ヴィスタリア「ご機嫌ようプロデューサー」ヒカリ「!?」 > 2 > 2 > 2 > 3 > 1

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ヒカリP「ライブをしましょう、ソロライブです」

バルザミーナ「…急だね、ご存じだろうけどダンスはまだまだだよ」

ヒカリP「いえ、派手な振り付けは必要ありません、むしろ蛇足にすらなり得ます」

バルザミーナ「何か考えがあるの?」

ヒカリP「はい、まずあなたの武器はそのどこか恐ろしくもある現実離れした美貌です」

バルザミーナ「えっ、私やっぱり怖い?」がーん

ヒカリP「まあ話を聞いてください、加えてあなたの歌声には不思議な魅力があります」

バルザミーナ「うそ、声も怖い?」ががーん

ヒカリP「時として美しくも恐ろしいものに人は強く惹かれるんです」
ヒカリP「ほら、例えばヴィスタリアも黙っていれば威圧感というか緊張感あるでしょう、中身はほんとアレですが」

バルザミーナ「確かに、初めて会ったときはあの子病人だったのにちょっと緊張したもん、すっごい美人さんだなって」

ヒカリP「ところがいざパフォーマンスが始まると美しさより愛らしさが目立つようになります、そこで観客は文字通り心を動かされる」
ヒカリP「加えてあれは常にレスを返せる余裕があります、精神的にも技量的にもね」
ヒカリP「緊張が解けた心の隙に必殺の一太刀(ファンサービス)、支配力なんて使わなくても天賦の才能ですよ、くっそ腹立ちますが」

バルザミーナ「声のトーンが怖いんだけど」
バルザミーナ「それで、つまり私も同じことをやれってことなのかな?笑顔の練習しとこうか」ほっぺむにー

ヒカリP「いえ、あなたは愛嬌を振りまく必要はありませんよ、そのまま美しさで殴りにいきましょう」
ヒカリP「無理に表情を変えようと意識するとただ歪なだけで逆効果です、ただし歌に感情を込めることは意識してください」
ヒカリP「そうすればあなたのほんの少しの表情の変化で大きな感動を生めるはずです」

バルザミーナ「それくらいならできるかもしれないけどさ、それでお客さんは満足してくれるの?」

ヒカリP「『アイドル』という言葉の由来は魔法文明語で『偶像』、更に遡ると神紀文明語で『見る』だそうです、まあエリュスタさんから聞いたんですが」
ヒカリP「必ずしもヴィスタリアのようにファンに寄り添い導く王道を進む必要はありません、ファンの手が決して届かない覇道を行きましょう」

バルザミーナ「…意外、ちゃんと色々考えてたんだねプロデューサーくん、ちょっと見直した」

ヒカリP「どうですか、これが今の私が出した結論です、もちろんあなたが気に入らないのであればあなたの感情を優先しますが」

バルザミーナ「…いいよ、ちょっと楽しそうだなって思えてきた」
バルザミーナ「…いや、いいよは失礼だった、これからよろしくお願いします、プロデューサーくん」

バルザミーナEND 昏き星、遠い月
最終更新:2021年04月07日 17:28