ニャングオウ「……相談があるんだけど」ユキ「?」

ユキ「どうしたの改まって?」

ニャン「……いや、やっぱりいいや」

ユキ「えー、気になっちゃうじゃん」

ニャン「……笑わない?からかわない?」

ユキ「……たぶん?」

ニャン「その……この前ベルに言われたんだよ、『犬みたいな臭いしますよね』って」

ユキ「うっわ……流石にひどい」

ニャン「からかう感じでもなかったし、悪気があったわけではなさそうだったんだけどさ……」

ユキ「それでもなんか……こう……もうちょっと言い方あるよね……」

ニャン「ね……」

ユキ「ボクでよければ愚痴くらいは聞くよ?飲み物でも飲む?」

ニャン「いや、本題は愚痴じゃないんだ」

ユキ(愚痴自体はあるんだろうなあ……)

ニャン「それでさ、その……香水とか全然わかんなくてさ……」
ニャン「ユキなら詳しいかなって」

ユキ「ん?匂い気にしてそうってこと?」にっこり

ニャン「いやその……女子力!そう、女子力が1番高いかなって!」

ユキ「なーんだ、そういうことね」ふふん

ニャン(目が笑ってなかった……)

ニャン「まあリーゼロッテも良い匂いしそうだなとは思ったんだけど」

ユキ「確かにそもそもの理由がメリアだからっぽいもんね」
ユキ「どんな香りがいいみたいなイメージある?」

ニャン「……ベルが好きそうな匂い?」

ユキ「だったらフローラル系かな?ボクが普段使ってるのもそうだし」

ニャン「へー……ってなんでそこでユキの話が出てくるの?」

ユキ「え?えーっと…そう、だいぶ前に何使ってるのか聞かれたことあるから好きなのかなって!」
ユキ(言えない……『ユキさんって良い匂いしますよねでゅふふ』って言われたなんて言えない……)

ニャン「ふーん、言われてもよくわかんないや」

ユキ「とりあえず試してみる?いくつか持ち歩いてるけど」ごそごそ

ニャン(なんかいっぱい出てきた……)

ユキ「ざっくり言うとこっちがフローラル系、甘めでクセが少ない感じかな?」
ユキ「こっちがシトラス系、さわやかな香りって言われることが多いかな」
ユキ「こっちはウッディ系、落ち着きのある大人っぽい感じ?」
ユキ「それでこっちはオリエンタル系、甘ったるかったりクセが強めだと思うな」
ユキ「最後がハーバル系、リラックスできるような匂いって感じ」
ユキ「まあトップノートミドルノートラストノートで変わるし一概には言えないけど」

ニャン「ふーん……よくわかんないしとりあえず嗅いでみよ」

ユキ「そうそう、試すなら身体に吹きかけずこの紙につけたほうがいいよ、ムエットって言うんだけど」

ニャン「なんで?」

ユキ「匂い混ざるでしょ」

ニャン「ふーん」



ニャン「よくわかんないけどこれが好きかなあ」

ユキ「ラストノートまで行くと印象変わるかもだし、似たようなのいくつかいる?お試しサイズでよければ今すぐ渡せるけど」

ニャン「なんでそんなの持ち歩いてるの……?」

ユキ「うちの商品だからね、最近始めたんだよ香水部門」

ニャン「へー、作れるもんなんだね」

ユキ「【匂いの素がだいたいわかる魔法】の応用だよ、イメージがあるならオーダーメイドもできるよ?」

ニャン「商売モードに入ってない……?って、ん?」

ユキ「?どうかした?」

ニャン「イメージがあればオーダーメイドができるってことはさ……」

ユキ「?」

ニャン「……ちょっと汗ばんだベルの匂いとか作れる……ってコト!?」

ユキ「……何に使うつもり?」ドン引き


ざっくりとしか調べてないので書いてあることはテキトーです。
どうでもいいけどユキはベルニャン推進派。見てるぶんには楽しそう。
最終更新:2022年05月01日 16:23