エウレカ「謎の粉……?」

エウレカ「まさか”アレ”じゃないだろうな」

エルクィヌス「違うみたいですよ」

エウレカ「それならまぁ、大丈夫か」




エウレカ&エル「・・・」




エウレカ「ほんとに大丈夫か?」

エル「大丈夫だと思いますか?」

エウレカ「今度のも貴族が絡んでるらしいが…」
エウレカ「使用した時の効果はどういうものなんだったか」

エル「確か、『見えないものが知覚できるようになる』だったかと」

エウレカ「似たような効果を発揮する魔法はあったか」

エル「魔法を感知したり調べたりするものはありますが、ここまで汎用的なものはまだ存在しないと思います」

エウレカ「そうか…」

エル「何かお考えが?」

エウレカ「いや、魔法のことはさっぱりわからない」
エウレカ「ただ、これまでの魔法とは明らかに異色のものらしいな」

エル「そうみたいですね」
エル「神も直近の新しいものみたいですし。陣営も何もかもが不明ですが」

エウレカ「各神殿の動きはどうなってた?」

エル「まだ静観しているようですね」
エル「調査が進んでいる最中とみるべきでしょう」

エウレカ「なるほどな」
エウレカ「この手のはキルヒア神殿に集積されていくだろう」

エル「噂ではその新神の魔法を使えば、この世界以外から生物を呼び出すこともできるとか」

エウレカ「…ラーリスではないんだよな?」

エル「そうですね」

エウレカ「はー、厄介厄介」
エウレカ「俺達もしばらくは注意しておくとしようか」

エル「そうしましょう。何かあったら”誰かさん”からすぐにタレコミが来るでしょうし」

エウレカ「あいつも家を守るためなら割と協力してくれる」

エル「一番情報持ってるかもしれませんね」


エウレカ「なんにせよ、しばらくはこの街にいようか」
エウレカ「大事になりそうなときは頼りにしてるぜ、エル」

エル「お互い様ですよ、エウレカ様」




エウレカ「で、魔法制御は」
エル「ないです」
最終更新:2020年04月02日 01:02