らき☆ロワ @ ウィキ

ピエロのままで

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ピエロのままで ◆OGtDqHizUM


「10人ねぇ…実に参加者の1/6。なかなかのペースだなおい…」

ランキング作成人は先ほど流れた提示放送に対し、そう呟く。
やはり死の瞬間を目撃したみゆきと川田の名前が呼ばれていた。
幸い自分の知り合いが呼ばれなかったことには少し安堵している。

『それにしてもやってらんねえぜ!!さっきから見つかるのは死体、死体、死体、死体、死体!!
ああ、はやく美少女に会っていろいろヤりてえよぉぉ~~~~!!』
「静かにしろバカ!」

クロスミラージュの電子音声にランキング作成人はやれやれと言葉を返す。
だが、正直やってらんないというのは作成人も同じであった。
今までに出会った生きてる参加者はマーダーと化した長門ぐらいのもの。
美少女はともかく何でもいいからまともな人に会いたいと言うものだった。

「どうしてこうも凄惨な現場に立ち合わせるのかね俺は……」

ランキング作成人は先ほど自分が目撃したことを思い出し愚痴をこぼす。







黒王号の暴走の後あの場からフラップラーで逃走したランキング作成人。
彼が丁度神社の上空を通った時、拡声器を使っているのかどこからか声が聞こえてきたのである。
内容はただ助けを求めるわけでもなく、殺し合いを止めろというわけでもなく、影が濃けりゃどーたらかーたらだとか馬鹿げた内容だった。

「拡声器だと…使ってるのはどこのバカだ?」

拡声器のジンクス。
パロロワを少しかじっている者なら知っているであろう死亡フラグだ。
ましてやパロロワに深く関わっているランキング作成人がそのジンクスと恐ろしさを知らないわけがなかった。
愚痴をこぼしながらランキング作成人は声が聞こえてくる自然公園のほうへフラップラーを飛ばす。
自分は臆病ではあるが誰にも死んでほしくなかった。

(せめて俺が着くまでには無事にいてくれ!)

拡声器を使った主の無事を願って作成人はフラップラーを飛ばす。
だが彼が自然公園につく頃には拡声器からの声は既に聞こえておらず、
後に残っているのは夥しい血痕…拡声器と使用した主であろう男の頭部、胴体、手首、足首が散乱したバラバラ死体があるのみだった……
どっかで見たことあるような気がしたが作成人はどうしても思い出せないので考えるのをやめた。
といっても桃色の羽織を着ていたのなら彼はその死体が笑点のピンクのものだと分かったかもしれないが。

「…………」

トンネルで殺人を目撃した時と違って不思議と吐き気はしなかった。
二度もロワに参加している故なのかそれともグロテスクな現場を二度も目撃したからなのか。

「この俺も自分がロワに巻き込まれるのに慣れてきちまったらしいな…糞が。」

某誤解王みたいに末期にはなりたくないと思いつつ、作成人は再びバラバラ死体に視線を落とす。

「それにしてもこの殺害方法、まさか……」

頭部、手首、足首など体中の『首』を刈られたこの殺害手口。
彼はこの方法で殺害する人物に1人くらい覚えがあった。
わざわざ全身の『首』を切り取って殺害するマーダーは唯1人。

熱血王子か。嫌な予感が当たっちまったらしいな…」

熱血王子は作成人が100%危険と判断した人物。
やはり熱血王子は死亡前から連れてこられたのだというのが分かった。
しかも手首だけでなく足首や頭部まで刈られている頃から参戦時期は最低でも『ネックブレイカー』を修得した後のはず。

「なんにしろ熱血王子が近くにいるかもしれん。とっとととんずらさせてもらうぜ。」

本当なら埋葬してやりたかったが、危険人物がまだ近くにいるかもしれないことを考えると今はここを離れるべきと考えた。
死体の近くに放置されていた拡声器は「これ以上どっかのバカが拡声器を使っちまうとヤバイ」ということで彼が回収した。
自分がロワの死亡フラグのジンクスたる拡声器を所持するのは少し抵抗があったが、使わなければ問題ないだろうということだった。
そしてランキング作成人は自然公園を後にし北上していったのだった。






そして現在に至る。
ランキング作成人は仲間を得るため足の進める方向にある洋館へと向かっていた。
徒歩なのはフラップラーで空を飛んでいると目だってマーダーに追いかけられるかもと踏んだ上である。

『あ~それにしても暇だぜ!おい作成人さんよぉどうせなら拡声器使って仲間集めちまおうぜ!』
「断る。危険人物だってくるかもしれないだろ。近くに長門や熱血王子が潜んでいるかもしれないと思うと怖くて仕方ねえよ。(ジンクスもあるしよぉ…)
運悪く俺には武器が一個も支給されてねえし。名簿を見る限りチート級の奴らがゴロゴロいるんだ。
俺みたいに力のねえ一般人は死なないように慎重に立ち回るしかないんだなこれが。
ほら、こうしているうちについたみたいだぜ。」

作成人の視線の先には目的地である洋館が建っていた。
そして彼が洋館の庭に入ろうとしたとき突然悲鳴が聞こえてきたのである。

「NOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」
『な…なんだ!!?』
「しっ!」

騒ぐクロスミラージュを黙らせ作成人は物陰に隠れながら悲鳴のする方向へと近づいてみる。

「うぅっ…!」
『こ れ は ひ ど い』

2人は見てしまったのだ。
ランキング作成人とクロスミラージュが目撃した光景。
それはまさに地獄のようで、こんな光景ばかり目撃してしまう自分達はきっと特別な存在なのだろうと感じたとか。
ズボンを尻まで下げられた男(アムンゼン)が2人の男女に尻を甚振られている光景だった。
片方のスクール水着をきた少女はその丸出しの男の尻を蹴り続けている。
そしてもう1人の男はさらに酷いことをしている。手に持ったタバコを四つんばいの男の尻に押し付けているではないか。
被害者らしき男性は誰だか分からなかったが、加害者側の人物はランキング作成人が把握している人物、南千秋と赤木しげるだった。
事情を知らぬ作成人にとってこの光景はアカギと千秋が1人の男を一方的に嬲っているようにしか見えないわけだ。

『おい、どうするんだよ!!』
「どうするったってよぉ…」

ランキング作成人は唯の一般人。さらに武器らしき支給品は何もない。
対して向こうは二人。千秋がもしカオス出身なら竜の力を持っているし、アカギは…あれだ。関わったらいろいろヤバイ気がする。
結局ランキング作成人は情けないことにアカギ&千秋の年少鬼畜組にアムンゼンが甚振られているのをただ見ていることしかできなかった。
いや、見ていることしかできなかったという表現は正しくない。途中からランキング作成人は見ていられず両手で顔を覆っていた。
しばらくしてアムンゼンの悲鳴も収まると2人の会話が聞こえてきた。

「もうこんな奴放っといてホテル行こうぜ。」
「ああそうだな…ついでにこいつの支給品も取っておこう…」


ま  さ  に  外  道







ランキング作成人は洋館から南西の方向へ向かって息を散らしながら走っていた。
しばらく洋館が見えなくなるまで離れたところで周囲に誰もいないことを確認し足を止める。
そして疲れたかのように腰を下ろす。何しろ彼は特別運動神経はいいというわけでもない。全力疾走すれば疲れるのは当然のことだった。

『おい!いきなり走り出しやがって…どうするつもりだ?』
「ハァ……ハァ……。これからホテルに向かうぞ。」

クロミラの問いにランキング作成人は息切れ切れながらも答える。

『よりによって何でホテル?』
「仮にお前が参加者だったとしよう。」

作成人はデイバッグから地図を取り出してクロミラに見せるように広げた。

「場所を移動したい時…現在位置の把握とかのために地図は要るよな?
じゃあ移動する時お前はどこへ行く?」
『そりゃあ…地図に表示されてる建物にいきたいだろ。目印になるし…
対主催だったら仲間を集めもできるし、マーダーだったら獲物も見つけやすいしな。
それに美少女との出会いもあるかもしれねえ!!』
「最後の言葉は聞かなかったことにしておくが…まあそんなところだろうな。」

クロスミラージュの余計な部分はスルーし作成人は話を進める。

「今回の放送で禁止エリアが一つは百貨店に後二つはトンネルや橋を跨ぐように設定されてる。
つまり北と南にほぼ分断されちまってるってことだな。
そして今俺がいる北側にいる奴らが立ち寄りそうな建物は結構限られてきてるんだぜ。まあ候補を挙げるとしたら病院かホテルだろう。
スペースや食料、道具に恵まれてそうだからな。その二つの建物に人がいるに違いない。まぁ安全なヤツか危険人物かはたまた誰もいないかは運しだいだがな。」
『でも、ホテルはさっきの危険な奴ら2人がこれから行くとか言ってた場所だぜ?
でもまあ男のほうはともかく…もう1人のスク水ロリっ子に蹴られるのは悪くないぜ。
しかもあの子ドS全開。たまんねぇ~~~~!ああセクハラしてえ!尻叩きてえ!!』
「ちっ……」
『あ……ごめん。』

作成人のゴミを見るような視線にクロスミラージュはつい謝ってしまう。
彼はただの支給品であり、魔法を使えない作成人にとっては無用の長物であり正直持ってても得はほとんどない。
むしろ勝手に喋ってくるだけのアイテムなどむしろ要らないのではないだろうか?
多分作成人の機嫌をさらに損なったら最悪破られるか……であろう。



「だからだ。あのまま病院に行っちまったらホテルで待機してるかもしれん連中とあの2人は鉢合わせして殺し合い勃発することは避けたいんだ。
しかもあの2人の性格からして安全を装って近づいてくることは間違いなし。だから俺が病院にいる連中にあの2人が危険人物であることを教える。
そうすりゃあの2人を最悪撃退できるかもしれねえ。一番いいのは無力化だけどさ。ついでに長門と熱血王子も危険だって事を知らせねえとな…」
『ふんふん、にゃるほどね~。まぁホテルに美少j「まぁということだからさっさとホテルへ行くとするか。」

クロスミラージュの言葉を遮ると作成人はデイバッグからフラップラーを取り出す。

『おいおい、フラップラーは目立つから使いたくなかったじゃないのか?』
「ここから2~3キロくらいあるんだぜ…さっき全力疾走して疲れてんだ。
それに今は一刻を争う時、時間をあまり無駄にはできないからな…よいしょっと。」

そういうと作成人はフラップラーに飛び乗り空中を上昇させ、ホテルのある方向へフラップラーを飛ばしていった。
自分と志を同じくする仲間を探し、殺し合いを終わらせるべく彼は空を翔る。
己の誤解に気付くこともなく。



 【C-5/上空/1日目-朝】


 【ランキング作成人@オールロワ】
 [状態]:若干の疲労
 [装備]:クロスミラージュ@ニコロワ、フラップラー@アニ2
 [持物]:拡声器@ロワ全般、デイパック、基本支給品一式、不明支給品x1
 [方針/行動]
  基本方針:誰にも死んでほしくない。自分も死にたくない。
  0:一刻も早くホテルへ行く
  1:黒井ななこ、6/氏と言った知り合いを探し出し合流する。
  2:ロワ破壊のための仲間を集める(こなたを仲間にしたいが、「会えればラッキー」程度の優先度)。
  3:黒王号に乗った長門、熱血王子、アカギ(13歳)、南千秋を警戒。
  4:クロミラがウザい。

093:我がAA軍は永遠に不滅です (後編) 投下順 095:No Chance in Hell
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062:憂鬱アンドロイド ランキング作成人 105:ココカラトワニ

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