あらすじ
毎年ここで多くの落第候補者が見つかるという操霊魔法学科最初の試練「素材の魔化」の提出期限が迫るなか、今日も今日とて成績不振のアセビちゃんは当然上手くいかず、居残りで取り組んでいた。
そんなところに今回の依頼人
ドロシーが現れ、“賢いやり方”を提案してくる。真面目なアセビは難色を示すが、なんだかんだあって最終的には納得し、ほかのメンバーもつれていざ冒険へ。
生憎の雨天だが冒険者にはそんなこと関係ない。トロールやらヴァルチャーやら妙に強い連中を倒しながら進み、ついに目的地に到着。周囲を漂うマナが濃く、その影響で様々なものが魔化されているようだった。
ひとしきり研究材料の採集を済ませ、少しゆっくりしていると日が差してくる。(ここでエリカが「もう朝になるのね」と発言していることから、どうやら深夜ないし未明に出発したものと思われる。ドロシーがアセビを気遣ったのかもしれない)
日が差して少しすると辺りのマナがより濃くなっていることに気づく。その濃さたるや呼吸しているだけで消費したマナが回復するほどの濃度で、こんなに過剰に摂取して大丈夫かと不安になる。
大丈夫じゃなかった。
そりゃ何だって大量に摂取したらダメでしょ。水だって体重の10%も飲めばヤバいって話なんだからマナも上限超えたら具合悪くなるよ。
ということで急性マナ中毒を避けるため早急に帰る必要が生まれたが、そこに立ちはだかる強敵(ちょい盛り)。どうやら環境に適応した個体らしく、練技を習得していて腹立つ顔のリスたちがナワバリバトルを仕掛けてきた!
環境もあり、長引くと厳しい戦いになることが予想されたが、割とあっさり片付いた。途中のヴァルチャーのほうがよっぽど苦戦していた気さえする。
そんなこんなでエンドフェイズ。唐突にドロシーがラクスのメイドであることを打ち明けたところで終わろうと思い、GMが優先権を放棄したらPLによる割り込みが発生し、後日談を挟まれてしまった。そんなことあるんだ。
感想
アセビがいてくれて本当によかった。落ちこぼれなのもよいし、素直に流されてくれるのもよい。
別に急ぎでもないのに雨天決行って苦しいなと思っていたけど、夜から朝にかけての冒険は苦しすぎる。絶対何か悪いことしてるじゃん。
高マナ環境に適応した動物と戦ってほしいという思いから、特に何も考えずにヴァルチャーに練技を追加したら強すぎてびっくりした。ボスよりもこいつのほうが強かった説ある。
今回のボス戦について、特殊ルールがどれくらい影響するか予想できなかったため、正直かなり控えめに作ってしまった。高レベルならともかく5レベルでは戦士職と魔法職でラウンドあたりに消費できるMP量の差が大きすぎるし、消費が追い付かないキャラが上限を超えるとなす術がないのも怖かった。
ちなみに、グラスランナーはMPを持てないため、一切の影響を受けませんのでご安心ください。
もともと大酸化事変をネタにしているので「適応できなければ淘汰されるだけだ」という悪魔の囁きが何度も聞こえたけど、さすがに初回から死人が出るシステムはマズいと思って踏みとどまった。
ここまで読んだ人にだけこっそり伝えちゃうけど、4期ではこのシステムを擦っていくつもりなので練技を使えない戦士職や拡大を使えない魔法職は覚悟の準備をしておいてください。
最終更新:2022年06月22日 16:38