「カブトにそっくりな戦士……」
天道は驚きを隠せなかった。
「早く僕を笑顔にしてよ」
「ほう……笑顔になりたいのか。ならば他人を笑顔にすればいい。そうすれば自分も自然に笑顔になるはずだ」
「……それなら、笑顔になってよ」
──CAST OFF──
ダークカブトの装甲が四方八方に飛び散った。
再び天道は驚く。やはりその姿がカブトにそっくりだったからだ。
しかし、決定的に違うのは、その真っ黒な心と体だった。
ダークカブトがゼクトクナイガン・クナイモードでカブトに襲い掛かった。
「お前に、本当の笑顔になってもらうのは無理のようだな」
「君は僕を笑顔にできないの? なら早く死んでもらうよ」
──CLOCK UP──
「お前は本当の笑顔を知らない」
──CLOCK UP──
超高速戦が始まった。
──ONE──
──TWO──
──THREE──
「ライダーキック」
──RIDER KICK──
その勝者は爆音と共に決まった。
□
西堀さくらは二人の闘いの様子をただみていることしかできなかった。
二つの人影に気付いた瞬間、その影が消えたのだ。
気のせい、と目をそらした瞬間、爆音が響いた。
「!」
そこには1人の男が立っていた。
男はニコニコしながら黒いカブトムシの玩具を弄んでいた。
「君も僕を笑顔にしてくれるよね?」
男は、その様子を黙って見つめる女に言った。
□
天道総司は爆発の寸前、1人の男に助けられた。
男は凄いスピードで空を飛び、天道を抱えて再び飛び去ったのだ。
「お前が俺を助けてくれたのか……」
天道は男に言った。
「礼を言うぞ」
その後、男は聞いた。
「君のその力は一体なんだ?」
「カブトの力か。これは太陽から授かった力だ。妹たちを守るためにな」
「そうか……」
「お前も普通の人間じゃないな」
天道に言われて、男は振り向いた。
「俺は鳥人戦隊ジェットマンのリーダー、
天堂竜だ」
「わかった。俺は天の道を往き総てを司る男、天道総司だ」
竜がよろしく、と手を差し出したが、天道はそれに応えなかった。
(凱みたいな奴だな……)
竜は、凱がジェットマンのメンバーになった日を思い出した。
□
「ボウケンジャースタートアップ!」
さくらはボウケンピンクに姿を変えた。
「女の子が僕を笑顔にできるかな……?」
ダグバはダークカブトへと姿を変えた。
「男女差別ですね」
「あたりまえだよ。男より女の方が弱いんだから。だから僕は女や子供をよく狙うんだよ。いい悲鳴をあげるし」
──待て!
ボウケンピンクとダグバは声の方向を向いた。
赤い鳥人、レッドホーク──天堂竜がブリンガーソードをダグバに突きつけてたっていた。
「二人がかりか。面白いね♪」
──三人だ
神速の太陽、ハイパーカブトが立っていた。
「総司! 休んでいろって言っただろう!」
「男の子はカブトムシ。間違っていると言われても、正しいと思うならば進むもの──」
「面白いね。でも君が相手ならもうちょっと強い状態で臨むよ」
ダークカブトの変身を解き、白い異形へと姿を変える。
「今度は俺が勝つ」
「無理だよ。……
ガライ、そこにいるのはわかってるよ。そっちの二人の相手を頼むよ」
建物の陰から白い服装の男が現れた。
「貴様に命令されるまでもない。二人とも壊してやろう」
男は耳につけているピアスを弾き、コブラ男へと姿を変えた。
「総司! こっちは任せろ」
「なれなれしい。天道でいい」
「こっちもテンドウなんだ。こう呼んだほうが自然な気がするんだ」
「天堂さんですか。私もあいつと戦います」
ボウケンピンクがGM-01スコーピオンを構えた。
この世界に来た時、最初に発見したものだ。
「わかった!」
ボウケンピンクのスコーピオンと、レッドホークのスマッシュボンバーの引き金は同時に引かれた。
しかし、コブラ男もかなりの実力者。愛剣、ガライソードが二つの攻撃を跳ね返した。
最終更新:2008年11月15日 19:33