証明不可能 ◆nkOrxPVn9c
「妙だな」
暗がりの個室で、白のタイツに身を包んだ男、ジェネラルシャドウが呟く。
ピエモンに勧められ、資料という名目で『2chパロロワ事典@Wiki』なるインターネットサイトを見ていたところだ。
ロワが開催する前にも、7つの世界で行われていたバトルロワイアルを読破させられた。
ピエモンに勧められ、資料という名目で『2chパロロワ事典@Wiki』なるインターネットサイトを見ていたところだ。
ロワが開催する前にも、7つの世界で行われていたバトルロワイアルを読破させられた。
無限に広がる並行世界の中では、一つの書物の内容がそのまま再現されることもそれほど珍しいことではない。
これらの創作物は、パラレルワールドにて殺し合いの内容がそのまま書き写されたものである。
もっとも、参加者の一人が言うように、『横』ではなく、『縦』の世界が創ったものである可能性は捨てきれないが。
これらの創作物は、パラレルワールドにて殺し合いの内容がそのまま書き写されたものである。
もっとも、参加者の一人が言うように、『横』ではなく、『縦』の世界が創ったものである可能性は捨てきれないが。
(『人が想像できるすべての事は起こりうる現実である』・・・・・・人間も中々面白い言葉を遺したものだな)
ドイツのとある平凡な物理学者が言った台詞。
彼は特に誇れる実績があるわけでもない。
しかし、彼が示す並行世界への可能性は幾多の学者も唱えていることである、
多元宇宙論にエヴェレットの多世界解釈と、パラレルワールドは理論上は間違いなく存在するのだ。
もっともそれを彼らが証明する手段は無く、可能性に対する正論も反論もお互い肯定も否定もできない。
彼は特に誇れる実績があるわけでもない。
しかし、彼が示す並行世界への可能性は幾多の学者も唱えていることである、
多元宇宙論にエヴェレットの多世界解釈と、パラレルワールドは理論上は間違いなく存在するのだ。
もっともそれを彼らが証明する手段は無く、可能性に対する正論も反論もお互い肯定も否定もできない。
(まあ人間が如何なる理論を立てたところでどうでもいいがな)
書き手や読み手にとってのキャラクターだのどうなの関係ないこと。
生きたいから生きている、バトルロワイアルの参加者も皆そうだ。
各々のバトルロワイアルにて、生き残った参加者による少数派の運命の打開を何度も読んだ。
今、ジェネラルシャドウが問題としていることは可能性による水掛け論などではないのだ。
生きたいから生きている、バトルロワイアルの参加者も皆そうだ。
各々のバトルロワイアルにて、生き残った参加者による少数派の運命の打開を何度も読んだ。
今、ジェネラルシャドウが問題としていることは可能性による水掛け論などではないのだ。
(何故、バトルロワイアルが終了しているのだ)
もちろん、ここで終了したといっているのは、彼らが現在行っている物ではない。
『リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル』と『オールジャンルバトルロワイアル』以外は、
自分達が介入することなく完結しているのだ。
予想だと、『漫画キャラバトルロワイアル』の村雨良とパピヨンはBADANとの決戦中から連れてきたので、
向こうの世界では今頃ZXを抜いた最終決戦が行われているはずである。
それは後の赤木しげるの行動にも影響が出てきて結末は変わっていたに違いない。
『リリカルなのはクロス作品バトルロワイアル』と『オールジャンルバトルロワイアル』以外は、
自分達が介入することなく完結しているのだ。
予想だと、『漫画キャラバトルロワイアル』の村雨良とパピヨンはBADANとの決戦中から連れてきたので、
向こうの世界では今頃ZXを抜いた最終決戦が行われているはずである。
それは後の赤木しげるの行動にも影響が出てきて結末は変わっていたに違いない。
(歴史の改変が行われるはずが・・・・・・ないのか?)
既に終わった物語に介入し、そこの登場人物を連れ去ったのだから、事実上自分達は歴史の改変を行ったことになる。
だが、改変される前の世界を書き写したはずのwikipediaには、特に話が書き変えられている様子はない。
だが、改変される前の世界を書き写したはずのwikipediaには、特に話が書き変えられている様子はない。
(新たな多元宇宙・・・・・・いや、それとも・・・・・・)
単純に、途中で参加者の一部が何者かに連れ去られた後のバトルロワイアルが書かれたパラレルワールドが発生、
あるいは存在しているだけだと考えることもできるだろう。
しかし、分岐されたはずの世界はまだ観測されてはいない。
あるいは存在しているだけだと考えることもできるだろう。
しかし、分岐されたはずの世界はまだ観測されてはいない。
(確かめてみるか)
ジェネラルシャドウはPCを操作し、『メッセンジャー』を起動させる。
『メッセンジャー』とは、予め登録された人物とチャット形式で会話できるアプリケーションのことだ。
情報漏えいをそれほど危惧する必要の無いこの施設では、情報伝達の手段と化しているはずなのだが・・・・・・
『メッセンジャー』とは、予め登録された人物とチャット形式で会話できるアプリケーションのことだ。
情報漏えいをそれほど危惧する必要の無いこの施設では、情報伝達の手段と化しているはずなのだが・・・・・・
(ほとんど"退席中"とはな)
『退席中』というのは、メッセンジャーにて手をつけられないとき、例えばトイレ中等に使用する状態表示である。
余談だが、ここの運営の下っ端のゆとりどもは、業務に関する会話をしたくがないために、
あえて『退席中』にしているのだ。
その上、知り合いとは『退席中』同士で会話したりする。 言わば『退席中』は、彼らにとっての『オンライン』も同然なのだ。
余談だが、ここの運営の下っ端のゆとりどもは、業務に関する会話をしたくがないために、
あえて『退席中』にしているのだ。
その上、知り合いとは『退席中』同士で会話したりする。 言わば『退席中』は、彼らにとっての『オンライン』も同然なのだ。
(まともなやつは・・・・・・)
そのようなやつら等は頼れる者ではない。
本来ならばピエモンに当たりたいのだが、生憎彼はオフライン。
仕方ないので、真の意味で『オンライン』状態になっている、比較的まともな下っ端にダブルクリックする。
本来ならばピエモンに当たりたいのだが、生憎彼はオフライン。
仕方ないので、真の意味で『オンライン』状態になっている、比較的まともな下っ端にダブルクリックする。
プラチナヌメモン さんの発言 (11:30):
ジェネラルシャドウ様、何か御用ですか?
ジェネラルシャドウ様、何か御用ですか?
トランプ紳士 さんの発言 (11:30):
ああ、少し頼みたいことがある。
ああ、少し頼みたいことがある。
プラチナヌメモン さんの発言 (11:30):
それは珍しい。 私の権限でできることなら何でもします。
それは珍しい。 私の権限でできることなら何でもします。
あの汚臭にまみれた集団の一体からは想像もできない程丁寧な言葉が返される。
権限、などと言っていることから、彼らの中では高い立場にあるのだと推測できた。
ジェネラルシャドウは、彼に対し己の要望を書き綴った。
権限、などと言っていることから、彼らの中では高い立場にあるのだと推測できた。
ジェネラルシャドウは、彼に対し己の要望を書き綴った。
トランプ紳士 さんの発言 (11:31):
参加者達の元の世界を観測したい。
参加者達の元の世界を観測したい。
主催、という立場で沸いてしまった興味だ。
暇つぶし程度でしかないが、できそうなことをそのままにしておくのも気持ち悪い。
暇つぶし程度でしかないが、できそうなことをそのままにしておくのも気持ち悪い。
(遅いな)
僅か数秒で返されていたメッセージが、今度は1分たっても返ってこない。
他ロワから参加者を連れてくることができるのなら、それらの世界の様子を見ることもできる。
今の主催の能力ならば可能なことであるから、メッセージごしの相手は不可能なことで悩んでいるのではない。
他ロワから参加者を連れてくることができるのなら、それらの世界の様子を見ることもできる。
今の主催の能力ならば可能なことであるから、メッセージごしの相手は不可能なことで悩んでいるのではない。
(やはり無理があったか)
多数の世界の住人を集めたバトルロワイアルを開くものは、
皆、並行世界へ干渉できる技術、あるいは力を持っている。
今頃彼らは、管理していた参加者が消えたことで動揺しているだろう。
そんな状況に攫った本人が覗き見したら、結果は火を見るよりも明らかだ。
皆、並行世界へ干渉できる技術、あるいは力を持っている。
今頃彼らは、管理していた参加者が消えたことで動揺しているだろう。
そんな状況に攫った本人が覗き見したら、結果は火を見るよりも明らかだ。
(主催者が集まってそこでもバトルロワイアルか・・・・・・笑えないにも程があるな)
ただでさえイレギュラーは排除される対象だというのに、元凶が自ら火に飛び込んでどうするのだろうか。
バトルロワイアルの崩壊は主催にとっては最悪の結末である。
最も『面白さ』しか求めていない一部の主催はその例を外れるだろうが。
バトルロワイアルの崩壊は主催にとっては最悪の結末である。
最も『面白さ』しか求めていない一部の主催はその例を外れるだろうが。
プラチナヌメモン さんの発言 (11:36):
・・・・・・わかりました。 ただし条件があります。
・・・・・・わかりました。 ただし条件があります。
数分後、ようやく相手から伝達がやってくる。
可能だということに、ジェネラルシャドウは鼻を鳴らす。
リスクを抑えるために条件という制限を付加させるのは、想像できたことなのでそれほど落胆はしなかった。
可能だということに、ジェネラルシャドウは鼻を鳴らす。
リスクを抑えるために条件という制限を付加させるのは、想像できたことなのでそれほど落胆はしなかった。
プラチナヌメモン さんの発言 (11:36):
大変恐縮ですが、貴方が見る世界は私が指定したものにして頂きたいのです
大変恐縮ですが、貴方が見る世界は私が指定したものにして頂きたいのです
トランプ紳士 さんの発言 (11:36):
テラカオスバトルロワイアルだな
テラカオスバトルロワイアルだな
プラチナヌメモン さんの発言 (11:37):
その通りです。
その通りです。
『テラカオスバトルロワイアル』の参加者の半数は、
既にロワが終了して、その後何も無く過ごした世界の住人だ。
主催の消えた世界に干渉しても、こちらを察知される危険性は比較的低いものである。
また、一部はロワ途中から連れて来られているが、当時のテラカオスバトルロワイアルの参加者管理も、
ずさんなもの。
リスクを考慮した条件としては打倒な物である
既にロワが終了して、その後何も無く過ごした世界の住人だ。
主催の消えた世界に干渉しても、こちらを察知される危険性は比較的低いものである。
また、一部はロワ途中から連れて来られているが、当時のテラカオスバトルロワイアルの参加者管理も、
ずさんなもの。
リスクを考慮した条件としては打倒な物である
トランプ紳士 さんの発言 (11:37):
いいだろう、すぐに手配を頼む。
いいだろう、すぐに手配を頼む。
プラチナヌメモン さんの発言 (11:37):
わかりました、少々お待ちください。
わかりました、少々お待ちください。
下っ端から送信されてきたURLを開く。
見た目はただの動画サイトだが、そこに映っているものは
リアルタイムで放映されている、カオスロワのその後の世界だ。
バトルロワイアルが開かれている様子はないということから、
最もリスクが低いところを選ばれたのだ。
見た目はただの動画サイトだが、そこに映っているものは
リアルタイムで放映されている、カオスロワのその後の世界だ。
バトルロワイアルが開かれている様子はないということから、
最もリスクが低いところを選ばれたのだ。
「さて」
椅子の背もたれに体重をかけ、ジェネラルシャドウはPCに移された動画を閲覧し始めた。
☆ ☆ ☆
『デュエルが開始されます、デュエルが開始されます。
コース上の一般車両は直ちに退避してください』
コース上の一般車両は直ちに退避してください』
夜のハイウェイが機械音声を合図にして変形をはじめる。
段差が大きくなり、乗用車の群れは低い方の道へと退避し、
盛り上がった高速道路には二台のバイクを除いて存在する人間は誰もいなくなった。
段差が大きくなり、乗用車の群れは低い方の道へと退避し、
盛り上がった高速道路には二台のバイクを除いて存在する人間は誰もいなくなった。
『フィールド魔法、スピードワールド2 セット』
前を走るバイクから、更に機械音声が発されると同時に辺りは薄紫色の空間に包まれる。
「と、これで準備完了だな。 行くぞ、蟹野郎」
先頭を走るバイクに搭乗するのは、薄茶色のロングヘアーに、ホイップを模した癖毛を持つ女性である。
ライダースーツの胸、尻から盛り上がる膨らみは、見るものが見れば情欲を誘うものだ。
ライダースーツの胸、尻から盛り上がる膨らみは、見るものが見れば情欲を誘うものだ。
「ああ!」
蟹と呼ばれた刺青の男は、彼女の肢体に見とれることもなく答える。
彼らは決闘者と呼ばれる生き物だ。
インダストリアル・イリュージョン社名誉会長のペガサス・J・クロフォードが、
古代エジプトの遺跡にあった石版を元に作り出したカードゲーム、『デュエルモンスターズ』のプレイヤー達の総称である。
『デュエルモンスターズ』は単なるカードゲームを超えて、オリンピックと並ぶエンターテイメントとなっているのだ。
彼らは決闘者と呼ばれる生き物だ。
インダストリアル・イリュージョン社名誉会長のペガサス・J・クロフォードが、
古代エジプトの遺跡にあった石版を元に作り出したカードゲーム、『デュエルモンスターズ』のプレイヤー達の総称である。
『デュエルモンスターズ』は単なるカードゲームを超えて、オリンピックと並ぶエンターテイメントとなっているのだ。
「第一コーナーを曲がった方が・・・・・・って言うこともないな」
ライディング・デュエルは、通常のデュエルにスピードを求めるために発展した形式のデュエルであり、
プレイヤーは両者とも『D・ホイール』というライディングデュエル用のバイクに乗ることになる。
プレイヤーは両者とも『D・ホイール』というライディングデュエル用のバイクに乗ることになる。
「ということで私が曲がったぞ!」
先に出たのは女性のバイクだ。
ライディング・デュエルのルールとして、
先に第一コーナーを曲がったプレイヤーが先攻を貰うことができるのだ。
そして互いに決闘を始めるためのキーワードを言い放った。
ライディング・デュエルのルールとして、
先に第一コーナーを曲がったプレイヤーが先攻を貰うことができるのだ。
そして互いに決闘を始めるためのキーワードを言い放った。
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/ ノ \__//ヽ { ヽ ニニ7‐-、
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-‐'´ , ' / ノ| / /ヽ、
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-ー' ´/ ,へ _, -‐^` / | 〃 |ニニ/ /i /\
/ / \ , -'´ |〃 |ニニ/ | ヽ/\
/ / \ー--‐'´ | | |\ \
「「ライディングデュエル アクセラレーション!!」」
__ ノヽ.
/⌒ヽ .. -―/: . . :} __
〃/ }} . . : : : {: . . . :ノミ 、 /⌒ヽ.
.il' /´. : : : : : : : : : : : : : . ミ/ヽ l!
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/ / |! . . : : : : : : . : : : . :ハ |!
.' ′|! . : :/ : /: . : : . . : . '. |!
′|: |! . : :/l :/| i : . . . :/: : . : . l |!
| :| : |! . :/´{/`ト{: . . . :/:,ム: /i: . : . .| |!
| : |! i. :/廴|_レ ヽ : }/}く }/`|: . :|: .| |!
|: ! :|!: :∨ ´ ̄´ }ノ′`'=' }: . . :}: .′|!
「ヽ | : |. . |!\廴 / :ノ: . :/l:/ |!
|::::}\ | : | r↓i .{ ̄ ′ _ノイ: . / l′ |!
}:::リ \ー-... _ | : | ヾ;;ノ.小. ヾv ̄`ァ' ブ : : . . /{ r↓1
ノ,::ヘ /:::) ヽ:.:.:.:.:{ | : l. . }′:|:.:.\  ̄ .ィ : : : . . . {: l ヽ;;ノ
/:く:::l:::}:::/ }:.:.:. ヽ| ハ . .::|_ノl > -- ´ {: :/: . . :|: .'. }′
iヘ::::l::|:ノ:::{ ノ.:.:.:. ,斗―} . .::. :{ } ∨: . . : l: ハ ,. -――――ァ
|:::}:::|ノ`::::| ⌒ヽ/ / . .:: :| ′ /: . . . : ′ ∧__ ノ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./
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|::::::ノ::::::ノ | /. .: : . . ノ ` _ノ ___/: . . . : / `ヽ: ∨.:.:.:.:.:.:.:./
{:::::::: イ | .ノ . : : . / / : . . . :/ \´ ̄ ̄`
|:::::::::{ / . . . ./ /: . . . :/ ヽ
※両者ともヘルメット被ってます
<1ターン目 女 LP4000 手札5枚 スピードカウンター(以後SP)0>
「というわけで私のターンだ」
第一ターン、カードアドバンテージを考慮してか、先攻にカードをドローする権利はない。
ということで女性はそのまま手札からモンスターカード一枚を手に取る。
ということで女性はそのまま手札からモンスターカード一枚を手に取る。
「出ろ、仮面竜(マスクド・ドラゴン)」
/'´ ̄ )/ヽ
./ Y/´ /,へ、
く、 {./ // ├(⌒ヽ
\ ヽ ヾ」 | ./ /
ヽ ヽ !! /Y { /ヘ /iヽ ハ
`ヽヽノヽ( ( )ヽ / V:. |:::V |
\ ||| ||| ||| i ノ::/ .:ィ |::::::V 仮面竜(マスクド・ドラゴン)
. ト、_ _ノ }. N::/:://´⌒ヽ:::| 星3/炎属性/ドラゴン族
|: .::厂T :.:{_/二二_/ i::レ/ ,ィ 攻1400/守1100
. |: :::i .:::|: :: | ./{ }ん //
|: :::i .::::|: ハ:|\ |:ヽヽ、 ノ:/ / / <効果モンスター>
i.| :::i ::::::レ | ヽ<iヽゝヽ-彡ノ─' / このカードが戦闘によって破壊され墓地に送られた時、
. | |.::i :::::/ .:/|:::::/ハシ⌒ー、ー'/ _/ デッキから攻撃力1500以下のドラゴン族モンスター1体を
/| :::: ::/ .:/ .|ハ彡二ニヽ\」_/ 自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
/ | ::厂|' ...::/ ヽ...}-{__二ニy ヽミ、-、 その後デッキをシャッフルする。
{ .|ノ: ::| :::/ ヽノ ヽ.....-:::::::::::}:::::::}、ー}... ヽ
ヽ::/::: .::::ヽ.........::ソ /ヽ:::::::::_ -ヘ-、::...}、:::: |
ヽ:::...:::::::::::::_/:: :  ̄ ..:: \,、:::ノ
廴__ハ─'i::::::: .:: >'
ヽ, ::|:::::: .::: ..: ...::::: /
ヾ、::::::: ..:..::: ...:::::::: /
ヽ::::: ...::::::: ...::::::::::::: ./!
ヽ::::::::::::::::::::::::::: .:/::/
<:::::::::::::::::::::: ..::::/:::::ヽ
ノ::::::::::::::::: ..::::::::::::::::::| __
ノ⌒ゝ_ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ <:::::::
、ノ::,--、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ _):::::
 ̄ /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ー─'::,-─‐、
「そしてカードを一枚伏せて、ターンを終了する」
手札:3枚
魔法・罠:1枚
魔法・罠:1枚
<1ターン目 男 LP4000 手札5枚 SP1>
(明らかに誘っているな)
男は仮面竜の姿を見て呟く。
仮面竜は戦闘で破壊されたときに新たにドラゴンモンスターを呼び寄せるためのカード。
迂闊に攻撃すれば、任意のモンスターを呼び寄せてしまうことになる。
仮面竜は戦闘で破壊されたときに新たにドラゴンモンスターを呼び寄せるためのカード。
迂闊に攻撃すれば、任意のモンスターを呼び寄せてしまうことになる。
(だが退くわけにもいかない!)
「俺のターン、ドロー。 スピード・ウォリアーを召喚する!」
| | ヽ / | |
| | \\\ ヘ| /// / | |
| | ヾZ"""''''/ )www----''''"""Z〃 | |
| |ヾ Z:::::|::/ / ::::::::::::| Z〃| |
ヽ\\ Z;;;;;;;|/ /::::|:::::::::::::|::::::|::::|;;;;;;Z // / スピード・ウォリアー
/\>ミ"''/ /__::::|;;;;;;;;;;;|:::::|_-''"彡</ヽ 星2/風属性/戦士族
ヽヽ|ヽ ─| /─=,,,,_,,,,=──'' " /|/// 攻 900/守 400
ヽ|d| \ | / | || | | | / |6|/
ヽヽ | ヽ| / .| || |┌┐ | | / | / / <効果モンスター>
ヽり | / "''-,,_./| |ヽ_,,-''" //|ノ このカードの召喚に成功したターンの
|ヽ | |..:::::::/ | | \:::::: ノ | バトルフェイズ時にのみ発動する事ができる。
/ | | |:::: / .| | ヽ :::::: | \ このカードの元々の攻撃力はバトルフェイズ終了時まで倍になる。
.――――''"" ̄ ̄ ̄|| .|ヽ| |:: \|_|/ :: /| || ̄ ̄ ̄""''――――
| | | リ "''――――''" / | | |
| ヽ | |ヽ "''ーーー''" / | / .|
|  ̄\ ヽ /⌒\ / / ̄ .|
| \ ヽ ;;;;;;;;;; / / .|
| | "''―――''" | |
ヽ | | /
ヽ | | /
「バトル! スピード・ウォリアーの効果を発動!」
/ _,,.-''゙/ おまえに足りないものは―、それは!!
//,.-‐''"´,.-'゙:/ _,,.., 情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さーーー
<.r'゙___,,..'r":::/ ,..,__,.r'"ノ:::/ `ヽ.
l、_,.-''゙、.r‐゙''┬'"::::j::::`´,-''、 l,
'-、''j 〉! |:::-‐'''"´:< ゙l l ,.、--――--、
`j゙/‐'-、 '‐-、:::::::::::::`ヽ、_l._l _,.、‐''",.:-‐‐'''‐=‐-、ヽ,
´ ヾ、''゙´`'‐---、 r'-、/`''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/`
ヽ‐''‐-、゚ ゚ `'‐゙uulj:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l ―― 攻900
``''‐、.__ `ヽ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
,.-''":::::`ヽ、 `ヽ、::::::::::::::::::::::::::::::::,゙ ――――
__/ __/ `ヽ、 ``ヽ、:::::::::::::::::/
/ ̄ ̄ ,.:-'" ―― `ヾ、-、 `'‐-、:;;/ ―――――――
―――‐‐/――,.-'"___,,,,,..lヽ__ \::`''''‐-、/
三三' _,.-'"´` ̄、,.、,.、_ //゙:::l ― \_:::::::::`ヽ、=――
ヽ、‐''゙_,,.、-‐‐‐‐‐‐‐-、.i,i,r'"´`''‐-、 `ヽ、:::::::::\≡≡=―
 ̄ ――――― `ヽ‐-、‐-ヽ、 `ヽ、::::::\
――――― `'''''''゙―― \::::: ===―――――
\
,. __,,,... ,.-'"!`ヽ、
,.r''"´''''''"´,.=/,. -'" 人 \ そして何よりもーーーーーー!!!!!
l__,,,...、-''"´‐''゙" __,,..、-'゙ \ ヽ.
/,-‐','" l゙ l ゙̄,/ ``ヽ、.,_\.,_,'、 ______ 攻1800
`j‐'゙/‐、l_,、 i__ r'-、l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`゙゙ 'ヽ、r ゚`。‐----、_ ゙uulj
`ヾ―‐‐‐----、`'''======‐‐‐--、..,,,,_______
`'――――――----------------―‐
―二 三=
―=≡ r-- 二=― _―――
――二 二―\ ≡= ―三=― ̄
――三 ≡―  ̄\ 三=―= ̄ 二=―
――‐二 三=―‐ ―=二  ̄ _==― ̄ ̄
―=/ ≡=―‐ ―二_ 二=―
――‐二/ /=― ―=―― ̄
「仮面竜に攻撃する!行け、ソニック・エッジ!」
ヽ ‐┼‐ ‐‐\‐‐ __/ 、ヽヽ ┌─┐ l l _/ | ̄| | ̄|. | ̄|
'''7 lココ 〉  ̄ /``ヽ\ └┬┘ レ l / ̄ \ l l | | | | | |
) /|\ 、 / | ./├ l __l. l l |__| |__| |__|
∠-‐‐‐‐-- ゙''‐-- / 、/ /''‐┴‐-- / し'ヽ レ l □ □ □
,.-‐''"`''‐-'゙!
/゙、 _ ‐-.、..,,___ r'゙......:.:.:.:.:.:.:.:.ミ.
__ /!::::', (ミヘ ``''‐-、゙`'''ァ--、.,,ノ_::::::::::::::::::::::::ミ.
_,ノ゙ _>-!j、:::::l ___i_!,,..、-‐‐''''"7'"´,.、----、``ヽ;::::::::::::ミ、 ド
,.:r''" _.l´r'゙ l,``''゙,r''"/ __/! /゙´:::::::::::::::::`゙`ヾヽ::::::ノ、
/,.-'‐''"//。_,/´ ̄! (-‐‐''''""´ ̄ \゙、'、三三三三三三三三三≡= ガ
r'm'" ,.-=''゙-''" ヽ、`''-,r''''''''‐‐‐‐--ヽヽ、`''‐-、.,_,. -‐''゙/三三三≡≡=
,.`´,r'"/゙l ,,.、-‐'''" ̄´ ̄ r'゙ ``'''‐‐-----‐‐'''"三三三三三≡≡= ン
, '"゙( ' l//´/、 ´\ 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三≡≡≡= !!
,'゙ ,. '゙' .l/ / ヽ,! `l'、 l-‐'"/ /三三三三≡≡≡==
', ,. '(,,.. '゙´ `ヽ / ゙, l ヽ. `'''"''‐‐7`''‐┐ / /
''"``'"´ )" ∠...,,,_ l ゙l ,〉 / ヽ、 /'''"
,'"(´ ( r、.__,,,....、ニ<,ヽ! l´ /´ ̄`''‐-、 `ヽ、._/
、 ヽ、 ` ノ‐< __,,,.、--‐‐--<;='゙ / ..:::::::::゙Y‐‐'"
`''-゙、ヽ /,,.-'゙´ ,.、-''゙ :::::::::::::l
` ´ヽ l/ (⌒ (´⌒)'゙ _,.、-''" ....:::::::::::::::::::::::::::::l
(´⌒;;(⌒(´⌒) ,..-''゙ .....::::::::::::_, -‐、::::::::::::::::゙、
/ ...::::::::::::;:、-‐''"´ \::::::::::::::゙.,
/ .::::::::r‐'''" \::::::::::::゙,
仮面竜撃破! 女 LP4000-400→3600
「ふん、やっぱりやってきたな。 私は仮面竜の効果を発動して、
伝説の白石(ホワイト・オブ・レジェンド)を召喚するぞ」
__t─-v-─ァ__
<:::::::::::::::::::::::::::::::>
<´:::z-r─--v、:::::::::>
く:::::{ | }ハ::}:::::〉 伝説の白石(ホワイト・オブ・レジェンド)
,...:::' ̄ヾ<::::i ィ=z z=く 〉:::>
,...::::´::::::::::::::::::V:::レ´ ! `!::/ 星1/光属性/ドラゴン族
/:::::::::::::::::::::::::::::::}rj ≡≡ ≡≡|< 攻 300守 250
. 〈:::::::::::::::::::::::::_::z-┤ u ''' i '' |ノ
ヽ:::::::::::::::::ス_r- 、`¨l、 、__ ノ <チューナー(効果モンスター)>
ヽ:::::::::::::::::::ヾ:::::`ー-{ヽー--‐ イ_..:-─::.、 このカードが墓地へ送られた時、
\:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ-{チ-<::::::::::::::::l 自分のデッキから「青眼の白龍」1体を手札に加える。
\:::::::::::::::::::\:::::::::::|o::::::::::::::::::::::l::l
\::::::::::::::::::ヽ::::::::|::::::::::::::::::::::::l::l
. 入::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::l:〈
ホンペンデバンナイカラセメテココデ・・・・・・
(やはり来たか・・・・・・)
伝説の白石。 どう見ても戦闘向けのモンスターではない。
繰り返す、どう見ても戦闘向けのモンスターではない。
生憎自分のモンスターは既に攻撃を終了しており、攻撃力も元に戻ってしまっている。
繰り返す、どう見ても戦闘向けのモンスターではない。
生憎自分のモンスターは既に攻撃を終了しており、攻撃力も元に戻ってしまっている。
(手が出せないな)
となるとできることは様子見しかない。
「俺は2枚のカードを伏せてターンエンドだ」
手札:3枚
魔法・罠:2枚
魔法・罠:2枚
<2ターン目 女 LP3600 手札3枚 SP2>
「私のターン、ドロー。 伝説の白石をリリース」
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<´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.'‐‐、
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`,,_ ! "U"" ゙゙U".,' ソウデスヨネ! ボクミタイナヤクガラナンテ、ツナギテイドノモノデスヨネ
{ ヽ .,-‐-, .',}
`"ヽ_ ,' .',_ '
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ヾ-- '´ '" i `-'
「ヘルカイザー・ドラゴンを召喚する」
< ヘルカイザードラゴンが> 〈ヽ /7
/Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Yヾ ヽヽ //
ヽヽ __ //
>ヽ´ ! !`ヽ//
/,、ヾヽ.l l::://ヽ
/:::/:: : :ヾヽi !//:: ヾヽ
i:::::!::: : : : :ヾヽo,//: : :!i ヘルカイザー・ドラゴン
|::::|::: : :ヾ、.,/:: ::l:| 星6/炎属性/ドラゴン族
/) |::: !::: : : :::| |:: ::!i 攻2400/守1500
///) i::::::!::: : : : : :,/,_ヽ:: :;/
/,.=゙''"/ ヾ::::ヽ:: : : ://: :ヾヽ: : :,イ
/ i f ,.r='"-‐'つ <\:`ー'//___,ンヾ';/
/ / _,.-‐'~ ヾ、ヾ、_/、ー―‐ァ、,〉
/ ,i ,二ニ⊃ l::::::>、ヾヾ_/ヾ/ンイ
/ ノ il゙フ ,__,|::::::! |`ー――'i´!::l
,イ「ト、 ,!,!| /ヽ`ーくヽ_::::::::::::::::! |::|-、 人,_,人,_,人,_,人,_,
/ iトヾヽ_/ィ" ,--―く、 `ー- ,,, ヽ::::::::::::j..!:ノノ.ヽー-、< >>913ゲットだ>
デュアルモンスター
このカードは墓地またはフィールド上に表側表示で存在する場合、通常モンスターとして扱う。
フィールド上に表側表示で存在するこのカードを通常召喚扱いとして再度召喚する事で、
このカードは効果モンスター扱いとなり以下の効果を得る。
●このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃する事ができる。
「そして白石の効果発動! デッキから青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)を持ってくるぞ!」
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フ:.:.:.:.:.`i `、 / .l:.∧:.:.:.', ̄
ゝ:.:.:.:.:.:.l `、 l,'_,,.',:.、、',
`ヽ:.:.:.:.:l .`" "´ .,','`
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,' ヲ',:.:l ≡≡≧ .,' ボクダッテヤルトキャヤルンデスヨ!
! ´< `' .≦≡,'、
ヽ _,η ! ,'_/
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さて先ほどからターン表記の一番右あるパラメーターをご存知だろうか。
ライディングデュエルは通常のデュエルとはまた別に、
スピードカウンターというパラメーターが用意されている。
それらは基本的にお互いのスタンバイフェイズごとに、バイクのスピードとともにあがり続けるのである。
ライディングデュエルは通常のデュエルとはまた別に、
スピードカウンターというパラメーターが用意されている。
それらは基本的にお互いのスタンバイフェイズごとに、バイクのスピードとともにあがり続けるのである。