ヴィスタリア「はい本日も始まりました、冒険者の皆様に商品を紹介するこの番組」
ヴィスタリア「お相手は私ヴィスタリアと」
ヴィスタリア「本日最初に紹介しますのはこちら、木彫りの神像ですわ」
マトリ「ザイア神殿で聖別された木をひとつひとつ手作業で削ったものだな」
ジニア「職人の技だね、まあ削ったのはわたしたち修道院の子たちなんだけど」
ヴィスタリア「こちらはなんと、どこにでも装備できて防護点が1点上昇するスグレモノ」
ジニア「ヴィスタリアの場合1点は誤差じゃないかな……」
ヴィスタリア「そもそも装飾品枠が足りませんわ……」
ジニア「それはさておき、お値段のほうはどうなの?」
ヴィスタリア「石人の耳飾りやブラックベルトに比べてお手軽価格ですわね!」
ジニア「うーん、一般人感覚だとけっこう高いと思うけどなあ」
マトリ「それだけではありません、今なら送料無料、くまさんメダルも付いてきます」
ヴィスタリア「ただし量産はできませんのでおひとり様ひとつまでとさせていただきますわ」
(♪ヴィスタリアのフリーダイヤル的な歌♪)
ヴィスタリア「続いての商品はこちら、
マトリのクッキー」
ジニア「なるほど、修道院だけでなくついに国家レベルで胃袋を掴みにいくんだね……」
ヴィスタリア「恐ろしい子……」
マトリ「量産用の魔動機作れといったのはヴィスタリアだろう、ワタシにそんな野望はない」
ヴィスタリア「食品ということで本商品もお客様の感想を紹介しますわ、こちらをどうぞ」
お客様1「オオキニ。ウチノコモギョーサンタベトルデ。マアワイハタベラレヘンケドナ。」
お客様2「美味しい……と思うよ、たぶん。この身体になってからは主食みたいなとこある」
お客様3「なにこれ、私のファ(ピー音)に変なもの食べさせるつもりじゃないでしょうね?私が毒味するわもぐもぐ」
お客様4「……まあ?お嬢様の隣に並ぶ最低レベルは満たしてなくもないみたいな?まあ生きてた頃の私は?負けてませんけど?」
お客様5「私2、3日に1回は食べないと体内のマトリウムが枯渇しますの、本編の私も今となっては食べ放題(意味深)ふへへへへ」
ヴィスタリア「♪〜(下手な口笛)」
ジニア「まともな感想のほうが少なかった気がするね……わたしは好きだよ」もぐもぐ
ヴィスタリア「こほん、1箱20枚入りでお値段たったの200G、開封後はお早めにお召し上がりくださいな」
ヴィスタリア「あら、私があなたの作ったものにこれ以上の低価格を付けられるわけがないでしょう」どやぁ
ジニア「隙あらばイチャつこうとするのはどうかと思うよわたしは」
(♪ヴィスタリアのフリーダイヤル的な歌♪)
ヴィスタリア「続いては本日最後の商品かつ本日の目玉商品ですわ」
ヴィスタリア「本日最後に紹介するのはこちら、1/8スケール
マトリちゃんフィギュア〜スク水ロングバレル水鉄砲Ver.〜」
ヴィスタリア「私ですわ、私監修、驚きのクオリティを保証しますわ」
ヴィスタリア「私ですわ、観賞用保存用改造用」
マトリ「わからず予約してたのか……」
マトリ「スク水というのは魔動機文明時代に存在したとさせる教育機関ジョシ・コー等で使用されていたと言われている水中戦闘訓練用の礼装の一つだな」
ヴィスタリア「時代と共に種類も変わっていったそうですけど……今回は俗に言う旧スクVer.を用意しましたわ、旧スクこそ至高、異論は認めませんわ」
マトリ「そもそもなんでわざわざスク水なんだ?普通の水着じゃダメだったのか」
ヴィスタリア「あなたに着せるならスク水一択ですわ」
ヴィスタリア「49800Gですわ」
マトリ「第一フィギュア化するならヴィスタリアのほうが映えるだろ……なんでワタシなんだ……」
ジニア「じゃあ第二弾はヴィスタリアにしよっか、上ビキニ下パレオで」
ヴィスタリア「えっ」
(♪ヴィスタリアのフリーダイヤル的な歌♪)
ヴィスタリア「番組終了のお時間となりました、ザイアショッピング」
ジニア「番組終了直後はお電話が混み合っている恐れがありますのでご了承くださーい」
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一般視聴者バルちゃん「……ほう」
最終更新:2021年01月28日 18:45