクト
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:????
経験:研究素材
動機:復讐
邂逅:アインハルト(トラウマ)
コードフォルダの形態:アーキテクトレイヤー(デッド&ロック)
コードへの感情:割り切り

<自由記述欄>
性別:女
年齢:不明
身長:187cm
元ブリゲイドの実験体にしてフリーランスのレイヤード。
人工的にレイヤードを生み出す研究において
誘拐された子供たちと共に、実験台として扱われる生活を送っていた。
現在は自身の生命線ともいえるアーキテクトレイヤーを片手に研究施設を抜け出し、自由を謳歌している。

なお、実験の後遺症のためなのか、実験台になるより前の記憶がない。

<参加回>
+ 紫陽 朱華

(Illustrator: まち)


<基本データ>
PC名:紫陽朱華(しよう はねず)
PL名:くずもち
コード名:
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:
ワークス:四季財団

<コード特技>
コード名: 宮本武蔵(策)
種別: 策士
体力: 4 敏捷: 4 感覚: 3
知力: 2 意思: 2 幸運: 3
生命力: 26 精神力: 14 行動値: 7
技能: 《軽武器》1 《回避》1
解説: 江戸時代の剣士かつ兵法家。正攻法とかけ離れた戦略で60以上の戦いで勝利を収めた。二刀流以外にも複数の武器の戦術を検討した、策士としての側面を強調したコード。

最大Lv: 1 種別: 自動、コード、
タイミング: メジャーアクション
判定: 自動成功 対象: 自身
射程: なし 代償: 1ACN
使用条件: ツインウェポン、単体、ラウンド1回
解説: あなたは攻撃を2回行う。命中判定と防御判定、およびダメージの算出はそれぞれ1回ずつ行うこと。攻撃の対象は、攻撃のたびに選択してよい。

また、ツインウェポンを満たしている間は常時「攻撃可能な射程は、狭い方、短い方を採用すること」の記述を無視してよい。
五輪書に綴られた戦法と兵法の真髄を理解し、武器の効果を引き出して相手の隙を突く連撃を放つ特技

製作者: くずもち

<ライフパス>
出自:犯罪者
経験:大きな災い
動機:正義
邂逅:恩人(アンナ・ブラウ/ランドルフ・ホフキンズ)
コードフォルダの形態:鞘
コードへの感情:同一視

<自由記述欄>
駆け出しのレイヤードアイドル。知名度も実力もまだまだこれからだが、歌、踊り、演技までクールにこなす姿は男性だけではなく、一部女子人気も高まりつつある。

業界からは、一般人では出来ないような大掛かりな演出や危険な撮影にも応じてくれて、ギャラも安いとかで重宝らしい。ニィとはイベントで共演するなど、公私ともに付き合いがある。

個人事務所ではアイドルの仕事以外に、フリーランスとしてレイヤードの仕事も受けておりそちらに関してもまずまずの評価をもらっている。

【機密事項】
朱華は四季財団のエージェントである。メディアの内側に入り込んで四季財団に益をもたらす戦略の一つであり、事務所も四季財団が裏で手を引いている。

個人としては、姉を害した「アポロンを名乗るエンフォーサー」を追っており、そのためには手段を選ぶつもりはない。…現実には正義感が強く、非人道的な事をこなせるかは怪しいのは家系だろうか。

「湊姉(そうねぇ)を救うためなら、手段は、選ばない!」

+ 【姉】紫陽湊鼠
【姉】紫陽湊鼠(しよう そうそ)
カッサンドラ/アームズ/サポーター。ストレンジラボ(外伝FED卓時点)→現在は引退。

コード:カッサンドラにより、予言の力、そしてそれを他者に信じてもらえない呪いを受けている。

大侵攻時
治療手段の無い妹をコールドスリープに入れ、治療費を稼ぐ。先祖代々の刀をアームズの力で複製した二刀流剣士としてバベルとの最前線を駆け抜けた。

呪いの影響の少ない小規模な予言を駆使し、多くの戦いを優位に進めたが「アポロンを名乗るエンフォーサー」と対峙を境に呪いが進行。まともに予言を伝えられない日々に自身も神経をすり減らしていった。

しまいに刀は砕け、人類が勝利をおさめる頃にはアームズの力で刀を作り出すこともできなくなった。

FED卓時点(十数年前)
前線を退くも、妹の治療費を稼ぐためストレンジラボに所属。予言を伝えるのはほとんど諦め、サポーターとして刀片を叩きつけ仲間を支援した。

WWH2の数年前
妹の治療は無事叶い、ストレンジラボ勤務を続けつつ平穏で幸せな日々を過ごす。

しかし、ある時"アポロン"と再対峙。命こそ奪われなかったが、呪いは確実に湊鼠を蝕んだ。本人が望まずとも、昼夜問わず、夢の中まで予言が頭に流れ込んでくる。どれが自分の思考で、どれが予言の記憶なのか。

予言由来の言動はどんなに妥当なことでも他者からは信じがたい偽りの言葉に聞こえる。混濁する記憶の中抗った湊鼠は、最終的に悪質なデマ情報を流布し、様々な人を貶めようとした罪人のような扱いでストレンジラボとクレイドルを追放されている。

現在はとある小さいシェルターの隅に居を移し、余り人と関わらず細々と暮らしている。

<参加回>

+ "ショーマン"
<基本データ>
PC名:"ショーマン"
PL名:=甲丙
コード名:フィニアス・テイラー・バーナム
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:シャドウ
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:キャラバン
経験:放浪生活
動機:手段
邂逅:同業者
コードフォルダの形態:杖
コードへの感情:誇り

<自由記述欄>
移動式の劇団「Anonymous Troupe」の団長。やってることは半分くらいサーカス
いつから続いているかは定かではないが、おそらく大戦前から存在しており、代々ショーマンを襲名する
「ショーマンが他の演者より目立つべきではない」の精神性からあまり前面に立つことはなく、あまり人前に現れない。
しかし一方で「演者の中心に立っている」というショーマンに対する一般的な認識を利用することもある。

<参加回>
+
<基本データ>

PC名:銀[シロガネ]
PL名:灘
コード名:宮沢賢治
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:リベレーター
ワークス:ガーディアン

<ライフパス>
出自:防衛者
経験:喪失
動機:平穏
邂逅:古き敵/神無月慧
コアの位置:手の甲
コードへの感情:自省

<キャラクターシート>
https://log.kuzumochi.work/cl/0oROpnMgidmA8OqpfZAi/edit
(テンプレートはこちら→https://log.kuzumochi.work/cl
<自由記述欄>
「初めてまして、僕は銀といいます!守ることなら得意だから、任せて欲しいな」
「わぁ、きれいに咲いたねぇ。実がなるまで、元気に育ってね」

ガーディアンに所属する宮沢賢治のリベレーター。
穏やかで人当たりの良い少年。また泣き虫かつ感動屋で、感情表現の際にだいたい泣く。嬉しくても悲しくても泣く。
趣味は自給自足。

人々が安心して暮らせる世界、そして自分もその中で平穏に暮らすことを心から願っている。
エンフォーサー時代は、上位エンフォーサーの護衛や、重要拠点の防衛をしていた。
バベルの命令から解放された後、その技術を生かそうとガーディアンに所属することとなった。
彼を快く思わない者も少なくなかったが、エンフォーサーであった過去と向き合い、人類のために必死に戦う姿勢を評価された結果、ガーディアン内で"ゴールドランク"として認められるに至った。

<参加回>
+ 白-6
<基本データ>
(https://picrew.me/image_maker/16378/complete?cd=Qizc1Y1jcjより)
PC名:積重改造機兵(アーキテクト・レイヤード)「白-6」(シロ‐ロクゴウキ)
PL名:ふりお
コード名:名もなき戦車
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:アーキテクト
ワークス:レギオン(表)  ブリゲイド(裏)

<ライフパス>
出自:科学の申し子
経験:技術者
動機:命令
邂逅:権八 生命線
コードフォルダの形態:アーキテクトレイヤー
コードへの感情:憧れ

<自由記述欄>
ブリゲイドの技術班によってさらわれた少女が、無理矢理コード等を使えるように作られた人造機械人間。ブリゲイドからは「機械仕掛けの英雄」「つぎはぎの天使」と呼ばれている。
(「つぎはぎの天使」と呼ばれる所以は、コードが沢山の無名の騎兵士で作られており、そこからつぎはぎと言われている。)
完成するまであまりの苦痛に全身が脱色し、髪の毛も肌も真っ白で正しく“天使”の姿をしている。
完成の合間に記憶、人格を削ぎ落とされ、命令に忠実に従う兵士となった。ただし完全に人格が死んだわけではなく、たまに胸が痛いと口からこぼれたり、戦闘終了後周りに怪我がないか聞くなど、まだ若干人格が残っているように見える。
なおブリゲイドによって作ったという記憶は封印されており、自ら望んでこうなったようにプログラミングされている。
現在はまだ実験段階とされており、ブリゲイド(権八経由)によっていつも観察されている。

人としての部位が残っているのは心臓と脳のみとなっている。そのため、機械と人の体を繋ぎ合わせるための材料として、人工血液通称「白血」が体に流れている。
人としての赤い血すら、彼女には残っていない。

スリープモードに移行することにより、コードにある人格の夢を見る。それは彼女にとって、まるで物語を読むかのようである。
それが、兵士の恐怖や語る夢による、人格と感情を忘れない要因の一つでもある。

6号機とあるので、姉妹機がある。ただしそれらは全て失敗しており、彼女が唯一の稼働機である。しかし、完全に人格を消しきれなかったため、一部の技術班からは出来損ないと揶揄されている。
その揶揄は少しだけ覚えており、自身は使い捨ての出来損ない、自分はいくらでも修理ができるとさながらプログラミングされたかのように振る舞う。

追記
姉妹機たちは生きており、全員救出に成功。
その結果、白-6の精神の枷が外れ、彼女の少女としての心"蘭"が目覚めた。
現在、白-6は少女としての精神と枷の精神を自由に入れ替えることが可能となり、戦闘における精神体のスペックが飛躍的に向上。
さらなる成長が見受けられることとなった。

  • 使う気がなかった設定
白-6のアーキテクト装備は胸と頭以外の部位となっている。そこから血管等に繋がり、制御をしているのだが、ちゃんと外すことができる。
レセプターさえ外さなければ、白-6は生き続けるのだ。

白-6専属修理担当「権八」(旧名七寺)
白-6の作成者。全ての元凶…ではなく、ブリゲイド上層部に作らなければ家族を消すと脅され、仕方がなく作った。
技術力だけは高いだけで、使えないガラクタのようなものしか作らず、連れ去った少女たちの世話係として使われていたところ、(その頃から白-6とは仲が良かった)その無意味さに上層部の何名かの堪忍袋の尾が切れ、上記に至った。しかし、製作中にすでに家族は殺され、白-6が完成した頃には始末される予定だった。
そのことを知った友人が権八に内緒で伝え、ショックのあまり自殺しようとした。しかし白-6のことを思い出し、彼女のため自殺したかのように見せかけ技術班の卵リペア班になりすまし、彼女の修理担当になろうとした。担当に抜擢されるために高い技術力を修理技術に注ぎ、立場上新人だが見事担当に抜擢。もはや唯一の娘ともいえる白-6のため日夜バレないように画策している。
基本夜にしか行動しない。朝と昼は寝ている。
cv藤原 啓治(妄想)

+ 記述:白の性能について
白-6は死に瀕したとき、人格を呼び覚ますことで生きる意志を持たせ無理やり動かす能力を植えられている。
その名は「不死英雄」。表現として壁(ウォール)と記載されている。

1stWall:Iron Maiden"アイアン メイデン"(鉄の処女)
通常時。白-6の基本ウォール。
まさしく鉄の処女の名前通り、強き理性で敵の攻撃を受け耐え、任務を全うする戦士。

この壁が破壊したもののみ、彼女の本性を垣間見えることができる。

2ndWall:Stairway to Heaven"ステアウェイ・トゥ・ヘブン"(天国の階段)
一度倒れると現れるウォール。
人格のロックを少し解除することにより、人としての生への執念を呼び覚まし、意思で無理やり立たせ、任務へと全うする。
人格と感情が若干解除されることにより、表情等が崩れることが多くなる。しかし口調などは変わらず、いまだ機械のごとく戦う。

人は泥のごとく這いずることにより、勝利を得ることができるのだ。

3rdWall:Heaven's Gate"ヘブンズ ゲート"(天国への門)
2度倒れると現れるウォール。
人格のロックを解除することにより、人としての生への執念を目覚めさせ、任務を全うする。
戦車のコードにより、人を守るための意思を受け継いだ彼女は、人となっても周りを守ろうとする。

ここから先は、もはや執念しか残らないだろう。

Last Wall:Angel・Heart"エンジェル・ハート"(天使の心)
最後に現れるウォール。
コードへアルケオンを流し続けることにより、コードの人格が白⁻6に多大なる影響を与え、友のために立ち上がり任務を全うする。

人としても死ねない彼女に、安寧はあるのだろうか。


+ 姉妹機について
名称:アーキテクト・カラーズ計画
結果は以下の通りとなる。

紅-1(ベニイチゴウキ)
近距離攻撃型のアーキテクトの予定だった。
コードの力が暴走し発狂。施設内を無差別に攻撃し始め、被害甚大。殺処分となった。

橙-2(トウニゴウキ)
遠距離攻撃型のアーキテクトの予定だった。
洗脳時、精神が崩壊。使い物にならないと判断され、殺処分となった。

桃-3(モモサンゴウキ)
前衛補助型のアーキテクトになる予定だった。
コードが意識を乗っ取り逃走。逃げ切られる前に銃殺刑となった。

翠-4(スイヨンゴウキ)
後衛補助型のアーキテクトになる予定だった。
3号機と共に逃走を計ろうとしたが失敗。殺処分となった。

蒼-5(アオゴゴウキ)
状態異常を振り撒くアーキテクトになる予定だった。
最後まで意識を保ち、研究者の一人を殺害。その後捕まり、6号機に見せるようにギロチンの刑となった。

現在、この計画を主導で行っていた研究員の名前は消去されており、また失敗した実験体も何処かへと消えている。


+ sisters euthanasia
少女は、かつて失った光を取り戻した。

それは、少女の力で叶ったものではないにしろ、確かな少女の力となった。

光を取り戻した英雄に感謝を。

次は、

「私の番。」

少女は、鮮やかな色をしたミサンガをもって、今確かに立ち上がった。


<参加回>
+ 須黒 信司

<基本データ>
PC名:須黒 信司
PL名:つちの
コード名: エドガー・アラン・ポー
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:シャドウ
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:富裕層
経験:技術者
動機:罰
邂逅:ビジネス
コードフォルダの形態:旧式のイヤホン
コードへの感情:畏怖、懺悔

<自由記述欄>

フリーランスで活動しているレイヤードの男性。
誰かを支援する役回りであるが、一方で誰かと行動を共にしたり、人に頼られたりすることを好まない。
数年前まではレギオンでオペレーターをしていたが、彼が指揮していたアサルトチームが壊滅する事故が発生し、その責任を取り辞職している。現在ははぐれ者の依頼を引き受けつつ、当時の事故の原因を捜索している。
仲間を殺したのはベクターか、エンフォーサーか、その両者でもないのか。彼はまだ知る由もない。

+ あるオペレーターの手記
【ここまで、持ち主の日常が事細かに記されている】

■月■日
今日は任務の前日ということもあり、早くに仕事を切り上げてきた。先日買ったドッグタグも、アサルトチームのメンバーに渡してきた。「今回も絶対帰ってくるからな」 そういってあいつらはすぐにつけてくれた。喜んでくれたみたいだ。あいつたちの調査任務が上手くいくよう、俺も万全の状態で臨まないといけない。

■月■日
(記述がない)

■月■日
1日休みを貰った。やってしまった、取り返しのつかないことをした。
いつも通り、廃墟の調査任務に向かっていたアサルトメンバーがいきなり「何か」に襲われた。(何に襲われたのかは分からない、便宜上Xとしようと思う)どうしたのか聞いても「分からない」「なんだアレは」と答えるだけで要領を得ない。モニターにも何も映らずXを視認できなかった。ひとまず上に報告し、指示を仰いだ。異例の事態だから、少し議論をさせて欲しいと返され、その間俺はスピーカー越しにメンバーの叫び声を聞くことしか出来なかった。「助けてくれ」と言われても、その立場上、下手に指示を出せば始末書ものだったから。
待てども待てどもウスノロな上は結論を出さなかった。痺れを切らして俺は独断で指示を出した。あれが正しい決断だったのかは分からないが、メンバーは誰一人として帰ってこなかったのが解答かもしれない。

■月■日
アサルトチームの家族に謝罪をしてきた。レイヤードの家族だからだろうか、覚悟はしていたからと返す人が多かったように思う。
それでも帰り際に聞く、嘆き苦しむような泣き声を聞くのは堪えた。

■月■日
辞表を出した。俺から話を持ち出さなくてもきっと解雇されていただろうが、上から首を切られるのは願い下げだ。
支部長に、最後に1つ頼みを聞いて欲しいと言ったら存外あっさりと承諾してくれた。情けをかけられたのだろうか。

■月■日
支部長から、昨日頼んだコードフォルダを受け取った。以前適性が出ていたが、適合手術を辞退したものだ。オペレーターの仕事が性に合っていたからというのもあるが、適性がなくとも身を削ってまでレイヤードをしているあいつに対して気が引けたのも確かだ。
だが、もうそんなことも言っていられない。
エドガー・アラン・ポーのコードの力がどれほどのものかは分からないが、無いよりはましだろう。この力を使ってフリーランスとして動こうか。組織に縛られない分、自由に調査出来るはずだ。

■月■日
レギオンが、あの時の調査任務に就いていたメンバーの捜索をしたらしい。あいつ達の遺体は見つからなかったのだそうだ。妙な話だ。
シュレーディンガーの猫はよく引き合いに出されるが、まさにその状態だと思う。意外と全員生きているのかもしれない(この部分は消しゴムで乱雑に消されている)

【しばらく簡素な記述が続く】

■月■日
ふざけるな
小包が届いた。中身はいくつかのドッグタグ、血まみれだった。DNA鑑定なんて大層なことは出来ないが、血を隔てたその先に彫られた文字がメンバーの名前なのは間違いなかった。もしかしたら、と考えていた可能性も潰えた。
悪趣味、不愉快極まりない。
おそらくあの時のXの仕業だろう。絶対に見つけてやる、俺の手でXを殺してやる。

■月■日
あの時のことを夢に見た。
■■の「お前の言うことだから、信じるよ」という声が頭から離れない。(ここから筆跡が荒くなっている)許してくれ 俺は俺を信じてくれたお前たちを裏切った。失望されても仕方がない

【しばらく無記述が続く】

■月■日
ポーが執筆した黒猫を読んだ。幼少の頃読んだ記憶はあるが、内容はおぼろげにしか覚えていなかった。1度読んだ本をもう一度読み直すのも悪くない。
話を簡単にまとめるなら、プルートォという猫を殺した語り手の元に現れた片目の黒猫は、語り手を絞首台へと導いた というものだ。なんとも薄気味悪い話だ。

ああ、そういえば俺も

___

―そこまで読み進めて、手帳に影がかかったことに気づいた。ふと顔を上げれば、そこには1人の男性が立っている。

「すみません、その手帳…私のものでして」
「ああ、すみません。」
「読みましたか?」
「まぁ…ええ。」

人の日記を勝手に読んでしまった罪悪感で、私は言葉を濁す。

「それほど面白いものでもなかったでしょう」

男性は、手帳を受け取りながらそう言って少し微笑んだ。くたびれた、少々だらしない出で立ちだが、その立ち振る舞いからはいささか品の良さが感じられた。

「日記なんて人に読ませるものでもありませんし、そんなものでは?」
「手帳を落として中身を読まれたりでもしない限り、ね」

にこり。

「嫌味ですか?」
「貴方がそう思うなら」

そう言ってまた彼はゆるりと口角を上げた。食えない人だ。相手の心情を汲みきれず、眉を顰める。
前髪、崩れていますよ と私の髪を掬う彼の表情は読めない。

「まぁともかく、拾ってくださりありがとうございます。私はこれで」

男性は背を向けようとして、またこちらを向いた。

「先程の日記の内容ですが、口外なさらないようお願いしますよ。状況によってはお迎えにあがりますので」
「人のプライベートをべらべらと喋るほど無神経でもありませんよ」

私が返事をした時には、彼の姿は影に溶けるように消えていた。


<参加回>
+ 鈴羽根 由季
<基本データ>
(Picrew 量産メーカー 様 より)

PC名: 鈴羽根由季
読み: すずはね・ゆき もしくは すずはね・よしき
PL名: にーてん
コード名: ディープ・ブルー
スタイルクラス: サポーター
レイヤークラス: ミスト
ワークス: フリーランス

<ライフパス>
出自: 高貴な血筋
経験: 死
動機: 忘却
邂逅: 借り/レイカ
コードフォルダの形態: 生体端末
コードへの感情: 困惑

<自由記述欄>

鈴羽根由季(すずはね・よしき)はレギオン本部の幹部級職員の令息として生まれた。幼い頃から様々な居住地を視察に転々とする生活であったが、本人はどこに行っても(建前上は)歓迎されることに飽き飽きしていた。

ある時、モトヤマシェルターに訪れたとき、ヒポクラテス陣営による襲撃に遭遇する。近隣にあった古い遺構を移築して再利用したという、滞在していた建物ごと崩壊し、巻き込まれた由季もまた死亡した……

ーーー

その数か月後、崩壊した建物の跡地に、霧と化したひとりのレイヤードが現れた。透明感のあるアクアブルーの髪に、小柄な肢体。どこからどう見ても少女の姿をしており、また彼女はほとんどの記憶を失っていた。

彼女の中に残っていたわずかな記憶にあった名前は「鈴羽根由季」。死んだと言われていた彼だが、もし土壇場でミストタイプのレイヤードとして目覚めたのなら、こうして姿が変わり、生きていても不思議ではない。そう思う、ことにした。

こうして、鈴羽根由季と思われるその少女は、レイヤードとして新モトヤマシェルターの一員となることにした。親の元に戻ったところで、自分が鈴羽根由季本人である保証も出来ない。

ーーー

この姿で「よしき」と名乗るのも違和感がある。そうだな、漢字はそのままで「ゆき」と名乗ることにしよう。

<鈴羽根由季の日記>

  • 第1.5章第1話

+ 鈴羽根由季の日記
…えっと、こんばんは。
鈴羽根由季です。読み方は一応、「ゆき」で良いのかな? 本当は「よしき」なんだけど、そのあたりの話をすると、ちょっと長くなってしまうので、今は飛ばします。

僕は、どうして僕が「よしき」の記憶をもってモトヤマ・シェルターに現れたのかを知るために、このシェルターでいろいろと調べています。今回は、そのことについてもちょっと進展があったので、こうして書き残しておこうと思います。

ーーー

最近、モトヤマ・シェルターでは、奇妙な病気が流行り始めました。普通の人に感染しても風邪に近い症状なんですが、それがレイヤードに感染すると、コードの力を失ってしまう、というものです。
正直、私にとっては一大事です。だって、私はミストタイプのレイヤードなので、コードの力を失ったら、最悪の場合、消えてしまうかもしれませんから。

だから、僕は、このシェルターのレイヤードたちでこの病気に対応するための救護施設を作ろうということになった時、協力することにしました。早く、この病気が収まって欲しかったですし、シェルターの外に出て調べる過程で、ついでに僕の知りたいことにも迫れるかもしれませんから。

救護施設の建設資材を調達するため、ベクターたちが縄張りにしている、シェルターの東側の方に行くことになりました。一緒に行くのは、ゾフィーさんと、エルツ―さん、それから、このシェルターに来てくれたお客さんの葎さん、シュテルさん。

探索は順調に進みました。そして、資材もいろいろ手に入って、エリアの奥に進んでいたところで、日富元リーダーの残したと思しき記述を見つけました。これについては、全文を書き写しておきます。

『ようやく抜け出す糸口が掴めた。去る前に、ここを訪れるものへ伝言を残しておく。
一つ、あまり長居はしないことだ。どうにもここいらは危険な感じがする。いるだけで自分の、大切ななにかが失われていくような。
二つ、それと、もし君(君たち)が由季君を知っているのなら伝えて欲しい。「あんなことをしてすまなかった」と。』

つまり、日富元リーダーはやっぱり生きていて、どこかに行ってしまったのでしょうか。それよりも気になるのは後半です! 僕になにをしたんですか? リーダーは!
びっくりしましたけど、これ以上はここでは分かることもありません。

そして、さらに奥に行くと、病気で力を失っていたはずの榛さんが、エンフォーサーを率いて待っていたんです。榛さんが言うには、この一帯にはレイヤードの力を失わせる不思議な力があって、それを使って病気を演出して、僕たちをここに来るように仕向けたそうなんです。榛さんはあるエンフォーサーに出会って、人間たちの敵に回ってしまったと言っていました。なので、榛さんと戦うことになってしまったんです…

ぎりぎりの戦いでしたが、なんとか榛さんを捕まえて、シェルターに帰ってきました。
今回は、いろいろなことがありました。でも、まだまだ謎は全然解けていません。

ーーー

最後に、今の謎をまとめておきましょう。
これらを一つ一つ調べていけば、いつか僕の正体にも迫れるかもしれません。

  • 日富元リーダーは、どこに行ってしまったのでしょうか?
  • 日富元リーダーは、僕に何をしたのでしょうか。
  • 榛さんが出会った、(たぶん榛さんを操っていた)というエンフォーサーは何者なのでしょう?
  • シェルターの東の区域に、「レイヤードの力を失わせる」力があるのはなぜでしょうか?

うーん、まだまだたくさんありますね。先は長いです。


<参加回>
+ 皇 亜門
<基本データ>
https://picrew.me/share?cd=KWrIh3aPMw より)
PC名:皇 亜門
PL名:ゆうた
コード名:カヴァス
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:HLC

<ライフパス>
出自:貧困
経験:大きな災い
動機:守護(?)
邂逅:マリーナ・ヤレンスカヤ
コードフォルダの形態:首輪
コードへの感情:よそはよそうちはうち

<自由記述欄>
BS型アタッカー。
性格はお調子者にして極度のシスコン。
兄「優斗」と妹「楓華」を模した手作り人形を持っている。
幼いころから孤児として教会の運営する孤児院で育った。
兄と妹(血縁ではない)がいた。
ある日、孤児院が何者かに襲撃される。
兄に自分と妹をクローゼットに押し込まれる。
しばらくして出たが、教会に生き残りはいなかった。
そこからは妹と二人でホームレスとして生きてきた。
ある日、盗みがばれてつかまり、マリーナ・ヤレンスカに説教される。
コード適性が見つかり、レイヤードになる。
しばらくはマリーナ・ヤレンスカの下で働いていたが、今はHLCとして活動している。
妹が病にかかったりもしたが今はもう完治し、二人で幸せに生きている。

+ 真実
妹は死んだ、もういない。
死因は病。
孤児院が襲われ兄もいなくなり、唯一の家族である妹の死をもって彼は死は皆に平等に無慈悲であること、死の前に日頃の行いや神への祈りなどというものは無意味であると悟った。
周りには妹は生きていると伝えてあり、自分もそのように振舞っている。
そうでもしないと彼の心が潰れてしまいそうだったからだ。
今はHLCとして活動しながらも、あの襲撃事件の真相を追っている。

彼の持っている手作り人形は、本来は3人1組であった。
そのうちの一つを彼は捨ててしまった。
彼は、そいつのことが大嫌いなのだ。

<参加回>
+ スルメテウス
<基本データ>
PC名:スルメテウス
PL名:KAZZ-I
コード名:カリオストロ
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:インテレクト
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:技術者
経験:技術者
動機:祝福/力を授ける(任意枠)
邂逅:借り/賀内源治
コードフォルダの形態:同化
コードへの感情:自己肯定

<自由記述欄>
とある漁港での事故により発生した、イカのインテレクト。コードに適合し、地上で活動できるようになったのは偶然だが、彼は自分が祝福されたと考え、それを他者へ分け与えるという使命に目覚めた。
彼は色々なことを学び、力にも様々なものがあることを知った。体力。技術。知識。中でも、機械や科学技術に強い関心を持ったようだ。
多くの知識を蓄えた彼は、やがてスルメテウス(知を集める者)と名乗るようになった。だが、ようやく準備が整ったに過ぎない。なぜなら、それを他者に与えることこそが彼の使命なのだから───

<参加回>
+ 仙石 歌瑚
<基本データ>
PC名:仙石 歌瑚(せんごく うたこ)
PL名:灘
コード名:歌仙兼定
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:レギオン→フリーランス

<ライフパス>
出自:戦場生まれ
経験:英才教育
動機:継承
邂逅:戦友
コードフォルダの形態:アクセサリ(頭の花飾り)
コードへの感情:親しみ

<自由記述欄>
ムサシ・クレイドル運営議会の一角を担う家門である仙石家の娘。和服を着た嫋やかかつ穏やかな女性である。常時落ち着いた態度だが、すこし天然。

~仙石家~
"大侵攻"前より名門で、ムサシ・クレイドルの設立にも一役買い、同クレイドル議会の一員を排出している力ある一族。しかし、現当主である歌瑚の父は、娘である歌瑚の将来を縛らないようにするため、彼女に第一継承者の証であり家宝である「牡丹の花飾り」を渡したものの、「家督は継がなくていい、跡取りの事など気にするな」と告げたのだ。跡取りは唯詩の甥(歌瑚からみた義理の従兄弟)ということになった。

~仙石家第一子・歌瑚について~
歌瑚は現当主・仙石唯詩(ただし)の実の娘ではない。唯詩の妻である女性は病気のため子が成せない体質であり、それでも子を育ててみたい、唯詩との子が欲しいと言う妻のために、彼がどこかから拾ってきた養子である。
唯詩は議会の一員になる前はレギオンでレイヤードとして働いており、15年前に赴いた戦場に駆けつけた時、幸いにも生き残っていた少女を拾った。彼はその少女を気に入り、自分ら夫婦の子として育てようと決意し、少女を引き取って「歌瑚」と名付けたのである。

<参加回>
+ ゾーイ・ファルド―
<基本データ>

PC名:ゾーイ・ファルドー
PL名:某N
コード名:ヒュドラ
スタイルクラス:チェッカー
レイヤークラス:ヴェール
ワークス:クルセイド

<ライフパス>
出自:レイヤード
経験:放浪生活
動機:復讐
邂逅:ミゲル・アマデオ くされ縁
コードフォルダの形態:アクセサリー(蛇の指輪)
コードへの感情:親しみ

<キャラクターシート>

(テンプレートはこちら→https://log.kuzumochi.work/cl
<自由記述欄>

<参加回>
+ ソニヤ・トゥーリ・セッテルホルム
<基本データ>

PC名:ソニヤ・トゥーリ・セッテルホルム
PL名:ただのあるまり
コード名:ガラハッド
スタイルクラス:サポーター
レイヤークラス:ミスト
ワークス:レギオン

<ライフパス>
出自:科学の申し子
経験:研究素材
動機:
邂逅:
コードフォルダの形態:生態端末
コードへの感情:同一視

<自由記述欄>
 ムサシクレイドルの郊外にある、とある研究所出身のミストの少女。
 物心つく前からコードに適合していたため、自意識にコードの影響を強くうけている。そのため、少々価値観がずれていたり、世間知らずな面がある。
 ソニヤ曰く、研究所内では外界と切り離された環境であったため、具体的にどの程度暮らしていたわからないが、最低でも20年は暮らしていたらしい。幼少期に適合したことが原因なのか身体のアルケオンの状態が不安定であり、安定して人型を保てるようになったのはほんの数年前。また、外出許可とレイヤードとしての活動許可がでたのは、本当につい最近。初めての任務で夕焼色千草の護衛を担当したそうだ。

 旧カンサイ地域の新進気鋭の企業「マモン商会」の社長(代理)である夕焼色千草の護衛兼秘書であったが、彼女が社長(代理)を辞めたことに伴い、ソニヤも秘書をやめ、今は一友人としてムサシに帰ってきた。

+ 蒼と空と小さな灯火
「あれ、こんなもの持ってましたっけ…?」

シキさんがまた出張に行かれると聞いたので、私の荷物の整理をしていたところ…

「マッチ箱…?」

ちいさな可愛らしいマッチ箱が一つ。最近使った記憶も、買った記憶も無くて、首を傾げる。
そっと箱の中身を覗いてみると、中には数本のマッチが見えた。

手のひらの上に箱をのせてしばらく見つめる。

私の身体は液体で、さらにいえば真水だ。うっかり火薬を湿らせてしまっては台無しにしてしまう。私が選んで買うとは思えなかったけれど、このマッチはそう簡単にはダメにならない…気がする。

いつから持ってたんだろう。出張先でもらったのかな、それともサカイに来てから?それとも、シキさんに会う前? それより前はずっと研究所にいたから、研究者さんが持たせてくれたのかな。でも、こういうの持ってる人いたっけ……?

うーん、全然思い出せないや。

「そにゃちゃーん!ちょっとこっち来てー」
シキさんの声で意識が一気に引き上げられる。とりあえず手に持ったままのマッチ箱を鞄の上に乗せて、立ち上がる。

ふと窓の外の空が目に入る。そこにはうっすらと虹のかかった青空。珍しくはあるけれど、何の変哲もないありふれた光景。そのはずなのに、とても愛おしく思えて… どうしてだろう。

「そにゃちゃーん!」
「ぁ、ごめんなさい、いま行きます!」
急いで窓に背を向けて、部屋の扉を開く。

次の目的地はナゴヤ、それからゆくゆくはムサシの方にも行くらしい。
シキさんは社長をやめる なんて話していたし、これからどうなるのか全く分からないけれど、たとえ雲に隠れたってこの青空がある限り、きっと大丈夫。そんな気がしています。



<参加回>
+ ゾフィー・シュタイン
<基本データ>
PC名:ゾフィー・シュタイン
PL名:エイブ
コード名:ヴィクター・フランケンシュタイン
スタイルクラス:ブレイカー
レイヤークラス:マージ
ワークス:フリーランス

<ライフパス>
出自:学者の子
経験:有名人
動機:活躍の場
邂逅:アインハルト/トラウマ
コードフォルダの形態:ファッション(帽子)
コードへの感情:同一視

<自由記述欄>
 弱冠15歳にして優れた機械技術と生体知識を身に付けた科学者。それを可能にしているのは『ヴィクター・フランケンシュタイン』のコードであり、幼くしてコードに適合したゾフィーはその力をもって様々な知識や技術を身に付けていった。
 父も非常に優秀な科学者であり、その科学知識や技術はムサシの地にて人々の生活に大いに貢献した。多くの人に認められ、称えられ、人のための仕事をする父に憧れを抱き、将来自分も同じく人の役に立てる科学者になりたいと志していた。だが、父はそれを認めなかった。「お前には才能がない」「不可能だ。別の道を志せ」と科学の道を歩もうとするゾフィーを真っ向から否定した。ゾフィーはそれに対して自ら立ち上げた理論や作り上げた機械類などの研究成果を披露し、自らの才能を認めさせようとしたが、父はそれに対して見向きもしなかった。何故自分を認めようとしないのか。思い悩んだ彼女は、家出を決意しムサシから旅立つことにした。
 そして辿り着いた先はモトヤマシェルター。小さくも確かな成長を続ける子のシェルターならば、自分の科学が一助に成り得るだろうと考え、定住を決意する。電気工事などの補助から始め、自らの研究のための環境を整え、自らの才能を認めて貰うための一歩を踏み出す……はずだった。
 バベル勢力による侵攻の結果、モトヤマシェルターはほぼ壊滅状態になり、ゾフィーはなんとか生き残ることができたが、彼女の研究の道や貢献するための人々は潰えてしまった。絶望的な状況。それでも、彼女が倒れることはなかった。科学の道に終わりはなく、潰えたのであればまた切り開くしかない。彼女はモトヤマシェルターを再興することを決意し、その技術や知識を余すことなく使うことを誓った。自らの道と才能を示すために。

<参加回>

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最終更新:2024年09月15日 10:49