マトリ「はい、チョコレートだ」アルマ「?」

ヴィスタリア「ぴんぽんぱんぽーん、こっちはちゃんと真面目に書きましたけどアルマさんは100%想像ですわ、あらかじめご了承を」




マトリ「おや、タビットの間にはない習慣だっただろうか」

アルマ「…ああ、もうそんな季節か、…懐かしいな」

マトリ「?」

アルマ「独り言だ、忘れてくれ」

マトリ「そうか、はいどうぞ」

アルマ「礼を言おう、ここで開けても?」

マトリ「ああ、それなら珈琲でも淹れようか」

~数分後~

マトリ「お待たせした、時間をとらせてしまってすまないな」

アルマ「かまわん、特に予定もないしな」

マトリ「それではどうぞ召し上がれ」

アルマ「…5つ入っているが違いはあるのか?」

マトリ「キミの好みを把握していなかったからな、左の赤いやつが一番甘め、右にいくほど苦くなる」
マトリ「甘すぎてキツかったら無理しないでくれ、ワタシが食べるから」

アルマ「…確かに甘いな」ひょいぱく

マトリ「平気か?」

アルマ「珈琲付きならなんとか、単品では確かに甘すぎるかもしれんな」

マトリ「なるほどな、苦めのほうが好みか」めもめも

アルマ「どちらかというとな」

~食後~

アルマ「馳走になったな」

マトリ「お粗末様でした」

アルマ「…その、なんだ」

マトリ「?」

アルマ「…来年は右から2番目のやつがいい」

マトリ「そうか、お気に召したのなら何より、来年は風味にバリエーションを持たせよう」

アルマ「…期待してる」ぼそっ

マトリ「?なにか言ったか?」

アルマ「…なんでもない、独り言だ」



ヴィスタリア「はい、チョコレートですわ」

アルマ「なんだ、てっきりさっきのは二人からのものだと」

ヴィスタリア「あら、先を越されてましたのね…見劣り?味劣り?するのは間違いありませんが、よろしければどうぞ?」

アルマ「…受け取らないほどひねくれてはいない、ここで開けても?」

ヴィスタリア「どうぞどうぞ」

アルマ「…ウサギ型は安直すぎないか?」

ヴィスタリア「かわいらしいかなー、と思ったのですが…失礼だったかしら」

アルマ「まあキレる輩もいるかもしれんが…少なくとも俺は気にせんな」

ヴィスタリア「なるほど、覚えておきますわ、さあどうぞ」

アルマ「…意外と美味いな」

ヴィスタリア「一言余計ですわっ」ぷんすこ

アルマ「てっきり料理はてんでダメなものだと、マトリと合作でもないんだろ?」

ヴィスタリア「エリュスタさんに知恵を借りましたの」

アルマ「なるほどな」

ヴィスタリア「今年はマトリにちゃんした本命チョコをあげようと思いまして、本人に手伝って貰うわけにはいかないでしょう?」

アルマ「俺はついでか?」

ヴィスタリア「そ…そういうわけではないですわ、ちゃんと日頃の感謝を込めてますわっ」ぷんすこ

アルマ「まあなんでもいいが」

ヴィスタリア「それで、感想は?」

アルマ「…来年に期待」

ヴィスタリア「なるほど、少なくとも次も受け取ってくれるんですわね?」

アルマ「…さてな」


今更不許可で書いた。アルマくんのキャラ崩壊してたらごめんね。
アルマくんはなんだかんだ受け取ってくれるタイプだと勝手に思ってるんですがどうでしょう。

おまけ・もしもシリーズキャラ崩壊マシマシ料理クソ雑魚お姫様Ver.


ヴィスタリア「はい、チョコレートですわ」

アルマ「なんだ、てっきりさっきのは二人からのものだと」

ヴィスタリア「あら、先を越されてましたのね…見劣り?味劣り?するかもしれませんが会心の出来ですの、よろしければどうぞ?」

アルマ「…受け取らないほどひねくれてはいない、ここで開けても?」

ヴィスタリア「どうぞどうぞ」

アルマ「…?……?」

その瞬間、アルマの脳は驚異的なスピードで回転を始めた!

アルマ(…なんだこれは…この形は…ドレイクか?新手の嫌がらせか?)
アルマ(いや…こいつは流石にそんな陰湿な嫌がらせはしない…はずだ)
アルマ(なんだ…この姫様は何を伝えようとしている…?破壊…?絶望…?憎悪…?)
アルマ(わからん…素直に聞くか?)

アルマ「…」ちらっ

ヴィスタリア「?」にこーっ

アルマ(くそっ…のんきに笑ってやがる…下手なこと言って泣かれても面倒だ…)
アルマ(こうなったら…ふわっとした言葉で乗り切るか…)
アルマ(破壊…絶望…憎悪…?ドレイク…ドラゴン…?あれか?こいつなりのかっこいい何かなのか…?)

アルマ「…うん、かっこi(いやまてよ…こいつは年頃の小娘だぞ?わざわざかっこよさを菓子に求めるか…?)
アルマ(少女…お菓子…ここから導き出されるのはつまり…かわいい何か!)

アルマ「…かわいいな」

ヴィスタリア「でしょう?ウサギはちょっと安直かなー、とは思ったのですがよかった」

アルマ(ウサギ…?これウサギだったのか…)
アルマ(…さて、食べないわけにもいかない…か?)ちらっ

ヴィスタリア「?」にこーっ

アルマ(逃げ場はない…か、覚悟をきめろ)ぱくっ

アルマ「…」もぐもぐガリッ

アルマ(…ガリッ?なんだこれは…)

アルマ「…何かガリッとしたものに当たったんだが」

ヴィスタリア「ああ、タビットにんじんですわ!お好きかと思いまして」

アルマ「あー、うん。嫌いじゃないけどさ?チョコにそのままいれるか普通?」

ヴィスタリア「未踏の道を切り拓いてこそ王たる者ですわ!」どやぁ

アルマ(チッ…典型的な料理下手発言しやがって…まだ属性を盛るつもりか…?保護者(マトリ)は何をやってんだ…)

ヴィスタリア「美味しすぎて言葉もでない様子ですわね!」フフン

アルマ「…まあなんだ、次からはマトリと二人で作ってくれ、頼むから、ほんと」

ヴィスタリア「なるほど、私たちの共同作業()の結晶を味わいたいわけですわね!しょうがないですわねふへへ…///」

アルマ(…よし、上手くごまかせたな?)
最終更新:2021年03月14日 18:27